宇佐美まことのレビュー一覧

  • 恐怖 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    ネタバレ

    服部まゆみ「雛」目当てで読み始めたけど全部じっとりとした怖さのある良いホラーだった。
    「骨」はちゃんと死に行くための儀式的なものなのかな。
    「正月女」田舎の嫌な男女関係が見えて気持ち悪い。ホラー展開でよかった。
    「或はぐれ者の死」他人は薄情。ここまでならなきゃ見つけてもらえない者がいるのか。
    「雛」執着と人形のじっとりとした話。期待したよりも不気味で嬉しかった。

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    2026年07月22日
  • 白と黒のソナタ

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    話が現代から急に大正まで遡ったりしましたが、
    親に逆らわず、家柄で決めた相手と結婚して跡取りを産む生活は本当に苦しくて、読んでいて辛くなりました。
    それぞれの時代の苦難にピアノは寄り添い、紆余曲折を経て今の伸多にたどり着いたニーマイヤーと『リヒト』の楽譜。
    考え深い物語でした。

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    2026年07月17日
  • 白と黒のソナタ

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    一台の奇跡的なピアノを巡って、大正時代から現代へ。奇跡のピアノ「ニーマイヤー」を作った職人、作らせた中英大使の伯爵。作ってもらったピアニスト。
    現代に生きる若手ピアニストの友澤伸多は絶望と希望の中で「ニーマイヤー」に巡り会う。
    一時は「呪われたピアノ」と評されたそのピアノはただ美しい音色を奏でたかっただけであったろう。
    美しい伯爵令嬢はただその音色を聴きたかっただけであったろう。
    その願いが現代になってやっと叶えられたラストでした。

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    2026年07月16日
  • 白と黒のソナタ

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    ★★★★⒋5

    呪われたピアノと呼ばれた、一台のグランド
    ピアノ(ニーマイヤー)が、100年という
    時を超えて記憶を運ぶ壮大な物語。
    なぜピアノ(ニーマイヤー)は呪われた
    ピアノと呼ばれるようになったのか。

    大正から昭和、現代と、時代や場所を超えて
    ピアニストや調律師、ピアノ(ニーマイヤー)を
    愛した人達の記憶が、ピアノに刻まれ受け継がれ
    ていく。
    平松伯爵の娘、随子と、彼女のピアノ教師である
    アッカーとの秘めた恋。長女というだけで全ての
    夢を諦め、婿を取り実家を継いだ、四国の裕福な
    林業家の娘、須美。二人の女性の残酷な運命が、
    読んでいて本当に辛かった。

    現代編の、ジストニアという病気の

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    2026年07月15日
  • 誰かがジョーカーをひく

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    まず、本書の登録者数が少なくてびっくり!
    凄く面白いのに勿体ないよ。

    モラハラ夫から家出した45歳主婦が、キャバ嬢と3000万円の身代金を巡る争いに巻き込まれる逃走劇。

    最初はちょーイライラさせられた!主人公・沙代子が人の顔色ばかり窺うオドオドした態度で、焦れったくてたまらない。
    その自己主張の無さが事件を招いたのだと……。

    だけど彼女たちの地獄の逃走劇が、どこへ着地するのか全く予想がつかず、気になってしょうがない。
    物語は二転三転、三つ巴四つ巴の騙し合い、ラストは怒涛のサプライズの連続!あの人の豹変、真相を解く武器、黒幕の正体に、まんまとハメられた。

    結局ジョーカーって何だったのだろ

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    2026年07月09日
  • 白と黒のソナタ

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    面白かった。
    ニーマイヤーと刻印されたピアノと、そのピアノに関わった人達の壮大な物語。大正から現代にまで及ぶ時間を行き来するので、混乱することが多々あった。この筋なら更に面白く、読みやすくなったのでは、、と少し残念。

    ピアニストのアッカーと伯爵の娘、随子の時代が一番心躍った。

    位の高い人、お金持ちにこのピアノは受け継がれて行ったので、時代によって上流階級がどのような生活をしていたのかも、興味深く読んだ。正直、アホらしい世界やなぁーと思うこともあったけれど、こういう人達のおかげで芸術家が活動できてきたのだろう。

    「谷底の牢獄」の章で出てきた、長女の須美の、不満があろうと口に出さず、何を考え

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    2026年07月09日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    温泉すきすき人間として表紙買い
    挿絵がかわいくてすき

