星新一のレビュー一覧

  • 安全のカード

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    星新一作品は古本屋で見つけ次第買うようにしているので、自然と手に取った一冊。悪魔やタイムスリップ、近未来の生活などテーマに既視感を感じてくるくらいには星新一作品に触れているつもりだけど、飽きは来ない。むしろもっと読んでその鋭い視点、考え方を学びたいと強く思う。本作で気に入ったのは、"業務命令"。実際、この世の中も役に立たないことやする意味のないことで成り立っているような気がしてならないし、やはりそこに目を付けた著者がすごい。亜流が生まれないのも納得する。

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    2018年07月01日
  • ブランコのむこうで

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    星新一のショートショートではない、小説。
    章ごとに分かれた短編集の様相もあるけれど、一応最初から最後まで繋がったお話。

    終盤の彫刻家のお話が好きです。

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    2018年04月21日
  • ひとにぎりの未来

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    どんなオチが来るのかなと思いながら読むショートショートはとても楽しいものだった。特に、”自信に満ちた生活”に出てくる身上相談機の仕掛けが面白かった。

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    2018年03月22日
  • さあ、気ちがいになりなさい

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     あれ、読んだことがあるような……。
     と思って調べてみたら、単行本ですでに読んでいた(汗)。
     つまり、単行本で持っているのに改めて文庫を買ってしまったことになる。
     うーん、後書きまで一緒じゃないか……。
     こういうことがないように、こうしてネット上に読んだ本や購入した本を登録しているのに、全く活用していないなぁ。
     まぁ、仕方ないか。
     以下の感想は、単行本を読んだ時のものをそのまま引用しました。


     フレドリック・ブラウン初体験。
     星新一が影響を受けた作家の一人にあげていたが、その星新一自身が翻訳をしている。
     確かに星新一が作るようなショート・ショート・タイプの作品が多いが(星新一が作るような、というよりも、ブラウンが作るような作品を星新一が書いた、といった方が正しいのだろう)、星新一よりもドライな感じがするし、SFの度合いも強いように思う。
     意外でシニカルなオチには、思わず唸らされるものもあるが、なんだかんだでハッピー・エンドに近い終わり方をしている作品が多い。
     表題作である「さあ、気ちがいになりなさい」なんて、サイコ的な展開になるかと思いきや、とんでもない方向に向かっていって……という感じ(「……」を書いちゃうとネタばれになるので自粛)。
     そうそう、ネタばれといえば、本編よりも後書きを最初に読む捻くれた人(僕もその一人だ)もいるだろうが、本書に関してはやめたほうがいい。
     なにしろネタばれが堂々と書かれているのだから。
     しかも本書には収録されていない作品のネタばれも行っており、これから他の作品を読もうとしている人(僕もその一人だ)にとっては、迷惑な話だ。
     もう少し気を使って欲しいな、と切に思う。

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    2018年01月14日
  • ご依頼の件

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    宇宙船やエイリアンが登場しない、日常に潜む不思議な世界を描いたショートショート集。ふだん何気なくスルーしている、あんなことやそんなことに、こんな裏側があったら……もしかしたら、今まさにどこかの町で起こっているかもしれない、そんな生活に隣接した読み味がある。

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    2018年01月08日
  • 白い服の男

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    気楽に読めた短編集。

    白い服の男
    セのつく行為を禁止する社会の話。映画のリベリオンとそっくりや。

    特殊大量殺人機
    完全なる殺人機を作ってしまった話。殺人機から自分を守るのは殺人機を保有する事、核の保有による均衡を想起させられる。国より遥かに小さい組織が恐ろしい兵器を保有する世界、エゴに満ちた世界になりそうで怖い。

    時の渦
    時間の流れが止まってしまった世界でのお話。その世界で人は未来がみえず、過去を深掘り追求する。時間観念の変化が人の考え方を変えてゆく。


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    2017年10月09日
  • かぼちゃの馬車

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    28の短編集。

    軽くて読みやすく、それでいて、一つ一つが丁寧でわかりやすい作品。現実でありそうな人間のあり方が面白かった。すべてにオチがきちんとついているのも好きです。

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    2017年10月02日
  • 夜明けあと

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    明治当時の新聞記事や広告文句をスクラップのしたクロニクル。
    「本当か!?」と疑う物や現代を予見している内容もあり、意外に面白かった。

