宇佐美まことのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
プロローグ
連休中こそ単行本である
私の目の前に2冊の単行本がある
“神都の証人”と“月白”だ
本能に赴くままに本書を手に取った
本章
『月白』★5
“13月のカレンダー”、“羊は安らかに草を食み”は戦争を題材・根底にしている物語だが、本書もまた然りである
妻を交通事故で失い、男でひとつで息子を育てざる負えない状況とそれを機に新聞社を退職し融通の利く独立ライターとしての一歩目に、80年前に起きた女殺人鬼を掘り下げる仕事が舞い降りた
5人の男を殺めた、女を追ってく行く内に思いもよらぬ真相と出会いが待ち受けているのである
ライターの過去と女殺人鬼の過去と殺人の真相が徐々に明らかになっていく流れや、殺人鬼と一緒にいたとされる当時少年だった老人との出会い
その老人との攻防など、読みどころ満載の本書であった
“まこと”に素晴らしい作品である
エピローグ
シルバーウィークにも関わらず、生憎の雨模様
読書をするには最適なのかもしれない
本当は、カフェでゆっくり読みたかったが
いつもの安楽椅子で読み終えた
よく見ると、安楽椅子の置かれているリビングの壁の色は正しく“月白”の色ではなかろうか!?
特にオチはないが、そう思った(_ _;)8v♪
完
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Posted by ブクログ
宇佐美まことさん初読みでした♪♪
ブク友さんのレビューから興味が湧き、手に取りました✨
本を読むことの魅力のひとつに、自分ではない人生を追体験させてくれること、があるけれど、今回は、心に残る読書体験となりました。
昭和20年8月の広島での壮絶な体験……
温度や匂いまで伝わってくるような、宇佐美さんのリアルな描写により、想像を絶する光景が脳内スクリーンに映し出される。
地獄と化した世界を生き延び、その後の被爆による体調不良を抱えながらも、なんとか社会生活を送ろうとする登場人物たち。
放射能の影響………それより以上に、根拠のない憶測や噂による"差別"に平穏な生活が侵されていく恐怖。
そんな過酷な人生を、それでも他者を労り、思い遣りながら歩んできた登場人物たちに、胸が締め付けられる。
人は誰かと出会い、誰かを想うことで少しだけ強く生きていけるのかもしれない…。
「13月のカレンダー」の謎を辿りながら、広島で語られた原爆投下の前後の真実に触れ、侑平自身の過去との向き合い方が変わっていく…
「過去」は変えられなくても、そこから先の人生は変えていける。
寿賀子さん、" 奇跡 " 起こりましたね✨✨✨
日常、理不尽なことで心が傷ついたり、いわれのない臆測や噂なんかで気持ちが沈んだりすることもあるけれど、そんなことは、なんだかチッポケなことだなぁ…って思わさった、ステキな一冊✨
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Posted by ブクログ
ネタバレ宇佐美まこと第二弾!
辛かった…
昨日の夜寝る前に真ん中辺読んじゃって、怖くて眠れないかと思った!!!
そしたら夜と昼しか眠れなかった!
