【感想・ネタバレ】午後の恐竜のレビュー

あらすじ

現代社会に突然出現した巨大な恐竜の群れ。蜃気楼か? 集団幻覚か? それとも立体テレビの放映でも始まったのか?──地球の運命をシニカルに描く表題作。ティーチング・マシンになった教育ママ、体中に極彩色の模様ができた前衛芸術家、核爆弾になった大臣――偏執と狂気の世界をユーモラスに描く『狂的体質』。ほかに、『戦う人』『契約時代』『理想的販売法』『幸運のベル』など全11編。※文庫版に掲載の挿画は、電子版には収録しておりません。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

表題作、こわい。
『おーい、でてこーい』に通じるものがある気がする。
三つの願いの話、さて、あれはどちらが勝ったのかw
『狂的体質』も好きだなー。
偏執と狂気の世界、確かに!

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2025年08月11日

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ネタバレ

エデン改造計画
契約時代
午後の恐竜
おれの一座
幸運のベル
華やかな三つの願い
戦う人
理想的販売法
視線の訪れ
偏見
狂的体質

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2024年11月30日

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ネタバレ

地球滅亡の原因が、よくある隕石ではなく、ミサイルなところが風刺が効いててユニーク。どうか恐竜が現れませんように。

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2024年06月05日

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『午後の恐竜』の話が星新一の作品の中でも一番好き。
どうしてこんなこと思い付くのだろうと、どの作品も想像の遥か上をいく感じがたまらない。

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2024年04月14日

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ネタバレ

『華やかな三つの願い』華やかさには代償を伴う。
『エデン改造計画』人間の文明を発展させたいという欲は凄まじい。人間はエデンの住民たちに争いを促させたり、人間の常識を教えようとする。これでは、エデンの住民たちの方がより良く暮らしているのではないかと思えてくる。どの作品も諷刺の利いた短編集。

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2022年09月04日

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ネタバレ

この短編を初めて読んだのは15歳のときだったか、それまでも星新一のおとぎ話のような世界観に惹かれていたが、この短編の読後感は格別だった。オススメは③。そのほかは落語のような味わい。うまい。笑える。
①エデン改造計画
地球と違った文明の発達順序があったら・・・。星新一の着想に魅せられた。
②契約時代
事故も買い物も飲み屋の会話も全て弁護士を通す未来。オチは・・・そう来たか
③午後の恐竜
地球規模のパノラマドラマ。この短編の余韻に一週間ほど浸っていた。色褪せない。
④おれの一座
こんな演出が裏でなされていたら楽しいだろうな。僕も知らずに出演しているかも。
⑤幸福のベル
包装された商品がすべて当たり付き。そんな世界、自分なら一瞬で破滅するなぁ。
⑥華やかな三つの願い
死のうとしている女性に「あの、ちょっと」と声をかける悪魔。それだけで満足。
⑦戦う人
自殺志願の老人が部屋を出ると、すれ違うのは記憶喪失の人ばかり。その原因は?
⑧理想的販売法
すべてがうまく行ってどうなるかと思ったらそういうオチか。うまい!座布団1枚。
⑨視線の訪れ
なんだその平凡な結論は。思わず最後で笑ってしまったな。嫌いではない終わり方。
⑩偏見
この本では唯一、今一つだった。首がねえ、意外ではあるがらしくないのかも。
⑪狂的体質
15歳の僕はしょーもな、と言い、54歳の僕は、おいおい先生、と笑ってツッコむ。

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2021年09月11日

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ショートショートの世界観に引き込まれた。随所に皮肉やユーモア、風刺が散りばめられていて、人間の本質についても考えさせられた。他の著書も読みたい。

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2021年01月08日

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どうしてこんなに面白いこと考えつくんだろう。
星さんの頭の中をのぞいてみたい。
ミルク飲みロボット・ネコ。
ネーミング素敵。
お話のお気に入りは、「午後の恐竜」と
「華やかな三つの願い」

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2025年07月19日

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ショートショートの草分け、星新一の『午後の恐竜』。のんびりしたタイトルとは裏腹に、事態の水面下で刻一刻と迫る危機が描かれている。最後まで読んで「ああ!」となること必至。他にも「戦う人」や「エデン改造計画」など、面白い話がたくさん。文明とは何なのか、人間の本性とは何なのかを鋭く抉っていく作品たちです。

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2025年06月14日

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「午後の恐竜」のセンチメンタル?な雰囲気とか、この短編集はわりと好きな感じの作品が多い。「戦う人」もいいですね。

