【感想・ネタバレ】天国からの道のレビュー

あらすじ

前人未到のショートショート1001編という偉業を達成した星新一。長い作家生活のなかで単行本に収録していなかった作品を集めた没後の作品集『気まぐれスターダスト』を再編集。デビュー以前の処女作「狐のためいき」など初期作品と、1001編到達後の「担当員」を収録。さらに、文庫未収録のショートショート6編を加える。「まだ読んでいなかった」作品をそろえた、愛読者必携の一冊。

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「まだ読んでいなかった」作品をそろえた、愛読者必携の一冊!!
単行本に収録していなかった作品を集めた没後の作品集『気まぐれスターダスト』を再編集
デビュー以前の処女作「狐のためいき」(作者のメモ有り!)など初期作品と、1001編到達後の「担当員」を収録

平成17年9月1日発行

天国からの道・禁断の実験・友情・ある声・悪夢・けがれなき新世界・平穏・つまらぬ現実・原因不明・ぼくらの時代・火星航路・Q星人来る・珍しい客・狐のためいき・担当員・収穫・壺・大宣伝・禁断の命令・疑惑・解放の時代

天国からの道は、途中に最初の設定から変わってしまったところがあって、「あれ?」って感じで、星新一作品読んでいてはじめての体験(むむむむ…困惑笑)
あとは、いつも通り!!! 今の時代に読んでも全然違和感がないのがすごいっ!!!

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2021年05月30日

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初の星新一。ショートショートをいくつか見て気になり完読。文章の雰囲気も背景も何もかもが独特でまさに星新一ワールド。初めてだったが面白く読めたと思う。また違う星新一作品を読んでみたい。

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2021年05月08日

Posted by ブクログ

星新一のショート・ショート集。

前にも書いたかもしれませんが、随分と昔にこんなことを既に書いていたんだ、というのがちらほらあって面白かったです。

果たして星新一が卓越した眼を持っていたのか、それとも人間が変わらないだけなのか……なんて考えるだけ野暮ですね(^_^;)

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2011年12月08日

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割と初期の頃に書かれた作品(なのかな?)を集めた作品集。
持ち味の潜んだ毒ではなく、
かなりあからさまな毒があります。
それと、貴重な星さんのデビュー作が載ってます。
作品終わりに作者コメントあり。
星さん曰く、「学歴で作品が書けるわけじゃない」。
仰る通り。
オススメは、『Q星人来る』。

「全く、一日中音楽、音楽だ」
「音楽に支配されているといった感じだ。きっと最初は娯楽のために考え出したんだろうが、今では逆に音楽に支配されてしまっているんだな。住民たちはそれに気がついていないのかしら」

非常に、考えさせられました。

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2010年02月24日

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ブラックユーモアのきいた話が多い印象。ほかに読んだ星作品が二冊だけなので、最後にまさかな終わり方をするショートショートが多いとしか思っていなかっただけにこの一冊にはやられた。
表題の最後の一行はなんとも怖い。神様とか天使って人を見守るって印象しかなかったけど、天使によって徹底管理された世界というのも嫌だなあ。
禁断の実験もタイム・トラベルした過去世界で起こらないはずの出来事を起こすという禁忌を描いたものをはじめSFを扱ったものが多い。今までの作品よりも少しだけ大人が読むことを意識した作品選びになっている。

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2015年11月23日

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 単行本に収録していなかった作品を集めた没後の作品集の再編版。

 読んでみると、星さんがタブーとしていた性描写をこれでもかというほど含んだ作品があったり、わりと長めの恋愛ものの作品があったりと、あまり他の文庫では味わえないテイストの話がそろっている。アウトレットな作品集、とでもいうべきか。ファンなら十分楽しめる内容と思う。個人的には「ぼくらの時代」と「禁断の命令」が好き。

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2013年08月14日

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昔は、ラノベとかなかったので、大人の本(?)の読み初めって、星 新一さんとかだったかも・・・。最近、SFって、やっぱり苦手で、読むのに時間がかかってしまいましたが、ショートショートは、やっぱり魅力的♪
ふざけた感じの小説は苦手だけど、「解放の時代」のような、くだらなさは好きww

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2013年07月05日

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「珍しい客」「狐のためいき」が最高に良かった!おもしろかった!星新一がたまにこういう、SFじゃないものを書くと、胸がワクワクしてすごく楽しい。
そしてセックス三昧の「解放の時代」www
ひたすらにセックスの説明してる話も他の本にあったけど、星新一たまにこういうことするよねww読みながらクスッと笑ってしまったww
最初から最後までおもしろかったです!

