あらすじ
エヌ博士の研究室を襲った強盗。金のもうかる薬を盗んだのはよかったけれど……。女性アレルギーの名探偵のもとに届いた大きな箱。その箱の中に入っていたものは……。別荘で休暇を過すエヌ氏のもとに、突然かかってきた電話。なんとその電話は江戸時代の霊魂からだった……。卓抜なアイデアと奇想天外なユーモアで、不思議な世界にあなたを招待するショートショート31編。
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息子に読み聞かせしていた星新一氏の今年のプレミアムカバーが無事に読み終わり。
今年のショートショートはミステリ色が強めのものが多くて楽しかった。星新一は寝る前のお供にちょうどいいんだよなぁ。
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不思議な世界を楽しめる短編集。
最後にどんな結末が待ってるのかわくわくしながら読んで、最後のどんでん返しに驚かされ、少し抜けてるN氏をバカだなあと呆れながら、どの作品もクスッと出来る面白さがありました。
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内容紹介にも記述があるように、ユーモア重視のショートショートが多く納められている。それゆえ、ブラック成分や厭世観はやや薄め。所収作品の中では、おそらく落語をベースにしたのであろう、トントン拍子に進んで笑えるオチがつく「うらめしや」が特に面白かった。
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初めての星進一さんでした。
ショートショート集。
これは凄い。素直に凄いです。
どの作品も期待を裏切らない、会心作のようでした。
最低限に抑えたストーリー展開。
秀逸な落ち。
心地良いリズムの文章とお洒落で愉快な世界。
隅々まで堪能しました。
シンプルだからこそ求められる技量がふんだんに味わえた気分です。
簡単だから難しい境地を見せてもらった気分です。
普段小説を読まない人にも安心しておススメできます!
僕は「夕ぐれの車」が、かなりお気に入りです。
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星新一といえば、登場人物の代表は「エヌ氏」
同一の人物ではなく全て別人。
「エヌ氏」は星新一作品の一割以上の130作品に登場するそうだ。
この本のタイトルに「エヌ氏」が入っているが、エフ氏やエム氏も出てくるし、「エヌ氏の遊園地」という作品もない。
星新一氏の作品は1000以上あるが、1割強しか「エヌ氏」が登場しないのは思ったより少ない。
残りの900は、「エヌ氏」以外が主人公ということになる。
調べてみようと思ったら「星新一作品登場人物索引」という本を見つけた。
読んだら別途レビューします。
さて、本書の作品も相変わらず古さを感じさせない内容が満載だ。
詐欺にあったエヌ氏が落ち込んでいると、詐欺師を探し出すと言う探偵社がやって来る。
被害者の弱みに付け込む手口は、現在も実社会で行われており、昔から変わらないのだなと思った。
星氏は時事風俗に関連することは書かないようにして、作品の永続性を保つようにしている。
本書の作品も、新幹線が開通し、ビートルズ人気が上昇し、エレキギターが若者に流行った時に書かれている。
ベトナム戦争や、中国の文化大革命がはじまり、日本の総理が佐藤栄作だった頃だ。
社会背景を書かないので、今読んでも社会が変わったことによる古臭さを感じることがないのだ。
人間の思考や行動はあまり変わらないようで、人の愚かさをおちょくったオチは今でも通用する。
一つ、大金をため込んでいる老人の金庫を狙った悪党の話をネタバレで紹介する。
その金庫は、ダイヤル式で番号を合わせた後、カギを鍵穴に差し込み一回転することで扉が開く仕組みだ。
悪党は老人に自白剤を飲ませ、ダイヤル番号とカギの場所を聞き出す。
後日、犯行に至るが、ダイヤル番号もカギも間違っていないのに、金庫の扉が開かない。
老人が金庫にカギをかけるのを忘れていた(悪党がカギをかけちゃった)というオチでした。
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昨年のプレミアムカバーで購入して読み切れていなかった作品だがやはり星さんのは読んでいてとても面白かった。
小学生の頃に教科書に載っていた話はなんだったか忘れてしまったけど、、
この短さにここまでのオチをつけられるって本当に素晴らしい!
