宇佐美まことのレビュー一覧

  • 謎は花に埋もれて

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    花屋の店主と不器用な刑事、熟年婚した
    夫婦の周りで起こる謎に包まれた事件。

    少しずつ"花“が真相の解明に向かう道標に
    なっている物語。

    〜謎は花に埋もれて〜
    ガーベラの死
    馬酔木の家
    クレイジーキルト
    ミカン山の冒険
    弦楽死重奏
    家族写真
    全6話

    人の思い、時間、悲しみ、苦しみ、慈しみが
    織りなされた『家族写真』が一番心に残りました

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    2025年05月20日
  • その時鐘は鳴り響く

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    ネタバレ

    2つの事件がどう結びつくのか考えないようにしながら読み進めていたが、だんだんと解明されていくにつれてなるほどと思った。
    時に良いことに、時に悪いことに繋がってしまうような色々な偶然が重なり合って人は生きているのだと感じた。
    瞳と高木の回想シーンで終わる最後の終わり方が非常に綺麗でした。

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    2025年04月27日
  • その時鐘は鳴り響く

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    2025.4.18
    大学生の転落事故と30年後の資産家殺人事件。
    同時に2つの話を読み進めていて、最後一気に繋がった。

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    2025年04月25日
  • 展望塔のラプンツェル

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    ネタバレ

    リアルすぎて辛い。
    虐待に遭っている子供、その連鎖、不妊治療で狂ったようになっていく女。
    全てがリアルすぎる。所々の描写もリアルすぎて読むのが本当にしんどかった。何度も途中で辞めようと思ったし、実際途中読むのを数日中断もした。
    それでも最後まで読んだ。
    読んでよかったという気持ちと、最後まで苦しかったと言う気持ち。
    本当に最後まで辛かった。最後は明るい兆しが見えたけれど、それでも辛かった。
    過酷な人生を生きていた人が今は明るい自分の人生を。という展開は希望のはずなのに、過去が壮絶すぎてよかったねと素直に思えなかった。
    他人事に思えない。もしかしたらこの人達は自分だったかもしれない。
    ずっとそん

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    2025年04月17日
  • その時鐘は鳴り響く

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    好きな作家なんだけど。
    殺人事件の刑事ものというか、薄れていく青春の日の輝きみたいな雰囲気がなかなか切ない。

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    2025年04月12日
  • 月の光の届く距離

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    ネタバレ

    『展望塔のラプンツェル』でも辛い過去をバネにして他人のために必死に生きる人がいて、この作品でも地獄のような過去を経て他人に愛を注げる人がいる。立ち止まってもまた歩き出せる人の強さが宇佐美さんの真骨頂だなぁ。
    彼氏も両親も頼れない17歳の妊婦の美優がそんな大人の一人の千沙と出会い、様々な事情を抱えた子どもたちの里親としてゲストハウスを営む明良と華南子の兄妹に繋がって、生まれてくる子どもの幸せについて真剣に悩む母としての姿に何度か目頭が熱くなった。

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    2025年04月08日
  • 謎は花に埋もれて

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    ネタバレ

    【収録作品】ガーベラの死/馬酔木の家/クレイジーキルト/ミカン山の冒険/弦楽死重奏/家族写真(ファミリー・ポートレイト)

    偶然か必然か。運命のいたずらみたいなもので明暗が分かれる。一つ一つは平易なミステリ。花もそこまで専門的な感じで関わっては来ない。
    志奈子は探偵役ではないし、事件に積極的にかかわるのは冒頭作くらい。あとは偶然ヒントを出すような感じかな。
    実際、夫が刑事だからといって妻が探偵役として知恵を貸す、というのはよほどうまくやらないとわざとらしくなるから、事件に関わるバランスはいいと思う。

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    2025年03月22日
  • 謎は花に埋もれて

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    CL 2025.3.13-2025.3.14
    花に隠れた謎を解き明かす連作短篇集。
    ミステリと言うよりミステリ仕立て。謎は弱いし、犯人もすぐわかるけど、読後感は良い。
    クレイジーキルトは切なくてやりきれない気持ちが残った。

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    2025年03月14日
  • その時鐘は鳴り響く

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    ネタバレ

    合宿中に滑落事故で友人を亡くしたマンドリンクラブサイドと、公園でおこった殺しを追っている刑事サイドの話が交互に展開されるミステリ作品。
    一見なんの関係もなさそうな2つの物語がゆっくりと交差していき、そして急激に進展していく。いままで無関係だと思っていたものが、ピタリと重なっていく様は読んでいてとても心地がいい。

    ゆっくりと、だが確実に真実へ迫っていく刑事たちの執念、本庁と所轄のわだかまりや葛藤などがしっかり描かれており、最後まで楽しく読むことができた。

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    2025年03月11日
  • 謎は花に埋もれて

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    町のお花屋さん「フラワーショップ橘」を営む志奈子さん(50代)。夫は刑事。
    宇佐美さんというと、長編のイメージなんだけれど、こちらは6つの連作短篇集。
    ・ガーベラの死
    ・馬酔木の家
    ・クレイジーキルト
    ・ミカン山の冒険
    ・弦楽死重奏
    ・家族写真