でもそうだよね、ほんの少しのなにかが分けるよね。残された方は一生後悔するよね。
一緒にするなと怒られてしまうけど、夫は自殺未遂した時睡眠導入剤を大量に飲んで車の中で練炭を燃やしたの。でも苦しくなって車から這い出して朦朧とした意識の中彷徨ったらしいの。もちろん携帯の電源は切っていて、私は鬼のように電話を掛けていて、繋がらなかったんだけど。そしたら電源入れた夫から電話がかかってきた。どこにいるかわからない、車もどこにあるのかわからない。と言う。娘たちも小さかったし、迎えに行くにも場所もわからないんじゃ行けないから警察に捜索してもらおうと110番したの。そしたら本人が掛けてくれれば逆探知で居場所を特定できるから。と。本人から救助要請してもらってね。でも警察が到着するより先に偶然たまたま通りかかった人がいたの。人通りもないこんな所で寝てたら死ぬぞって保護してくれたの。警察が来るまで車の中で保護してくれた。いつの話かって2月よ雪が残る寒い日の夜中の話。その人が通りかかってなかったら凍死してたかもね。こんなこと初めて誰かに話したよ。あの時死んでても後悔して苦しんだだろうけど、生きててもそれはそれで私は苦しかったよ。どっちも勘弁だね。ごめんね暗い話を。
そのくらい紙一重で生きる人っているんだよね。
そんなことと比べたら本当怒られるけど、戦争を知らない私が実体験を持って分かることといえばそんなことしかないから。
おばあちゃんの奇跡もあったのね。
本当のことだったのね。
辛いまま終わらなかったのが私にとってもとても救いだった。 -
Posted by ブクログ
北川フサのルポかと思いきや、靖男のルポでした。
戦後の闇市や食糧難についてはドラマや小説で見聞きしたことはありましたが、孤児たちの暮らしがここまで詳細に書いてあるものを読んだことがなくて…とにかく悲惨で衝撃でした。子供や女性に人権がない時代。守られるべき存在のはずが、飢えないためにひたすら必死に生きる姿に胸が苦しくなりました。
千代ちゃんの最期とシンジの川のシーンは本当に辛すぎて…
ライターにすべてを打ち明けるわけでもなく、北川フサに取り込まれて殺意が暴走するわけでもなく、まさに月白という感じの静かな終わりで意外でした。噛み締めるような重い余韻が残る話でした。 -
Posted by ブクログ
まことさん、師匠、ともちん、館なのさん、ゆーきさん、NISMOん55さん等々、そして同時期におびのりさんっ!嬉しい♡
錚々たるブクトモさん方が良かったとこの本!!
めっちゃ良かったですっ!!!٩(ˊᗜˋ*)و
この時期、読んで良かった。
海老原誠は、交通事故で妻を失い、夏樹という小学生の息子と二人暮らしをしていた。
父子家庭になり、これまでの仕事を辞めて、自由がきくフリーのジャーナリストになった。
勤めていた新聞社の出版局からルポタージユの依頼を受けていた。戦後の連続殺人犯、北川フサについてのルポを書いて欲しいと。
北川フサは戦後の混乱期に5人の男を次々に殺害し、逮捕され死刑判決を受けて刑が執行されていた。
誠は道上栄介という記者が書いた月刊雑誌を読み、道上の家を探し当て、資料一式を手に入れる。そこから少しずつ北川フサという人物が浮き彫りになっていく。
満州引き揚げのお話、東京大空襲のお話いくつかは読んでいますが、まだまだ知らないことだらけ。
その当時生きた人の生々しさが伝わってきました。自分だったらこの時代生き残れたのかな??
私は絶対西尾清子のようにはなれない。゚(゚´ω`゚)゚。
じゃあフサのような生き方が出来るのか!?
絶対出来ないだろ。弱っちぃから。
でも読み終わった頃、私は北川フサに取り込まれていたかも知れません。
自分がフサになって、、、
カエル男になって、、、ψ(`∇´)ψ
感情移入型の私、今回誰に感情移入したかって!?
それは靖男です。
全身垢まみれになって、靖男と共に戦後を一気に駆け抜けましたっ!
