星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いつ読んでも、古くても新しさがある星新一。
読んでは、忘れ、忘れては、読みの数十年。
と、作品数が多い中で、一作目の「雄大な計画」は、忘れた事が無い大好きな作品です。
ある会社が、優秀な新人社員をライバル会社に入社させて、企業スパイとして活動をしてもらい、その報酬に相応の地位を与えようという、一人の男の一生を左右する雄大計画。男はひたすら努力して、すくすく出世して、遂にはライバル会社の社長となる。いよいよトップシークレットが思いのまま。ふと、男は考える。なんたって、こっちのライバル会社の方が大企業。何の為のスパイか?
これは、企業物ですが、時折見かける、相対する組織への潜入ドラマやコミックに出 -
Posted by ブクログ
星新一氏の文庫本39冊のショートショート作品の38冊目のようで、初期の作品群とは趣が異なっている。
この作品群には『ボッコちゃん』のような分かり易いオチはなく、どの話も何を言いたかったのか分からないまま唐突に終わるのでモヤモヤが残る。
唯一タイトル名にもなっている「これからの出来事」だけは具体的にイメージが湧いて、手塚治虫の医学マンガを読んでいるようで良かった。
「小さなバーでの会話」という話の最後に、「…人生も社会も、錯覚の連続の上に存在しているのかもしれませんな…」というセリフがあった。
これが、本書の作品群全体に共通するテーマを言い表しているように思えた。
本書で後期作品の雰囲気 -
Posted by ブクログ
初作家 星 新一でショートショート全32作品。
気軽に隙間時間に読みやすいのがいい
2021年の新潮文庫のプレミアムカバー版であることを購入後に知る
1話の【保証】は衝撃的‥契約書はサインする前に読むべし
他でお気入り作品は【信念】【古風な愛】【鍵】
特に残ったのは【味のラジオ】
口にある電子機器が放送局から電波を受信して味を再現し楽しめるという
恐らく放送局がいくつもあって趣向にはそえそうだけど
常に無差別に流れて嫌いな味だったらどうするんだろう‥
寝る間にも休む暇がなさそう
故障からのレストランへの駆け込みは通勤時の車両故障に通じると思ったりした
不満点は頭のおかしな人は精神科の流 -
Posted by ブクログ
う~ん、まぁまぁですかね…星新一さんが相当頭のイイ人だと言うことは何となく分かりましたが…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
しかし、結構な昔に書かれた本だというのに(それこそ”古き良き時代に書かれた本だというのに”)星さんの問題意識というかね、危機感みたいのが令和である現代にまで繋がっているような感じがして…恐れ入りました!
ヽ(・ω・)/ズコー
人間関係が希薄というか、バラバラというか…スマホが連絡手段の主流になった今の世の中はまさに人間関係がバラバラな世の中と言えましょう!
一人一人個々の世界に閉じこもっているように思え、何しているんだか分かりませんね…
現代を舞台に星さ -
Posted by ブクログ
星新一ショート11編。すこーしだけ、長めの印象。
もしかしたら、午後の紅茶の発売の後かしらと思い、調べたら、午後の紅茶の発売は昭和61年。午後の恐竜は昭和52年。恐竜が先だわ。shukawabestさんは、15歳で読んだそうだけど、私は、もう少しあとです。
この一冊はN氏少なめでした。季節事情風俗扱わずのSF、きちんとオチも練られてます。
「契約時代」
あらゆる事象に契約が必要となり、弁護士と、契約書の印刷屋が景気が良くなるという感じ。ペーパーレス化の未来は読めなかったのか、そう言いながら紙ベース大好き日本の未来なのか。私も契約書と通帳は紙派です。
「午後の恐竜」
地球全体、全人類的、消滅 -
Posted by ブクログ
星新一は1926年に生まれて1949年に作家としてデビューした。年代でいうともう100年近くむかしの人である。にも関わらず、彼の作品は現代でも絶大なる人気を集めている。
なぜかと理由を突き詰めれば、星新一の描く世界が普遍的であるからに違いないだろう。世界において最も変化しないものは人間の本質だからだ。
星新一は人間の愚かさ、弱さ、儚さをとてもよく理解している。だからストーリーに納得感があるし、読んでいて痛快に感じるのだ。
それでいてなお、星新一は人間を愛している。その弱さを受け止め、愛おしさをもって人間を描く。決して楽観的ではなく、どちらかという厭世的で暗い描写ではあるが、それを是とする懐