星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
星新一はいろんな人から勧められていた。
私はミステリとかSFとか、読後に「で?」と思ってしまう質で相性が悪い。
なので読むのに勇気がいったが、この小説はタイトルにあるように「ノックの音がした」という書き出しで繰り広げられていく短編集。このギミックは面白い。星新一1冊目にこの本を選んだ。
誰がなんのために訪ねてきたのか、予想外の来客の後になにが起こるのか。
一つの決まったスタートから、予想外の展開が広がっていくのが楽しい。
ここまでレパートリーを出しながらも、同じくらいのページ数でまとめ、何話も書けるのは本当にすごいな。
収録作の中では『現代の人生』が一番好きだった。
著者の本では他に『妄想銀行』『おーい出てこーい』をお勧めされているので、そちらも読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
星新一文学忌、ホシズル忌。
2025年新潮文庫の100冊の一作
全42のショートショート
「デラックスな拳銃」
多機能な拳銃ではある
「雨」
まさか狐の嫁入りが、恐竜の…
「弱点」
弱点のない異生物の弱点は生きた人間の咀嚼
「宇宙通信」
宇宙通信の手段がまさかのペーパー
「桃源郷」
宇宙の桃源郷を守る為の虚偽戦略
「証人」
一瞬先は忘却
「患者」
不倫の代償
「たのしみ」
時は金の浄化をもする
「天使考」
天使の勤労効率化とベビーブーム
「不満」
宇宙実験動物の反撃
「神々の作法」
行動こそ真の言語
「すばらしい天体」
と、思っていたら罠
「セキストラ」
インカの末裔の世界征服
「宇宙からの客」
誇大妄想の患者
「待機」
宇宙人も見かけによらない
「西武に生きる男」
ペテン師のふたりは旧友
「空への門」
飛躍的宇宙船開発は、宇宙飛行士能力を求めない
「思索販売業」
思索は営業の敵
「霧の里で」
手放せない彼女との生活
「水音」
瓶と共に友人の蛇と水音となる
「早春の土」
病気への憐憫に土が被る
「友好使節」
外交対話は重要
「蛍」
天然蛍と人間らしさ
「ずれ」
近未来的宅配のズレ
「愛の鍵」
愛の言葉は、ドアも心も鍵を開ける
「小さな十字架」
本物の十字架は本当に救う
「見失った表情」
造作された表情より感情による表情
「悪をのろおう」
呪物には本人の物が必要
「ごうまんな客」
へそだけは内側へ
「探検隊」
巨大宇宙船と巨人宇宙人、そのまた巨躯なペット
「最高の作戦」
カモフラージュ内助の功
「通信販売」
未確認販売先には注意が必要
「テレビショー」
性欲学習の必修化
「開拓者たち」
忘却の宇宙開拓者の食糧
「復讐」
誤った宇宙の復讐の連鎖
「最後の事業」
未来を待つ冷凍保存人体の末路
「しぶといやつ」
地球上最強しぶとい生物?は霊魂
「処刑」
星新一にしては異色の長編。
人生そのものを処刑と見立てる哲学的作品。
「食事前の授業」
整った環境には、必ずカビが顔を出す
「信用ある製品」
宇宙規模に拡大した“矛盾”──盾と矛の寓話の未来版。
「廃墟」
放射性物質爆弾が遺した、終末の未来。
「殉教」
霊界通信に殉じなかった者たちが切り拓く未来。