宇佐美まことのレビュー一覧

  • 13月のカレンダー

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    仕事を辞めてしまった僕は、死んだ祖父母が遺した松山の家を見に来た。残されたのは13月まであるカレンダー。過去を調べてみると。

    戦争体験を描く真面目な作品。広島にいた人達がどんな目に会ったのか、読ませる。

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    2025年09月05日
  • 謎は花に埋もれて

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    フラワーショップ周辺で起こる出来事を集めた短編集。
    小さな花屋さんの周囲でこんなに物騒な事件があるのだろうかと最初は思ったが、どの話も奥が深くて読み応えがあった。
    最後の「家族写真」は良かった。

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    2025年08月24日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    9人の作家によるアンソロジー。
    5人が既知だったので読んでみるか、と。

    全体的に面白かったけども、加門先生、斜線堂先生、澤村先生の作品はかなり良かったなー。特に斜線堂先生のはゾワっと来た。

    芦沢先生と宮部先生は怖いというよりは不思議な良い話ってところか。これも良かった。

    短い話は外れることも多いけど半分以上は 面白かったので良いアンソロジーであった。

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    2025年08月20日
  • 誰かがジョーカーをひく

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    臆病な主婦と傲慢なキャバ嬢という組み合わせは珍しい。出てくる登場人物の外面と内面がそれぞれ話が進行する中で露わになってくる。黒幕が意外な形で明らかになる。
    個々の成長も見られました。面白かったです。

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    2025年08月14日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    「えんまさん」黒史郎
    「おはよう、アンちゃん」太田忠司
    「青いコップ」加門七海
    「きれいずかん」井上雅彦
    「部分地獄」斜線堂有紀
    「おやすみ、ママ」宇佐美まこと
    「靴と自転車」澤村伊智
    「ログインボーナス」芦沢央
    「よあるきのうた」宮部みゆき

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    2025年08月13日
  • ボニン浄土

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    小笠原の歴史がわかり面白かった。ニュージーランドに行った時に、マオリの祖先がハワイ近辺から渡ってきたと聞いて驚いたが、小笠原にも来ていたなんて!ちょっとミステリー要素があるのも楽しめた。

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    2025年08月12日
  • 誰かがジョーカーをひく

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    ネタバレ

    読友さんの感想から予約!バカ夫、バカ姑に嫌気がさし、家出した主婦・沙代子、キャバ嬢・紫苑との接触事故を起こす。キャバ嬢に振り回され、何故か現金3千万円入りのボストンバッグの回収を手伝う羽目に。その金は身代金だった。そして隠れ家ではいけ好かないホスト、キャバ嬢、さらに行く誘拐された女子高生・陽向との4人生活が。。。そして、隠れる!逃げる!ラストの着地点も納得の出来栄え。ちょっとしたパニックストーリーだった。主婦・沙代子の怒りや成長も見え、沙代子が幸せになりそうでよかった。このスピード感、好きな作品でした。④

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    2025年08月03日
  • 羊は安らかに草を食み

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    戦争によって刻まれた心の傷は永遠に残る。
    二人の老女は互いに助け合い今日まで生き延びるのだった。ある秘密を共有しそれを守る為に計画を実行する。
    感情の起伏があり興味がずっと続きました。
    面白かったです。

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    2025年07月27日
  • 羊は安らかに草を食み

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    はじめての宇佐美まことさん。題名に惹かれて手に取るも、全く想像してなかった内容だった。著書を読んだこともないのに勝手にイメージしていた宇佐美さんと違った。良い方に裏切られた。

    別れる辛さを思うより、この世で出会えたことを喜びましょう

    素敵な言葉。
    これは本当にかけがえのない相手と出会えた人だけがわかる境地だと思う。
    私の場合、相手は猫だけど…

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    2025年07月15日
  • こわい話の時間です 部分地獄

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    子供向けのホラー短編集。
    好きな作家さんがいたので購入しましたが、サクッと読めて、怖さもほどほどで期待通りでした。
    「青いコップ」「よあるきのうた」がお気に入りです。

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    2025年07月10日
  • 謎は花に埋もれて

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    「花」と関連するように進行するミステリ短編集。
    なるほどなるほどと真実がわかって爽快な話からバックストーリーが切ないものまで様々な種類があった。
    個人的には1番最後の「家族写真」が好き。

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    2025年06月28日
  • 羊は安らかに草を食み

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    上手く感想がまとまらない。
    頭がヒートした感じ。クールダウンして、客観的にみて、浮かんだ最初の言葉。
    何でこれ一冊にまとめたんかな。勿体ないと思うんよなぁ。

    満州からの引き揚げという壮絶な過去がある、まあさん。
    作中に俳句が詠まれると満州のターンになる構成がお見事で、緊張感が襲ってくる。

    その過去を知る為、認知症を患ったまあさんを連れて旅する、アイさんと富士子さん。
    ままならない自分の体にムチを打ちながら行動する二人の、まあさんへの想いが温かい。