凄い早さでした。この本、爆走です。
とても良かったです*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*
この本に出会わせてくださったブクトモさんみなさんに感謝ですm(_ _)m -
Posted by ブクログ
これはすごく良かったです。話に引き込まれました。
全体的に悲しさが占めてると思う。「光」の主題の主人公ピアニストの友澤伸多、谷底の牢獄に登場する糸井須美、桜のお印の随子、3人は違う時代に生きている。3人とも満ち足りた生活をしているしているように思われてたけど…。伸多は病気になりピアニスト生命が危うくなり、須美、随子は"家"のために心が折れてしまい、悲劇が待っている。この2人の女性のパートを読んでいる時が本当につらかった。もっと自由に出来たらいいのに…。自分の想いを伝えることが出来たらいいのに…,時代のせいと言えば仕方がないと思うのだけど、2人を助けることは出来なかったんだろうか?それが悲しい。
違う時代に生きている3人を繋ぐのが、"ニーマイヤーのピアノ"。このピアノが可哀想で、呪われたピアノと呼ばれている。ピアノに罪はないのに…。でも悲しい出来事があったけど、随子→須美→伸多と受け継がれ、やっと人々に音色を届けることができ、伸多も再生ができた。本当によかった。
この物語、全体的に"ピアノ"なんだと思う。タイトルもそうなんだけど、話の進み具合もピアノソナタだと思う。第一楽章が「光」の主題で、ソナタ形式かな?提示部、展開部、再現部になっているな、随子の家で働いていた市原のパートはやっぱり第二楽章でしょう、随子と須美のパートは第三楽章かな?など想像しながら読んでました。目次を見返してみたら、やっぱりそうでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
『月白』
お久しぶりです( •ᴗ• )
宇佐美まこと さん♪
宇佐美さん を読むのは『展望塔のラプンツェル』 に
次いで2冊目となります。
今回の作品は……
妻を交通事故で亡くした 海老原誠 は息子の
夏樹 と 二人で生活する為に 新聞社を辞め、
フリーライターとして働くことを決意する。
フリーライターとなった誠への最初の仕事は、
戦後すぐに起こった連続殺人事件だった。
犯人は女性で…五人を次々に殺害した後 逮捕され、
死刑判決を受けて一年も経たないうちに刑が
執行されている という事件のルポだった。
……と、いう感じのストーリーです。
戦後81年です。
戦後81年がとても鮮明に描かれていて…
想像したくないくらいの衝撃でした。
戦後すぐの場面 と 現在の場面とを上手く行き来していて、飽きさせないストーリー、読み手を誘う工夫が素晴らしく…読む手がとまらなかったです。
父が息子に…
「お盆はさ、生きている者が死んだ人のことを思う期間なんだ……。」と母親のことを思う息子に父が伝える優しさがいいなぁって感じる一方、
戦後すぐのシーンでは…
「人を生き長らえさせる一番の感情は憎しみだ。」
……と、いうシーンがあります。
81年って長いようですが…戦争を経験した方たちにとっては…きっと 昨日のことの様なんだろうなって…
憎しみだったり いろんな感情が原動力になったりと
考えると辛いなぁ。。
これは…切なくなりました。でも、それだけ悲惨なのも事実であって…この言葉を 大人が 教えるんです。「憎んででも生きろ!」って…
実際に80年前には こういう事が起こっていたんだろう…と、思うと言葉もでなかったです。
『展望塔のラプンツェル』のときは あまり意識しなかったのですが…ひとつひとつの描写や、
情景が手にとるようで……
宇佐美さん…凄いですね!!
ちょっと…驚嘆レベル!
今 こうして本を手にとって読んでいられる事に
感謝しないといけない……と感じるばかりです。
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Posted by ブクログ
プロローグ
“小さな奇跡が起きた”ね
ほんの小さな奇跡が…
これは、幻想か現実か!?
いや、その先にあったんだよ
ホントに小さな奇跡がね…
本章
『13月のカレンダー』★5
まことさん、みんみんさん、師匠、まきちゃん…
沢山のブク友さんたちのレビューにて手に取る
本当は、来月のXDay付近に読みたかったがフライングで読んでしまった
こういうお話しは大好物だ
挫折した主人公が、祖父母の実家である松山を訪ねることになるのだが
そこで初めて知る、祖母の生い立ちと苦悩、父の隠された葛藤、そして80年前の“ピカドン”という悪魔が巻き起こした惨劇を目の当たりにするのである
祖母の生い立ちを探っていく先に見えたものとは
祖母が死ぬ間際に何度も繰り返し言っていた
“小さな奇跡”だった
その小さな、小さな奇跡が心を揺さぶる
戦争を知らない私たち以降世代が読むべき本だな
そう思った!!!
エピローグ
本書は、戦後81年を迎える来月の終戦記念日辺りで読む予定であったが、組み合わせ!?の関係で読んでしまった
まぁ、いつ読んでも本書は感慨深く、普遍的な内容なので良しとしよう
そして、XDayには、コップ1杯の水を窓際に置くとしよう!
そう、本書を読んで心に誓った!!!
完