星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久々に読んだショートショート。読みやすくてよい。
おもしろかった作品
・強盗aとcが、各々盗んだお金の山分け分を増やすため「ひとり消してしまおう」とbに話を持ちかけるが…「成熟」
・墜落したUFOから出てきた宇宙人。今際の際「地球はこのままだと破滅する」と言い残す。それを聞いた地球人が破滅を回避するため奔走するが…「破滅の時」
・不仲だった夫婦。ある日、妊娠したと妻が夫に告げるが、医者に診てもらうとそれは想像妊娠だった。夫は気付くまで黙っていたが、妻は別の医者に診てもらい出産の準備を始める。どちらが本当なのか夫は混乱してゆき、ついに出産の日を迎える…「くさび」
・優柔不断な男。それが、何 -
Posted by ブクログ
「明治・父・アメリカ」から10年後の星一の活躍を描く。
日本で星製薬株式会社を設立し、モルヒネ、コカイン、カフェイン等の単離、商品化を経営者として実現し、日本の製薬産業や国家全体に貢献しようとする。しかし、星の成功を妬む者が政府と結託し、権力、法律、メディアを駆使して星製薬を徹底的に攻撃する。そんな理不尽な相手にもめげず、いつ果てるともない政争に、持ち前の一途さを以て星は闘いを挑む。
「明治・父・アメリカ」と違い、星新一らしい小説口調でとっつきやすい文章だが、内容はどす黒いノンフィクション。星一の留学時代と違うことは、いくら努力しても利益がなく、相手は政府であること。 -
Posted by ブクログ
竹取を生業としていたおじいさんが光る竹を見つけ、その中から小さな姫を見つける。その姫は美しい女性に成長し、噂を聞き付けた男たちはなんとか姫を娶ろうとするが……。
日本最古の物語とされる「竹取物語」を、星新一さんが現代語訳した本。
各章の終わりに星さんの雑感が挟まれ、新しい視点を与えてくれて、よく知った話のはずなのにまったく新しいお話のように感じた。
また、よく知っているはずなのに、細かくは知らないことも随所にあって驚いた。おじいさんがどうかあの中の誰かと結婚をしてくれないかとお願いするシーンで、かぐや姫はあろうことか「なぜ結婚をしなければならないのですか」と問う。星さんも書いているが