【感想・ネタバレ】ごたごた気流のレビュー

あらすじ

一本の電話をうけたとたんショック状態に陥る人が、青年のまわりに続出しはじめた。わけを聞いても、みんな「なんでもない」の一点ばり。いったいどんな電話なのか? 好奇心をかきたてられた青年に、ついにその電話が。そして……。(「なんでもない」) 表題作「ごたごた気流」ほか、皮肉でユーモラスな短編11編を収録。

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ネタバレ

運命のいたずらが、思いがけない転がり方をする12編。ゴシックホラーのような深い味わいの「門のある家」が出色である。

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2021年10月20日

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初めて星新一の短編を読みましたが、ぞくぞくしました。
「なんでもない」「すなおな性格」「重なった情景」「門のある家」「ごたごた気流」が気に入りました。
読めば読むほど面白いのが星ワールドなんでしょうね。

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2015年10月16日

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 そこいらにいる中年男性のもののかんじかたや感じたあとの反応について、こうもズバズバとアルアル~と感じながら読み進める自分自身に気付き、これは相当にやけてたんやろなぁと周りを見渡してしまいました。
 星新一さんには時間を忘れてしまうくらいの入り込みやすさがあります。パラレル感が大好きです。

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2015年07月06日

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「なんとなく天気予報みたいな話ですね」

(なんでもない/見物の人/すなおな性格/命の恩人/重なった情景/追跡/条件/追究する男/まわれ右/品種改良/門のある家/ごたごた気流)

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2011年05月05日

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青年の部屋に美女が出現した、となりの女子大生の部屋には死んだはずの父親が。触ることのできない幻があちこちで目撃される。現象は広がり、モナリザやヒットラー、さまざまな動物、怪物、札束も出現。人々の夢が幻となって現れているのだ。みんながみんな、自分の夢を連れて歩き出した。やがて、世界は夢であふれかえり、そして――。
平和な日常にそっと潜む、小さな乱流の種。皮肉でユーモラスな短編12編を収録。

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2009年10月04日

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短編集なのに話が薄っぺらくなく、とても濃密な物語だった。
ひとつひとつに存在感があって、すべて読み終わったときには終わってしまったという喪失感があった。
美しく多彩な一冊でした。

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2009年10月04日

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著者のショートショートの中では1話あたりのボリュームはそこそこある作品集。

暗めというか大人向けの作品が多い印象でした。

片山若子さんのストーリーに合った人物イラストが好きだったので、そうでない今作は少し残念。

【お気に入り】
門のある家・・・ホラーぽい雰囲気もあって画を想像するとゾッとする
追求する男・・・オチの空虚感がすごい

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2024年04月21日

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初めてちゃんと星新一のショートショート読んだ
星も言ってるけど、彼の作品は明快で分かりやすいし面白い
昔は彼の作品は物事の核心ついてくるのが怖くて読めなかった気がする

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2023年10月28日

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おもしろさ以上に、文章がうまい、という感じがしました。展開は淡々としていて、盛り上がる箇所があるわけではありませんが、その分内容に集中できる感じです。
ショートショートに興味があるので、また探して読んでいきたいと思います。

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2022年07月25日

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言わずとも知れた星新一のショート・ショート。学生時代によく読んでいたが、最近また読みたくなって購入。

星新一作品の真骨頂はそのアイディアにある。背景、設定、切り口の斬新さというアイディアが唯一無二だと思う。
構成やストーリーは平凡、寧ろそこまで練り込まずに読者に想像の余地を与える懐の深さがある。そのカジュアルさが今もなお多くのファンを持つ魅力だろう。

また意外にメタ的でシニカルな一文が多いことにも気づいた。こうした「冷えた」ワンフレーズが独特な世界観を作っているのかもしれない。

「まことに現代は迷いの多い世の中。複雑にして、危機をはらんだ時代です。本来はそうじゃないんでしょうが、政治家やマスコミが、複雑だ危機だと、くりかえし叫び続けてきたので、本当にそうなっちゃった。」

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2022年06月28日

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ネタバレ

短編集。さらっと読めてひとつひとつの話が味わいあり。
世にも奇妙な物語に出てきそう!

なんでもない・・・君は狂ってる
見物の人・・・監視される世の中
すなおな性格・・・占いにすなお
命の恩人・・・ブサイクな妻がいれば幸運が起きる
重なった情景・・・自分の見てた夢が逆転
追跡・・・宇宙人のいたずら
条件・・・美貌を保つために幸運を捨てた男の話
追求する男・・・全てを投げ捨てて藤川を追求した男の物語
まわれ右・・・5年後から時をさかのぼってくる男の話
品種改良・・・不老長寿の回虫の薬。
門のある家・・・定められたお家の人の入れ替わりの物語
ごたごた気流・・・事件発生機を使った記者の男と親バカの話。

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2021年01月03日

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星新一の、割とSF色の弱いショートショート。他のに比べてやや長めの作品が多い。

特ダネ映像が欲しくて、事件が起こる場所を教えてくれる機械を作ってもらったテレビカメラマン。行く場所行く場所で事故、火事、ひったくりなどが起こり続ける。しかし、起こる事件はどんどんエスカレートしていって…(表題作)。

夢が現実に出てきたり、事件が周りで起こる機械などは、まあSFではあるんだけど、架空の記述としてのSF要素は抑えめで、人間の混乱部分を描いているため、SFにアレルギーのある人でも読めるだろう。また、読者層は明らかに年齢高めに設定されており、文体なども切れのあるもの。こういう読者層に合わせて書き方(描き方)をダイナミックに買えるのって、手塚治虫や星新一以外では、あまり見ない。