あとがき、解説含め星新一の世界がここに広がっているなと感じた。
古さを感じたり、かと思いきや近未来的なものも感じてワクワクとブラックユーモアでSF作品の面白さを感じれた。
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新潮の100冊+特別表紙に釣られて、25年ぶりくらいに星新一さんに手を出した。
大人になるとややひねくれて素直に読めなくなっている自分に悲しくなったが、それでも素直に驚いたり楽しんだりできるものもあった。個人的には、『殺し屋ですのよ』と『夕ぐれの車』が好き。
それよりも、あとがきに読み応えあり。確かに、今読んでも古さがない(自分が古い人間だからというのはある)。時事風俗に触れずにニュートラルに書くのは大変だと思うが、そのおかげで長く読み継がれる本になってるんだろうな。
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久しぶりに一冊読み切りました。
星新一さんの本は集めたいなと子供の頃から思っています。
今回は表紙が特別版だったので購入しました。
夏休みとか冬休みシーズンはいつもと違う表紙になって出てくることが多くて購買意欲が高まります。
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星新一さんの作品は、新潮文庫のプレミアムカバーで販売される度に読んでいる。
作品によって似てるシーンもあるが、どの話も新鮮さがあり面白い。
いつもは宇宙の話やSF系が多いイメージだったが、今回は犯罪系が多かったイメージ。
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久しぶりの読書。
昔よく行った書店が閉店すると言うので、最後になにか買おうと思って手に取ったのがプレミアムカバーの本書。
あとがきで本人も書いていたが、あえて社会情勢を出さないスタンスのおかげか、古くさい感じがしない。私が産まれる前には亡くなっているのに、小学生の時から読んできたせいで星先生のことは最近の人だと思いがち。
夕暮れの車だけ雰囲気が違ってなんだか好きだった。
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色んなエヌ氏がでてきて面白かった。
解説のエヌ氏についての考察も面白い。
星新一作品を何冊か読んでると、重複している作品があったりするけど、何回読んでも面白い。天才…
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星新一さんのショートショートを読むたびに不思議に思うのが、どうしてものの5ページから最長でも10ページ程度の中に「登場人物の人となり」と「事件の発端と顛末」を説明口調ではなく盛り込みつつ、話を起承転結させることができるのか、ということ。それが即ちショートショートの神髄なわけで、その種が分かれば苦労はないわけだが。
他の短編集に収められている作品もあるが、だからと言って再読が面白くないというわけでもない。この本に収められているのは31編。1日5分で1編、読んで一ヶ月でちょうど読み終えることができる。この気軽さがちょうどいい。
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たぶん、中学か高校以来の星新一さんのショートショート。
それでも変わらず出あえたのが、読後のあのニヤリ感。
また、「逃走の道」にゾッとしたり、「うらめしや」に落語のようなリズムと匂いを感じたり。
サラッと読めるのにちっとも薄っぺらでない間違いのなさ。
楽しめました。
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目次
けちな願い
人質
波状攻撃
あこがれの朝
副作用
車内の事件
危険な年代
秘薬と用法
殺し屋ですのよ
運命のまばたき
女の効用
うらめしや
尾行
欲望の城
昇進
よごれている本
ある商売
逃走の道
クリスマス・イブの出来事
協力的な男
女性アレルギー
依頼
開業
紙片
港の事件
なぞめいた女
記念写真
夢と対策
個性のない男
夕ぐれの車
臨終の薬
あとがき
解説 横田順彌
カット 真鍋博
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星新一さんのショートショートはとても読みやすい。結構昔に書かれた作品なのに、話のネタに古臭さをあまり感じない(女性の描き方は昭和臭いなと思うけど…)。各話のラスト回収の仕方はどれもお見事。
ただ、犯罪ベースの短編なので何となくずっとブラックさが漂い、中盤から多少食傷気味になってしまった。次は爽やかな作品読んでみたいところ…
『うらめしや』『殺し屋ですのよ』『夕ぐれの車』が特に好き。
★…3.5
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とても読みやすい文章だった。
淡々とした文が続くなか、結末はそれまでの物語のすべてをひっくり返してしまうようなもので、毎回の意外な結果に私もひっくり返っていた。
今度こそ、予想を的中させてやるぞと思いながら読んでも、ほとんど当てることはできなかった。悔しい。
星新一の作品は、一度小学生の頃に友達のお母さんから薦められたけど読まず、今回が初めてだった。
たしかに面白いけど、子どもに薦める割には結構さっくりと人が死ぬんだなと思った。本当に淡々としている。
面白かったので、そのとき友達のお母さんから薦められた『きまぐれロボット』も、そのうち読みたい。
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エヌ氏が登場人物の話が多いが、同一人物ではなさそうだ。Nがアルファベット順のまんなかあたりで、中くらいの一般的な人ということか、語呂がいいからなのか。落語のおちのような結びのストーリーが多い。読み慣れてくるとおちが見えてきたりして。何冊も続けて読むのは飽きるが、たまに手にすると愉快な気分になれる。2023.10.3
Posted by ブクログ
タイトルのとおり、様々なエヌさん(別の場合もあるが)が運命に翻弄されるショートストーリー。事件ものやスパイものが多いのは、どんでん返しにマッチするから?何かオチがあるだろうと読んでも毎回意表を突かれる。しかも31編全てがその水準。今流行りの「5分後に○○」が好きな人にはぴったり。
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久しぶりに読んだショートショート。
大人になって読んでみると、予想ができるストーリーも多いけど、でもまぁ相変わらず楽しめる。
子どもが大きくなって文庫本とかに手を出す頃になったら(青いとり文庫とかを卒業する頃になったら)、進めてあげたい気はするよね。自分が親からそうしてもらったように。入り口として入りやすいだろう本よね。(このタイトルが、という意味ではなく、星さんの作品、という意味)
あとがきを読んで初めて知ったこととしては、星さんのこだわりとして、時代を限定する用語はなるべく入れない、というのが書かれていて、しかも、もし時代遅れになり始めたら手を入れてその部分を改修するんだ、という話をされていて。なるほどな、と思いました。今読んでもさほど違和感ないから。
とはいえ、いつか子どもに...の長期スパンだと...もう手を入れてくれる作者はいないし、世の中変わり過ぎていて、ムツカシイ面も出てきてしまうのかもなぁ。。
こういう作品て、他に書いてる作家さんているのかしら。
Posted by ブクログ
星新一の作品全て読めばウミガメのスープの作者になれるんじゃないか説推していきたい。
解説は個人的には好み。
昭和だから許される解説なのだろうか、現代だと批判が殺到しそうだなあと他人事のように感じた。
Posted by ブクログ
昭和40年代に書かれた作品とは思えない…
あとがきに「時事風俗はつとめて書かない」とある。
確かに時代を感じさせる描写は少ない。
そうかー。
邦楽の歌詞で時事風俗織り交ぜまくったものは、
たった2~3年後に聞いただけで古臭く感じるもんね。
Posted by ブクログ
ショートショート31編。1編ごとにラストを予想していたんですが、ことごとく外れました。特に「逃走の道」のラストはゾッとしましたよ。なんだか、星新一と対決してるみたいな気分でした。しかし、31編も裏をかえされると変な気分になりますね。不思議な余韻に浸っております。