    ところが、後半途中がらりと急展開を見せてくる。
    一冊にまとめるのが惜しいと思った理由がこれだった。

    読む前に深呼吸が必要なくらい、戦争の悲惨

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    2025年06月25日
  • ボニン浄土

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    みんみんさん、ひま師匠にご紹介頂き購入しました(*´꒳`*)

    ボニン浄土、、、タイトルから外国のお話かしら?何かの宗教かしら?なんて想像しながら読み始めたのですが、時代は過去に遡り、1840年。江戸時代ですかね。

    気仙沼から出港した五百石船が難破し、漂流するところから物語が始まります。

    吉村昭の漂流という小説がとても良かったですが、この本も出だしは負けないくらいのリアリティで期待がどんどん膨らみます。
    ワクワクドキドキしてきた頃、物語は現代に。


    あれ?現代になっちゃった。
    全てを失った中年男。離婚し、水泳の得意な息子とも会っていない。彼は幼少期祖父母に育てられた。
    実父母の記憶はない

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    2025年06月24日
  • 羊は安らかに草を食み

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    どこにでもいるような、普通のおばあちゃん、
    でも、壮絶な戦争を生き抜いたから今があるということに
    今更ながら気付かされる。
    賛否両論だとはおもうが、私は、最後のはいらなかったかな。

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    2025年06月23日
  • 謎は花に埋もれて

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    宇佐美まことさん、初読み作家さんです。
    作品名に「花」が入っていたことと、短編集なので読みやすいかなと手にとりました。

    どの物語も良かったです。
    特に印象的だったのは「クレイジーキルト」
    不定形の布をパズルのように縫いつけていくクレイジーキルトを、さりげなく人生に置き換えたキルト教室の大森さんの言葉が深いです。
    別の状況も選択肢もあったはずなのに、なぜか一点に向かって物事が進んでしまったこの物語だけ丁寧に2度読みました。
    切ない気持ちの中、李緒さんが新しい一歩を踏み出せていることを願いました。

    宇佐美さんの他の作品も読んでみたいです。

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    2025年06月21日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    子供向けの怪談話。懐かしい感じで小学生の頃によく読んでいた怪談本を思い出した。結構、バッドエンドが多かった事を思い出しつつそれが怖かった事も思い出した。3.8

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    2025年06月17日
  • 超怖い物件

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    家や土地にまつわるホラーアンソロジー。
    事故物件だけでなく住民そのものが怖いヒトコワものまで豪華11話収録。

    糸柳寿昭氏『やなぎっ記』軽い雰囲気の日記だと思っていたら最後のメールで鳥肌立っちゃうやつ。

    澤村伊智氏『笛を吹く家』この方の描く歪んだ家族っていつも気味が悪いし悲惨…本当にいそうなのがまた怖い。

    芦花公園氏『終の棲家』宗教が関わるホラーではやっぱりこの方。得体が知れない信仰の気持ち悪さと逃げられない絶望感。

    平山夢明氏『ろろるいの家』ホラー描写が本書で一番怖かったかもしれない。不気味な現象に徐々に侵食されていく感じがゾクゾクした。

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    2025年06月10日
  • 謎は花に埋もれて

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    花屋さんを営む女性とその旦那さんの刑事が関わる事件に関わるストーリー短編集。
    事件の中に植物が関わっていたり、解決のきっかけになっていたりして草花に関してや花屋さんに関する知識も散りばめられてて興味深く読み進めて楽しめました。宇佐美まことさんの作品、親しみやすいので他の作品もボチボチ読んで行きたいなぁ〜(^_^)

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    2025年05月31日
  • 謎は花に埋もれて

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    花屋さん×刑事の夫婦の周りで起こる殺人事件6編。
    近くでよくこんなに殺人事件が起こるなというのは置いといて…
    花が効果的に使われているところがよかった。
    花言葉は有名なものしか知らないけど、ここぞという場面(あまりないけど…)で、さらっと披露できたらいいなと思ってみたり。
    設定が闇に葬られてしまいそうな事件ばかりというのも面白くて、短編のミステリーでは珍しく引き込まれた。

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    2025年05月28日
  • 羊は安らかに草を食み

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    ネタバレ

    益恵が満州で過ごした子ども時代や夫のこと。そしてこうした戦争経験が、その時のみならず後の人生にも影響を及ぼしている様子が鮮明に綴られていてショッキングだった。
    死が身近にありながらもそちらに傾かず、苦しみの中でも生にしがみつく強い生き様がとても印象的だ。
    ストーリーとしては、認知症で記憶がつぎはぎになった益恵の心を救う旅といったものだったが、道中でアイや富士子にも影響をもたらす意味のある旅となっている。どこか終活をしているような様子の彼女らに、読んでいると清々しい感情を覚える。疑問に思ったことも読み進めていくうち次々と明らかになっていき、「──生き生きて八十路の旅や風光る」の一句では、しっかり

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    2025年05月22日