あらすじ
『ブランコのむこうで』で星新一の世界を知ったあなたにも、ずっと愛読してきたあなたにも、おすすめの11編。没後の作品集『気まぐれスターダスト』を再編集。『ブランコのむこうで』のような味わいのショートショート「ふしぎな夢」、初期の力作「憎悪の惑星」「黒い光」「謎の星座」「月の裏側基地第1号」などを収録。――まだまだ楽しめる、星新一の異次元ワールド満載の一冊!
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Posted by ブクログ
「新しい実験」は「謎の星座」と真逆で、自分の地位を求め踏んではならない一線を踏み越した醜い人間像だ
短いがゆえに読みやすく、鮮烈で、訴えてくるものはかなり大きい。
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本作では正に星新一氏の原点とも云うべき、宇宙や仮想科学趣向のショートショートが満載で、星作品に初めて触れたときの事を思い出せてくれた。
前に読んだ『天国からの道』が玉石混交の作品集であったのに対し、今回は外れが無く、いずれも水準作であるのが特に嬉しい。つまり非常に解りやすいのだ。
いつも夢に出てくる謎の少年の正体を語る表題作。
謎の青い光を放つ宇宙船の謎を追うスペースジュヴナイル「謎の星座」。
催眠術で男を異次元に送る実験を行う「新しい実験」、街中に突然現れた複数の突起物が生えた球体の正体を探る「奇妙な機械」。
自らを宇宙人と語る精神病院での話「病院にて」。
世にはびこるヒズミという得体の知れない物体の話「エフ博士の症状」。
年の離れたカップルを軸に新しい星の探索譚を語る「憎悪の惑星」。
世間を騒がせる真っ暗になる現象の正体の謎を追う「黒い光」。
月に基地を作りに来た先発隊の一部始終を描いた「月の裏側基地第1号」。
火星に突然訪れた宇宙人の正体を探る「謎の宇宙船」。
そして最後は土星探索隊に送った物資が誤ってある星に届くことで起こる騒動を描いた「ピーパ星の騒ぎ」。
どうだろう?
全て初期の星新一氏を髣髴とさせる内容ではないか?
今回は長めの作品が多く、少年が活躍するジュヴナイルとなっている「謎の星座」、「黒い光」などは私が少年ならばわくわくして読んだだろう作品だ。
そして作者特有の、物語を正面から受け止めずに、少し斜めに構えて落とす物語の閉じ方も健在。それが功を奏している表題作は少しジーンと来るし、「憎悪の惑星」のアッケラカンとした物語の結末は正直唖然とした。
「奇妙な機械」は私の星新一原初体験である作品「友好使節」を想起させる。
初めて星作品に触れるのに絶好の作品集であると云える。
しかし、こちらもあの頃からは倍以上の年齢を重ね、またかなりの量の読書をこなしていることもあり、純粋にあの頃のように没入できたかと云えばそうではない。
しかし、一服の精神安定剤になり得る星作品の魅力は十分堪能できた。
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星新一さんのほんわかふんわりしたお話ばかりを集めたショートショート。子供でも読みやすいお話ばかり集めているのかなー?という感じ。星新一さんのぞわっとする話も、こういうほのぼのも好きなので、楽しく読めました。
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『ふしぎな夢』
『謎の星座』
『新しい実験』
『奇妙な機械』
『病院にて』
『エフ博士の症状』
『憎悪の惑星』
『黒い光』
『月の裏側基地第1号』
『謎の宇宙船』
『ビーバ星のさわぎ』
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十数年ぶりに星作品を読んでみた。ショートショート これも入院中に読み終えた
ショートショートというより 短編の童話集という感じがした
どちらかというと、ほのぼのとした感じでお子様が読んでも楽しく読めるとかんじた。
昔読んだ時、マザーグース的 残酷さとかあったのが星作品の面白さと思い、それを期待して買ってみたのだが逆の意味で
それなりに楽しく読めたと思う
Posted by ブクログ
久しぶりに星新一を読んだような気が。
確かにこの独特な感じ、何となく素っ気ないようでいて、徐々にその虜になっていくという。
それにしても教科書に載っているとは驚き、時代は変わっていくなぁ。でも内容・文体等色々考えると、この作家を選択するというのは、以前にも述べた気がしますが、教科書も捨てたもんではないですな。
Posted by ブクログ
短い話でここまで入り込めるものをかける人はなかなかいないと思います。主にSFの話で、ちょっと背筋が寒くなるものや不思議なものと基本続きが気になるところで終わっているので想像してしまい、余計に寒くなったり色々です。
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昔読んだボッコちゃんが面白かった記憶があったので買った本。
各ショートショートがバッチリ関連してくるのかなーと予想したがそんなこともなく、オチもよく分からなかった。
非常に読みやすいのでサクサクは読めた。
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宇宙や宇宙人にまつわるショートショート。
ショートショートってあまり好きではないのだけれど、
さすが星新一、短い中にもちゃんと起承転結が盛り込まれていて感動した。
Posted by ブクログ
SF短編集。
氏の作品はどれもSFではあるのだが、今回の作品は中でも宇宙や未来の技術に関するものが多い。
日常のズレたブラックユーモアも面白いが、こちらの方が氏の本領発揮、という印象を受ける。
また、今回の短編集には割合マトモなものが多い気がする。
最後に毒を効かせた終わりを期待していると呆気なくマトモに終わってしまって拍子抜けしたものも;
晩年の作品群であり、氏の死後に出版されたらしい。
人間年をとると丸くなってくるのだろうか、と考えたり。
正統派といえばそうだが、ちょっと物足りない。
うーん、それとも私が阿刀田氏の作品と比べてしまっているだけなのかもしれない。
Posted by ブクログ
ショートショート。
星新一の本を読むと、難しい文章が書けなければ、無駄の無い簡単な文章は書けないんだなあと思って、ますます物書きの偉大さを目の当たりにしてしまう
Posted by ブクログ
11月13日〜12月7日
初、星新一作品☆”
単純に、
読みやすくて、おもしろい。
『病院にて』と『エフ博士の症状』
がとくにおもしろかった♬”
こうゆうオチの話、好きです。
一番はじめの
『ふしぎな夢』
も結構好きかも。
短編でも、
はじめが肝心だと思います。
いろいろな本読んでみたい(๑→‿ฺ←๑)
Posted by ブクログ
【没後の作品集『気まぐれスターダスト』を再編集。『ブランコのむこうで』のような味わいのショートショート「ふしぎな夢」、初期の力作「憎悪の惑星」「黒い光」「謎の星座」「月の裏側基地第1号」などを収録。】
Posted by ブクログ
星新一氏の再収録本。子供向けSF、というコンセプトらしい。ショート・ショートよりは長いお話が多い。昔のショート・ショートとは少し違うタッチ…と個人的には思った。