夢の話は、インタビュー(あとがき?)にある、ディックの「宇宙の眼 (虚空の眼)」を意識していたのかどうか。

また、一編一編もそれぞれ短すぎず長すぎず、オチも印象的だけど突然ではなく徐々に印象づけてくるタイプなので(一部除く)、読んだあとに全て覚えているであろう。

電子書籍初心者向けである。

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2018年10月05日

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久しぶりに読んだが、現実にないだろ!と思ってしまう話から、将来的にあるかもなと思う話まで様々であった。 オススメは「品種改良」。タイトルだけでは分からないが、この話を読んでからタイトルを見ると、納得してしまう。

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2017年01月30日

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『すなおな性格』『重なった情景』『追究する男』『門のある家』がお気に入り。

『門のある家』各人がその場その場で与えられた役目を果たしていれば、社会はうまく機能するのだと感じた。入学から卒業までの生活を懐かしみ、卒業後に母校での生活に戻りたいと思う感覚に似てる。

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2014年10月08日

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星さんの短編やショート・ショートは、読み終わったあとに冷やっとしたり、不思議な感覚になります。すきま時間や通勤時間や息抜きに、1話読んだらついもう1話。そんな病みつき感が大好きです。

世にも奇妙な物語とか、週間ストーリーランドを見たあとと同じような感覚になるなと思って調べてみたら、原作提供してることを知って今更びっくりしました。

個人的には「重なった情景」「門のある家」「ごたごた気流」がベスト3です。「重なった情景」のぶっとび感がたまらないです。
もっとぶっとんでいるの探したいから、星さんは制覇したいものです。

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2017年07月03日

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読書録「ごたごた気流」4

著者 星新一
出版 角川文庫

P6より引用
“そのたびに青年は腹を立てるが、絶交状態にはならず、仲はそ
う悪くないのだった。二人の性質のちがいが、一種の調和となっ
ているせいかもしれない。”

 目次から抜粋引用
“なんでもない
 命の恩人
 条件
 まわれ右
 門のある家”

 日本のショートショートの代名詞といえる著者による、短篇集。
 平凡な会社員の話から著者へのインタビューまで、皮肉でウィ
ットに富んだ短編が11編収録されています。

 上記の引用は、ある二人の会社員の話での一文。
似た者同士が蕎麦にいると、利害の衝突が生まれるのでしょうか?
上手く行きにくいのかもしれません。
 初版は昭和60年となっていますが、古さを感じるところはあま
り無いように思います。ある作品の中のp160で、回虫についての
記述がありますが、ここが現在とは少し違うところなのではない
でしょうか。藤田紘一郎氏の著作を読んだあとだとそう思います。

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2013年12月16日

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星新一好きだなあ。短編集だけど、どれも止まらずに一気に読み終えてしまった。どんどんとクレッシェンドさせていくような展開とカットアウトするような幕引き。楽しい!

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2013年07月11日

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【門のある家】―短篇。
高級住宅地にある一軒の邸宅。誰であろうと自分の役割を弁えた面子が揃うことで構成される「家族」。この掌編が家族の物語であるからこそSFだが、実際、会社というのはこういうところではないだろうか。(2008.12)

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2009年10月04日

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ネタバレ

【あらすじ】
青年の部屋に美女が出現した、となりの女子大生の部屋には死んだはずの父親が。触ることのできない幻があちこちで目撃される。現象は広がり、モナリザやヒットラー、さまざまな動物、怪物、札束も出現。人々の夢が幻となって現れているのだ。みんながみんな、自分の夢をつれて歩き出した。やがて、世界は夢であふれかえり、そして―。平和な日常にそっと潜む、小さな乱流の種。皮肉でユーモラスな短編12編を収録。

【感想】

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2017年08月24日

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ショート・ショートにしては長め、短編にしては短めの微妙な長さ。
日常の不思議、のような作品が多め。
インパクトは強くないが、味わい深い。

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2016年12月03日

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 「なんでもない」「見物の人」「すなおな性格」「命の恩人」「重なった情景」「追跡」「条件」「追究する男」「まわれ右」「品種改良」「門のある家」「ごたごた気流」の12編と、「戦後・私・SF」と題する著者へのインタビューを収録。インターネット時代のネット廃人を予見したような「見物の人」、家族の空洞化を鋭く突いた「門のある家」、メディアのポピュリズムの危険性を警告した表題作が印象に残る。

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2014年07月30日

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やっぱり独特で面白い。

失踪した人を追いかけていく記者。

その不思議な家に入ると その家のストーリーの一部になる人々。




など不思議だったり、皮肉めいていたりのショートショート。

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2012年01月21日

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「門のある家」、好き。
この本みたいに扉絵があるのは、終わりのページが横から分かっちゃってあんまり嬉しくないなあ。

新井素子さんの本を読んでみたくなった。
入門編はどれだろう?

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2012年01月06日

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星さんはじめてです。前に何かの短編で読んで、読んでみたいなぁと思っていました。
読むのは遅いのですが、スイスイ読めました。
なんとなく星さんがどんな作家さんなのかわかってきました。

見物の人、すなおな性格、追及する男、門のある家
がおもしろかったです。

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2011年08月18日

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「見物の人」は今のインターネットとセキュリティ時代
だいぶ近い状態になっているのでは。
もうちょっと余韻を残した話が好きだなぁ

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2010年08月25日

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短編集。
・なんでもない
・見物の人
・すなおな性格
・命の恩人
・重なった情景
・追跡
・条件
・研究する男
・まわれ右
・品種改良
・門のある家
・ごたごた気流

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2009年10月04日

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星新一の短編集です。
ショートショートよりは長く、ストーリがあって面白いですね。
『門のある家』がこの中では一番好き、かな。

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2009年10月04日

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