宇佐美まことのレビュー一覧

  • 謎は花に埋もれて

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    ネタバレ

    花をテーマにしたミステリー短編集。すべての物語に共通して登場するのは、小さな花屋。花言葉や剪定、花粉など、花に関する豆知識が織り込まれていて読んでいて楽しい。登場人物たちの心の動きが丁寧に描かれていて、作者の表現力の高さを感じた。とくに印象に残った物語は「家族写真(ファミリー・ポートレイト)」で、心にずしりと響く内容だった。「弦楽死重奏」のトリックも巧み。花屋の猫・ムサシにも意外な物語があったのが良かった。

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    2025年11月13日
  • 子供は怖い夢を見る

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    家族関係、宗教、感染病、SFと幅広い分野を纏めあげている。
    壮大な物語へ広がっていくのと同時に、街行く第三者は彼らに関心を示さない。他人への無関心を感じさせられた。だからこそ、主人公が葛藤する血の繋がりが一層際立つのかも?

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    2025年11月09日
  • 謎は花に埋もれて

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    フラワーショップ橘の店主、志奈子のまわりで起こる、花や樹木にまつわる事件を描いた短編集
    6編で200ページ弱と薄めの本だけど、どの作品も丁寧で読み応えたっぷりでおもしろかった

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    2025年09月25日
  • 角の生えた帽子

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    不穏さと怖さがある。この短編集に収められた12編はいずれも一筋縄ではいかない。
    見えないはずの現世と幽世の境目が見えて、そこから何かがやって来る様には背筋が凍る。単にグロテスクでおぞましいのとは訳が違う。その異変が起こる要因が、あるいはその背景が明らかになった時、恐怖が起こるのだ。
    短い話ばかりなのに一つ一つが印象深いのはどれもバリエーション豊かだからだ。似たり寄ったりの話を量産するタイプの作家ではない。どの話もそれぞれ違い、単純な「怖い」とは一線を画している。味わい深い怖さがここにはある。

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    2025年09月21日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    著名作家による小学生向けホラーンソロジーシリーズ。
    学級日誌版より、こっちの方が読み応えあって、面白かったです。
    サブタイトルになっている作品の著者が斜線堂有紀だったので、それもちょっとうれしかったかも。このメンバーだと、宮部みゆきか?って思ったのですけどね。
    ルビは中学年程度です。文字も大きめで、一話に一つ挿絵があります。
    「えんまさん」黒史郎
    嘘をつくのが大好きで、それもとても上手に嘘をつくハルト。家族に怒られてもけろっとしています。おばあちゃんはえんまさんのことで諭します。おばあちゃんが話すえんまさんはちょっと具体的で...。
    「おはよう、アンちゃん」太田忠司
    絶対に空き地がなかった場所

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    2025年09月17日
  • 骨を弔う

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    30年前、本当は何を埋めたのか。
    5人の同級生視点でお話が進んでいく。

    とても不気味で面白かったぁぁぁ…!!!
    大人になった5人それぞれの視点が
    何よりリアルで、
    いま現在の生活環境も全く違う5人のお話が
    とてもテンポよく読めました!

    話が進む中でわからなかったことが
    明らかになる瞬間…とても堪らなかった。

    解説にも書いてあるように、
    私もこの作品で宇佐美さんの作品を知ったので
    「愚者の毒」「展望塔のラプンツェル」を
    読んでみようと思いました!

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    2025年09月16日
  • 黒鳥の湖

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    ネタバレ

    白鳥ではなく黒鳥というタイトルになるほどなあと思わせるストーリーでした。
    善人が実はというパターン、あるあるといえばあるあるだが、それだけとは思えない。
    1番最後の結末だけはまさかのそこに!という驚きがありましたがただ一言。闇は深い。
    終始少し重めだが、著者の読ませる力が凄くて飽きずに読めた。

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    2025年09月14日
  • 愚者の毒

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    師匠が先日宇佐美さんを読んでおられ、積んであった中から宇佐美さんを選びました。


    職安で葉子と希美が出会うところから物語の幕が開く。
    2人とも過去に何があることが匂わされるのだが、真実はジワジワと開示されていく。この辺りを読んでいる時は、遠田潤子先生のような感じの本かな?と感じていた。

    第一章は葉子目線で、葉子の過去が明らかに。

    第二章から舞台が一気に変わり、希美目線で、壮絶な希美の過去が少しずつ明らかになっていく。


    宇佐美さんはこういう古い時代の描写がお得意なのかしら?まだ数冊しか読んでいないのでわかりませんが、昭和の時代の重たい描写が非常に巧みで、巧み過ぎて感情移入型の私は苦しく

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    2025年09月13日
  • 入らずの森

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    もっとバタバタなホラー物かと思ってたら意外と面白かった。
    四国の田舎に赴任してきた中学教師と転校生、Iターン就農者。
    それぞれ別々の物語が少しずつ重なってきてホラーというよりサスペンスに近い感じでドキドキしながら最後まで読むことができた。
    でも結局最後は人間の醜い心は絶ることはないってことなのかなぁ。

