宇佐美まことのレビュー一覧

  • ドラゴンズ・タン

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    12月-02。3.5点。
    昔の中国、暴虐を尽くす将軍が化け狐に取り憑かれる。死亡した際に、その部下は将軍の仕掛けた「竜舌」を見届けるために生きる。。。

    舌とあるから、何か料理系の物語かと思ったが、全く違った。でも結構面白く、ラストの日本編はとても良かった。

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    2024年12月06日
  • その時鐘は鳴り響く

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    愛媛で起きた女子大生の転落事故と三十年後東京・赤羽で起きた殺人事件。これが繋がることは想定内で読んだけど、何せ余計な描写やエピソードが多くて辟易。
    主人公は女性刑事の亜樹?ならば冴子の離婚絡みの娘のエピソードまでは要らないし、榎並の監察案件、警察スキャンダルも中途半端。
    亜樹も、小説で女性警官が描かれる時にありがちな自意識過剰、被害者意識丸出しの直情的な女性でうんざり。
    タイトルの言葉も、学生たちの合言葉的なんだろうけど取ってつけ感が否めない。
    事件の解決も色々偶然が多すぎて萎えるし、全体的なまとまりに欠ける印象。
    残念でした。

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    2024年12月05日
  • その時鐘は鳴り響く

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    他の方の感想にもあるように、東京での殺人事件と、過去の女子大生転落事故がどう繋がるのか、わからないまま読み進める。
    終盤、話が繋がっていって一気に真実へと近づく。
    なんとも切ない…

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    2024年12月01日
  • その時鐘は鳴り響く

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    ネタバレ

    赤羽の路上での殺人事件と、30年前の友人の事故死を巡る大学マンドリンクラブのOB・OGの話。どこに接点がと思ったら、意外に普通だった。
    最初の被害者がもう少し賢ければと思うと、愚かさは自分一人ですむ話ではないのだな。

    警察内部の腐敗の話や、離婚したOG母娘の話がそれぞれに挟まれる。前者は真相を暴く過程で絡まなくもないものの、後者は必要性がよくわからない。人物に厚みを出すためかな。

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    2024年11月26日
  • 逆転のバラッド

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    最後の謎解きより悪人が成敗される過程をもう少し丁寧に描いて欲しかったな。口利きや環流裏金など、幾つも事例があったと思うけどそこまでは突っ込めなかったか。

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    2024年11月21日
  • 月の光の届く距離

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    感想
    抱えた重荷。心に傷を負う。だけど。そんな人は柔らかな光で周りを照らす。傷の舐め合いではなく。一歩一歩前に進むために。包んでくれる場所。

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    2024年11月14日
  • 羊は安らかに草を食み

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    ネタバレ

    3人の老女達の旅の物語程度の予備知識と本の題名の勝手なイメージとで読み始める。
    主人公の認知症になった益恵と俳句を通して知り合ったアイと富士子の旅の様子と益恵が子供の頃に体験した話が交互に出てくる。
    ほのぼのとした話なのかと思いきや、最初の章でそんな話ではないのだと気付く。
    過酷な内容で読んでいて辛くなるほどだった。
    まさに壮絶というのはこういうことを言うんだろうなと思った。
    戦争が題材の小説とはまた一味違うかたちで考えさせられた作品。
    後半で旅の目的をほぼ果たしたのではと思う辺りからの展開は少し不自然かなーとは思ったけれども、最後はうまく収まってくれてよかった。

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    2024年11月05日
  • 愚者の毒

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    第70回日本推理作家協会賞受賞作とのこと。
    この作者の本は初めて読むが、暗い物語だった。
    三つの時代にまたがって話が進む。老年となり過去を回顧している2015年、主人公の女性二人が出会った1985年、そして廃坑集落での子供時代の1965年。
    後半1/3くらいからは読むスピードが上がったが、それまでは悲惨だった子供時代など暗いトーンで話が進む。それだけ丁寧に書き込んであるということだが、暗く重いので好みは分かれるでしょう。

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    2024年10月28日
  • 超怖い物件

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    家、部屋、土地に纏わる超怖いアンソロジー
    “物件怪談小説集”
    人気作家+事故物件サイトの大島てるさんの11編

    土地や建物に関わるホラーが好きなのです
    と思い、読みましたが、人がやっぱり怖いという作品が多かった気がします

    「妹の部屋」神永学
    死んだ妹の賃貸の部屋
    片付けて解約するも 元に戻っている
    事故物件小説ではなかったけれど
    ありそで怖い

    「笛を吹く家」澤村伊智
    息子を預かってくれる家は、幽霊屋敷
    両親の望む息子の行末

    この2編が、私のBestかな

    「倒福」大島てる
    事故物件系かなと思っていたけれど
    反発もある情報提供をしているから
    こんな経験もあるのかな
    いろんな摩擦があるのでし

