星新一のレビュー一覧

  • 声の網

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    星新一のディストピア小説。電話を端末としたコンピューターネットワークが情報を集積し、人間を支配していく過程を描く。コンピューターによるマーケティング、ビッグデータの収集など、現在のネット社会が予言されていて驚く。
    管理社会、犯罪すらもその内に含めた「永遠の平穏」の実現。

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    2022年04月21日
  • さまざまな迷路

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    「そろそろご用意ください。わたしは死神です。お迎えにまいりました」
    こういわれて飛びあがる。ぞっとする感じ。夜中に音もなく不意にあらわれたこいつ。どうやら本物の死神らしい。

    「買収に応じます」の冒頭。相手が死神だと納得するまでの早さがいかにも星新一的。

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    2022年04月21日
  • かぼちゃの馬車

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    「ナンバー・クラブ」
    個人の行動を逐一記録する装置(現代のSNSにも通じる)。他人との共通点を示してくれるその装置なしでは、もはや会話も弾まなくなるという話。

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    2022年04月21日
  • ご依頼の件

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    シニカルな話、後味の悪い話が多く、オチのはっきりしない話も多い。80年発行、後期の作風。
    「こころよい相手」がいい。

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    2022年04月21日
  • つぎはぎプラネット

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    10年ぶりくらいに再読。

    未来を描く作品が多かったが、
    70年代に書かれたものが現代実現している
    ことの多いことに驚かされる。

    今で言うYouTubeであったり、
    リモート会議であったり、スマホであったりと、
    それに近いものの話が多々あり、
    著者が未来(現代)に与えた影響も
    少なからずあるだろうと思った。

    さすがですね。

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    2022年04月20日
  • 宇宙のあいさつ

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    星さん、やはりたまに、へぇと思うオチがあるけど、全般的には、もう、ちょっと飽きてきたかな。長年ぶりに、何冊か再読してるんだけど。

    悪は最終的には滅びる、的な流れはまぁ一緒だしね。シニカルな感じも(作者が同じなので当たり前だが)似てるし。

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    2022年04月11日
  • エヌ氏の遊園地

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    久しぶりに読んだショートショート。
    大人になって読んでみると、予想ができるストーリーも多いけど、でもまぁ相変わらず楽しめる。

    子どもが大きくなって文庫本とかに手を出す頃になったら(青いとり文庫とかを卒業する頃になったら)、進めてあげたい気はするよね。自分が親からそうしてもらったように。入り口として入りやすいだろう本よね。(このタイトルが、という意味ではなく、星さんの作品、という意味)

    あとがきを読んで初めて知ったこととしては、星さんのこだわりとして、時代を限定する用語はなるべく入れない、というのが書かれていて、しかも、もし時代遅れになり始めたら手を入れてその部分を改修するんだ、という話をさ

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    2022年03月30日
  • 妄想銀行

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    久しぶりに、新潮の100冊に残っていた、星新一のショートショート。若かりし頃、当時新潮で文庫化されているものは全部購入し、まだほとんど持ってますね。
    星新一から小松左京へ筒井康隆へと、その世代の流れだった。

    さすがに古いかと思うところはあるが、主人公はエヌ氏かエフ氏。それ程、社会情勢を書き込まれていないので、今でもSFの範疇だと思う。

    中では、「古風な愛」が良い。珍しく人間味のある結末になっている。又、「小さな世界」は、現在のスマホ生活の様。
    1001編の作品を残した作者には、SFの面白さを教えてもらい感謝してます。

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    2022年01月27日
  • これからの出来事

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    星新一さんの作品は初めて。ショートショートなので読みやすいけど、どれも不思議な話で「これは何を意図してるんだ?」と考えてしまうものばかりだった。

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    2022年01月19日
  • 悪魔のいる天国

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    これ本当に書かれてから間もなく60年も経とうとしているんでしょうか。
    会話が面白いです。そして余計な装飾が削ぎ落された透明な語りが好きだなあと思いました。
    確かに人間不信の小説ではありますが、星さんが人間のことを面白がっているのが伝わってきます。冷たさと親しみやすさって矛盾しないんだなあ・・・。
    「脱出口」に似た話をどこかで読んだ気がすると思っていたのですが、ドラえもんでした。同時代性でしょうか。

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    2022年01月17日
  • マイ国家

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    よくよく考えると初めて星新一読んだかも?特別これ!ってのはないけど安定した小話。暇潰しには抜群ですね。

