星新一のレビュー一覧

  • にぎやかな部屋

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    「にぎやかな部屋」3

    著者 星新一
    出版 新潮社

    p133より引用
    “あるのは偶然だけ。偶然とその結果だけ。
    それを各人が自己の好みで蒐集し、
    勝手な理屈をつけて人生観としてるだけさ。”

    ショートショートの代名詞ともいえる著者による、
    とある人生相談所にておこる出来事を描いた戯曲。
    生きた人間一人一人にとりついた霊達が、
    霊ならではと言える考えを話し合いながら楽しく進行します。

    上記の引用は、
    登場人物にとりついた霊の中の一人の意見。
    結局人は、
    自分に都合の良い考えだけ取り入れやすい、
    ということでしょうか。
    多少の偏屈さは人間らしさにつながるかもしれませんが、
    あまりにも偏ると自分も周りも困ってしまいそうです。
    ほどほどの所で上手くバランスを取れるように、
    気をつけたいと思います。

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    2012年07月12日
  • ご依頼の件

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    久々の星新一。

    やっぱ、ショートショートはええね。通勤のように読書時間がコマ切れになっても、スムースに読める。

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    2011年10月11日
  • おせっかいな神々

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    教訓みたいな、ブラックユーモアみたいな??
    なんだか独特の星新一ワールドがありました。気軽に読むのにいいね。

    「ささやき」と「隊員たち」がよかった。

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    2011年09月26日
  • マイ国家

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    これほど、洒脱で、それでいて深みがあって、
    たまにちらっと残酷さも垣間見せ、
    読んでいて、楽しんだり、してやられたなと
    感じさせられるSF作家さんって、現代の現役の人ではもう
    いないのではないでしょうか。
    手塚治虫や藤子・F・不二雄に通じるものもあります。
    そういう、昭和が生んだ遺産の一つでもあるのでしょうか。

    ただの夢物語ではありません。
    使い勝手の良い、万能の未来の技術を神の上で駆使して、
    その中から見えてくる人間のあざとさなんかもあります。
    でも、それを醜いとか悪いとか、書いていないのです。
    そういうところにこだわらないから、
    ショートショートという短い形式なのもありますが、
    さらっと読めてしまって、後腐れがないのが不思議な点の一つ。

    とにかく、ひけらかしのない知的エンタテイメント。
    知的エンタテイナーが星新一さんです。

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    2025年06月17日
  • おみそれ社会

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     懐かしい。中学生くらいのころに読み漁った記憶がある星新一さんのショートショート。次から次へとわけのわからんことが起こっていくさまがなんとも楽しい。

     今回は少しおとなしい読み物だが、それなりに一気に楽しく読めた。でもいずれも少し長すぎるかな。続けて読もうかなぁ。しかし映画もたまっているし困ったなぁ。

    作品は次のとおり。

    ・おみそれ社会 ・・・ ま、出だしはこんなものかな。
    ・女難の季節 ・・・ ちょっとさえないなぁ。
    ・ねずみ小僧六世 ・・・ 面白くないなぁ。
    ・キューピッド ・・・ これもイマイチかな。
    ・牧場都市 ・・・ これが一番楽しかった。まさに逆説の星節かな。
    ・はだかの部屋 ・・・ わからんではないが、ねたが下品。
    ・手紙 ・・・ これも面白い。落ちはけっこういいね。
    ・回復 ・・・ オチがもっとも決まるのがこれ。
    ・古代の神々 ・・・ う~ん、あんまりだな。
    ・殺意の部屋 ・・・ はだかの部屋と似た展開だね。
    ・ああ祖国よ ・・・ 面白いけれど、長すぎる。

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    2011年09月14日
  • ひとにぎりの未来

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    今の時代で問題になっている事柄を違った視点で(地球の外から地球を俯瞰している感じで)書いていてとても面白かった!

    それにショートショートでいろんな話があって飽きずに楽しめたと思う♪

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    2011年08月21日
  • ごたごた気流

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    星さんはじめてです。前に何かの短編で読んで、読んでみたいなぁと思っていました。
    読むのは遅いのですが、スイスイ読めました。
    なんとなく星さんがどんな作家さんなのかわかってきました。

    見物の人、すなおな性格、追及する男、門のある家
    がおもしろかったです。

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    2011年08月18日
  • ひとにぎりの未来

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    手軽にサクッと読めるのがショートショートのいいところ。ただ、星新一は妙に保守的なところがあってげんなりさせられることがある。高度に文明化された未来社会という設定なのに「男が外で働き、女が家を守る」という性別役割分担がなぜかそのままだったり…それは違うだろ!と突っ込みたくなる。

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    2011年08月07日
  • 城のなかの人

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    表題作「城の中の人」やけに静かな大坂の陣だった。印象深い。
    大坂の陣に始まり、維新に終わる短編集。どれも星新一らしいシニカルな結末で面白かった。

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    2011年08月01日
  • ちぐはぐな部品

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    「ちぐはぐな部品」3

    著者 星新一
    出版 角川文庫

    p160より引用
    “だから、そしらぬ表情をいつまでもつづけ、
    あなたに手をつけるなどということは、
    おこるわけがないのだ。”

    ショートショートの代名詞ともいえる著者による、
    短篇作品集。
    宇宙の話からお金に関する話まで、
    ひねりととんちのきいた短篇が30本収録されています。