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    2025年09月12日
  • 逆転のバラッド

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    一人の死をきっかけに病院への不正融資や故意による医療ミスが浮き彫りになる。みなと湯に集まるおじさん達の結束と執念により事件の核心に辿り着いていく。登場人物の背景が見えてきて同情する気持ちになる。
    起承転結に忠実な作品でした。面白かったです。

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    2025年09月07日
  • 謎は花に埋もれて

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    フラワーショップ周辺で起こる出来事を集めた短編集。
    小さな花屋さんの周囲でこんなに物騒な事件があるのだろうかと最初は思ったが、どの話も奥が深くて読み応えがあった。
    最後の「家族写真」は良かった。

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    2025年08月24日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    9人の作家によるアンソロジー。
    5人が既知だったので読んでみるか、と。

    全体的に面白かったけども、加門先生、斜線堂先生、澤村先生の作品はかなり良かったなー。特に斜線堂先生のはゾワっと来た。

    芦沢先生と宮部先生は怖いというよりは不思議な良い話ってところか。これも良かった。

    短い話は外れることも多いけど半分以上は 面白かったので良いアンソロジーであった。

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    2025年08月20日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    「えんまさん」黒史郎
    「おはよう、アンちゃん」太田忠司
    「青いコップ」加門七海
    「きれいずかん」井上雅彦
    「部分地獄」斜線堂有紀
    「おやすみ、ママ」宇佐美まこと
    「靴と自転車」澤村伊智
    「ログインボーナス」芦沢央
    「よあるきのうた」宮部みゆき

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    2025年08月13日
  • ボニン浄土

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    小笠原の歴史がわかり面白かった。ニュージーランドに行った時に、マオリの祖先がハワイ近辺から渡ってきたと聞いて驚いたが、小笠原にも来ていたなんて!ちょっとミステリー要素があるのも楽しめた。

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    2025年08月12日
  • 羊は安らかに草を食み

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    戦争によって刻まれた心の傷は永遠に残る。
    二人の老女は互いに助け合い今日まで生き延びるのだった。ある秘密を共有しそれを守る為に計画を実行する。
    感情の起伏があり興味がずっと続きました。
    面白かったです。

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    2025年07月27日
  • 羊は安らかに草を食み

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    はじめての宇佐美まことさん。題名に惹かれて手に取るも、全く想像してなかった内容だった。著書を読んだこともないのに勝手にイメージしていた宇佐美さんと違った。良い方に裏切られた。

    別れる辛さを思うより、この世で出会えたことを喜びましょう

    素敵な言葉。
    これは本当にかけがえのない相手と出会えた人だけがわかる境地だと思う。
    私の場合、相手は猫だけど…

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    2025年07月15日
  • こわい話の時間です 部分地獄

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    子供向けのホラー短編集。
    好きな作家さんがいたので購入しましたが、サクッと読めて、怖さもほどほどで期待通りでした。
    「青いコップ」「よあるきのうた」がお気に入りです。

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    2025年07月10日
  • 謎は花に埋もれて

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    「花」と関連するように進行するミステリ短編集。
    なるほどなるほどと真実がわかって爽快な話からバックストーリーが切ないものまで様々な種類があった。
    個人的には1番最後の「家族写真」が好き。

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    2025年06月28日
  • 羊は安らかに草を食み

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    上手く感想がまとまらない。
    頭がヒートした感じ。クールダウンして、客観的にみて、浮かんだ最初の言葉。
    何でこれ一冊にまとめたんかな。勿体ないと思うんよなぁ。

    満州からの引き揚げという壮絶な過去がある、まあさん。
    作中に俳句が詠まれると満州のターンになる構成がお見事で、緊張感が襲ってくる。

    その過去を知る為、認知症を患ったまあさんを連れて旅する、アイさんと富士子さん。
    ままならない自分の体にムチを打ちながら行動する二人の、まあさんへの想いが温かい。

    ところが、後半途中がらりと急展開を見せてくる。
    一冊にまとめるのが惜しいと思った理由がこれだった。

    読む前に深呼吸が必要なくらい、戦争の悲惨

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    2025年06月25日
  • ボニン浄土

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    みんみんさん、ひま師匠にご紹介頂き購入しました(*´꒳`*)

    ボニン浄土、、、タイトルから外国のお話かしら?何かの宗教かしら?なんて想像しながら読み始めたのですが、時代は過去に遡り、1840年。江戸時代ですかね。

    気仙沼から出港した五百石船が難破し、漂流するところから物語が始まります。

    吉村昭の漂流という小説がとても良かったですが、この本も出だしは負けないくらいのリアリティで期待がどんどん膨らみます。
    ワクワクドキドキしてきた頃、物語は現代に。


    あれ?現代になっちゃった。
    全てを失った中年男。離婚し、水泳の得意な息子とも会っていない。彼は幼少期祖父母に育てられた。
    実父母の記憶はない

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    2025年06月24日