エデン改造計画
契約時代
午後の恐竜
おれの一座
幸運のベル
華やかな三つの願い
戦う人
理想的販売法
視線の訪れ
偏見
狂的体質

解説:尾崎秀樹
カバー、カット:ヒサクニヒコ

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2025年05月08日

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 男は目覚めると、その眼前には異様な光景が広がっていた。窓の外ではマストドンザウルスが闊歩していて、奇妙な植物が生えているのだ。触れることもできないそれは集団幻覚の類なのか、それとも一夜にして立体テレビでも開発されたのか。異様な出来事の騒ぎの果てに待っている、静かな余韻が胸を打つ。――「午後の恐竜」

 老人は自殺を決行しようとしていた。かつて勇敢な兵士だった彼は、命を賭けて争うことに生きがいを感じてきたのだが、引退すると静かな生活が待っていて、そのぬるま湯のような生活に耐えられなくなったのだ。しかし遺書を書きはじめたところ、インクが切れていることに気付く。外に出ると、アパートの住人の様子がおかしい。老人の完璧主義ぶりと思考の変化が印象的な――「戦う人」

 ということで、久し振りに読みました、星新一。簡潔で歯切れの良い文章(時代性が一切ないと言うつもりはありませんが、時代に依存しにくい、古びにくい性質の文章ではないかと思います)と綺麗にかちりとピースが嵌まっていくラストを心地良く楽しめる作品集で、個人的に、特に印象に残ったのは、「午後の恐竜」「華やかな三つの願い」「戦う人」の三作品でした。

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2025年01月05日

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 「午後の恐竜」「幸運のベル」はユーモア度低く、終末感や寂寞感が印象的だった。「おれの一座」は発想が好き。「華やかな三つの願い」は意外なオチに笑った。

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2024年12月22日

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様々な読み心地のショートショート11作品が収録された短編集。
SFからブラックユーモア、悪魔ネタから妖怪ネタまで盛りだくさん!星新一らしさを手軽に楽しめる入門本。

「狂的体質」が面白すぎる!オチも含めて最高!!
「契約時代」はオチが好き。ニヤリとできる。
「幸運のベル」は星新一版青い鳥やん?うわーってなった!このラスト、好きだなぁ。
表題作「午後の恐竜」や「戦う人」はなかなか考えさせられる。なるほどなぁ。

なお、巻末の解説はなかなか興味深い。

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2024年02月05日

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短くてすぐ読めてしまう上に、なんだか自分の中に残るような、そんな本だった。
登場人物の名前が一切出てこないのに、感情が動くというのは見事なものだと思う。

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2024年01月04日

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短編集。ショート・ショート。
久々に読んだ星新一。やっぱり面白い。
僅かな時間で楽しめるというのが、ショート・ショートの良い所。
けっこうブラックな作品多め。
表題作はもちろんのこと、「幸運のベル」の皮肉な結末、「戦う人」のリアルな真相など、かなり印象的。

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2023年10月27日

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ある人から数年前におすすめされた一冊。
おすすめされるまで星新一という作家を知らなかったのでどのような作品か知らなかったけど、いざ読んでみるとただただ着眼点がすごいなぁって、どの作品もとても面白かったです。

カート・ヴァネガットの作品に似てるかもなぁって思いました。
まあ、どちらもショートショートのSF作品が多いからかな。

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2023年02月06日

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気分が乗るまで時間がかかるけど、
乗ったらサクサク一瞬で読み終わってしまう。

帯に書いてるような他人に話したくなるほどの
オチはないものの相変わらず秀逸。

俺の一座、華やかな3つの願い、狂的体質がお気に入り

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2022年08月17日

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外れがないとは思っていましたが、面白かったです。
『エデン改造計画』では人間の物欲の強さに笑え、『戦う人』では人間の「人を攻撃したい」本能の強さが引き起こすラストに驚きました。
これだけの展開をこれだけの短いストーリーの中に凝縮できる星さん、ほんとに地球人だったのかしら、と思ってしまいます。
いちばん好きだったのは表題作の『午後の恐竜』。起きている情景を想像しながら読むと映画みたいでとても楽しい。ハッピーエンディングではないですが、主人公が家族で身を寄せて迎えるラストがよかったです。

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2022年07月27日

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星新一のショート・ショートは1話10〜20枚くらいでさらさらと読めてしまうけど、どの話もオチの奇想天外さや、社会への皮肉などが上手いこと散りばめられている。

時期風俗な言葉を用いずに誰にでも分かる簡素な設定になっているからこそ、登場人物を想像することも、それになりきることも容易なんだろうな、と。
登場人物と共にその世界で起こる不可思議な現象に戸惑い、結末で明かされるオチの爽快感たるや、推理小説の読後のような納得感に浸ることができる。

