星新一のレビュー一覧
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「ほら男爵現代の冒険」3
著者 星新一
出版 新潮社
p49より引用
“しかし、わしは武器だけは絶対にもらうなと、
住民に忠告した。武器のおそろしさを、
わしほど知っている者はほかにいないだろう。”
ショートショートの代名詞とも言える著者による、
実在した人物の子孫という設定の主人公による冒険談。
砂漠に始まり砂漠に終わる、
奇想天外な冒険が展開されます。
上記の引用は、
砂漠の国で酋長になった人物の一言。
多くを書いてはつまらないでしょうから書きませんが、
改心したのであればこういう考えになるのも当然な人物です。
皆が一度は見聞きしたことのある実在や虚構の人物たちが登場し、
皮肉と頓 -
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「明治・父・アメリカ」3
著者 星新一
出版 新潮社
p66より引用
“自助の精神こそ、個人の発達の根本であり、
その結果が国家の活力の源泉となるのである。
外部からの助けは、人を弱くする。”
ショートショートの代名詞とも言える著者による、
著者の祖父と父とを描いた伝記。
江戸の末期から大正初期まで、
激動の時代に生きた有名人たちとの交流と共に記されています。
上記の引用は、
西国立志編の要約引用の孫引き。
自助努力の普遍性の高さは、
現在でも同じ著書が翻訳され版を重ねている事から、
疑う余地のないところだと思います。
歴史上の有名な人物と思っていた野口英世らとも、
著者の父である星一 -
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ネタバレ「宇宙の声」3
著者 星新一
出版 角川文庫
p41より引用
“学問的に面白い研究であり、それはついに成功した。
しかし、とんでもない植物ができてしまったのだ。”
ショートショートの代名詞とも言える著者による、
中編二作を収めた一冊。
幼なじみの二人が、
ある日公園で気を失ってしまって・・・。
上記の引用は、
表題作の中の一文。
単行本の出版は昭和44年ですが、
現在の遺伝子組み換え作物の出現を予言しているかのようです。
あまりに人間にとって便利なあり方を自然に求めすぎるのは、
この一文のような結果になりかねない、
とも言えるのではないでしょうか。
この著者に珍しい中編作品なので、
シ -
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「これからの出来事」3
著者 星新一
出版 新潮社
p57より引用
“頭がおかしいのではなく、
彼の頭がよすぎるせいかもしれない。”
ショートショートの代名詞ともいえる著者による、
ショートショート作品集。
遺産相続に関する話から人間の突然変異の話まで、
奇想天外な短篇が21話収録されています。
上記の引用は、
慎重な性格の男の話の中の一文。
何もかもにあまりにも考えすぎると、
結局何も出来なくなるということでしょうか。
p65で書かれるおちを読んでいると、
グラップラー刃牙に出てきた合気道の先生を思い出します。
最後に収録されている話は、
ペットブームに対する皮肉でしょうか、
初出版 -
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「にぎやかな部屋」3
著者 星新一
出版 新潮社
p133より引用
“あるのは偶然だけ。偶然とその結果だけ。
それを各人が自己の好みで蒐集し、
勝手な理屈をつけて人生観としてるだけさ。”
ショートショートの代名詞ともいえる著者による、
とある人生相談所にておこる出来事を描いた戯曲。
生きた人間一人一人にとりついた霊達が、
霊ならではと言える考えを話し合いながら楽しく進行します。
上記の引用は、
登場人物にとりついた霊の中の一人の意見。
結局人は、
自分に都合の良い考えだけ取り入れやすい、
ということでしょうか。
多少の偏屈さは人間らしさにつながるかもしれませんが、
あまりにも偏ると自分 -
Posted by ブクログ
これほど、洒脱で、それでいて深みがあって、
たまにちらっと残酷さも垣間見せ、
読んでいて、楽しんだり、してやられたなと
感じさせられるSF作家さんって、現代の現役の人ではもう
いないのではないでしょうか。
手塚治虫や藤子・F・不二雄に通じるものもあります。
そういう、昭和が生んだ遺産の一つでもあるのでしょうか。
ただの夢物語ではありません。
使い勝手の良い、万能の未来の技術を神の上で駆使して、
その中から見えてくる人間のあざとさなんかもあります。
でも、それを醜いとか悪いとか、書いていないのです。
そういうところにこだわらないから、
ショートショートという短い形式なのもありますが、
さらっと -
Posted by ブクログ
懐かしい。中学生くらいのころに読み漁った記憶がある星新一さんのショートショート。次から次へとわけのわからんことが起こっていくさまがなんとも楽しい。
今回は少しおとなしい読み物だが、それなりに一気に楽しく読めた。でもいずれも少し長すぎるかな。続けて読もうかなぁ。しかし映画もたまっているし困ったなぁ。
作品は次のとおり。
・おみそれ社会 ・・・ ま、出だしはこんなものかな。
・女難の季節 ・・・ ちょっとさえないなぁ。
・ねずみ小僧六世 ・・・ 面白くないなぁ。
・キューピッド ・・・ これもイマイチかな。
・牧場都市 ・・・ これが一番楽しかった。まさに逆説の星節かな。
・はだかの部屋 -
Posted by ブクログ
「ちぐはぐな部品」3
著者 星新一
出版 角川文庫
p160より引用
“だから、そしらぬ表情をいつまでもつづけ、
あなたに手をつけるなどということは、
おこるわけがないのだ。”
ショートショートの代名詞ともいえる著者による、
短篇作品集。
宇宙の話からお金に関する話まで、
ひねりととんちのきいた短篇が30本収録されています。
上記の引用は、
「抑制心」と題された一話の締めくくりの一文。
遠慮の固まりというものは、
いつでも面倒くさいものだなと思います。
周りの人数が少なければ、
確認してから手にすればいいのだけれど、
人数が多い時は結局残ってしまう事が少なくありません。
もったいないの