あらすじ
人間と他の生物とのいちばんの違いは何か。それは、笑いと想像力である――。星新一が長年愛読し、蒐集してきたアメリカのヒトコマ漫画には、われわれ〈進化した猿たち〉の欲望や習性、奇癖が余すところなく描かれていた! 「結婚」「宇宙人」「精神分析」「クリスマス」など、漫画を17のテーマに分け、ブラック・ユーモアと旺盛な想像力で魅せるエッセイ集。幻の名作、待望のリニューアル復刊!
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Posted by ブクログ
星新一さんの聡明さと少しの変態さ(もちろんいい意味です)を感じた一冊でした。1000本以上もショートショートは、星さんだからこそ書けたのだなと改めて思いました。
Posted by ブクログ
ショートショートの作家が1967年から連載していたものを編集。アメリカのヒトコマ漫画を題材に、ブラックユーモアと捻りを効かせまくった数々のシチュエーションを描いてみせるエッセイのような作品集。
ショートショートの極みか。1つの題材に対し、短いものは2行程度でネタを完結させ、次々と書きまくっている。時折「これでは普通すぎる」「1回使ったら終わりのネタ」など自己分析も交えるのがエッセイらしくて面白い。最近バラエティで見かける「この絵から一言」的な企画はこの本から着想を得たのかと思えてきてしまう。
60年近く前の作品なのに、古さを全く感じさせない。題材が「手術」「強盗」「動物」「浮気」「宇宙人」など、時事ネタや技術の発展なととはあまり関係なく普遍的なものを扱っているからか。「進化した猿たち」とは象徴的な上手い表現だ。世の中が変わっても、進化しても、根本は変わらないということか。
Posted by ブクログ
アメリカで娯楽的読み物として浸透している「ひとコマ漫画」。
言わずとも知れたショート・ショートの名手・星新一はこのマニアとしての一面も持つ。本作はそんな星新一のコレクションから傑作を紹介・解説する本である。
単純にコンテンツとしても面白いが、それ以上に「この漫画の何が面白いのか?」を淡々と解説する星新一の言語化力に感嘆した。
膨大なインプットの量と、それを体系化してロジカルに自分の中に取り込む力があるからこそ、星新一はショート・ショートの傑作を出し続けることができたのだろう。
クリエイティビティとは偶発的な瞬間のひらめきではない。むしろ、長期的に自分の中に蓄積した知識・知見を組み合わせて新しいアウトプットを出す行為である。
そしてクリエイティビティとはなにも小説家や漫画家だけに求められるものではない。ビジネスマンも業務上の課題解決、効率化の施策を考える上では独創性・創造性が必要である。
だからこそ、絶え間ないインプットを続けることでクリエイティビティの下地をつくることを意識しなければならない。本作を読んで改めてそう思った。
Posted by ブクログ
古いアメリカ漫画だからか、ずっと続けて読んでると飽きてくる。間を置きながら読んだら、結構新鮮。1970年連載物を編集。「アダムとイブ」「水晶玉の周辺」が落語のまくらのように始まってたのが良かった。2020.1.19