宇佐美まことのレビュー一覧
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初めての作家さん、話題になっていたので軽い気持ちで読み始めたが…内容に大分衝撃を受けた!心に残る一冊だったと思う。
持田アイ、須田富士子、都築益恵の3人は出会って20数年の友人である。3人とも80歳ほどになっており、その中でも益恵通称まあさんは認知症が進んでいた。そんな中、まあさんの夫の三千男が、アイ、富士子にあるお願い事をする。それは3人でまあさんの記憶を辿る旅をしてほしいということだった。まあさんは満州で生まれ、戦争を経験し、その後日本に渡っている。まあさんは満州でのことを一切誰にも話さなかったが、時折り「カヨちゃん」と口にするようになる。まあさんの記憶のつかえを取り除き、安らかな老後を迎 -
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一台のピアノ「ニーマイヤー」を繋ぐ感動の物語。
若手ピアニスト友澤伸多は、世界の注目を一身に集めていた矢先、ジストニアを患いピアノが弾けなくなる。
遡り、大正時代に平松伯爵の娘・随子は、才能ある若きピアニスト・グスタフ・アッカーにピアノを教えて貰っていた。
アッカーの為に随子の父は、グランドピアノを造らせていたが…。
ロンドンで造られた、この世に二つとない至高のグランドピアノは、誰が弾き継いでいったのか…
(第三楽章 谷底の牢獄〜悲しく辛い不幸な話だった)
(第四楽章 桜のお印〜随子の残酷な運命に心が痛い)
血塗られた物言わぬピアノは、紆余曲折の末に左手のピアニストとして生まれ変わろう -
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一台のピアノ、ニーマイヤーという「呪われたピアノ」と云われるピアノを巡る物語。
友澤伸多という新進気鋭の若手ピアニストはジストニアという病でピアノが弾けなくなります。
時は遡り、大正時代アッカ―という日本人の華族である16歳のヨリコを愛するピアニストもまた右手を車に轢かれてピアノを弾けなくなります。
二人のピアニストが弾いたニーマイヤーのピアノとは…。
私は実は読み始めは何の話かわからなかったのですが、主人公はピアノだったようです。
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私もピアノは五歳の誕生日に買ってもらい20年は弾いていました。
中学の時は物凄くよいピアノの先生に当たり、毎日下校してから四時間くら -
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戦後の闇市、浮浪児、パンパン‥‥
猥雑な東京の町で生き抜く女性達、そして子ども達。
戦争のために家や家族を失い、生きていくためにはどんなことでもやらなければ、今日食べるものさえ手に入れられない。
そんな中で男達を次々に殺して殺人鬼と呼ばれ、死刑となった北川フサ。彼女のことをもう一度掘り下げて記事にすることになったフリーライターの海老原。
海老原の視点と、当時北川フサと行動を共にしていたとされる靖男の視点で物語は進む。
フサはなぜ男達を殺したのか、様々な人が想像して話すけれど、結局本人の口からは何も語られないところがいいですよね。語られないのに、フサを知ろうとした者達は、沼に嵌るようにフサから抜 -
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ネタバレこれは読んで良かった!
まさに社会派ミステリー。
本の紹介でオジ様たちのことを描いているとか書かれていたので、まあ軽い気持ちで、銭湯に集まるオジ様たちね・・・
と思っていたら、そのうちの1人のアラ還の新聞記者が、事件を追ううちにどんどん闇が広がっていく。
自分の覚え書きのためにももっと感想書きたいけれど、明日早朝から横浜に向けて旅に出るのでもう寝ます。
皆さんが話題にされてる宇佐美さん、とんでもなく凄い!
とにかくこれはお薦めですね。
どんでん返しありで、度肝を抜かれます!