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    2017年08月13日
  • なりそこない王子

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    「収容」はオチが切れ味鋭い。いや、巧い!
    「ミドンさん」もこの作者ならでは、「善良な市民同盟」はクロサギに出てきそうだし、「合法」は映画「アイランド」に先駆け、同様のテーマを書いている。
    この辺になると終盤に作者の顔が見え隠れするのが面白い。

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    2017年07月31日
  • さまざまな迷路

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    「ことのおこり」の話は昔TVの「知ってるつもり?」でこの人物が取り上げられた際に同じような事を語られていたような気がするが、気のせいかな?
    あと「骨」が不気味でよろしい。

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    2017年07月22日
  • だれかさんの悪夢

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    「宣伝の時代」はちょい前の映画『トルーマン・ショー』みたいだ。
    もしかしてハリウッドがパクッたのか!?

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    2017年07月18日
  • 地球から来た男

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    定期的に読みたくなる星新一ショートショートシリーズ。気楽に読めるし、感心するというか納得させられるような面白さがある。好きな本の作者は?と聞かれたら間違いなく星新一と即答で答えると思う。星新一の著書をいろいろ読んで、悪魔や宇宙人のたぐいや近代化が進んだ未来の話などよく出てくるテーマに気付くようになってきたけれど、それを飽きだと感じさせないのもすごい。個人的には「あと50日」「包み」「戦士」が印象的だった。

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    2017年07月11日
  • ご依頼の件

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    期待を裏切らない完成度。シンプルで無駄がなく、風刺が効いていて予想を裏切る展開に脱帽。
    間を置いて読みたくなる氏のショートショートです。和田氏のイラストもよいですね。

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    2017年07月05日
  • ありふれた手法

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    中学生のころから、星新一に始まり、小松左京、筒井康隆、豊川有恒など、当時SFがブームで、次々に文庫本が出るのを読みまくった。今もそうなんだろうが、当時は出版社がこれという作家の作品を、鍋の底をさらえるようにして文庫化するというのを、しょっちゅうやっていた。横溝正史とか、森村誠一とか。

    しかし、さっすがに40年も経てば、星新一もほとんどというか、作品自体の内容などまったく記憶に残っていない。有名な、ぼっこちゃんくらいか。あらすじを覚えているのは。

    新作気分で読めるからいいんだけど。星新一の作品は、時世の描写がないので、いつの時代のものか、という時間感覚がずれることもないし。

    一つ一つの作品それぞれ、淡々としている。そこがいいんだと思う。ふーん、と、ふん、の中間。ちょっとだけ、にやり。さわやかに読み終えた。

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    2017年04月28日
  • さあ、気ちがいになりなさい

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    20世紀アメリカのSF作家フレドリック・ブラウン(1906-1972)の短編集。星新一訳。

    星新一は、自分が影響を受けた作家としてしばしばブラウンの名を挙げている。物語の展開・オチの付け方とその余韻の残り方・作中の雰囲気に加えて、文体も(当然のことながら)星新一そのものなので、彼のショートショート作品を読んでいるようなテンポが思い出されて懐かしく、楽しめた。彼の無駄を排した乾いた静かな世界観と文体が好き。小中学生のころ彼の作品集を読みあさりそのテンポが沁みついていまの好みが作りあげられてしまったのかもしれぬ。

    「ぶっそうなやつら」「電獣ヴァヴェリ」「シリウス・ゼロ」「町を求む」「帽子の手品」 ・・・ 星新一の作品といっても通じると思う。「沈黙と叫び」 ・・・ どこかで読んだことがあると思うのだが思い出せない。「さあ、気ちがいになりなさい」 ・・・ 正常/狂気の物語は、座標軸が何処に設定されているのか分からなくなりついに根を下ろす場所を見出せず宙ぶらりんのまま・・・と思っていたら予想外の壮大さに戦慄。