電車での移動時間や、ちょっとした待ち時間に読むのにぴったりな作品だなと感じる。

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2021年03月13日

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とにかく発想力が凄くてどの話にも引き込まれてしまうような魅力がある。
オチがしっかりしているものもあればそうでないものもあり、風刺の効いたものもあれば、未来社会への警告をしているものもある。
ユニークな話が多く、私はとても好きです。

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2021年02月02日

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短いため、集中できる上に少しホラーを感じさせるSFストーリーが本当に面白かった。あり得なさそうな話なのに設定、伏線がかっちりしてるので本当にありそうだと信じてしまう。特に個人的に好きだった話は、契約の話と夢の話。

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2020年09月11日

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ネタバレ


安定的に面白い。おれの一座が特に好きだな。性のことにふれてるものは珍しくて(それでもエロいかんじじゃないけど)、それも新鮮だった。

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2025年11月26日

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本の題名にもなっている「午後の恐竜」が面白かったです。
星さんのショートショートは小学生の頃から大好きで、また読んでいきたいです。

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2025年02月01日

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11話の短編小説です。

現代の社会の色々なことを風刺したり、あることが極端な社会になったらどうなるか…なとなどSFチックな話が多かったです。
「世にも奇妙な物語」みたいだなあと思いながら読みました。

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2024年12月13日

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星新一の作品をちゃんと読んだのは実ははじめて。現代社会に対する痛烈な皮肉を感じる。テーマは普遍的なものなんだけどそこに出てくる小道具(テレビコマーシャルや大量の書類や電話など…)がなんとなく昭和の風景を思わせる。一番好きなのは表題の「午後の恐竜」。オチが分かった途端に幸せそうな家族が余計に切なく感じる…。(ただ個人的には、夫がやたら妻に対して偉そうな感じがして癪に障る笑。そういうところも昭和っぽい…)

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2024年06月30日

Posted by ブクログ

初めは合わないな、、と思って読むのをやめちゃいそうだったけど、
これまで読んでこなかったジャンルだったからそう思ったようでした

読み進めるうちにどんどんのめり込んでいき、
世にも奇妙な物語の世界に浸ったようでした

おもしろかった

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

これまで「ボッコちゃん」「マイ国家」などを読んできましたが、本作はそれら2作とはまた違った印象を受けました。
1話1話がやや長めで、少し読み応えを感じました。先の2作は、短い話の中で1発大きなオチがあってそれでおしまい、という印象でしたが、本作はもう少し長めに展開がある印象です。(もちろん全ての話がそうという訳ではありませんが)

長めとは言え、やはり1話1話はとても読みやすかったです。さすが星新一…!

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2023年02月19日

Posted by ブクログ

星新一ショート11編。すこーしだけ、長めの印象。
もしかしたら、午後の紅茶の発売の後かしらと思い、調べたら、午後の紅茶の発売は昭和61年。午後の恐竜は昭和52年。恐竜が先だわ。shukawabestさんは、15歳で読んだそうだけど、私は、もう少しあとです。
この一冊はN氏少なめでした。季節事情風俗扱わずのSF、きちんとオチも練られてます。

「契約時代」
あらゆる事象に契約が必要となり、弁護士と、契約書の印刷屋が景気が良くなるという感じ。ペーパーレス化の未来は読めなかったのか、そう言いながら紙ベース大好き日本の未来なのか。私も契約書と通帳は紙派です。

「午後の恐竜」
地球全体、全人類的、消滅前の走馬燈。
再読でも面白いですよね。

「幸運のベル」
PayPayとかでこのようなキャンペーンをやっていたような気がする。人間の心理を突いての、悲劇。

「狂的体質」
これは、外見から変化するように描いているけれど、近年増加している精神疾患の具象化かな。

今となっては、もう古いという感じもなく、現在の作品のネタになっていそうなものもある。それにしても、作品多いですよね。まだ、再読できてないものがたくさんあります。

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2022年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作のほか、思い込みによって体を変質させてしまう「狂的体質」が面白い。ラジオやスポーツカーになってしまった人が登場する。

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2022年04月21日

Posted by ブクログ

2.7くらい★
ショートショートの短編で、読みやすくて、面白かった。
昔読んだからか、幸運のベルはやっぱり好き。
あとは、夢側の住人を描いた、おれの一座と、短編集1番最後の狂気体質。
ほんとに最後の最後が面白くて、星新一ってこういうシュールな面白さあったよなあと改めて思った。
ユーモアと風刺と。

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2021年03月12日

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