宇佐美まことのレビュー一覧
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宇佐美まこと作品3冊目
話の中心となるのは、花屋を営む志奈子とその夫 刑事の横山昇司
この夫婦の周囲に起こる事件の数々を集めた短編集
お得意さんの老婦人の死因は何なのか。
身障の親に寄生する息子が殺害されたのだが 犯人は。
などなど
事件はどれも迷宮入り寸前なのだが、
真犯人に近づくヒントを身近な草花が教えてくれる。
殺人事件なので 殺伐とはしているのだが、事件解決の糸口が草花だったり、登場人物の人となりが穏やかで 生きてきた人生を感じさせ、ストーリ展開が上手い。
読者にも考える時間を持たせつつ、その上をいく事件解決も気持ちよい。
「家族写真」まで読んで思ったのだが、この感じ・・・
ド -
Posted by ブクログ
ネタバレ角川ホラー文庫ベストセレクションの第二弾。今回も8名の作家の8作品だった。特に印象に残ったのは以下の3作品。
「骨」小松左京
なにかに突き動かされるように庭を掘り続ける主人公の姿が最後に悲しみを誘った。何かを思い出しかけているという描写がよかった。
「或るはぐれ者の死」平山夢明
こんなにも悲しい話だとは思わなかった。自分だけでも死者を埋葬しようとしたその清らかな心は悪意に踏み躙られる。
「人獣細工」小林泰三
この作品が最も衝撃だった。自分と父の秘密を探らずにはいられない、そのはやる気持ちが痛いほど伝わってくる。凄まじいラストだった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレリアルすぎて辛い。
虐待に遭っている子供、その連鎖、不妊治療で狂ったようになっていく女。
全てがリアルすぎる。所々の描写もリアルすぎて読むのが本当にしんどかった。何度も途中で辞めようと思ったし、実際途中読むのを数日中断もした。
それでも最後まで読んだ。
読んでよかったという気持ちと、最後まで苦しかったと言う気持ち。
本当に最後まで辛かった。最後は明るい兆しが見えたけれど、それでも辛かった。
過酷な人生を生きていた人が今は明るい自分の人生を。という展開は希望のはずなのに、過去が壮絶すぎてよかったねと素直に思えなかった。
他人事に思えない。もしかしたらこの人達は自分だったかもしれない。
ずっとそん -
Posted by ブクログ
町のお花屋さん「フラワーショップ橘」を営む志奈子さん(50代)。夫は刑事。
宇佐美さんというと、長編のイメージなんだけれど、こちらは6つの連作短篇集。
・ガーベラの死
・馬酔木の家
・クレイジーキルト
・ミカン山の冒険
・弦楽死重奏
・家族写真
わりと薄めの本で、6つのお話なので、1つ1つは短め。
それほど特徴的なキャラクタもいないので、かなり説明文を読んでいるように感じることも。
ガーベラと馬酔木の話は、花言葉にかけてあったりと花屋さんの視点だなぁって感じもしたけれど、それ以外は、志奈子さんそれほど活躍するわけでもなく。
一番面白かったのは、最後の「家族写真」なんだけれど、これ花屋さん関 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ30年前、愛媛の大学のマンドリン部のお話と現代の赤羽でおきた資産家殺人事件。二つのお話が進んでいくというつくりはまあよくある感じで・・・だんだんと二つのお話がリンクしていく・・・と思いきやこれがなかなかリンクしない。どちらも興味深い話ではあるのでつまらないということではないんですが、気を持たせるなあ・・と。
もちろん最終的にはきちんとお話がつながっていくわけですが。本のボリュームのわりにはお話が結構盛沢山でしたね。国見冴子さんの娘さんの結婚うんぬんとか過去の警察の腐敗がーとか。若干話の核がぶれるような気もしないでもないですが、それでも楽しめました。
あと犯人は最後どうしたかったのか?とは思い