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    2022年01月11日
  • 妄想銀行

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    「妄想銀行」というショートショートも収まっているのだけれど、全体として「妄想銀行」なんだというのは後から気がついた。星新一さんの未来先取り能力もすごいんだよな。(ダントツは藤子不二雄さんだと思うは余談)。基本的にはやとちりな人が主人公。はやとちりと妄想は紙一重なのかもしれない。思い込んだ結果、成功する人もいれば、身を滅ぼす人もいて、その分岐はなんだろう。ユーモアたっぷりにかかれているが、たまにシニカル。死生観が独特で、たまにぎょっとする。大黒さま、犯人前、鍵、敏感な動物、宇宙の英雄、人間的が気に入った。

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    2021年12月19日
  • 声の網

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    ディストピアのつもりで書いたのかどうか。既に殆どのことが現実である。昨今のデジタル化は、考えることを奪って行く。どの路線や乗り換えが効率的化とか、相手を思って手紙を書くとか。更にSNSに一喜一憂したり、昔はなかったことに気を病む。度重なるアップデートやその不具合、通信不通などデバイスやシステムに振り回されている。
    あっさりとした筆に静かな恐怖を感じる。そのうち自らの頭で考えることを放棄していることすら、わからなくなるかも。

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    2021年10月31日
  • 悪魔のいる天国

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    面白い、面白いんだけれど、中学生の時に読んだ時ほどのワクワク感はなくなってしまった。自分が大人になってしまったからかな。皮肉ったらしい先入観なんてもたずに作品に向き合えたあの頃に戻りたい。

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    2021年10月31日
  • 天国からの道

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    ネタバレ

    星新一のショートショート集。まだ未収録作品がこんなにもあったなんてびっくりした。

    しかし初期の星氏の切れ味豊かなショートショートはここにはもう、ない。結構読者を突き放した形で終わる話が多く―これは後期星作品の特徴だったが―、ポイッと放り出されてどうしたものかと逡巡することが多かった。

    収録作の中で気に入ったのは表題作の『天国からの道』、『火星航路』、『収穫』、『大宣伝』、『禁断の命令』、『疑惑』あたりか。

    『天国からの道』は天使たちが二手に分かれて天国の会社を作り、死者の誘致合戦が行われ、次第にエスカレートするもの。結末は映画『マトリックス』の世界観を髣髴とさせ、ちょっとゾッとする。

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    2021年10月05日
  • ブランコのむこうで

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    少年が夢の中を次から次へ旅するお話。1章ごとに世界が変わっていきます。
    不思議の国のアリスのような浮遊感と、キノの旅のシビアさをやさしい文章で包んだ本です。

    夜眠る前に読みたい。

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    2021年09月17日
  • 悪魔のいる天国

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    小学生のころ星新一にすごくハマったのを思い出して、懐かしくなり読んだ。
    ショートショートだから読みやすいし、ブラックユーモアもあるし、安定しておもしろかった。
    宇宙の話が多め。

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    2021年08月20日
  • 妄想銀行

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    夏といえば新潮文庫の100冊。新潮文庫の100冊といえばプレミアムカバーですよ(笑)
    今年はこちらが対象だったのでノールックで購入。昨年の「ボッコちゃん」が面白かったのでワクワクで読み始めた……んですが。

    今回はわりと風刺が効いたのが多い印象。ワクワクよりはうーむ、と唸りながら読んでました。

    以下、印象的なタイトル。
    住宅問題→住宅費無料だけどエンドレスでスポンサーのCMが強制的に訴えかけてくる。コレ、結構今の私たちの環境に近いよな。
    変な客→もやっとするオチ。
    美味の秘密→これは好き。食べてみたい!
    陰謀団ミダス→大掛かりなペテンだなー(笑)
    繁栄の原理→なるほどなーとなった。こんな星に

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    2021年08月01日
  • 妄想銀行

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    32編のショートショート。シニカルな落ちのある作品が多く、「笑点」の回答に似たような印象。宇宙、未来の話題多く、「味ラジオ」では発明品とともに未来の風景が描かれた場面があったが、通勤のモノレール内で新聞を広げている人がいるというのには、さすがの星さんもちょっと予測を誤ったな、と頰が緩んだ。2021.7.20

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    2021年07月20日
  • かぼちゃの馬車

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    「交代制」

    体が入れ替わったり、若返ったり(逆に年をとったり)という設定は多々見られますが、こちらのように、自分の中身が2つに分裂し、それが1日交代で現れるというのは、私にとっては初めての設定だったので、非常に新鮮でした。

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    2021年06月16日