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2013年05月19日

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久しぶりに星新一を読んだ。小気味よくて、ちょっと怖くて、少し笑えて、夢中になって文字を読むひと時を久しぶりに味わえた。

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2012年11月18日

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星新一は風俗的描写を徹底的に省いているため、いつ読んでも古さがないんだという。
う〜む確かに。いつ読んでも新鮮なかんじがする。

ある意味衝撃的な話が入っておりました。

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2012年10月21日

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ネタバレ

子供の頃愛読した星新一。

今作は未収録作などが集められた作品集ということで、久々に手にとってみました。

表題作の「天国からの道」が好きでした。
まさに人間風刺の最骨頂。
子供の頃、”こんな風に人間を風刺した作品を書きたい”と感動したことを思い出します。
それにしても、こんな過剰サービスがあれば、死ぬのも楽しみになるかもしれません。

これまでに読んでいた作品とは趣の違うものもあって、新しい一面も知れました。

好みでない作品も結構ありましたが、全体としてやっぱり星新一。
楽しい読書時間をいただきました。

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2012年07月10日

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ネタバレ

好きなお話…天国からの道/禁断の実験/悪夢/けがれなき新世界/つまらぬ現実/Q星人来る/担当員/大宣伝/禁断の命令/解放の時代

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2011年08月02日

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【出会い】
出張用の暇つぶしに、同居人の本棚から

【概要】
没後の単行本未収録ショートショート集

【感想】
たいへん久しぶりに星新一作品を読んだ。
さらっと楽しむにはよいし、そうさせてくれるのはさすがの手腕。

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2011年07月19日

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ショート・ショート集
収録は
・天国からの道
・禁断の実験
・友情
・ある声
・悪夢
・けがれなき新世界
・平穏
・つまらぬ現実
・原因不明
・ぼくらの時代
・火星航路
・Q星人来る
・珍しい客
・狐のためいき
・担当員
・収穫
・壷
・大宣伝
・禁断の命令
・疑惑
・解放の時代

「火星航路」が好き。ちょっと珍しい作風。

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2009年10月04日

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前人未到のショートショート1001編という偉業を達成した星新一。長い作家生活のなかで単行本に収録していなかった作品を集めた没後の作品集『気まぐれスターダスト』を再編集。デビュー以前の処女作「孤のためいき」など初期作品と、1001編到達後の「担当員」を収録。さらに、文庫未収録のショートショート6編を加える。「まだ読んでいなかった」作品をそろえた、愛読者必携の一冊。

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2010年05月24日

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処女作品「狐のためいき」や文庫未収録作品を中心に収録されている。「狐のためいき」に関しては、作者のメモも載っており、物語以外の作者の文章に触れることができ驚いた。未収録作品、というのは他の作品ではこれほどまでにストレートには表現されてない性の描写が多いいくつかの作品だろうか。その点からも意外性のある本。私は「禁断の命令」が好き。

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2009年10月07日

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はじめての星新一!ショートショートは短い時間にひとつひとつ読めるから良い。微妙なのもありましたが、国際犯罪シンジケートに所属する男の子のお話「ぼくらの時代」、ふた組にわけられた天使達がとてつもない魂の奪い合いを繰り広げる「天国からの道」等等、豊かなアイデアが光る本。

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2009年10月04日

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就活の時に買った思い出の本。
いっちょまえに東京の地下鉄に乗りながら読んだ本。

だいすきな星真一さんのショートショートがぎっしりつまったもので、ちょっとした時間に1話読めるのでよかった。

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2009年10月04日

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ネタバレ

星新一のショートショート集。まだ未収録作品がこんなにもあったなんてびっくりした。

しかし初期の星氏の切れ味豊かなショートショートはここにはもう、ない。結構読者を突き放した形で終わる話が多く―これは後期星作品の特徴だったが―、ポイッと放り出されてどうしたものかと逡巡することが多かった。

