星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
星新一はいろんな人から勧められていた。
私はミステリとかSFとか、読後に「で?」と思ってしまう質で相性が悪い。
なので読むのに勇気がいったが、この小説はタイトルにあるように「ノックの音がした」という書き出しで繰り広げられていく短編集。このギミックは面白い。星新一1冊目にこの本を選んだ。
誰がなんのために訪ねてきたのか、予想外の来客の後になにが起こるのか。
一つの決まったスタートから、予想外の展開が広がっていくのが楽しい。
ここまでレパートリーを出しながらも、同じくらいのページ数でまとめ、何話も書けるのは本当にすごいな。
収録作の中では『現代の人生』が一番好きだった。
著者の本では他に『妄想 -
Posted by ブクログ
星新一文学忌、ホシズル忌。
2025年新潮文庫の100冊の一作
全42のショートショート
「デラックスな拳銃」
多機能な拳銃ではある
「雨」
まさか狐の嫁入りが、恐竜の…
「弱点」
弱点のない異生物の弱点は生きた人間の咀嚼
「宇宙通信」
宇宙通信の手段がまさかのペーパー
「桃源郷」
宇宙の桃源郷を守る為の虚偽戦略
「証人」
一瞬先は忘却
「患者」
不倫の代償
「たのしみ」
時は金の浄化をもする
「天使考」
天使の勤労効率化とベビーブーム
「不満」
宇宙実験動物の反撃
「神々の作法」
行動こそ真の言語
「すばらしい天体」
と、思っていたら罠
「セキストラ」
インカの末 -
Posted by ブクログ
『毒ガス開発の父ハーバー』で星一(1873-1951)が登場したのが本書を読むきっかけである。フリッツ・ハーバー(1868-1934)が来日したときに同行したのが星一であることが記されていたのだ。
星一は星製薬を創業した実業家であり、「ショートショート」の星新一(1926-1997)の父親である。そして、星新一が父・星一について書いたのが本書である。
面白かった。「ギショートショートの名手だから長編小説も難なく書ける」ということなのか、星新一だから長編を書かせても巧いのかは分からないが、一読してスッと理解できる筆力はさすがである。「名文とは短文である」という言葉を思い出した。
しかし、星新一が