宇佐美まことのレビュー一覧

  • 黒鳥の湖

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    「愚者の毒」と同じ作者だったので。

    綱渡りというほどではないが、
    両脇が崖の細い道を歩いているぐらいの危うさはある。
    誰かに感情移入しないように。
    描かれている人物像を信じないように。
    ひたひたと迫ってくる災いから目を背けないように。
    読み方にコツがあると言っては大げさだろうか。

    大逆転、というような転回点は無いのに、
    少しづつ少しづつ変わっていく人生が、
    堕ちている気がしないのは、
    主人公が自分の大切にしている者を見失っていないからか。
    結局、自分も感情移入してしまっている
    その娘が自分を取り戻している結末が良かった。

    いくら有能なサポートと相続した財産があったといっても、
    たいして経

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    2020年01月13日
  • 黒鳥の湖

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    2/3ぐらいまでは、長くて途中でプロットも読めてしまいあんまり面白くない中途半端な話だなあと思っていたのが、残り1/3でガラッと印象が変わり、読みが浅かったことを痛感。全体にまとまっていてプロットの破綻もなく十分面白かった。が、やはり途中は長過ぎる。50頁ぐらいバッサリ切ったらもっとシャープな仕上がりになると思う。

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    2020年01月11日
  • 黒鳥の湖

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    ネタバレ

    てんこ盛りのイヤミス。
    目新しくはないんだけど、あれもこれもでサービスしすぎでは?面白いんだけど詰まりすぎかと。

    ただ、競走馬に関しては絶対にありえないことが書かれていて、
    そんなことがあったら牧場経営の根幹を揺るがしかねない
    ので、そこは納得がいかなかった。

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    2019年12月30日
  • 虹色の童話

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    ネタバレ

    この直前に読んだのが『むかしむかしあるところに、死体がありました。』でした。意識して選んだわけではなかったけれど、昔話からグリム童話へ。

    呪われたかのようなアパートの名前はレインボーハイツ。濁点が外れた「レインホー」の看板を想像して少し笑ったものの、おぞましさは昔話の倍以上。入居者の間で次々と起こる惨殺事件のトリガーになっているとおぼしき5歳児。

    救いようのない話をそれほど怖いと思ったつもりはなかったのに、昨晩その男の子が夢の中に出てきてうなされました。自分の叫び声に驚いて起きる始末。それぐらい不気味(泣)。

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    2019年07月08日
  • 虹色の童話

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    ネタバレ

    「愚者の毒」と同じ作者だったので。

    さらに作者のやり口(?)になじんできたので、
    腰を抜かすほどの驚きはなかったし、
    童話になぞらえた展開は目新しい物でもないが、
    静かに楽しめた。

    でも、さすがにオオカミはねー。

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    2018年07月28日
  • 入らずの森

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    ネタバレ

    まず、民俗的・伝奇的な要素が前面に押し出された舞台設定が私の好みで、最初から嬉しくなる。
    これは「パラサイト・イヴ」(瀬名秀明 著)や「天使の囀り」(貴志祐介 著)などのように、創作された科学的根拠に裏打ちされたSFミステリー、あるいはホラーなのかな…と思いながらページを繰っていったが、どうやらそこまで厳然と定めているわけではないようで、さらには過疎地の農村移住につきまとう諸問題、愛に飢えたティーンエイジャーの苦悩、老親の看取りを巡る家族の軋轢、挫折を味わったスポーツエリートの再生に至る道筋…等々、現代の日本社会が抱える様々な歪みや課題までがてんこ盛りに詰め込まれているではないか。
    それが確か

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    2020年01月21日
  • 死はすぐそこの影の中

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    ネタバレ

    「愚者の毒」と同じ作者だったので。

    だいぶ、作者のやり口に慣れてきたので、
    今度こそだまされないぞ、と読み進めた。

    幻のように消えた子供がいても、それは幽霊ではない。
    呪いと言われても、信じてはいけない。
    あっさり書かれている出来事には裏がある。

    かなり真実に近づけたが、やっぱりだまされた。
    ラスボスには気が付いたけど。

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    2018年07月14日
  • 入らずの森

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    ジャングル奥地を開拓することで、人類と未知の生物が遭遇し世界に疫病が大流行、致死率が極めて高いウイルス性の病原菌のはなしならば定番である。本書は少し趣向が違い、四国山中の村落で起こる奇怪な出来事の謎がじつは・・・謎解明の面白さは、最後まで読むものを飽きさせない。

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    2018年03月18日
  • 入らずの森

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    文句なしに面白かった!
    平家落人の伝説が残る四国の集落。
    過去にそこで起きた残忍な事件。現代とどう繋がるのか。

    オカルト、伝奇要素が満載で、特に校歌に残された謎を探すシーンは本当に堪らなくウハウハしながら読み進めました。
    まとめ方がとても上手く、最後に色々な事が繋がっていき思わずため息が漏れました。
    久々に面白い伝奇小説が読めました。満足満足!

