宇佐美まことのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ認知症になった高齢女性の読んだ俳句を元に、彼女の人生が語られていく読み応えのある作品だった。
おばぁちゃま達の友情が素敵だなぁという気持ちと、戦後の満州での壮絶な体験にぞっとするのとで気持ちが忙しかった。
たくましく生きる少女ふたりの体験にはらはらした。
終盤に娘のクソ旦那を殺してやろうみたいな展開がいきなり火曜サスペンスっぽいチープさがでて、あまり好きじゃなかった。
しかも益恵さんが手を下すならまだしも、なんでお友達の2人が???という気持ち。
あれだけ大変な日々を共に生き抜いた2人が、人生の終わりにようやく再開して寄りそう。そういうシンプルな終わり方が素敵だったなぁ…
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Posted by ブクログ
俳句仲間である友人の富士子とアイが
認知症が進む益江のために
益江の人生を辿る旅に出かけるロードノベル
人生を深掘りするだけのよくある物語かと思ったら
とんでもなかった!
悲惨な戦争体験が絡んだ重たい重たいお話でした
11歳の益江が家族と満洲から引き上げる際
逃げ惑い自分と妹以外は集団自決で亡くなる
赤ん坊の妹は連れては行けず置き去りに
その後同じ境遇の佳代と知り合い
二人の少女だけで満洲から日本への引き上げを果たすがその体験が壮絶だった
本当に辛い思い出は心の奥深いところに沈んでいて
認知が進んで剥ぎ取られていくように
直近の思い出が薄らぎ
奥底の封じ込めていた思いが
露わになっていくようでした
それは耐え難い悲しい思い出の
追体験のようにも思えました
最後の旅
益江と佳代が再会を果たした後の驚愕の展開!
それでも物語の最後は
二人の長い長い戦後の旅がやっと終わりを遂げたようでした
満洲での過酷な日々
羊のように弱々しげだった少女達
彼女達は野生の羊のように逞しく大胆に生き延びて
辛い体験も悲しい気持ちも全部昇華されて
やっと心の平安が得られた
のんびりと草を喰んでいる羊達
そんな牧歌的情景が目に浮かび
まさにバッハの曲を聴いた後のように
穏やかな気持ちになりました
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Posted by ブクログ
著名作家による小学生向けホラーンソロジーシリーズ。
学級日誌版より、こっちの方が読み応えあって、面白かったです。
サブタイトルになっている作品の著者が斜線堂有紀だったので、それもちょっとうれしかったかも。このメンバーだと、宮部みゆきか?って思ったのですけどね。
ルビは中学年程度です。文字も大きめで、一話に一つ挿絵があります。
「えんまさん」黒史郎
嘘をつくのが大好きで、それもとても上手に嘘をつくハルト。家族に怒られてもけろっとしています。おばあちゃんはえんまさんのことで諭します。おばあちゃんが話すえんまさんはちょっと具体的で...。
「おはよう、アンちゃん」太田忠司
絶対に空き地がなかった場所に空き地ができて、家ができてアンちゃんがいた。みんな普通に受け入れているけどアンちゃんなんていたっけ?そう、穂香にだけは通じないと思っていたよ、だって穂香も...。
「青いコップ」加門七海
おばあちゃんのお葬式に行った家で青いコップが変なところに置かれていた。飲んではだめよ。そういう食器は高いところに届かないものたちのための器なの。
「きれいずかん」井上雅彦
開かない引き出しをずいぶんほったらかしにしていた。なんとか開けてみると中からノートが。自分が書いたものみたいだけど、覚えていない。ずいぶん変わった絵が多いような?
「部分地獄」斜線堂有紀
藤本は自分は子どもの罪深い部分一部だけを地獄に落とすのを仕事にしている男と、公園で会う。たとえば、罪深い嘘をついた子ども。ほとんど溺れているけど口だけ息ができるとか。蹴った子ども、足だけすりつぶされるとか。
「おやすみ、ママ」宇佐美まこと
期間限定できたサーカス。鏡の迷路で僕は変なものをみた。偽物を追い出すためにはどうする?ちゃんと、追い出せた。
「靴と自転車」澤村伊智
正樹は転校し、三田と仲良くなったが、三田は自転車を停めるとき、幼稚園くらいの子どもの靴を、向きを必ず同じにして置く。霊能者の人に教えてもらったそうだ。
「ログインボーナス」芦沢央
ログインボーナスみたいに考えて、百日間通い続けると願いが叶う神社があるって、お姉ちゃんが聞いてきた。離婚していなくなったお父さんに会いたい。お姉ちゃんは何を願っているのかな?
「宮部みゆき」よあるきのうた
私の両親は夜勤のある工場で働いていて、私はしょっちゅう夜に一人になる。でも、リサイクルショップでかってもらった大きなテディベア「ダンク」がいるから大丈夫。あと、部屋を掃除するのも好き。お金をもらって、必要な洗剤をスーパーに買いに行ったとき、変な抑揚でしゃべる女の子と友達になった。