星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
3冊目。悪いことしようとして失敗、というパターンの話が多かったように思う。
印象に残ってるのは「囚人」だろうか。誰が悪人か、というのはあまりにも陳腐な問題提起だろうが、短編内での悪人は世論によれば間違いなく、人類の救済を妨げている囚人ということになってしまう。
囚人が牢にいる理由は、悪いことをしたわけでもなければ冤罪ですらない。
でも、世界中の人間から死ぬことを願われている。大切な人から疎んじられるのは辛いし、「世界中を敵に回しても僕は君を守る!!」的な臭いセリフを吐ける人間でも、実際に世界中を敵に回したらどんな気持ちになるのだろう。あまりにも現実とかけ離れた舞台設定で、どうにも想像が -
Posted by ブクログ
SF短編集。
氏の作品はどれもSFではあるのだが、今回の作品は中でも宇宙や未来の技術に関するものが多い。
日常のズレたブラックユーモアも面白いが、こちらの方が氏の本領発揮、という印象を受ける。
また、今回の短編集には割合マトモなものが多い気がする。
最後に毒を効かせた終わりを期待していると呆気なくマトモに終わってしまって拍子抜けしたものも;
晩年の作品群であり、氏の死後に出版されたらしい。
人間年をとると丸くなってくるのだろうか、と考えたり。
正統派といえばそうだが、ちょっと物足りない。
うーん、それとも私が阿刀田氏の作品と比べてしまっているだけなのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
全体的に、一人一人の伝記がもう少し短ければ、もっと気軽に読めるのかな?と思いましたが、文章が分かりやすかったので、読みにくい、というほどではありませんでした。著者のお父さん、星一さんがお世話になった人を中心に書かれているので、個人個人のエピソードを知りたい人にはおすすめかも。
一番印象に残った人物は『岩下清周』。中でも谷口房蔵と岩下清周の銀行内での一幕のエピソードは明治とういう激動の時代を生きた男達の息吹を垣間見た気がしました。
そのほか、山口県民としては『伊藤博文』の伝記も興味深かったが、伊藤博文の場合、あまりに伝記が多すぎるため、著者はまとめるのにかなり苦労されたようです。
そんな伊