星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
題名がおもいっきり放送禁止用語なんですが、翻訳者が星新一だなんて絶版にならない欲しい!
星新一が翻訳したSFに興味をお持ちになりましたら絶版にならないうちに是非お読みください。
『みどりの星へ』
5年前に宇宙船の遭難で未開の惑星に不時着したマックガリーは、以前この惑星に不時着したはずの別の宇宙船を探している。その部品でここから脱出するのだ。
この惑星の動物を相棒に、いや別れた恋人のように連れて話しかける。それがなければ彼は気が狂っていただろう。なんとしても緑の地球に帰るのだ、この惑星にはない緑色に囲まれたい。
そんな彼の前に、救助の宇宙船が現れ…
『ぶっそうなやつら』
異常犯罪者を収容して -
Posted by ブクログ
フレドリック・ブラウンの短編集で訳者は星新一。
短編なのでサクッと読み終わりますし、どれもハズレなしの面白さでした。
中でも好きなのは
「みどりの星へ」
孤独の中でずっと生き延びてきた主人公。肩に乗せている相棒と、何より地球の緑の美しさを想うことが彼を生かしていたんだなぁ…。星新一っぽさも感じました。
「おそるべき坊や」
風が吹けば桶屋が…的な展開、みんな好きなヤツ。
「さあ、気ちがいになりなさい」
何度か、え?今どっち?結局どっち?となりながら読みました。結末がちょっと意外。
「電獣ヴァヴェリ」
これが一番好きでした。ある侵略者になすすべもない地球人、と思いきや。スムーズに適応していくところ -
Posted by ブクログ
全編『ノックの音がした』から始まるショートショート集。書き分けが本当にお見事で、最初の一文は決まっていてもこんなにバラエティ豊かな作品が生み出せるんだな〜と、感動する。
サスペンス、スリラー、コメディー、ミステリーと本当に全作楽しめた。パズルの最後のひとピースを埋めるように、意外な結末を作るのがうますぎる。
ほとんど全てが部屋の中で完結するのも素晴らしい。
お気に入りは『現代の人生』『暑い日の客』『夢の大金』『計略と結果』『しなやかな手』『華やかな部屋』。
『華やかな部屋』の主人公は佐江子。香水ショップを経営し、二十五歳ながら高級マンションに住んでいる。そんな生活を送れているのは、出資者で -
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フレドリック・ブラウンの短編集の中に「ノック」という話がある。
はじまりは、
「地球上で最後に残った男が、ただひとり部屋のなかにすわっていた。すると、ドアにノックの音が……」
先を読みたくなる。
いったい、だれがと思う。
じつは、地球で最後に残った女だった。
週刊誌でショートショートを連載することになり、その通しタイトルを考えることになった。
その時、頭に浮かんだのが「ノックの音が」であり、それらをまとめて本書にしたらしい。
本書は15作品からできていて、全ての物語が「ノックの音がした」で始まる。
ノックとブザーでは感じが違い、ノックには人間的な何かがあると言っている。
叩き方によって訪 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1つ前にけっこう読むのに体力を要する本を読んだので、このショートショートが丁度よかった。
小学生の時に教室に置いてある本で、星新一があった気がする。その時も熱心にいろいろ読んだが、ほぼすべて忘れてしまった。久しぶりに星新一のショートショートを読んで、この読後感が懐かしいような、こんな感じだったっけ?みたいな気持ちにもなった。記憶ではすべての話のオチがスッキリしてたような気がするけれど、改めて読むと案外不思議のままで終わっているのも多いんだなと思った。
表題作である「地球から来た男」と、「ゲーム」と「戦士」が特に面白かった。
「地球から来た男」はオチで自分が真相に気付かされるのではなく、主人 -
Posted by ブクログ
コンピューターを介して、電話で情報が繋がる世界を描いた12の短編集。コンピューターは人々に便利を与えたが、実態は影で人々を支配していた......という一種のディストピアが舞台となっている。
「人はコンピューターを支配し、コンピューターは人の心を支配している」
70年代に、現代日本を暗示する作品を著した、星新一の先見性に驚くばかりである。人間が生み出したテクノロジーを管理しているのは、人間自身に他ならない。しかし、肝心の心は、コンピューターの思いのままとなっている。
ただ、この作品は単なる警句の書に留まらない。人々が電話越しのコンピューターの声を恐れ、保身の為行動する動機は、自身の『秘密』 -
Posted by ブクログ
ショートショートの名手、星新一さんによる連作短編集。
客の気分にあった商品の説明、身体の不調を感じたときの診断、悩み事に関する的確なアドバイス、
すべてはコンピュータが電話を通じて提供してくれる。
そのサービスを当然のこととして受け取り、悩み事などとは無縁に快適に暮らす人々。
理想的な社会が実現できたかに見えるその裏では、コンピュータ同士がネットワーク化され、
収集した個人情報をもとに脅迫し犯罪を教唆したり、突然電気をとめて人々の反応データを集めたり、
コンピュータネットワークの秘密に近づこうとした者を冤罪で逮捕、治療という目的で従順にしたりする。
いわば人間が生み出したコンピュータが独自の -
Posted by ブクログ
シンプルに面白かった。好き。大好き。
いつも知識に重点を置きがちで、小難しい作品を選ぶ傾向にある。だからこそ読書本来の楽しさを思い出せた本だった。定番や王道をセンスで唯一無二にしている。古い小説のはずなのに、古さどころか近未来を感じる。ワクワクする。幼い頃の夢とかきらきらを形にしたような作品。そんな中に風のように軽やかな皮肉があるのが好き。軽いブラックユーモアは後に引きずらず楽しめる。数ページの世界観に毎回引き込まれて楽しかった。読後感は、遊園地で一日遊び回った気分。
特に好きなお話
「天国」ワルツのように軽やかな皮肉。好き。今ある幸せを大切にしないとね。
「ピーターパンの島」現実に向