収録作の中で気に入ったのは表題作の『天国からの道』、『火星航路』、『収穫』、『大宣伝』、『禁断の命令』、『疑惑』あたりか。

『天国からの道』は天使たちが二手に分かれて天国の会社を作り、死者の誘致合戦が行われ、次第にエスカレートするもの。結末は映画『マトリックス』の世界観を髣髴とさせ、ちょっとゾッとする。

『火星航路』は火星に調査に行く男女の団体の物語。てっきり火星に行き着くまでのSF冒険ファンタジーかと思いきや、さにあらず、2ヶ月に渡る宇宙船での暮らしぶりを語る辺り、星氏独特の着想が光り、しかもラヴ・ストーリーに着地するのが意外だった。これがベストかな。

『収穫』、『大宣伝』、『禁断の命令』、『疑惑』は初期星作品を想起させるオチもついて楽しめた作品。

宇宙を旅する謎の生命体が集める銀色の粒の正体が実は衛星核兵器だったというアイロニーが光る『収穫』。

社運を賭けて開発した新調味料を世間に広めるべく大宣伝作戦を打って出た結果がユニークな『大宣伝』。

隣人のロボットを預かった男が「命令をしてはいけない」という約束を破るとどうなるかを描いた『禁断の命令』。

霊媒を商売にすることになった男が妻の関心を惹くために行った霊媒がある疑惑をもたらすことになる『疑惑』。

この辺は良質のショートショートだ。

今回の特徴はいやにドライな性表現が多発すること。『平穏』と『解放の時代』がそれ。
前者はいきなり親が性教育をし出すし―しかもアブノーマルなものも含めて―、後者は異性・同性・獣の種類を問わず、道行くたびにセックスを交わす世界の話でいささか困惑を禁じえなかった。

あと冒頭にも述べた読者を突き放す形で物語が閉じるというのは、『つまらぬ現実』や『担当員』などを読むと物語を紡ぎすぎた結果の行く末、物語作家の視点が達観している感があり、仙人の境地にいるかのように思わせられた。

これをどう理解するかが鍵なのだろうが、やはりまだこの境地までには自分は至っていないようだ。

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2021年10月05日

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面白い。当時の風俗を描いていないから、今読んでも新しい。示唆するところから、環境破壊、戦争への著者の関心の強さが伺い知れる。天国からの道、けがれなき新世界、火星航路、禁断の命令が特に好き。火星航路のような、ロマンチックな話も描くことをこの本で知った。

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2019年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本の前に読んだ本が割と体力を使う本だったので休憩のように手に取った一冊。
没後の作品集「気まぐれスターダスト」を再編集し、デビュー前の処女作や文庫未収録のものも集めた一冊。なんてことは全く知らず、星新一の本という理由だけで手に取ったがそういう背景を知って読むことができて面白かった。特に処女作「狐のためいき」は、切なさも感じたがどこか自分も普段感じている、他人に対して何か違うなあと感じていても言えないもどかしい感覚を覚えた。また、この作品はあまり星新一らしくないようにも感じられ、その『らしさ』という点では、「悪夢」「Q聖人来る」「収穫」のあたりがすごく『らしさ』を感じられたと思う。いずれにしてもどの作品を読んでもハズレはなく、星新一の著書の読みやすさ・皮肉めいた面白さ、何冊読んでも飽きないなあと改めて感じた。

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2016年12月13日

Posted by ブクログ

星さんのこの内容。本当、未来を予言したような内容が今更ながらすごい。

ファンタジーのようでファンタジーとも言い切れないショート短編集。読みやすく、また、予言が当たっているようなそんな肌寒さすら感じさせてくれます。

あとがきに、中学生や小学生なんかもちょっと背伸びして読む大人の文庫。ライトノベルから初の大人小説への背伸びにぴったりの一冊。と、あったが、確かになるほどなと思う。下ネタもかなりあるからなんとも言えないが、まぁ、その頃には大方いろんな想像はついてるだろうし、このくらいはよしと。

