宇佐美まことのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
師匠が先日宇佐美さんを読んでおられ、積んであった中から宇佐美さんを選びました。
職安で葉子と希美が出会うところから物語の幕が開く。
2人とも過去に何があることが匂わされるのだが、真実はジワジワと開示されていく。この辺りを読んでいる時は、遠田潤子先生のような感じの本かな?と感じていた。
第一章は葉子目線で、葉子の過去が明らかに。
第二章から舞台が一気に変わり、希美目線で、壮絶な希美の過去が少しずつ明らかになっていく。
宇佐美さんはこういう古い時代の描写がお得意なのかしら?まだ数冊しか読んでいないのでわかりませんが、昭和の時代の重たい描写が非常に巧みで、巧み過ぎて感情移入型の私は苦しくて苦しくて。゚(゚´ω`゚)゚。
愚者の毒。何故愚者の毒なんだろう?
考えますよね。
おびのりさんのレビューを読み直して、読み方が流石だなぁ、、、
考察が深いなぁと感心しました。
それから師匠のレビューを見たら、素晴らしいことが書かれていて。
たまに良いこと書かれていますが、流石師匠!って思いました。
暗くて辛くて疲れる描写が多いですが、宇佐美さんは注目していきたいなって思いました。
三連休ですね(*´꒳`*)
特に予定はありませんがお休みは嬉しいです♪
先日から何故か鰻が食べたくて仕方ないです。
鰻食べたいなぁ。。。 -
Posted by ブクログ
上手く感想がまとまらない。
頭がヒートした感じ。クールダウンして、客観的にみて、浮かんだ最初の言葉。
何でこれ一冊にまとめたんかな。勿体ないと思うんよなぁ。
満州からの引き揚げという壮絶な過去がある、まあさん。
作中に俳句が詠まれると満州のターンになる構成がお見事で、緊張感が襲ってくる。
その過去を知る為、認知症を患ったまあさんを連れて旅する、アイさんと富士子さん。
ままならない自分の体にムチを打ちながら行動する二人の、まあさんへの想いが温かい。
ところが、後半途中がらりと急展開を見せてくる。
一冊にまとめるのが惜しいと思った理由がこれだった。
読む前に深呼吸が必要なくらい、戦争の悲惨さを訴える力強い描写や、年老いた女性達が、旅先で見つめる人生や終いかたなど、とても丁寧に描かれていると思う。
だけど、どうしても、詰め込んだ感じがしてしまう。
満州の話に私の頭がいっぱいになったのも原因だとは思うけれど、それぞれの視点で分けて、世の中に色んな事を投げかけて欲しかったなぁ。
あーほんとにそれで読みたかった。
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Posted by ブクログ
みんみんさん、ひま師匠にご紹介頂き購入しました(*´꒳`*)
ボニン浄土、、、タイトルから外国のお話かしら?何かの宗教かしら?なんて想像しながら読み始めたのですが、時代は過去に遡り、1840年。江戸時代ですかね。
気仙沼から出港した五百石船が難破し、漂流するところから物語が始まります。
吉村昭の漂流という小説がとても良かったですが、この本も出だしは負けないくらいのリアリティで期待がどんどん膨らみます。
ワクワクドキドキしてきた頃、物語は現代に。
あれ?現代になっちゃった。
全てを失った中年男。離婚し、水泳の得意な息子とも会っていない。彼は幼少期祖父母に育てられた。
実父母の記憶はない。ある日偶然祖父が持っていた木製の置物を手に入れるところから、自分のルーツを探り出すことに。
そしてその話も短く、またもう一つ別の現代のお話に。音楽一家に生まれ、チェロの英才教育を受ける少年。
とある事故がきっかけでチェロの音が聞こえなくなってしまう。
これからこの3つの作品をどう繋げるんだろう?
過去の描写が丁寧で、小笠原の歴史がこれでもかとギュッと詰まっていました。
島に行ったことは無いのに、島の情景が浮かぶような描写にうっとり(*´꒳`*)
関係ないような3つのお話。
小笠原で交差します。ガッツリ全てが混ざり合うのではなく、薄ら交差?
読者は色々な情報を持っている状態で読むからさらに面白くなるんです(*´∇`*)
あー!あれはこれで、それはそーゆーことね!読者だけが知ることができます(*´꒳`*)
小笠原の歴史を小説という形を通して知ることが出来ました(*´∇`*)
上質な小説でした(*´꒳`*)
宇佐美さん、とてもいいなぁ。。。これからも注目していきます!
三つの話、もっとがっちがちに繋がって欲しかったので、★5よりの★4でm(_ _)m -
Posted by ブクログ
家や土地にまつわるホラーアンソロジー。
事故物件だけでなく住民そのものが怖いヒトコワものまで豪華11話収録。
糸柳寿昭氏『やなぎっ記』軽い雰囲気の日記だと思っていたら最後のメールで鳥肌立っちゃうやつ。
澤村伊智氏『笛を吹く家』この方の描く歪んだ家族っていつも気味が悪いし悲惨…本当にいそうなのがまた怖い。
芦花公園氏『終の棲家』宗教が関わるホラーではやっぱりこの方。得体が知れない信仰の気持ち悪さと逃げられない絶望感。
平山夢明氏『ろろるいの家』ホラー描写が本書で一番怖かったかもしれない。不気味な現象に徐々に侵食されていく感じがゾクゾクした。 -
Posted by ブクログ
『鳥啼き魚の目は泪』宇佐美まこと
作庭という言葉を初めて知った。
ある侯爵家の広大な庭の池を埋め立てて枯山水を作り上げた作庭師。
そもそも枯山水は水を引いてくるのに適さない場所や池を作るほどの広さに恵まれない場所に水を使わずに石や砂で山水の景色を表現するものである。
なぜわざわざ本当の池を埋め立てて枯山水を造ったのかという謎を追いながら、大正から昭和にかけての華族の生活も丁寧に語られていて頁をめくる手が止まらなかった。
大勢の使用人、驚くべき分業制(ランプを磨くだけの係もいたとか…!)、華族間での格差、賑やかな園遊会など話題は尽きない。
女中さんから見た優しい語り口が心地よい。華やかな世界だけど人と人の気持ちのつながりやすれ違い、時代の変化の中でそれぞれどう生きていくかというところも丁寧に綴られている。
「鳥啼き魚の目は泪」は芭蕉の俳句から。読み終わった後にまた違った感慨を持つ。タイトルに呼応するような美しい本。