では続きを。
主人公の新聞記者の思いが事件を追ううちに変化していく。
知的障害の兄を持ち、記者としても上を -
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大正から現代に及ぶ百年の時の流れを、ピアノと音楽を軸にして描いた壮大な人間ドラマです。様々な感情を呼び起こす上質の音楽を聴き終えたような余韻を生みます。
物言わぬ一台のグランドピアノが全てを知っている。愛と憎悪、生と死、光と影…、ピアノの白と黒の鍵盤が紡ぐ音楽のように、時代のうねりの中で人生の喪失と再生をつないでいくストーリー構成が、実に巧いなと感じました。
運命に翻弄される華族の女性、ピアニスト、そして見届ける調律師。人物造形も秀逸ですが、歴史的な背景と繊細な心理や葛藤の描写、さらに数奇な運命を見届けるグランドピアノの存在が重なり合い、切なさを助長します。
人は、絶望の中に見つ -
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主人公の祖母は幼少期に広島から松山行きの船に乗る際、靴を船の下に落としてしまったため、兄が取りに行くが、それにより船は満員となってしまい、兄だけ翌日の船に乗ることになる。しかし、その日に広島に原爆が投下されることにより、兄だけ命を落としてしまう。
現在に戻り、その祖母が余命は翌年の始めまでしかないという時期に、夫からその年の13月までが載ったカレンダーをプレゼントされる。
実際には翌年の1月、カレンダー上では13月に祖母が見たもう一つの世界とは。。。
その世界と主人公にまつわる奇跡に関してはややできすぎな感じもしてしまったが、主人公は被爆について語りたがらない自分の父親(=先述の祖母の息子 -
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ネタバレ憎しみという感情を共にするフサと靖男。
北川フサによる終戦直後の連続殺人の深層に迫るフリーライターの海老原誠が主人公だが、物語は途中から、当時戦災孤児だった大垣靖男の回想を中心に進んでいく。
「焼夷弾の落ちた場所が少し違った」ことが運命を分け、路上に放り出された戦災孤児たちの描写がまさに壮絶で言葉を失う。フサの残虐極まる殺人に憧れを見出す靖男。そして靖男も憎しみを爆発させる。社会から存在を否定され、最愛の姉や親友など仲間が次々と(社会から)殺されていく中で、靖男の心も憎しみによって殺されかかっていたのか。とても自分に置き換えて推し量ることができない。
しかし、その靖男の記憶は誠には決して語られ -
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ネタバレ還暦を過ぎた うだつの上がらない男たち。
自分はこのまま 鄙びた港町でただただ無駄に歳を重ねていくだけだ…と寂しい背中のおじさん達(哀)
しかし、一人の銀行員の死をきっかけに オジ達は立ち上がる!戦いを挑むのは 町を蝕む巨悪な存在!!
「一念通天」
ここで終わってたまるか!
痛快リベンジミステリー
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愛媛県の港町。地元の銭湯「みなと湯」を憩いの場として集まるオジ四人集。
老朽化した「みなと湯」の風呂釜修繕に頭を悩ませる主人の邦明
暴力団を破門になり、みなと湯の釜焚きとして雇われる独り身の吾郎
実父の儲からない骨董屋を継がされ、家庭でも肩身の狭い思いをしている -
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スゴい本と出会ってしまった。ページを捲る手が止まらないとはこういうことを言うんだろう。本当に久しぶりに物語に没頭して読んだ。
戦後の混乱期に男だけを狙った連続殺人が起こる。犯人は子連れの女、北川フサ。
現代。妻を事故で亡くしたライターの誠は、その事件を請け負うことに。やがてフサが連れて歩いたと思われる人物と出会う。
戦後と現在。フサと大垣と誠。やがて物語は時代と3人が交差していく。
フサはなぜ何人もの男性を殺したのか。そして、なぜ大垣はフサに付いて行ったのか。もちろん読者である私たちはその全貌を知ることになるが、誠が全てを把握することはなく、なんともヤキモキした気持ちになって -
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読み終わって、タイトルの「羊は安らかに草を食み」という曲を聴いてみた。これっ!良くSpotifyが私用に選曲してくれるやつやん^ ^最近作曲されたヒーリングミュージックかと思っていたらバッハと知って驚いていた。バッハといえば荘厳な教会音楽、数学的に神という高みに上っていくイメージをもっていたが、それはイメージの話。バッハって実はすごく優しいんだ。教会の門にたどり着くことも出来ない者の側にも神はいる、戦場で今日を必死に生き延びる者の側にも神はいるっていう優しい(バッハはドイツ人でルター派なのですね)とっても人間的な気持ちに溢れている。
益恵という86歳の女性がいる。認知症を患い、まもなく施設