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    2024年09月29日
  • 逆転のバラッド

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    おじさん達が協力して悪事を暴いていく社会派ミステリー。序盤はちょっとしんどかったけど、中盤からはどんどん読めた。ラストもスッキリ。

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    2024年08月27日
  • 誰かがジョーカーをひく

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    モラハラ夫の家を飛び出した専業主婦・沙代子は、キャバ嬢・紫苑と接触事故を起こしてしまう。紫苑に脅され、得体の知れない鞄を取りに行かされるがー。

    気弱なおばさんの絵が上手い(表紙)。小太りといい服装といい見事に特徴を表わしてる。50半ばかと思ったら46だったのね。
    楽天的な作戦に沙代子を巻き込むキャバ嬢、気弱なホスト、金髪の女子高生、新出の犯罪者グループと、癖の強いキャラがどんどん出てきて話も展開していく。ノンストップエンタメ小説といった感じ。

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    2024年08月08日
  • 誰かがジョーカーをひく

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    夫の暴言に家を飛び出した沙代子。キャバ嬢の紫苑を車ではねてしまい、そこからなりゆきで誘拐事件の身代金のネコババに加勢することに。
    目まぐるしく状況が変わるので読んでて飽きなかったけど、沙代子のネガティブさと登場人物の仲の悪さが大変だった。
    最後はもうちょっと盛大なスカッと展開でも良かったかなとは思うけど、沙代子がポジティブになったので良かった。

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    2024年07月26日
  • 誰かがジョーカーをひく

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    専業主婦の紗代子が接触事故を起こして、そこから誘拐事件の身代金強奪に関わっていくという、なかなかあり得ない設定の物語。
    にも関わらず、意外と面白く読めてしまった。
    登場人物それぞれがやっていることはとんでもないけど、どこか抜けていて人間味があったり…で、憎みきれないからかなと。
    あとは、紗代子のお料理スキルが高くて、野草の豆知識を思いがけず興味深く読めた。
    ラストは、ジョーカーをひいた人が誰かわかって、なるほどとなった。
    最後の最後までタイトルのことは忘れてたけど。

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    2024年07月24日
  • 逆転のバラッド

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    アラ還のオヤジ達が、平凡な地方都市を侵食する金の絡んだ悪事に勇気と人生を賭ける

    一人の真面目な地銀融資担当バンカーが不自然な死を遂げたところから始まる
    彼に融資を依頼していた銭湯の主人とその周囲のオヤジ達が立ち上がる
    なんか気持ち良い
    勧善懲悪、ちょこっとミステリー

    宇佐美さんってもっと評価されても良いと思う

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    2024年07月17日
  • 逆転のバラッド

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    こんなことがあるのかなぁ、と思ってしまう。
    たぶん無いだろう、でもそれでも良い、おじさん達の青春の小説だからね。

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    2024年06月23日
  • 愚者の毒

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    貧困と犯罪、過去と現在
    重いテーマであるため、終始暗澹とした気持ちになりました。
    物語の大筋は序盤から何となく察することはできるのですが、ラストは衝撃でした。そしてタイトルの意味の回収。

    圧倒的な闇の中にも僅かな明かりが灯る
    この明かりが、誰かの救いになっていればという希望が僅かながらに残る読後が、不快さだけの読後感にならずに済んでいる所以なんだろう

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    2024年06月13日
  • 骨を弔う

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    堤防の土から人骨がみつかり、事件か?となって調査したところ、それは骨格標本だった。なんだろうねぇという新聞記事が掲載されたんだけど、それをみて子どもの頃の記憶がよみがえってきたとある男性、豊。豊は小学生の頃、友だちと連れ立って学校の骨格標本を埋めに行った。その骨格標本が?いや、でも埋めたのはちがう場所だったはず・・・そこから、自分たちが埋めたのは、実は本物の人骨だったのではないか、と疑い始める。すでに40となり、ばらばらになった幼馴染をたずね、豊は真相を探すとともに、自分の人生とふりかえる・・・という話なんだろうなぁ。

     面白かったと思う。

     豊が訪ねた友人たちのその後が、なかなか濃ゆくて

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    2024年06月01日
  • 誰かがジョーカーをひく

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    うーん、登場人物が少ないので、誰がどの役柄なのかはすぐわかります。なので、後半にわかるいくつかの種明かしも普通。最後の「その後」みたいな箇所が長いので、眠たくなりました。
    ただ、料理のシーンは新鮮でした。野菜の浅漬けなんてすぐ作りたくなります。

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    2024年05月22日
  • 逆転のバラッド

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    自分たちが率先して動いていたと思っていたのに、実はそうなるような力が働いていた。それでも問題が解決して何より。しれっとした顔で成し遂げるってすごいな。

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    2024年04月21日
  • 逆転のバラッド

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     事実の積み重ねが真実を解き明かす。

     まさに、大逆転❢

     Desperado(Eagles)最高❢❢

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    2024年04月09日