感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2022年09月04日
『華やかな三つの願い』華やかさには代償を伴う。
『エデン改造計画』人間の文明を発展させたいという欲は凄まじい。人間はエデンの住民たちに争いを促させたり、人間の常識を教えようとする。これでは、エデンの住民たちの方がより良く暮らしているのではないかと思えてくる。どの作品も諷刺の利いた短編集。
Posted by ブクログ 2021年07月29日
この短編を初めて読んだのは15歳のときだったか、それまでも星新一のおとぎ話のような世界観に惹かれていたが、この短編の読後感は格別だった。オススメは③。そのほかは落語のような味わい。うまい。笑える。
①エデン改造計画
地球と違った文明の発達順序があったら・・・。星新一の着想に魅せられた。
②契約時代
...続きを読む事故も買い物も飲み屋の会話も全て弁護士を通す未来。オチは・・・そう来たか
③午後の恐竜
地球規模のパノラマドラマ。この短編の余韻に一週間ほど浸っていた。色褪せない。
④おれの一座
こんな演出が裏でなされていたら楽しいだろうな。僕も知らずに出演しているかも。
⑤幸福のベル
包装された商品がすべて当たり付き。そんな世界、自分なら一瞬で破滅するなぁ。
⑥華やかな三つの願い
死のうとしている女性に「あの、ちょっと」と声をかける悪魔。それだけで満足。
⑦戦う人
自殺志願の老人が部屋を出ると、すれ違うのは記憶喪失の人ばかり。その原因は?
⑧理想的販売法
すべてがうまく行ってどうなるかと思ったらそういうオチか。うまい!座布団1枚。
⑨視線の訪れ
なんだその平凡な結論は。思わず最後で笑ってしまったな。嫌いではない終わり方。
⑩偏見
この本では唯一、今一つだった。首がねえ、意外ではあるがらしくないのかも。
⑪狂的体質
15歳の僕はしょーもな、と言い、54歳の僕は、おいおい先生、と笑ってツッコむ。
Posted by ブクログ 2021年01月08日
ショートショートの世界観に引き込まれた。随所に皮肉やユーモア、風刺が散りばめられていて、人間の本質についても考えさせられた。他の著書も読みたい。
Posted by ブクログ 2019年10月18日
檀蜜が出てたドラマ(華やかな三つの願い)の原作が読みたくて手に取ってみた。どれも最後にニヤっとできる、もしくは考えさせられる名短編集。表題作が良かった。
Posted by ブクログ 2019年09月09日
読みはじめてから、だんだんと話の意味がわかっていく時に感じるゾクゾクとした快感が、星新一先生の1番の魅力です。こちらの本も、大変楽しく読ませていただきました。
特に心に残ったのは、「戦う人」でした。
直接的に人間の本質に関する考察を言葉にしていらっしゃって、すこし驚きました。答えを見せすぎないこと...続きを読むのほうが、多い気がしていたので…新鮮に思いました。
星先生のお話を読むときは、いつも結末を予想しながら読むのですが、毎回裏切られます。想像をはるかに超える大どんでん返しの数々、本当に楽しいです。
Posted by ブクログ 2020年01月19日
表題作はきちんとまとまっていて、本当に核戦争がないことを祈りたくなる、秀作だと思いました、淡々としていて、怖い、最期とはこんな感じなのかな、という。
Posted by ブクログ 2024年02月05日
様々な読み心地のショートショート11作品が収録された短編集。
SFからブラックユーモア、悪魔ネタから妖怪ネタまで盛りだくさん!星新一らしさを手軽に楽しめる入門本。
「狂的体質」が面白すぎる!オチも含めて最高!!
「契約時代」はオチが好き。ニヤリとできる。
「幸運のベル」は星新一版青い鳥やん?うわー...続きを読むってなった!このラスト、好きだなぁ。
表題作「午後の恐竜」や「戦う人」はなかなか考えさせられる。なるほどなぁ。
なお、巻末の解説はなかなか興味深い。
Posted by ブクログ 2024年01月04日
短くてすぐ読めてしまう上に、なんだか自分の中に残るような、そんな本だった。
登場人物の名前が一切出てこないのに、感情が動くというのは見事なものだと思う。
Posted by ブクログ 2023年09月30日
短編集。ショート・ショート。
久々に読んだ星新一。やっぱり面白い。
僅かな時間で楽しめるというのが、ショート・ショートの良い所。
けっこうブラックな作品多め。
表題作はもちろんのこと、「幸運のベル」の皮肉な結末、「戦う人」のリアルな真相など、かなり印象的。
Posted by ブクログ 2023年02月01日
ある人から数年前におすすめされた一冊。
おすすめされるまで星新一という作家を知らなかったのでどのような作品か知らなかったけど、いざ読んでみるとただただ着眼点がすごいなぁって、どの作品もとても面白かったです。
カート・ヴァネガットの作品に似てるかもなぁって思いました。
まあ、どちらもショートショート...続きを読むのSF作品が多いからかな。
Posted by ブクログ 2022年08月17日
気分が乗るまで時間がかかるけど、
乗ったらサクサク一瞬で読み終わってしまう。
帯に書いてるような他人に話したくなるほどの
オチはないものの相変わらず秀逸。
俺の一座、華やかな3つの願い、狂的体質がお気に入り
Posted by ブクログ 2022年07月27日
外れがないとは思っていましたが、面白かったです。
『エデン改造計画』では人間の物欲の強さに笑え、『戦う人』では人間の「人を攻撃したい」本能の強さが引き起こすラストに驚きました。
これだけの展開をこれだけの短いストーリーの中に凝縮できる星さん、ほんとに地球人だったのかしら、と思ってしまいます。
