【感想・ネタバレ】つねならぬ話のレビュー

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Posted by ブクログ 2015年07月21日

空間に<字>がバラバラと浮かんでいる。

壷    緑   
  川  
      雪   鳥


    海 竹     鏡

星さんは
カメカメ波を打つように(イメージ)
波動を集めて、<字>を狙う。

哀れな字達は、
たちまち粉々。
細分化された粒子達は
記憶のなかのテーマに沿って
再び集...続きを読む結しようと動き出すのだが、
結局元には戻れず。

星さんは
(しめしめ)とばかりに
すでに<字>ではなく
<物語>と化してしまった彼らの
ぼやきに耳を傾ける。

<字>を破壊しているのか?
と、誤解していたが
どうやら逆に
星さんは彼らに命を吹き込んでいた様だ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

中学生のときはピンと来なかったけど、今読むとかなり面白い。ようかんを使った彫刻の話がなぜだかツボにはまった。

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Posted by ブクログ 2020年06月04日

私は好きだ。著者の他の本と比べるとどんでん返しや少し未来の話とは異なるがたんたんと読み進められる感じが良い。
特にラストの”話”で、あーーーここまで読んでよかったーーーーとなった。

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Posted by ブクログ 2015年05月09日

星新一さんの本の中で一番難しかったように思います。ショートショートもまたまたその中でもショートなお話ばかりです。宇宙人や空飛ぶ円盤が出てくるのは時代なのでしょう。
でも、まちのいたるところに監視カメラが設置され、見張られているような気のする現在の様子を見事に言い当てていると思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年06月07日

「つねならぬ話」4

著者 星新一
出版 新潮社

p52より引用
“「物語作者にたのみ、いい話に仕上げさせましょう。
われわれ貴族は、文化を育てなくては」”

 ショートショートの代名詞とも言える著者による、
お伽話短篇集。
 創作神話から昔話風味のお話まで、
くすりと面白くピリリと辛い短編が盛り...続きを読む沢山です。

 上記の引用は、
ある一話の中で源義経が生死不明になり、
それを偲ぶ恋人・静御前を見ての貴族の一言。
現代的に訳したならば、
ビッグビジネスの臭いがすると言った所でしょうか。
こうして歴史が作られるという部分も、
結構あるのかもしれませんねぇ。
 義経=ジンギスカン説は良く聞いた話ですが、
この話ではまた別のルートや経緯が描かれており、
とても面白い説だと思いました。

ーーーーー

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Posted by ブクログ 2010年01月22日

星新一の作品はいつも考えさせられるものばかりだが、この作品もとても感心するものだった。この本はつねならぬ話ばかりが集められていて、だんだん読み進めていくにつれて、どの話も最後がとても考えつかないと思うような終わり方だった。さらにたくさんの話が入っていて、どの話を読んでいても飽きないし、私みたいなあま...続きを読むり本を読まないものでも、読みやすいようになっていた。いつ読んでも飽きないし、このような発想ができるのはすごいことだと感心した。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

5つのシリーズ、全52話収録。
神話や昔話風に語られたSF風と少し違ったテイストの話。
30行以内の物が多く、極限までそぎ落とされた物語の構成に舌を巻く。
夢20夜のシリーズが特に好きだった。
最終話によると、最後のシリーズは3時間半で書かれたらしく更に驚愕。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

最初のカテゴリーで「???」とし、段々と「!!?」になっていく。
そんな不思議で『つねならぬ』話がたくさん入っています。
これも時間があれば一気に読んでしまいたい本です。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

天地創造、歴史、古い日本風の世界などを題材にしたショートショート集。
他作品と比べると粒揃い感が少ないが、作者独特の発想力は出ている。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

初、星新一。
ふっと始まってストンと終わらす。
そんな雰囲気のショートショートがごっそり。
自分の中で膨らめて楽しむ、そんな感じ。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

海の下の、奥の奥で眠っている神の夢。大地をうごめき、すべてを食い尽くす不快なブガン。アステカの怪しげな薬草に酔って義経がみる昔日の幻。満月の夜にとらえた人魚を食べてしまった男たちのゆくえ―。天地の創造、人類の誕生など語りつがれてきた物語が、いま奇抜な着想で生れかわる。あなたを空想の小宇宙へ誘う、幻想...続きを読む的で奇妙な味わいの52編のワンダーランド

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Posted by ブクログ 2022年10月17日

ある日とつぜん星新一の頭に降ってきたお話を、小説の体(てい)にしたアンソロジーであるという。収録されている話はどれも、辻褄が合わなかったりオチが無かったり、意味不明であったりと未整理で、現代的な「ものがたり」になっていない。なんだか、口伝で残った地方の民話のテイストを感じるな。まぁ、多作な作家だから...続きを読む、こういうのもありだろう。

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Posted by ブクログ 2017年08月10日

とにかく不思議な読後感。星新一童話集?
もうここまで来ると「ショートショートの神様」ならぬ「ショートショートの仙人」といった味わいがある。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年08月26日

『常ねらぬ話』

星さんの世界の常ならぬ話たち。想像性フィクション。神様って居るのかな。まだまだ人間は何かを創造していける。未来を或いは過去を創造していくパワーをまだ私は感じる事ができる。

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Posted by ブクログ 2013年01月28日

通勤のお供に。いつもとは違って、SFっぽくないお話が集まっています。いかにもSFというのではなく、一見民話伝承風なお話です。「はじまりの物語」は色んなパターンの創造神話みたいで、知的好奇心が久しぶりに揺さぶられました。「夢20夜」は、どうしてもオチを期待しちゃう私にはあまり合わなかったです。いやオチ...続きを読むてるんですけど、あからさまではない感じです。そういうのも星先生の良さの一つなのでしょうけどね。落ち着いて読めた一冊でした。

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Posted by ブクログ 2012年03月31日

夢物語

予想外の一冊。
ショートショートではあるが、伏線やオチが私には分かりづらかった。
最初の創生神話は神話と考えればまだ納得できるが、夢二十夜は・・・オチ無いんじゃなかろうか。
本当に夢の内容をそのまま書き記したような、荒唐無稽で納得しがたい理屈ばかり(そのあたりも夢っぽい)。
あとがきで、創...続きを読む作の神様が降りてきてガーッと書き上げた、と書かれてるが、まさにその通り。
いつもの正統派ショートショートとは違う味わいだった。

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Posted by ブクログ 2011年06月26日

民話、神話、伝承、歴史、
…のようなものを集めた
…ような感じのするショートショート集。

前半は、何だか不可思議な、色々な世界の始まり伝承について。
これがまた「想像に任せる」とか「当然である」とかいつも以上に軽妙な語り口やら、当たり前のように犬猫からカンガルーへと進化することを説明してしまったり...続きを読むするのだから「シュール」、そして「ブラック」。

いつも通り読みやすく、何だか目が離せない作品でした。
ただ、他の作品のような「ほうなるほど」はあまり無い。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

内容(出版社/著者からの内容紹介より)
天地の創造、人類の創世など語りつがれてきた物語が奇抜な着想で生まれ変わる! 幻想的で奇妙な味わいの52編のワンダーランド。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

中学時代、初めて星新一で読書にのめりこんだ。そのきっかけがこの本。いろんな種類の世界の始まりが詰まってますよ。

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