    「ノック」 ・・・ この冒頭の二文について、星新一がその名も『ノックの音が』(新潮文庫)というショートショート集のあとがきでラストも含めて紹介されていたのだが、それを知ったうえでも十二分に楽しめる。構成が巧い。確か他のエッセイでも触れていたと思う、よほど気に入っていたのかな。「ユーディの原理」 ・・・ 読んでいて最も面白く興奮した作品。声を出して笑ってしまった。紋中紋というのか。「みどりの星へ」 ・・・ 雰囲気が一番好きな作品。荒れた褐色の星、肩の上の相棒。ふと思ったが星新一の短編「処刑」の雰囲気に似ている。

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    2018年05月05日
  • ごたごた気流

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    久しぶりに読んだが、現実にないだろ!と思ってしまう話から、将来的にあるかもなと思う話まで様々であった。 オススメは「品種改良」。タイトルだけでは分からないが、この話を読んでからタイトルを見ると、納得してしまう。

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    2017年01月30日
  • 夜のかくれんぼ

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    いま読んでも面白い、
    言わずとも知れた名手によるショートショート作品集。

    多作なのに、パターン化しないと言われているだけあって、
    どの作品も真っ白なところからはじまって
    それぞれの個性を持ってできあがっているような、
    大粒感のあるショートショートばかりでした。

    昭和の時代に活躍したひとには、
    たとえば手塚治虫さんのようなやっぱり多作の人がいる。
    そういう時代だったのかなあ。
    現代は作りこむことに時間をかけている。
    つまり、深さや広大さ、緻密さに時間をかけている。
    ゆえに、手塚さんや星さんのように多作のひとってでてこない。
    今読んでみてもとてもおもしろいのだから、
    これら昭和の時代の多作のなかで生まれたものが、
    現代の凝ったものと比べて劣っているものだということはないでしょう。
    ファーストフードがはじまった時代のものでもあるから、
    インスタントなもののように、
    表面的にしか知らないひとは考えるかもしれませんが、
    さきほども書いたとおり、そうではなく、
    しっかりした醍醐味を感じさせてくれるんですよ、それぞれの作品が。

    方法論なんかを再勉強して、
    こういうテイストのものを今の世にやってみるのも、
    それはそれで「攻め」なのかもしれないし、
    読者を再開拓するようなことにもなる可能性ってありますよねえ。
    ……、いや、そこはライトノベルが後を引き継いでいるのかもしれないね。
    ラノベって読んだことがないので、想像で言うのだけれども。

    まあ、それはいいとして、
    ショートショートを書くひとはとても話し上手なんだろうな、
    という気がしました。
    殊に、星新一さんなんかはモテそうだし。
    知性でモテるんだから、かなわないですね。

    また、
    星新一さんに限るのかもしれないけれど、
    ショートショートって、
    現実性を写し取ろうとする気持ちが強いと
    上手には作れないんじゃないか、という気がする。
    ユニークな発想は、地に足をつけずに生まれていて、
    作品にする時、すなわち執筆時にだけ
    足を片方地につけながらやっている感じがしました。

    それと、
    主人公がとっぴな状況におちいってばかりですから、
    精神科医がでてくる話が多いです。
    そこは、星さんの作品はパターン化していないといっても、
    ちょっとパターンを感じるところです。
    話を進める上でしょうがないですけどね。

    また、彼の違う本をそのうち読もうと思います。
    手軽なエンタメとして、
    僕としては最高の部類の作家のひとりです。

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    2017年01月20日
  • これからの出来事

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    やっぱり面白い。
    なんの気兼ねもなくすらすら読めた。歳をとらない、老朽化しない面白さを改めて実感した。
    ある古風な物語、安全な生活、これからの出来事、一つの段階が印象的だった。

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    2017年01月10日
  • ふしぎな夢

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    星新一さんのほんわかふんわりしたお話ばかりを集めたショートショート。子供でも読みやすいお話ばかり集めているのかなー?という感じ。星新一さんのぞわっとする話も、こういうほのぼのも好きなので、楽しく読めました。

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    2016年09月04日
  • これからの出来事

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    ちょっとぞっとする不思議な話もあるのに、文体が柔らかなので後味が悪くない。むしろ心地よい。寝る前、銀行の待ち時間、職場での昼休みなんかにちょこちょこ読むのにぴったり。

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    2016年05月25日