いちば...続きを読むん好きだったのは表題作の『午後の恐竜』。起きている情景を想像しながら読むと映画みたいでとても楽しい。ハッピーエンディングではないですが、主人公が家族で身を寄せて迎えるラストがよかったです。
Posted by ブクログ 2021年03月13日
星新一のショート・ショートは1話10〜20枚くらいでさらさらと読めてしまうけど、どの話もオチの奇想天外さや、社会への皮肉などが上手いこと散りばめられている。
時期風俗な言葉を用いずに誰にでも分かる簡素な設定になっているからこそ、登場人物を想像することも、それになりきることも容易なんだろうな、と。
...続きを読む登場人物と共にその世界で起こる不可思議な現象に戸惑い、結末で明かされるオチの爽快感たるや、推理小説の読後のような納得感に浸ることができる。
電車での移動時間や、ちょっとした待ち時間に読むのにぴったりな作品だなと感じる。
Posted by ブクログ 2021年02月02日
とにかく発想力が凄くてどの話にも引き込まれてしまうような魅力がある。
オチがしっかりしているものもあればそうでないものもあり、風刺の効いたものもあれば、未来社会への警告をしているものもある。
ユニークな話が多く、私はとても好きです。
Posted by ブクログ 2020年09月11日
短いため、集中できる上に少しホラーを感じさせるSFストーリーが本当に面白かった。あり得なさそうな話なのに設定、伏線がかっちりしてるので本当にありそうだと信じてしまう。特に個人的に好きだった話は、契約の話と夢の話。
Posted by ブクログ 2020年04月29日
気晴らしに読むには最適の長さの短編と、忘れられない面白さを与える星新一。
なかなか読みたい小説に出会えない時には星新一をお勧めします。
長編でも十分成り立つような設定を、惜しげもなく短く美味しい状態で提供してくれる。
はー面白かった!
Posted by ブクログ 2019年12月13日
宮沢賢治が藤子.F.不二雄なら星新一は差し詰め藤子.A.不二雄であろう。簡素で柔らかな文体に潜むユーモラスとシニカル。難解な言い回しや凝った表現も少ないので一見児童向けのように見せかけ、オチは真理を突いてなかなかに怖い。いや相当。自分が子供だったら悪夢をみそうだ。そこにリアリティがあるからだろう。表...続きを読む題作の『午後の恐竜』なんて、競って核配備拡張していた冷戦真っ只中に読んでいたら、いずれこういうときが訪れるかもしれないと思ってしまう。
ということで大人向けブラックファンタジーとして星新一は面白い。
Posted by ブクログ 2023年11月19日
初めは合わないな、、と思って読むのをやめちゃいそうだったけど、
これまで読んでこなかったジャンルだったからそう思ったようでした
読み進めるうちにどんどんのめり込んでいき、
世にも奇妙な物語の世界に浸ったようでした
おもしろかった
Posted by ブクログ 2023年02月19日
これまで「ボッコちゃん」「マイ国家」などを読んできましたが、本作はそれら2作とはまた違った印象を受けました。
1話1話がやや長めで、少し読み応えを感じました。先の2作は、短い話の中で1発大きなオチがあってそれでおしまい、という印象でしたが、本作はもう少し長めに展開がある印象です。(もちろん全ての話が...続きを読むそうという訳ではありませんが)
長めとは言え、やはり1話1話はとても読みやすかったです。さすが星新一…!
Posted by ブクログ 2022年09月28日
星新一ショート11編。すこーしだけ、長めの印象。
もしかしたら、午後の紅茶の発売の後かしらと思い、調べたら、午後の紅茶の発売は昭和61年。午後の恐竜は昭和52年。恐竜が先だわ。shukawabestさんは、15歳で読んだそうだけど、私は、もう少しあとです。
この一冊はN氏少なめでした。季節事情風俗扱...続きを読むわずのSF、きちんとオチも練られてます。
「契約時代」
あらゆる事象に契約が必要となり、弁護士と、契約書の印刷屋が景気が良くなるという感じ。ペーパーレス化の未来は読めなかったのか、そう言いながら紙ベース大好き日本の未来なのか。私も契約書と通帳は紙派です。
「午後の恐竜」
地球全体、全人類的、消滅前の走馬燈。
再読でも面白いですよね。
「幸運のベル」
PayPayとかでこのようなキャンペーンをやっていたような気がする。人間の心理を突いての、悲劇。
「狂的体質」
これは、外見から変化するように描いているけれど、近年増加している精神疾患の具象化かな。
今となっては、もう古いという感じもなく、現在の作品のネタになっていそうなものもある。それにしても、作品多いですよね。まだ、再読できてないものがたくさんあります。
Posted by ブクログ 2021年03月12日
2.7くらい★
ショートショートの短編で、読みやすくて、面白かった。
昔読んだからか、幸運のベルはやっぱり好き。
あとは、夢側の住人を描いた、おれの一座と、短編集1番最後の狂気体質。
ほんとに最後の最後が面白くて、星新一ってこういうシュールな面白さあったよなあと改めて思った。
ユーモアと風刺と。
Posted by ブクログ 2020年07月13日
久しぶりに読んだ(文庫本買うの9年ぶり)星新一。ショートショートは気楽に読めておもしろいなぁ。しかし解説でも言及されてたけど、これだけの作品を作り上げるのは相当な労力だ。。
Posted by ブクログ 2019年09月15日
日本の夏、星新一の夏、2019。
ショートショートの神様と言える人だからこそ、その後あらゆる作家や作品によりその技法や展開が踏襲され、今読めばある意味ある程度ゴールがわかっている映画を懐かしく見直す感じだけど、
それでも、それでも表題作の『午後の恐竜』には、改めてゾクゾクした。
年に一回のお楽し...続きを読むみ。
やっぱり星新一だよなあ。