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    2017年10月19日
  • 入らずの森

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    ネタバレ

    いや~よくできてる作品だ。
    訳あって四国の山あいの中学校で教師をしている金沢圭介、会社勤めが嫌になり脱サラして夫婦で農家を営む松岡隆夫、認知症と心臓を患い埼玉の病院で最期の時を迎えようとしている菅田ルリ子。それぞれの話が並行して語られる。
    圭介の中学校の校歌にまつわる過去が明らかになり、何の繋がりもなかった三つのエピソードが一つに繋がったとき、思わず鳥肌が立った。
    平家の落人伝説、粘菌、南方熊楠、意図的に消された校歌の3番の歌詞、天井裏からしか見えない部屋にいる少女・・・
    ぬり、にゅるり、とぷん、ぴゅちょ、ぎゅるあらゆる気持ち悪い擬音語を駆使して表現される「それ」の不気味さ。
    自分が「それ」に

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    2017年09月30日
  • 愚者の毒

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    ネタバレ

    過去と現在を行き来する密度の濃い重い物語。人物の正体や成り行きはうっすら予想できたものの、着地点がわからないおもしろさにハマってゆく。
    ノンとユウの場合、悲惨な生活から抜け出すために過ちを犯すが、それすらも生きる手段の一つだったように思えて何が正解だったのか読み終わっても答えが出なかった。大人が大人の責任を果たしていない以上子どもに正論を求めるのは無理だろう。二人を責める気になれず、どこまでも罪を引きずっていく生き方がひたすらやるせない。
    『愚者の毒』という題名に込められた意味が読後深く深く胸に沈む。

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    2022年08月20日
  • 入らずの森

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    たまたま見かけたホラー作品。ちょっとフリが長かったけど展開は良かった。映画化しやすそう。アイドル主演で。

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    2017年01月09日
  • 入らずの森

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    途中気持ち悪すぎて逆に読むのがやめられなかった!四国山中の限界集落が舞台、平家の落人伝説やら天井裏から見える有るはずのない空間。え、金髪不良ギャルまでも登場?と興味をそそられる題材てんこもりに、まさかの粘菌モンスター!そして南方熊楠先生までもが解決の糸口に関わっていたりと素敵満載でした。初・宇佐美さんなので、他の本も読んでみたいと思います!

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    2016年02月16日
  • 入らずの森

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    複数の独立したストーリーが上手く交錯し、まとめあげられている。
    読み進めるうちにスムーズに先が見えてきてスピード感をもって読める。

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    2012年10月06日
  • るんびにの子供

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    2006年第一回『幽』怪談文学賞 大賞受賞
    「るんびにの子供」を含む 短編7編。
    なんとデビュー作。

    詳しいレビューは ゆーき本さんの本棚でどうぞよろしく。

    解説が岩井志麻子さん。
    この解説の始まりがすごい。
    “黙り者の屁は臭い” 諺、ということですが、存じませんでした。
    意味は ストレートですね。
    宇佐美作品は、そういう小説だということ。

    宇佐美さんの他の作品もそうなんですけど
    特に今回は短編集ですし、
    しゅっと締まっていて ずんって堕として、しんとしているんですよ。
    もう ほんとに諺のような短編集です。

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    2026年05月01日
  • 月白

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    2026.4.27
    戦争孤児の話、思っていたよりも辛かった。ただ、こういう時代があって今の平和があることを心に留めておかないといけない。

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    2026年04月27日
  • 愚者の毒

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    現在と過去が交互に語られていく。
    人間とは罪深いものだなあ。
    達先生が温かくて、達也にとって大きな存在だったんだろうな。読後切なくなった。

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    2026年04月18日
  • 月白

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    戦後の混乱期に自分の信じるまま生き、殺人鬼となった女性の真実を後年炙り出そうとした作品。この手の小説はデジャヴ感がある。昭和20年代の生活はもはや歴史小説である。次は現代小説で勝負してほしい。

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    2026年04月14日
  • 逆転のバラッド

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    04月-02。3.5点。
    愛媛の田舎町で銀行員が、川へ落ちて死亡。警察は事故死と判断するが、東京から異動になった新聞記者が怪しみ、調査すると。。。

    面白かった。凝りすぎず、面白いプロットだった。

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    2026年04月07日
  • 月白

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    妻を亡くし小学生の息子を1人で育てるフリーライターの主人公。戦後に5人の男性を惨殺した女性の検証記事を依頼され、高齢の創業者の過去に迫っていくお話。戦後の悲惨な状況を小説として語り継ぐことは大事なことだと思うが、本書は少し羅列気味で物語というより説明に近いような部分が多かった気がした。最後に吐露される主人公の苦悩、それに対する創業者の誰の子供でも守られるべきという考えは、貧困やネグレクトなど今の時代にも通じる答えだと思った。

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    2026年03月29日