    ひさしぶりに湯船に浸かりたいな〜
    温泉にも行きたいな〜
    あ〜いじわるな本〜

    ↓すき↓
    「モモと夏の香り」
    「回復の泉」
    「無力」
    「バスボムがなくても」

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    2026年07月08日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    ネタバレ

    子供向けだけど大人でも十分楽しめる。
    字が大きいのも、老眼の身にはありがたい。
    自分も子供の頃は、こういった日常にヌルッと入ってくるようなのが怖かったよなぁ〜と思い出した。
    家族や友達が、あるとき別の何かに変わっていたら……とか。
    あまり怖がらせは行けないという配慮なのか、最後の2作品は怖くなく、むしろホロリとさせられる良いお話でした。

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    2026年07月08日
  • 白と黒のソナタ

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    ネタバレ

    4.0
    おもしろかった〜
    一つのピアノをめぐり、それに関わる・関わった人々のことを時代を行き来しながら辿っていく
    個人的にはやはり随子さんがつらかったなぁ
    アッカー先生と両思いだったのが最後わかったけど、お互い想いを伝えられず…あの時代の女性はつらい

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    2026年07月07日
  • 角の生えた帽子

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    ネタバレ

    面白かったです。
    何故読もうと思ったのか謎なのですが、ホラー短編でそこまで期待値は高くなかったのに、よかった。
    短編集でもちろんホラーテイストは全編にあるのだけれど、すべてが少しずつ違う雰囲気に感じました。人が怖い系、SFっぽい不思議感のある話、人情味のある話など。あと色々な要素が複合的にからまっているので、短い話なのに読んでいて色々な感情が生まれました。
    「空の旅」「城山界隈奇譚」「左利きの鬼」が好きです。

    男性主人公も女性主人公もお上手だったので、作者の性別どちらなのかしら?と思い検索してしまいました。
    確かに女の情念的な要素の方が強いですもんね。

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    2026年07月07日
  • 月白

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    ★4.5

    戦後の連続殺人鬼を追うフリーライター。過去の事件を掘り起こすことで今まで見えなかった部分も明らかになっていく。

    5人の男たちを殺害した女性殺人鬼 北川フサ。
    これは圧巻の犯罪小説!
    なんと言っても、昭和20年の東京大空襲で家族を亡くした孤児たちがどうやって生きてきたか。

    壮絶な生き様と人間の根源でもある「憎しみ」「哀しみ」を深く描いている。人の感情の奥底に潜む感情にライターも惹きつけられる。

    タイトルの「月白」は冷たく淡い青みがかった白色。
    その色が当時の情景をよく表していると思う。

    衝撃的ではあったけど、深く考えさせられた作品だった。

    さすが宇佐美さん!
    良いもの読ませ

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    2026年07月05日
  • 月白

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    連続殺人鬼と呼ばれた、北川フサと一緒に
    いた、靖男の回想で描かれる戦後の様子。
    劣悪な環境に身を置くことでしか生きられ
    なかった戦争孤児たちの過酷な状況、
    生きるために身を売る選択をするしか
    なかった女性たち。戦後の悲惨な状況が
    詳細に描かれ、「13月のカレンダー」を
    読んだ時も思ったが、この作者の描写は
    本当に手加減がない。

    「憎しみだけを支えに生きてきたんだ」
    本の帯に書かれた言葉、
    怒りと憎しみの感情が生きる原動力となって
    いた、北川フサと靖男。
    取材をするうちに海老原は、自分が抱えている
    憎しみを、彼らの憎しみと重ね合うようになって
    いく。海老原の憎しみと彼らの憎しみはかなり
    違うよ

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    2026年07月03日
  • 白と黒のソナタ

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    大戦前のイギリス。
    最高の職人の手により、最高の素材を使用してつくられた一台のピアノ。
    現代、大戦前、戦後、ピアノはイギリスから日本へ、そして所有者を変える。
    それぞれの時代、それぞれの登場人物たちとピアノとの関わりを描いた物語です。

    大戦前や戦後は時代的に女性が不遇すぎて、人権が低すぎるなかで不幸な出来事がおこり、読んでいて悲しさと憤りを感じました。
    現代ではピアニストの方の奏法や苦悩が描かれているのですが、
    ピアノを弾く方ならきっともっと共感が深いかなと思います。

    報われようもない恋とか、せつない部分も多かったのですが、
    読後感は良かったです。

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    2026年07月01日
  • ドラゴンズ・タン

