星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昔購入していた電子書籍を久しぶりに手に取った。星新一作品は、1話ごとに読んだことはあったが、1冊丸々読むのは初めてかもしれない。
やはり星新一は時代の先駆者だなと改めて思う。30年以上前に現代の技術を予想し、現代に生じる問題を皮肉的に描く。星新一ですら予測できなかった現実が既に実現しているというのも技術革新の凄さを感じさせられる(「無料の電話機」は今の広告ビジネスの先見であるとともに、電話ではなく動画で広告する時代になった)。
特に、「あるノイローゼ」や「長い人生」のような技術進化がかえって人間の意欲を削ぐという皮肉的な作品が印象的だった。前者は全てを記憶するコンピュータの出現でちょっとし -
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Posted by ブクログ
今から40年ほど前の1980年前後(星新一さん55歳前後)に書かれたエッセイ。
売って儲けることが最大の目標であり、バブル崩壊に向かって突き進んでいる真っ最中の(否定論は主張しにくい)時期だ。
生真面目さ故か、ちょっと浮かれた社会や横柄で威圧的な政治の在り方に苦言を呈する記述が所どころに入ってくる。
星さんなりの倫理観の基準から世の中の行動がずれていくことへの不安が感じられます。
「UFOの警告」という題名の20ページ足らずのエッセイが良かった。
ここからは星新一さんのショートショートの背後にある思想が読み取れる。
未来を思考する時、政治家は次の選挙のことぐらいしか考えないし、学者だってせい