星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ期待度は高くなかったのだが、想定外に面白い作品が多くて満足!
アイデアが豊富で、思いもしない展開になるので、一話読み終わると次が楽しみになる。
ネタバレになるが少しだけ、こんな雰囲気。
・むだな時間
テレビのコマーシャルは邪魔だと感じたエル博士が、コマーシャル消し器を作る。
その仕組みはネタバレになるので書かない。
長生きできる薬ができて、コマーシャルで宣伝していたが、エル博士はコマーシャルを見ていない。
どのくらい長生きできるかというと、コマーシャルを見ている時間くらいなので……
・乾燥時代
酒が飲めない社会になった。
酒の製造と輸送の取り締まりが厳しくなった。
だが、隠 -
Posted by ブクログ
NHKで星新一の短編をドラマ化していたのをたまたま見て、その流れで読んでみた。名前は知っていたが初めて読んだ。
ドラマを見た時と同様、何十年も前に書かれた作品だということに驚いた。少しも古さを感じさせない。どの話も奇想天外な設定ながら、SF的な要素を持ち、しかし根底にあるのは「人間の持つ弱さ」であり、それが普遍的な魅力を持っているのだと思った。どの作品もオチが秀逸で読み進めているうちに「これはこんなオチかな?」と予想してみるが、良い意味でほぼ毎回裏切られた。
それにしても、NHKドラマでの映像化は見事だった。作品の持つ空気感とザワザワする気持ちが見事に表現されていた。 -
Posted by ブクログ
32編収録の星新一ショートショート集。星新一はSF作家だとよく言われるが、それ以外にも、ファンタジーの作品であったり、リアリティのある作品もある。それらに共通して言えるのは、どこか寓話的であったり、風刺の効いていたりするものである。表題作「妄想銀行」は、人々の妄想を管理する銀行と、その利用者を描いた物語で、人の妄想は人の数だけあり、ショートショートショートショートは数ある“妄想”の中でもかなり面白い部類に入るのではないか。また、星新一のショートショートは会話文で結ばれることが多く、結末を読者の想像に委ねられることも、多くの読者を獲得している要因と言えるかもしれない。