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    紀元前の中国で世界を滅ぼす怨念が作り上げた竜舌
    怨念を支える者は不老不死となり、世界を救おうとする者たちは時を超えて生まれ変わる

    中国人の名前を覚えられなくて、1〜3章は読むのにかなり時間がかかりました

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    2026年06月30日
  • 白と黒のソナタ

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    ピアノに魅せられた人達の物語
    濃すぎる短い人生で

    ピアノに執着していく

    呪いではなく祝福

    違う道もあったのに
    選んだのは自分達だから
    自分の心のままに進んでいたら
    これほどまでの不遇は訪れなかったけれど

    それによって光を得た人もいるわけで

    選ぶって難しい、、

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    2026年06月30日
  • 骨を弔う

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    小学生の頃に山に埋めた骨格標本だったものは、本当は何だったのか?その謎を解くべく主人公が幼馴染を訪ね歩き、それぞれ歩んできた人生と過去に向き合う。それぞれに抱えてる事情があり、物語はやや重たい。明かされる謎も、解決してよかったねと思えるものではない。それでも登場人物がみな前を向き、ハッピーエンドといっていい終わり方を迎えるので、読み終わった後なんとも言えず気持ちいい。そんな本でした。

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    2026年06月17日
  • 羊は安らかに草を食み

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    俳句仲間であり、二十数年来友であるアイと富士子と益恵。86歳の益恵は満州からの引き揚げ者で、満州で家族を失った孤児であった。その益恵が認知症になり、頻繁に言葉にする「カヨちゃん」と、しまいこんだ記憶を辿る旅に3人で行くことになる。それぞれ80歳と77歳であり、体の調子もいいとは言えないが、滋賀県大津市、愛媛県松山市、長崎県國先島へと益恵を連れて行く。過酷な満州での出来事、佳代との出会い、そして戦争ゆえに狂わされた人生の数々を、アイと富士子は知ることとなる。
    敗戦後の満州の悲惨な様子の記述は、本当に辛かった。心がザワザワして読み進むのに苦労した。その過酷な状況を乗り越えてきた益恵と佳代の強い絆が

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    2026年06月16日
  • 白と黒のソナタ

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    英国製ピアノの銘機に纏わるストーリー。
    呪われた銘機と言うタグ付けすればそうなのだろうが、読み込むとその反対でピアノのオーナー達の不幸がたまたま一台のピアノと同じ時期に重なっただけとも言える。特に第三章の愛媛の話だけが前後と掛け離れていて、話の繋がりが遮断されてしまった印象が否めない。その為、エンディングが余りにサラッと進み拍子抜けした。

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    2026年06月16日
  • 白と黒のソナタ

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    友澤伸多は若くしてピアニストとして成功、ルックス先行との評判を跳ね返し音を評価され始めた時、とある病が彼を襲う。伸多はあるコンサートの調律で年配の児玉とであい、その技に感銘を受けるも、彼は既に一線を退き一般家庭のピアノの調律を生業としていた。その児玉の師である市原喜三郎(キサ)は14の時に奉公先の平松伯爵が駐英大使となった1923年に手先の器用さを買われ英国随伴の誉に預かったのだった。伯爵は才のあるものを見抜き教育を与える目と志があり、娘の随子(よりこ)が熱心にピアノを弾く姿に異様なほど夢中になる喜三郎を見て、一流のピアノの作成を日本人で初めて習得させようと援助しウィリアムズの下で修行をさせる

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    2026年06月16日
  • 逆転のバラッド

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    プロローグ

    テーブルの中央に琥珀色をした球体がコロンっと
    転がっている

    カンロ飴
    そう、昭和を代表する飴

    思わず手に取って頬張った
    “口福、口福”

    それは、幸福な味がした


    本章
    『逆転のバラッド』★4.5
    ブク友の皆さま高評価の一作

    昭和気質のオッサン4人が立ち上がる

    邦彦が営む銭湯の融資が受けられないことと
    その融資担当者が亡くなったことで巻き起こる
    ドタバタミステリー

    オッサンの一人である、ヤクザあがりの吾郎のハスラー度合いと新聞記者、弘之の兄秀一の無垢さが胸に滲みる

    熱き家族と友情を絡めた極上のミステリーが堪能できる 
    不器用なオッサンたちが、不正融資や医療ミスなどを

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    2026年06月15日