星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『毒ガス開発の父ハーバー』で星一(1873-1951)が登場したのが本書を読むきっかけである。フリッツ・ハーバー(1868-1934)が来日したときに同行したのが星一であることが記されていたのだ。
星一は星製薬を創業した実業家であり、「ショートショート」の星新一(1926-1997)の父親である。そして、星新一が父・星一について書いたのが本書である。
面白かった。「ギショートショートの名手だから長編小説も難なく書ける」ということなのか、星新一だから長編を書かせても巧いのかは分からないが、一読してスッと理解できる筆力はさすがである。「名文とは短文である」という言葉を思い出した。
しかし、星新一が父・星一を悪く書くわけもあるまい。意識にせよ無意識にせよ、を良く書いているだろう。それが、本作の評価が高くない理由である。
今も昔も変わらない日本の悪しき伝統は「出る杭は打たれる」。そして、「出すぎた杭はもっと打たれる」。グローバル経済のいま、日本人同士で足をひっぱりあってどうする。敵は世界じゃないか。 -
Posted by ブクログ
子供の頃に読みふけった星新一ショートショート。
大人になってもこんなに楽しいなんて!
むしろ、今になるとより皮肉を感じられて楽しめた。
古くささの全くない、短いながらも世界観が確立されていて一つ一つとても没入して楽しめた。
オチをどうつけるのか予想しながら読むのが楽しい。
宇宙がらみ多めで、星新一の良さが存分に発揮されていてとても良かった。
特に好きだったもの↓
すばらしい天体(オチが斜め上すぎた)
殉教(星新一にしては長め。人間の原動力は死への恐れだと言うの、すごく深い。)
愛の鍵(短いながらに美しく纏まっていて作品として素晴らしい)
最後の事業(ぶっ飛んでるんだけどなんか納得してしまった。有り得る未来な気がして怖い)
宇宙からの客(コメディとして良かった) -
Posted by ブクログ
星新一のショートショート作品集『ちぐはぐな部品』を読みました。
星新一の作品は、6月に読んだ『きまぐれ星のメモ』以来ですね。
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事故により、脳を残して、全て人工の身体となり、ひっそりと一人で暮らしていたムント氏。
訪ねてくるのは週一回の合成血液の配達人だけ。
ある日、外の世界に繋がるテレビと電話が通じない。
しかたなく外に出ることにしたムント氏。
そこは動くものがなにひとつない世界だった。
「凍った時間」ほか、29篇。
SFからミステリ、時代物まで、星作品中とりわけバラエティ豊かなショートショート集。
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1972年(昭和47年)に刊行された作品で、以下の30篇が収録されています。
■いじわるな星
■万能スパイ用品
■陰謀
■歓迎ぜめ
■接着剤
■なぞの贈り物
■飲みますか
■廃屋
■宝島
■名判決
■魔神
■凍った時間
■みやげの品
■シャーロック・ホームズの内幕
■夜の音
■変な侵入者
■恋がいっぱい
■足あとのなぞ
■抑制心
■みごとな効果
■神
■最高の悪事
■ネチラタ事件
■ヘビとロケット
■鬼
■取立て
■救世主
■出入りする客
■災害
■壁の穴
■あとがき
■解説 尾崎秀樹
■解説 大森望
宇宙パトロール隊が偶然発見したジフ惑星はすばらしい星に見えた……人口過剰の地球にとって、この上ない植民地であり別荘地である、、、
かくして、基地の建設が始められたが、次々とその目的は、不思議な幻の出現によって攪乱される……限りなき人間の欲望を抉る『いじわるな星』の他、SFからミステリ、時代物、昔話や落語のパロディまで、バラエティ豊かな29篇を収める傑作ショートショート集。
バラエティに豊んだ作品が収録されており、タイトル自体が様々なジャンルやテーマの「ちぐはぐな部品」が集められた作品集であることを示しているようですね……収録されている29篇は、それぞれ独立した短い物語ですが、星新一作品に共通するテーマや持ち味が随所に光っていて愉しめました、、、
人口過剰の地球にとって理想的な植民地に見えた惑星が、実は人類を撹乱する存在だった……限りない人間の欲望と、それに潜む危険性を描いた『いじわるな星』、
名探偵シャーロック・ホームズと助手ワトスン博士の活躍を、別の視点から描き、私たちが慣れ親しんでいるホームズ像を逆手に取った、ユーモラスで風刺的な内容が印象的な『シャーロック・ホームズの内幕』、
近所の質屋に入った客……でも、出てくるのは同じ服を着た別な人物 という導入部が印象的で、そこから一気に物語に没入してしまった『出入りする客』、
謎のナイフで壁に穴をあけると様々な光景が広がっていた……決して穴の向こう側には行けのだが、次第にその穴の向こう側を覗くことに夢中になり という発想が面白い『壁の穴』、
等々、星新一作品の真骨頂とも言える、予想を裏切る意外な結末が愉しめました……短い話が多く、平易な文章で書かれているため、すらすらと読めるところも魅力ですね。 -
Posted by ブクログ
ショートショート小説集。この人の本を読むのは2冊目だ。以前読んだ「マイ国家」と比べて1話ずつはやや長め。それでも短くスパッとまとまっている。
題材は超常現象的なものが多い。そしてオチは相変わらず予想しているのとは違うところに着地するが、やや分かりづらい。
そんな中で「業務命令」という作品は現代の仕事に置き換えてみると、「あながち大げさな話でもない」と思えた。全く意味のない仕事を命じられて日々こなす主人公。しかし上司はそれを「確実に役に立っている」といって評価する話。実際の企業の仕事でも、周囲や他社から見たらこんな感じに映る仕事があるのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
再読
星新一はかなり前にひと通り読んだので、本棚にあるはず
…と思ったらなかったので、新潮文庫の100冊プレミアムカバーのものを買ってみた
行方不明の方は、たぶんどこかのカバンに入っていると思われる
待ち時間に読みやすい短編なので
昔読んだときよりも、ちょっと時代を感じるな…と思ったら、どれも60年以上前の作らしい(あとがきより)
少し昔のSFは、当時の生活や技術や、そこから延長して想像されたものが出てくることがあって、そういう面も面白い
電話が特に、電話といえばダイヤル式固定電話なんだなと妙にしみじみしてしまった
以前読んだときでさえ極稀に見かける骨董品だったものだけど、今はもう極稀にも見かけない気がする
新潮文庫の100冊2025 -
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とりひき
コレクター
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たのしい毎日
敬遠
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歳月
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飛躍への法則
解説:川又千秋
カット:真鍋博