星新一のレビュー一覧
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初めての星新一作品。一番有名なボッコちゃんから読んでみました。作風が独特で、集中して読まないと「ん?」となることが多かったので、静かな部屋でゆっくりと読みました。
ほっこりする話や、少し怖い作品、面白いものからある種の自己啓発的な作品もあり、また一つ一つの話が短いのでとても読みやすかったです。
あまり良さが分からない話もありましたが、吹き出しそうになる話もあり、それこそ多種多様です。古臭さを感じない本でした。個人個人での好みの作品を見つけることをお勧めします。
⭐️お気に入り⭐️
・おーい でてこーい
・生活維持省
・親善キッス
・ゆきとどいた生活
・妖精 -
Posted by ブクログ
『毒ガス開発の父ハーバー』で星一(1873-1951)が登場したのが本書を読むきっかけである。フリッツ・ハーバー(1868-1934)が来日したときに同行したのが星一であることが記されていたのだ。
星一は星製薬を創業した実業家であり、「ショートショート」の星新一(1926-1997)の父親である。そして、星新一が父・星一について書いたのが本書である。
面白かった。「ギショートショートの名手だから長編小説も難なく書ける」ということなのか、星新一だから長編を書かせても巧いのかは分からないが、一読してスッと理解できる筆力はさすがである。「名文とは短文である」という言葉を思い出した。
しかし、星新一が -
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ショートショートが50篇入ってて、「50パターンのオチがあって、全部違う!」みたいな帯紙がついていたが、結局似たような話が多かった。一言で言えば「アイロニー」がテーマの話が多かったろう。
帯紙見返してみたら「カズレーザー」が帯紙を書いてるみたいで、「これ読んで『面白くない』って人は、たぶんあんまり読書に向いていない人です。小説の面白さが全部詰まってる本なんで。」と、なかなか挑戦的な売りの出し方をしていた。正直自分にとっては、この本面白い!ってほどでもないので、帯紙の言葉が自分に言われてる気がしてしまう。
「物語の型は36種類しかない」と言ったのは、ゲーテだったろうか。それに準えて言えば、そ -
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子供の頃に読みふけった星新一ショートショート。
大人になってもこんなに楽しいなんて!
むしろ、今になるとより皮肉を感じられて楽しめた。
古くささの全くない、短いながらも世界観が確立されていて一つ一つとても没入して楽しめた。
オチをどうつけるのか予想しながら読むのが楽しい。
宇宙がらみ多めで、星新一の良さが存分に発揮されていてとても良かった。
特に好きだったもの↓
すばらしい天体(オチが斜め上すぎた)
殉教(星新一にしては長め。人間の原動力は死への恐れだと言うの、すごく深い。)
愛の鍵(短いながらに美しく纏まっていて作品として素晴らしい)
最後の事業(ぶっ飛んでるんだけどなんか納得してしまっ -
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星新一のショートショート作品集『ちぐはぐな部品』を読みました。
星新一の作品は、6月に読んだ『きまぐれ星のメモ』以来ですね。
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事故により、脳を残して、全て人工の身体となり、ひっそりと一人で暮らしていたムント氏。
訪ねてくるのは週一回の合成血液の配達人だけ。
ある日、外の世界に繋がるテレビと電話が通じない。
しかたなく外に出ることにしたムント氏。
そこは動くものがなにひとつない世界だった。
「凍った時間」ほか、29篇。
SFからミステリ、時代物まで、星作品中とりわけバラエティ豊かなショートショート集。
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ショートショート小説集。この人の本を読むのは2冊目だ。以前読んだ「マイ国家」と比べて1話ずつはやや長め。それでも短くスパッとまとまっている。
題材は超常現象的なものが多い。そしてオチは相変わらず予想しているのとは違うところに着地するが、やや分かりづらい。
そんな中で「業務命令」という作品は現代の仕事に置き換えてみると、「あながち大げさな話でもない」と思えた。全く意味のない仕事を命じられて日々こなす主人公。しかし上司はそれを「確実に役に立っている」といって評価する話。実際の企業の仕事でも、周囲や他社から見たらこんな感じに映る仕事があるのかもしれない。