    わりと薄めの本で、6つのお話なので、1つ1つは短め。
    それほど特徴的なキャラクタもいないので、かなり説明文を読んでいるように感じることも。
    ガーベラと馬酔木の話は、花言葉にかけてあったりと花屋さんの視点だなぁって感じもしたけれど、それ以外は、志奈子さんそれほど活躍するわけでもなく。

    一番面白かったのは、最後の「家族写真」なんだけれど、これ花屋さん関

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    2025年03月05日
  • 謎は花に埋もれて

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    フラワーショップを営む志奈子と、その夫で刑事の昇司が関わる事件を描いた連作短篇集。すべて何らかの形で花(植物)が関わってくる。
    ただ、194ページの本に6篇が収録されていることからわかるとおり、1篇あたりのボリュームは30ページちょいしかない。個人的に宇佐美さんは長篇作家だと思っているので、この分量では本領を発揮できないのではなかろうか。実際、梗概を読まされているような気分になった作品もちらほらあった。
    最後に収録された「家族写真」が一番好きだが、この作品は連作から離れた、ほぼ独立した作品だったのも皮肉だ。

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    2025年03月01日
  • 謎は花に埋もれて

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    淡々とした短編集。
    でも、最後の家族写真がよかったから、星は甘め。
    お金をだしてまで買う必要はないけど、悪くはない。
    ちょっとアッサリかな。

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    2025年02月28日
  • 愚者の毒

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    ネタバレ

    ラストは想像だにしてなくてすごく面白かったけど、とにかく読みづらくて重くて読み進めるのがしんどかった…

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    2025年02月27日
  • その時鐘は鳴り響く

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    感動する本の後に読んだので余韻に浸れなかった。でも過去の事故死から現在の殺人事件に繋がる話は想像を超えていたしマンドリンという楽器やガラシャの音楽、幻の邪馬台国。知らない曲名があり縁があったら聞いてみたい。

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    2025年02月25日
  • その時鐘は鳴り響く

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    ネタバレ

    30年前に愛媛県、松山大学マンドリンクラブの女子学生の転落死。
    現在 東京の赤羽付近で起きた殺人事件を調べる女性刑事。

    2つの話が、交互に語られる形式で、もちろんどこかでつながるんだろう・・・と思って読んでいるんだけれど、これが、ぜんぜん接点がなくて、違う2つの話をずっと読んでいる感じ。

    リンデラっていう森の香りの香水、ちょっと試してみたい。
    真犯人、まあ切ないけどさぁ、そんなに用意周到にできるなら、殺人などせずに警察に訴えて正規に捕まえてもらえばいいんでないのかねぇ・・・

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    2025年02月13日
  • 超怖い物件

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    2025.02.08

    ホラーアンソロジーが出版されるとつい買うだけ買って積読してしまうが、この本もその一冊。

    どの話もホラーアンソロジーにしては珍しく1話が短く、読みやすかった。
    そして破綻している話も、ホラー短編にありがちな読者バカにしている?という話も少なく概ね楽しく読めた。

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    2025年02月08日
  • その時鐘は鳴り響く

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    ネタバレ

    30年前、愛媛の大学のマンドリン部のお話と現代の赤羽でおきた資産家殺人事件。二つのお話が進んでいくというつくりはまあよくある感じで・・・だんだんと二つのお話がリンクしていく・・・と思いきやこれがなかなかリンクしない。どちらも興味深い話ではあるのでつまらないということではないんですが、気を持たせるなあ・・と。
    もちろん最終的にはきちんとお話がつながっていくわけですが。本のボリュームのわりにはお話が結構盛沢山でしたね。国見冴子さんの娘さんの結婚うんぬんとか過去の警察の腐敗がーとか。若干話の核がぶれるような気もしないでもないですが、それでも楽しめました。

    あと犯人は最後どうしたかったのか?とは思い

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    2025年01月31日
  • 鳥啼き魚の目は泪

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    長い年月が経った後に見えてくるものもあるのかも。どういう意図だったのかは本人のみが知っているという。

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    2025年01月03日
  • その時鐘は鳴り響く

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    赤羽駅近くの団地で資産家男殺害。30年前松山大学マンドリン部女子学生転落死&男子学生行方不明。

    自分が生まれ育った赤羽が舞台だった。しかし二つの事件を強引に結びつける。強引過ぎじゃないか?観やすいけど何も残らない2サスっぽかった。

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    2024年12月18日
  • 愚者の毒

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    他の方のレビューから興味を持った作品。
    カバーイラストの不穏さがすごい!

    タイトルの「愚者の毒」は作品の中でひとりの登場人物によって語られるもので、理解するのがちょっと難しい内容だった。

    弱い立場にいるもの(愚者)であっても
    己の中に何か武器となるもの(毒)を持て、的な感じかなと理解していた。

    この人物は作中では善人として描かれていて、
    暗く悲惨な宿命をかかえる者たちの中において
    唯一の癒しとなる存在。
    にもかかわらず、
    このことがのちのち与える影響を思うと、
    励ましのつもりで言ったことも
    受け取る側の捉え方によって変わるものであり、
    なんだか皮肉だ。

    最後の伏線回収の章は
    あらかたそ

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    2024年12月10日