あらすじ
乞食王子、白雪姫と七人の小人、はだかの王さま、赤頭巾ちゃん、シンデレラ、そしてピーターパン……。おとぎ話の主人公たち総出演の愉快なパロディ「なりそこない王子」をはじめ、深夜の道路を走る霊柩車が拾った死体をめぐるてんやわんやの騒動を描く「死体ばんざい」など、時間と空間を超えて、現実と非現実のはざまでくりひろげられる12編の不思議なショートショートを収録。
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表題作「なりそこない王子」のハチャメチャっぷりが凄い。たぶん子供の頃に誰もが思い浮かべたであろう、おとぎ話のクロスオーバーだが、このスピード感のある展開と際限なく拡大するスケールは、星新一にしか書けまいと思わせる。その他には、ネタバレ厳禁な衝撃作「収容」なんかもイカした仕上がり。
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相変わらず星新一は鋭い。。
盲点を突いてきます。
私たちが日常どれだけ思い込みで生活してるか改めて感じました。
とくに「エスカレーション」では、
たしかに、私たちでどうしようもないことに全神経傾けて、科学を発達させてきたんだな(苦笑)と思う。
下らないものの中にこそ大切なものを見出せると思うか、くだらんものはくだらんと思うかは、個人の自由であるとは思う。
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下らないことに一生懸命になれるのも悪くないと感じる今日この頃。
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実家に持ってるのについ買っちゃいました。表題作のなりそこない王子が好きです。童話つなげるのは星先生のパターンだけど、本当にいつも綺麗にまとめるなぁと感嘆するばかりです
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おもしれーーーーーー!!!!星新一の本、はじめて読んだけど面白い。わたしが考えたことのあるお話の最後まで書いてあったり、考えたことなかったことだったり、すげえおもしろい!
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死体ばんざい
ミドンさん
新しい政策
収容
流行の鞄
面白かった!!
中編なのかな?このくらいがちょうどよい!
不思議な現象があって、それがループするの、好きなのかもしれない…
ミドンさん、新しい政策は本当にそんな感じ
流行の鞄は、まとまっててすっきり!
また星さん読みたいなー
Posted by ブクログ
北山さんが主演でドラマ化する(した)と聞いたので北山さん帯のものを探して購入しました。
ドラマ前に読みたかったけど、間に合わず…。
これは映像化されたらこわいなー!とおもったのがいくつかありましたが、そのうちの一つが北山さん主演でドラマ化したので、今から録画をみるのが少し怖いです…。
星新一は小学生の頃とてもすきで小学校にあったショートショートストーリーはほぼ制覇しました。
あのころ大人になったら星新一集めたいと夢に描いていたことを思い出して懐かしくなりました
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「収容」はオチが切れ味鋭い。いや、巧い!
「ミドンさん」もこの作者ならでは、「善良な市民同盟」はクロサギに出てきそうだし、「合法」は映画「アイランド」に先駆け、同様のテーマを書いている。
この辺になると終盤に作者の顔が見え隠れするのが面白い。
Posted by ブクログ
ショートショートという新しいジャンルを生み出した著者。
確かにこんな著作見たことがありません。
人間とは、社会とは色々考えさせられるないようです。
こんな物語を1000以上も生み出すなんて才能に惚れ惚れします。
Posted by ブクログ
思い込み、偏見、善悪、それらをストーリーの前半と後半でくるっと変えてしまう。それが星新一の物語で、癖になる。
本当、「高低差ありすぎて、耳キーーンなるわ」って感じ。笑。高低差のギャップが、本質を浮き彫りにするんだなぁっと思った。
この世に絶対的に正しいものはない、「万物流転」が星さんの物語の基本的哲学な気がする。正しい!間違ってる!気違いだ!偉い!醜い・・・そういうことは時間が経てば変わるし、国、立場、空間が変われば、一変しうる。
すべての価値は必ず変わっていく。また、変わっていいんだって思える。
このメッセージは、すべての人間への警鐘にも思えるし、すべての悩める人間の解放ともとれる。読む人、読む時期、読む立場で、なにを受け取るかが違う本。やっぱすごい。すごく面白かった。
Posted by ブクログ
星新一氏の短編集のうちの1冊。
大学時代に星さん大好きな子から薦められました。
わたしはこの「なりそこない王子」に収録されている「ミドンさん」というお話に、なぜか強烈に引き込まれました。
ショート・ショート…SSと表記されることが多いようですが、短いお話だと、見開き1ページ分程度で終わってしまうものもあります。
それでもちゃんとお話としておもしろい。
基本的にブラック・ユーモアの利いた作品が多いです。
最後に思わずぞくっ、としてしまったり、
「あーあ、そういうことか」と苦笑いしてしまったり、
終始どこか淡々とした流れの中で、小さな笑いや恐怖を覚える感覚でした。
ちょっと時間が余ったとき、気楽に読める手軽さも好きです。
「午後の恐竜」というタイトルで、漫画も出てましたね。
漫画版と文庫版、少し内容が変わっているお話もありますが、基本的には忠実です。
文章だけではわかりにくいこと、漫画だけでは伝わりにくいことを互いに補えるので、両方読み比べるのも、個人的にはお勧めです。
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【あらすじ】
おとぎ話の主人公総出演の表題作をはじめ、現実と非現実のはざまの世界でくりひろげられる不思議なショートショート12編を収録。
【感想】
Posted by ブクログ
ドキッとするタイプの話は少なかったけど、なるほどなーと思うものもいくつかあった。
個人的に好きなのは「収容」かな。
作者のあとがきも楽しめた。
Posted by ブクログ
話によって好き嫌いがはっきり別れるので、評価しづらいですが、平均すると星3くらいかなと。
タイトル作は好きです。
あ、そうなるんだって感じで。
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星新一さんの本を読んだのは二回目。最初に読んだ時ほどの驚きはなかったけれど、本書もなかなか素敵なショート・ショートが詰まっている。ストーリーの組み立ては、さすがの一言。ただ、オチがいまひとつな作品がいくつかあったかなあと。個人的に。
Posted by ブクログ
おすすめは霊柩車が拾った死体をめぐる騒動を描いた「死体ばんさい」と、形の同じ5つの訳ありの鞄をめぐる騒動を描いた「流行の鞄」。ショート・ショート12編。