星新一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
“流行の鞄”、“なりそこない王子”などは、思い浮かびそうで浮かばないプロットで、さすがとしかいいようがない。
“流行の鞄”は、舞台で喜劇化してもおもしろいだろうな。
“収容”は、読者の先入観を利用した、見事なオチ。読みながら、星新一にしてはいやに色っぽい語り草で珍しいなと思っていたが、なるほどその意図があったかと感嘆した。
星新一の話の根底には、痛烈な皮肉がある。もはや「バカにしている」とも言えるくらい、あるテーマを滑稽化している。
しかしながら、星新一が何世代にもわたって愛され、「読書の手始め」のような立ち位置で評価されるは、その皮肉の中に重苦しい主張がないからだと思う。
「だからどうだ -
Posted by ブクログ
◼️ 星新一「ごたごた気流」
らしく不思議でそそる設定と、どこか民話を感じさせるオチ。
ショートショートではなくて、おおむね20ページくらいのコント集。表題作ほか11篇が収録されている。星新一らしく、昭和っぽいにおいのする不思議シチュエーション。この本は1985年に出て、私が手にしているのは2012年の版。平成でも、令和でも、気軽にスラスラ読めて、おもしろい。
夢で見た人や物が現実になって現れる。触れはしないものの誰にでも見え、夢見た人の後をついて回る。男が夢に見た美女、娘が夢で会った亡父、憧れの歌手、受験する学校の制服を着た自分、独裁者の研究者にはヒットラー・・
(重なった情景)
医