あらすじ
現金不要のクレジットカード万能時代になった時の強盗の手口は? 官庁やレストラン、どこへ行っても無表情な世の中に笑いの技術習得を義務化して、笑いの感覚のない者は社会から脱落して行くことを提案。景気のいいバラ色の未来論にちょっぴり水をさしたり、日常生活の深部にわけ入り、見すごされてきた問題や現象、身辺雑記、“夢のまた夢”のSF的世界をユニークな発想で活写した傑作エッセイ集。(「きまぐれ博物誌」と姉妹編)
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「きまぐれ博物誌・続」5
著者 星新一
出版 角川文庫
p125より引用
“批評家がいかにほめ、
世の多くの読者がさわいだ作品であっても、
私の好みにあわなければ、
それは確実につまらない作品なのだ。”
SF作家でショートショートの代名詞とも言える著者による、
エッセイ集。
著者の子どもの頃の思い出から未来の予測まで、
ピリリと辛辣な意見を交えて書かれています。
上記の引用は、
著者若かりし頃に貸し雑誌を読み倒した時、
つまらない作品をよんでの確認の一文。
世の中のあらゆるものに関して、
この一言で片付けてしまうことが出来るような気がします。
しかし、
好みの物ばかり自分の中に取り入れていては、
あまりにも偏った自分が出来上がってしましそうです。
つまらないものでもあえて取り入れることによって、
自分の好みの物をより楽しく、
面白く味わえるのではないでしょうか。
ーーーーー
Posted by ブクログ
きまぐれ博物誌に続いて購入した一冊。星新一作品はどれもすごく好きだから、その著者の人生や頭の中を覗けるのはすごく貴重だと思う。看板、アメリカ一齣漫画、コンピューターと技術の進歩、教育、SF短編など著者がキーワードとしている言葉(当時のみかもしれないが)は繰り返し出てくるし、星新一本人に近づけた気がして一ファンとして面白かった。