あらすじ
現代社会に突然出現した巨大な恐竜の群れ。蜃気楼か? 集団幻覚か? それとも立体テレビの放映でも始まったのか?──地球の運命をシニカルに描く表題作。ティーチング・マシンになった教育ママ、体中に極彩色の模様ができた前衛芸術家、核爆弾になった大臣――偏執と狂気の世界をユーモラスに描く『狂的体質』。ほかに、『戦う人』『契約時代』『理想的販売法』『幸運のベル』など全11編。※文庫版に掲載の挿画は、電子版には収録しておりません。
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Posted by ブクログ
この短編を初めて読んだのは15歳のときだったか、それまでも星新一のおとぎ話のような世界観に惹かれていたが、この短編の読後感は格別だった。オススメは③。そのほかは落語のような味わい。うまい。笑える。
①エデン改造計画
地球と違った文明の発達順序があったら・・・。星新一の着想に魅せられた。
②契約時代
事故も買い物も飲み屋の会話も全て弁護士を通す未来。オチは・・・そう来たか
③午後の恐竜
地球規模のパノラマドラマ。この短編の余韻に一週間ほど浸っていた。色褪せない。
④おれの一座
こんな演出が裏でなされていたら楽しいだろうな。僕も知らずに出演しているかも。
⑤幸福のベル
包装された商品がすべて当たり付き。そんな世界、自分なら一瞬で破滅するなぁ。
⑥華やかな三つの願い
死のうとしている女性に「あの、ちょっと」と声をかける悪魔。それだけで満足。
⑦戦う人
自殺志願の老人が部屋を出ると、すれ違うのは記憶喪失の人ばかり。その原因は?
⑧理想的販売法
すべてがうまく行ってどうなるかと思ったらそういうオチか。うまい!座布団1枚。
⑨視線の訪れ
なんだその平凡な結論は。思わず最後で笑ってしまったな。嫌いではない終わり方。
⑩偏見
この本では唯一、今一つだった。首がねえ、意外ではあるがらしくないのかも。
⑪狂的体質
15歳の僕はしょーもな、と言い、54歳の僕は、おいおい先生、と笑ってツッコむ。
Posted by ブクログ
昔よく読んでて、久しぶりに読んでみたくなった。
どの作品も現代社会に通じるところがあり、全く色褪せていない。
人間の欲望というのはやはり普遍的なテーマなんだなぁ、と。
「契約時代」「理想的販売法」「狂的体質」が特に好きだった。