やたらいろんな人とセックスをする惑星の話にはなかなか感慨深いものがあるが、確かにそういう考え方もある。と視野を広くもつにはいいよね。いや、良くはないけど、それはその常識の中の1つという、ありとあらゆる世間があることを知る。という意味でも、本当、ショートなのに深い星さんの一冊。毎回考えさせられます。

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2016年06月28日

Posted by ブクログ

“「常識」を知らない者は「非常識」を表現できない“と言った奇行人 星 新一。
上場会社を経営して騙され辛酸を舐めた星 新一。
前人未到のショートショート1001編という偉業を達成した星 新一。
彼の処女作など単行本に収録されなかった作品を没後に集めた作品「気まぐれスターダスト」を再編集し、1001編到達後の作品を追加収録した一冊。

今更ながら科学の進歩は凄まじい。
人の欲望を究極まで突き詰めたらどうなるのか?
そんな未来予想図を描いた作品「天国からの道」が強烈です。
役人臭い天使が一生懸命営業をかける滑稽さの後に待つ、痛烈にシニカルな結末に打ちのめされます。

ほかにも、災難に逢う人間が鮮やかに大逆転する「悪夢」や、頭脳優秀で恋愛をバカにする鼻持ちならない男女を宇宙船で共に過させる「火星航路」も見逃せません。
特に「火星航路」は恋愛話のようで、いろいろ深いです。
“世界は統一されるより区別されている方がなにかと便利で親密的である”なんて憲法学者の言うようなことがさらりと述べられています。
“大衆はうすのろだ。幸か不幸か、議論すら持ち出さない。これこそ幸福の証拠だ”
なんてことも数行でしか触れていませんが、なかなか深いと思います。
それで結局“大衆は、ひとに勝つことより、宇宙の神秘を知ることより、他人の色恋の話に一番興味を示す”みたいなテーマを持ってくるあたりに苦労人 星 新一のクールな人間臭さを感じました。

星 新一は世の流行、風俗を作品に一切反映させなかったので、世代問わず誰でも楽しめます。

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2013年11月15日

Posted by ブクログ

[BOOKデータベースより]

前人未到のショートショート1001編という偉業を達成した星新一。長い作家生活のなかで単行本に収録していなかった作品を集めた没後の作品集『気まぐれスターダスト』を再編集。デビュー以前の処女作「孤のためいき」など初期作品と、1001編到達後の「担当員」を収録。さらに、文庫未収録のショートショート6編を加える。「まだ読んでいなかった」作品をそろえた、愛読者必携の一冊。

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2012年02月26日

Posted by ブクログ

星新一久しぶりに読んだなー
似たような舞台が多いはずなのにどれも先が読めないのが凄い。
でもやられた!っていうのはなかったなぁ。

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2010年08月18日

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小学生~中学にかけて星 新一氏の作品を良く読んでました。
著者の風俗・時事風刺を取り入れないスタイルは世代や国境を越えて読み継がれていくだろう。

ちなみに初めて読んだ星新一作品は「きまぐれロボット」。

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2009年12月20日

Posted by ブクログ

私のSF好き、天使悪魔好きは星新一が原因に違いない
この文庫は帯に「ちょっとHな星新一」と書かれていた際に購入しました

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2009年10月04日

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天国からの道
禁断の実験
友情
ある声
悪夢
けがれなき新世界
平穏
つまらぬ現実
原因不明
ぼくらの時代
火星航路
Q星人来る
珍しい客
狐のためいき
担当員
収穫

大宣伝
禁断の命令
疑惑
解放の時代

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

恐ろしく単純で、ただいる場所を変えるということ。一番好きなのはある声、です。ああ、おかしくなってしまう。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

余りにも有名なショートショートの作家。 何気なく読んでしまうけれど、ふと立ち止まって考えると、重要な事を示唆されてる気がする。 SFは年数が経ってから読むと、突っ込みどころ満載になってる事があるけれど、この本は、そういう“古さ”を感じさせないです。

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2009年10月04日

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