宇佐美まことのレビュー一覧

  • 虹色の童話

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    「愚者の毒」と同じ作者だったので。

    さらに作者のやり口(?)になじんできたので、
    腰を抜かすほどの驚きはなかったし、
    童話になぞらえた展開は目新しい物でもないが、
    静かに楽しめた。

    でも、さすがにオオカミはねー。

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    2018年07月28日
  • 入らずの森

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    まず、民俗的・伝奇的な要素が前面に押し出された舞台設定が私の好みで、最初から嬉しくなる。
    これは「パラサイト・イヴ」(瀬名秀明 著)や「天使の囀り」(貴志祐介 著)などのように、創作された科学的根拠に裏打ちされたSFミステリー、あるいはホラーなのかな…と思いながらページを繰っていったが、どうやらそこまで厳然と定めているわけではないようで、さらには過疎地の農村移住につきまとう諸問題、愛に飢えたティーンエイジャーの苦悩、老親の看取りを巡る家族の軋轢、挫折を味わったスポーツエリートの再生に至る道筋…等々、現代の日本社会が抱える様々な歪みや課題までがてんこ盛りに詰め込まれているではないか。
    それが確か

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    2020年01月21日
  • 死はすぐそこの影の中

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    ネタバレ

    「愚者の毒」と同じ作者だったので。

    だいぶ、作者のやり口に慣れてきたので、
    今度こそだまされないぞ、と読み進めた。

    幻のように消えた子供がいても、それは幽霊ではない。
    呪いと言われても、信じてはいけない。
    あっさり書かれている出来事には裏がある。

    かなり真実に近づけたが、やっぱりだまされた。
    ラスボスには気が付いたけど。

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    2018年07月14日
  • 入らずの森

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    ジャングル奥地を開拓することで、人類と未知の生物が遭遇し世界に疫病が大流行、致死率が極めて高いウイルス性の病原菌のはなしならば定番である。本書は少し趣向が違い、四国山中の村落で起こる奇怪な出来事の謎がじつは・・・謎解明の面白さは、最後まで読むものを飽きさせない。

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    2018年03月18日
  • 入らずの森

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    文句なしに面白かった!
    平家落人の伝説が残る四国の集落。
    過去にそこで起きた残忍な事件。現代とどう繋がるのか。

    オカルト、伝奇要素が満載で、特に校歌に残された謎を探すシーンは本当に堪らなくウハウハしながら読み進めました。
    まとめ方がとても上手く、最後に色々な事が繋がっていき思わずため息が漏れました。
    久々に面白い伝奇小説が読めました。満足満足!

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    2017年10月19日
  • 入らずの森

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    いや~よくできてる作品だ。
    訳あって四国の山あいの中学校で教師をしている金沢圭介、会社勤めが嫌になり脱サラして夫婦で農家を営む松岡隆夫、認知症と心臓を患い埼玉の病院で最期の時を迎えようとしている菅田ルリ子。それぞれの話が並行して語られる。
    圭介の中学校の校歌にまつわる過去が明らかになり、何の繋がりもなかった三つのエピソードが一つに繋がったとき、思わず鳥肌が立った。
    平家の落人伝説、粘菌、南方熊楠、意図的に消された校歌の3番の歌詞、天井裏からしか見えない部屋にいる少女・・・
    ぬり、にゅるり、とぷん、ぴゅちょ、ぎゅるあらゆる気持ち悪い擬音語を駆使して表現される「それ」の不気味さ。
    自分が「それ」に

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    2017年09月30日
  • 愚者の毒

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    過去と現在を行き来する密度の濃い重い物語。人物の正体や成り行きはうっすら予想できたものの、着地点がわからないおもしろさにハマってゆく。
    ノンとユウの場合、悲惨な生活から抜け出すために過ちを犯すが、それすらも生きる手段の一つだったように思えて何が正解だったのか読み終わっても答えが出なかった。大人が大人の責任を果たしていない以上子どもに正論を求めるのは無理だろう。二人を責める気になれず、どこまでも罪を引きずっていく生き方がひたすらやるせない。
    『愚者の毒』という題名に込められた意味が読後深く深く胸に沈む。

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    2022年08月20日
  • 入らずの森

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    たまたま見かけたホラー作品。ちょっとフリが長かったけど展開は良かった。映画化しやすそう。アイドル主演で。

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    2017年01月09日
  • 入らずの森

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    途中気持ち悪すぎて逆に読むのがやめられなかった!四国山中の限界集落が舞台、平家の落人伝説やら天井裏から見える有るはずのない空間。え、金髪不良ギャルまでも登場?と興味をそそられる題材てんこもりに、まさかの粘菌モンスター!そして南方熊楠先生までもが解決の糸口に関わっていたりと素敵満載でした。初・宇佐美さんなので、他の本も読んでみたいと思います!

