あらすじ
ソ連旅行中の著者が北杜夫氏とともに体験した恐怖の一夜、「赤い矢号事件」とは?(「ソ連の旅」)メスの類はいっさい使わない外科手術、それがマニラの心霊手術。腕のやっかいな病気に悩む著者は、自分も治療台に乗ってみるが、その結果は?(「東南アジアめぐり」)そのほか、韓国、台湾、香港の、エピソードあふれる旅行記と、10日間の断食トリップまで、好奇心旺盛な作家の眼がとらえた、内的・外的体験記7編を収録。
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Posted by ブクログ
なんとも好奇心旺盛な。
大体が1970年代の話なので、著者は50代前後。そんな年齢でも好奇心を失わず、むしろ積極的に様々な体験を楽しんでいる。
それとは別に、座談会の韓国の話なんかは実に慧眼だ。
Posted by ブクログ
1970年代のソ連、東南アジア、香港・台湾、韓国への作家仲間たちとの旅。まだ日本が豊かで、アジアの国々がそうでもなかった時代。なんとなく、上からの目線が辛い。稀代のSF作家にして、こういうことだったんだなぁ、と。
今となっては、先進国入りした東南アジア、東アジアの国々の昔の様子は、僕には懐かしい。
失われた世界。
Posted by ブクログ
ソ連、東南アジア、香港、台湾、韓国の旅行と、約三週間の断食体験について。
心霊療法、四柱推命など、スピリチュアルなことも。
団体旅行全盛の時代だったのか、雑誌の企画で同行者(女性40人!)を求めてバンコク旅行へ行くという企画に驚く。時代を感じる。
バンコク旅行中、一般家庭の燃料について質問するのがいかにも作家。
二葉亭四迷の墓地はシンガポールにある。