宇佐美まことのレビュー一覧
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漢の時代から現代の日本までの壮大なスケールの作品でした。
最初は中国名が難しく読みにくい感じがしましたが、最終章の舞台は日本だったので、すべてはここに着地するためだったのかと納得しました。
各話が最後へとつながる連作短編集。
ロマン溢れる壮大なファンタジー作品でした。
最初は竜舌(ドラゴンズ・タン)が活躍する作品かと思ったのですが竜舌は悪役でした。
第一章流沙の王国
物語の始まり。
漢の時代の竜将軍と幼なじみ。
竜将軍は蘭鷲という白い狐と交わり何千年もの命を授かります。
そして、竜将軍は竜舌になります。
第二章機関木人(からくりにんぎょう)
唐の時代。
動物の芸を操る道士と彼に養われてい -
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初めて読む作家さんですが、かなり面白かったです。
日本の現代ミステリーで面白いのは大抵読んでしまったかと思っていた自分が恥ずかしい。
まだまだですね、これからも貪欲に良作を探していきたいと考え直しました。
1980年代、葉子は深大寺の難波家で住み込みの家政婦として、甥の達也と共に暮らしていた。
妹夫婦が借金苦の末に心中をはかり、生き残った達也を引き取らざるを得なかったためであった。
両親の心中を機に言葉を発しなくなった5才の甥の他、妹夫婦は多重債務による借金も葉子に残していた。
途方に暮れた葉子は、職安で生年月日が全く同じ希美と出会う。
2人次第に心を通わせるようになり、葉子は希美の紹介で -
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ネタバレこの作品は、322ページなんですが、私は読むのに足掛け三日かかってしまったのですが、これから読まれる方にはなるべく短期間で読まれることをお勧めします。
8作の連作短編集で、すべての物語が最後に繋がっていたとわかるのですが、時系列が難しく、誰と誰とがどういう関係だったとかも私は途中でかなりわからなくなってしまいました。
物語の場所は四国の松山の城山を中心にしたところで、ジャンルとしてはホラーミステリーです。
そこで、8つの不思議な物語が語られます。
以下完全ネタバレです。お気をつけください。
一番印象的だったのはいなくなった、アメリカン・ショートヘアが城山に住みつき、妖獣となり人を -
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「羊は安らかに草を食み」は
バッハ作曲の
統治者が優れている地では
安息と平和が訪れる
という歌だと知った
そのタイトルが意味するところを
読了後に実感する
宇佐美まことさんは初読みの作家さんでした。なのに没頭して読み、感極まって泣きました。
宇佐美さんの作品をもっと読みたい、
出会えて良かったと思える作家さんに
なりそうです。
私の母も88歳
満州引き上げ者です
当時5歳で弟2人と赤ちゃんだった妹
両親共に
生きて日本へ帰れました
だから今私がここにいられるのです
益絵とカヨのような壮絶な体験ではなく、恵まれてた方だと思いますが
終戦当時同 -
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神奈川県多摩川市湧新地区で立て続けに一人暮らしの女性の殺人事件が起こります。
女性が殺された後には必ず、一輪の花、パンジー、マリーゴールド、デンファレ、クレマチス、プリムラ(ダリア)が残されていました。
そしてもう一つの物語は湧新地区で育った歓楽街の花屋の一人娘、菫子(とうこ)。菫子は母一人子一人の高校生ですが、地域でやるミュージカル『聖者が街にやって来る』のオーディションに見事合格し、ヒロインの座を射止めます。
しかし、菫子は親しくなった名門進学校に通うIQ150の二宮晃(ひかる)と付き合い出し、別れますが、その後ストリートギャングの集団に二度襲われます。
一度目は菫子の店の常連客でおかま -
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中学二年の時からIQが高すぎ、母親も亡くしている隆太は家の窓から飛び降りたことがあります。
そして引きこもりになります。
18歳の時公園でいきなり手首を切った23歳の女性百合子にとてつもなく魅かれ百合子と逢うために百合子の通っている県立春延高校定時制課程に入学します。
そこで、その後の隆太の人生をすべて変えることになる重松大吾と出逢います。
そこで起こった1年間のできごとは多くの人物の人生を変えるものでした。
家族のいない16歳の大吾は勤め先のリサイクルショップ『月世界』の二階に住んで、そこを営む70代の社長の野口タカエと二人で暮らしています。
『月世界』は便利屋もやっていて、そこにいろい