    上記の引用は、
    「抑制心」と題された一話の締めくくりの一文。
    遠慮の固まりというものは、
    いつでも面倒くさいものだなと思います。
    周りの人数が少なければ、
    確認してから手にすればいいのだけれど、
    人数が多い時は結局残ってしまう事が少なくありません。
    もったいないので誰か良いルールを作ってくれたら、
    いいのになぁと思います。
    自分で作れればいいのですが、
    そんなアイデアが浮かぶほど、
    著者のようにとんちがきかないのが残念な所です。
    一話ずつがとても短くきれいにまとまっているので、
    忙しい合間にも読めていいのではないでしょうか。

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    2012年07月15日
  • どこかの事件

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    引越しの段ボールを整理していると出てきた一冊。ああー、あの純真無垢な頃に戻りたいやら戻りたくないやら。

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    2011年07月11日
  • 夜のかくれんぼ

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    全てが痛快で意外性のある結末ではなかったが、たまにキレのある物語があって楽しめた。
    お気に入りは
    「ある帰郷」…誰しもが一度は考えたであろう
    「若葉の季節」…まさかの結末
    「不吉な地点」…オチは当然読めるが、それでも笑える
    「一家心中」…これは意外
    「勝負」…無駄に悲しくなってしまった

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    2011年07月10日
  • つねならぬ話

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    民話、神話、伝承、歴史、
    …のようなものを集めた
    …ような感じのするショートショート集。

    前半は、何だか不可思議な、色々な世界の始まり伝承について。
    これがまた「想像に任せる」とか「当然である」とかいつも以上に軽妙な語り口やら、当たり前のように犬猫からカンガルーへと進化することを説明してしまったりするのだから「シュール」、そして「ブラック」。

    いつも通り読みやすく、何だか目が離せない作品でした。
    ただ、他の作品のような「ほうなるほど」はあまり無い。

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    2011年06月26日
  • ボンボンと悪夢

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     3冊目。悪いことしようとして失敗、というパターンの話が多かったように思う。

     印象に残ってるのは「囚人」だろうか。誰が悪人か、というのはあまりにも陳腐な問題提起だろうが、短編内での悪人は世論によれば間違いなく、人類の救済を妨げている囚人ということになってしまう。
     囚人が牢にいる理由は、悪いことをしたわけでもなければ冤罪ですらない。
    でも、世界中の人間から死ぬことを願われている。大切な人から疎んじられるのは辛いし、「世界中を敵に回しても僕は君を守る!!」的な臭いセリフを吐ける人間でも、実際に世界中を敵に回したらどんな気持ちになるのだろう。あまりにも現実とかけ離れた舞台設定で、どうにも想像が湧かないけど。

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    2011年06月25日
  • 明治・父・アメリカ

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    星新一の父:星一の、幼少期から米国で雑誌編集に成功するまでの活躍を描いた本。
    米国の最新の学問を学ぶため、苦学して渡米し、資金調達に翻弄されながらコロンビア大学に通う星一の姿には、学ぶべきものが多すぎる。
    多少の脚色は考慮しても、国内で受験にあえぐ(僕を含む)現代学生とは対極に当たる人物だったに違いない。
    自身の向上にひたすら一途な星一の精神は一体どこから来るのだろうか。

    ただし、文章としては星新一らしからぬ文体で、物事が淡々とテキパキ運びすぎに感じられるきらいがあった。

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    2011年09月17日
  • ふしぎな夢

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    SF短編集。

    氏の作品はどれもSFではあるのだが、今回の作品は中でも宇宙や未来の技術に関するものが多い。
    日常のズレたブラックユーモアも面白いが、こちらの方が氏の本領発揮、という印象を受ける。

    また、今回の短編集には割合マトモなものが多い気がする。
    最後に毒を効かせた終わりを期待していると呆気なくマトモに終わってしまって拍子抜けしたものも;
    晩年の作品群であり、氏の死後に出版されたらしい。
    人間年をとると丸くなってくるのだろうか、と考えたり。
    正統派といえばそうだが、ちょっと物足りない。
    うーん、それとも私が阿刀田氏の作品と比べてしまっているだけなのかもしれない。

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    2011年04月17日
  • 夢魔の標的

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    初めて星新一の長編を読んだ。これは難しい内容だった。やはり、星新一はすごいのだと思った。SF作家の王様か!?

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    2011年04月06日
  • かぼちゃの馬車

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    ネタバレ

    20110128
    居間に転がっていたので手に取り楽しく読みました。他の作品集に比べ一段と風刺の鋭さが上がっているような気がする。
    特に最初の数編。

    いつも思うけれど、どの作品もタイトルが秀逸だよね。きっと、ストーリーの核となる要素を抽出し、余計なものをそぎ落として優れた匿名の物語にととのえる才能は優れたタイトルをつける才能と重なるものなんだろう。

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    2011年03月24日
  • にぎやかな部屋

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    1.著者の珍しい戯曲。
    2.人に霊が取り憑いている。
    3.人には見えない。
    4.なにもできない。
    5.互いに会話を交わすだけ。
    6.人の行動を見てたのしんでいる。
    7.舞台は、夫が金貸し、妻が占い師をやっている夫婦の応接室。
    8.さまざまな相談者。
    9.彼らに憑いている霊。
    10.部屋はいつもにぎやか。

    わるくはないがすごくおもしろいというほどでもない。
    ショートショートのほうが吉。

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    2011年03月08日
  • おのぞみの結末

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    「こういう時、人はこうするだろう」とか「これは、こうあるべきものだろう」といったような思い込みや常識を覆してくるストーリーが、星新一さんの作品の面白さだと思います。「もしこんな時こんなことが起こったら…」という内容は遊び心があって、想像力を刺激されます。

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    2011年02月21日