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    2016年02月16日
  • 入らずの森

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    複数の独立したストーリーが上手く交錯し、まとめあげられている。
    読み進めるうちにスムーズに先が見えてきてスピード感をもって読める。

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    2012年10月06日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    本書は、お風呂にまつわる22篇の短編小説・エッセイ((小説18篇、エッセイ4篇))からなるアンソロジーです。
    タイトルに「5分後に」とあるように、1篇5分ほどで読み終えられます。

    大変恥ずかしながら、わたしは風呂キャンセル界隈のひとりです。
    疲れて帰ってくると、そのまま寝落ちてしまいます。
    ですが、疲れた時こそお風呂に入らなくてはいけないという義務感は持っています。
    なので、お風呂に入るモチベーションが湧かない日に1篇ずつ読んで、これで入浴できれば最高だと思って購入しました。

    が、結論から申し上げますと、本書のおかげでお風呂に入れるようになったということはありませんでした。
    お風呂に入るモ

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    2026年09月10日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    風呂キャン界隈の話が思いのほか少なかったのは意外だった。やはり創作者は、安易に流行りものは手を出さず、出すなら何かしらの工夫をこらすといったところなのでしょうか。
    風呂はよいもの、気持ちいいものじゃない話として、新山(さや香)さんの「プラシーボ!」は、芸人さんらしい発想と展開、そしてオチが舞台を観ているような楽しさで好き。

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    2026年09月07日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    【あらすじ】
    くたくたに疲れて帰った日、ショート動画でだらだら時間を溶かしてしまう日。
    「お風呂に入らなきゃ」と頭ではわかっているのに、入る覚悟が決まらない!
    あなたに効く小説、ここにあります。

    『わたしは本当にばかだ。あの会社を蹴ってしまうだなんて。
    けれど、わたしが何度も頭を下げて選んでいただくなんておかしい。いま、こちらが未来を選んでいるはずだった。もっと気高くいなければ。わたしは落ち込んで醬薇風呂に入るような女なのだから。』

    【個人的な感想】
    お風呂に入りたい!とはならなかったが、色々な方の作品が読めて面白かった。
    特に、この2作品が好きだった。
    ・無力 小原晩
    ・薔薇風呂の日々 

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    2026年09月05日
  • 白と黒のソナタ

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    なんだかんだ現代はいい時代だな、と思わざるをえない。身分差、性別差などなど、人種差などなど、さまざまな要因で人生がままならなかった人達と、その人達を見てきた一台のピアノの物語。

    過去の話は結構辛いし、救いがない。現代の話も最初は堕ちていくため気持ちが沈むが、再起のきっかけになる宇野君の言葉が良かった。もはや宇野君にピアノを引き継いで欲しいレベル。
    主人公は再起の描写をもっとじっくりして欲しかったかな。割とすんなり立ち直ったように感じた。

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    2026年09月02日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    テーマは面白いが、風呂キャン界隈の人もよく出てくるので、読んだ五分後にお風呂に入りたくなるかと言われたら正直微妙
    短編の集まりなのでスキマ時間にサクッと少しだけキリよく読みやすいのはよかった

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    2026年09月02日
  • 白と黒のソナタ

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    大正時代に作られたピアノ「ニーマイヤー」をめぐる、ピアニストや調律師、製作者やその関係者のお話。
    章ごとに時代や主人公が異なるから最初の方は読みにくかったけど、慣れてきたらスルスル読めた。

    自分も下手の横好きでピアノを長年やってきたから、人々を魅了し続け、人生までも狂わせてきたニーマイヤーの音色を一度聴いてみたい。

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    2026年08月31日
  • 月白

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    戦後の混乱期に起きた連続殺人。
    犯人の北川フサを調べるうちに行動をともにしていた少年がいたことに気づくライターの海老原が主人公。
    とは言えストーリーの半分はこの少年、大垣靖男の戦時中から戦後の悲惨な体験が物語の大半を占める。
    この過去パートがとにかく残酷で胸が苦しくなった。
    対して現代パートの海老原の家庭内でのエピソードはどうも中途半端でなんだか少しバランスが悪かったかも。

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    2026年08月27日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    お風呂好きとしては、読まずにはいられないタイトル。お風呂をテーマにした小説やエッセイ22話。
    1話が10ページ足らずなので、すいすい読める。
    「お風呂」は私にとっては、湯船にゆっくり浸かって1日の疲れをとる癒しの時間。そんな話が続くのかと思いきや、予想を超えるバリエーション。お風呂って、人によってこんなにも違うものなんだとびっくりしてしまった。

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    2026年08月21日
  • 入らずの森

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    この物語の舞台となるのは、平家落人伝説も残る四国山中の集落。
    そこには「入らずの森」があり、過去の二つの殺人が絡んでいる。

    この設定からすれば、土着の呪物かなと思いますが、驚いたことに参考文献には南方熊楠関連のものが連なります。

    私は、岩井圭也さんの『われは熊楠』しか読んでおらず、熊楠についての知識も小説止まり。
    宇佐美さんは、どうやってここにたどり着いたのでしょうか。
    熊楠から「粘菌」だったのか、あるいは粘菌から熊楠だったのか。

    写真で見るだけでも、色も形も実に多彩な粘菌類。植物と生物の境界にいるような、不思議な存在です。

    人の手が入っていない森の中には、まだまだ私たちの知らないもの

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    2026年08月19日
  • 黒鳥の湖

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    超怖い物件が面白かったので、それに掲載されていた作家さんの他作品を読んでみようと手に取った。
    仕掛けとしては正統派ミステリー、主人公が割と悩むタイプなので、そこがなんとも辛かったが終わり良ければみたいな感じはある。娘さん良かったねみたいな。

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    2026年08月12日