宇佐美まことのレビュー一覧

  • 13月のカレンダー

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     皆さんが読んでいたこの作品、やっとレビュー投稿できます。一言で言うのであれば、読んでよかった!です。読むべき作品でした。

     主人公は勤めていたバイオ企業を辞職した侑平、父方の祖父母が亡くなりその実家を売却すると父からの連絡を受けて、愛媛県松山市にある空き家を訪れていた。そこで見つけた13月まであるカレンダー、祖父が祖母の病状を綴ったノートには、祖母の寿賀子が「13月はあったのよ」と遺していた…。生前の祖母のことを関係者に訪ね歩く内に、祖母の兄は原爆の犠牲になっていたことを知り…。

     1945年8月6日広島に原子爆弾が投下され、多くの方が犠牲になりました。生き残った方も被爆者であることで偏

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    2025年11月11日
  • 子供は怖い夢を見る

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    家族関係、宗教、感染病、SFと幅広い分野を纏めあげている。
    壮大な物語へ広がっていくのと同時に、街行く第三者は彼らに関心を示さない。他人への無関心を感じさせられた。だからこそ、主人公が葛藤する血の繋がりが一層際立つのかも?

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    2025年11月09日
  • 13月のカレンダー

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    研究者としての道でなにかあって仕事をやめたらしい侑平は両親の離婚で疎遠になったが大好きだった祖父母の家に行くことになった。祖父母は他界しており、自分の仕事での過ちと、祖父母への疎遠になってしまったことへの後悔が混ざるように祖父母のルーツを探していく。そして知る、個人として見た、被曝した経験の悲惨さ。人生への影響。祖父母と関わりのある人たちの話を聞いた侑平は、自らの悔恨を見つめ直す。そして、奇蹟が起こる。
    丹念に綴られる戦争の悲惨さが共感を持って感じられ、また、被害者であるのに、悪者のような扱いを受けるという継続的な二次被害の辛さも伝わってきた。タイトルにもなっている13月に起こった奇蹟がいまい

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    2025年10月21日
  • 13月のカレンダー

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    戦争を経験した祖母の悲しい記憶を辿る中で、最終的には祖母がタイムリープした結果、別の少年の命を助けていたという奇跡を主人公が知る。
    悲しい話の中に救いがある。ファンタジー要素も少し。
    戦争当時の状況も知る事ができた。

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    2025年10月20日
  • 13月のカレンダー

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    両親が離婚後、疎遠になった父から他界した祖父母の実家を譲ることを告げられ、久しぶりに松山市を訪れた元研究職の侑平が、祖父の書き残したメモなどを手掛かりに原爆にあった人、その家族の思いに触れながら自分を取り戻していくお話。原爆投下後の広島の描写はこれまで他の多くの書籍で何度も読んでいるが、やはり辛い。そして辛い目にあったにもかかわらず差別や偏見で隠さざるを得なかった人は物凄くたくさんいらっしゃるだろう。小説の中で語り継いで同じ過ちを繰り返さないようにしたい。

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    2025年10月15日
  • 謎は花に埋もれて

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    フラワーショップ橘の店主、志奈子のまわりで起こる、花や樹木にまつわる事件を描いた短編集
    6編で200ページ弱と薄めの本だけど、どの作品も丁寧で読み応えたっぷりでおもしろかった

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    2025年09月25日
  • 角の生えた帽子

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    不穏さと怖さがある。この短編集に収められた12編はいずれも一筋縄ではいかない。
    見えないはずの現世と幽世の境目が見えて、そこから何かがやって来る様には背筋が凍る。単にグロテスクでおぞましいのとは訳が違う。その異変が起こる要因が、あるいはその背景が明らかになった時、恐怖が起こるのだ。
    短い話ばかりなのに一つ一つが印象深いのはどれもバリエーション豊かだからだ。似たり寄ったりの話を量産するタイプの作家ではない。どの話もそれぞれ違い、単純な「怖い」とは一線を画している。味わい深い怖さがここにはある。

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    2025年09月21日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    著名作家による小学生向けホラーンソロジーシリーズ。
    学級日誌版より、こっちの方が読み応えあって、面白かったです。
    サブタイトルになっている作品の著者が斜線堂有紀だったので、それもちょっとうれしかったかも。このメンバーだと、宮部みゆきか?って思ったのですけどね。
    ルビは中学年程度です。文字も大きめで、一話に一つ挿絵があります。
    「えんまさん」黒史郎
    嘘をつくのが大好きで、それもとても上手に嘘をつくハルト。家族に怒られてもけろっとしています。おばあちゃんはえんまさんのことで諭します。おばあちゃんが話すえんまさんはちょっと具体的で...。
    「おはよう、アンちゃん」太田忠司
    絶対に空き地がなかった場所

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    2025年09月17日
  • 骨を弔う

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    30年前、本当は何を埋めたのか。
    5人の同級生視点でお話が進んでいく。

    とても不気味で面白かったぁぁぁ…!!!
    大人になった5人それぞれの視点が
    何よりリアルで、
    いま現在の生活環境も全く違う5人のお話が
    とてもテンポよく読めました!

    話が進む中でわからなかったことが
    明らかになる瞬間…とても堪らなかった。

    解説にも書いてあるように、
    私もこの作品で宇佐美さんの作品を知ったので
    「愚者の毒」「展望塔のラプンツェル」を
    読んでみようと思いました!

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    2025年09月16日
  • 黒鳥の湖

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    ネタバレ

    白鳥ではなく黒鳥というタイトルになるほどなあと思わせるストーリーでした。
    善人が実はというパターン、あるあるといえばあるあるだが、それだけとは思えない。
    1番最後の結末だけはまさかのそこに!という驚きがありましたがただ一言。闇は深い。
    終始少し重めだが、著者の読ませる力が凄くて飽きずに読めた。

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    2025年09月14日
  • 愚者の毒

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    師匠が先日宇佐美さんを読んでおられ、積んであった中から宇佐美さんを選びました。


    職安で葉子と希美が出会うところから物語の幕が開く。
    2人とも過去に何があることが匂わされるのだが、真実はジワジワと開示されていく。この辺りを読んでいる時は、遠田潤子先生のような感じの本かな?と感じていた。

    第一章は葉子目線で、葉子の過去が明らかに。

    第二章から舞台が一気に変わり、希美目線で、壮絶な希美の過去が少しずつ明らかになっていく。


    宇佐美さんはこういう古い時代の描写がお得意なのかしら?まだ数冊しか読んでいないのでわかりませんが、昭和の時代の重たい描写が非常に巧みで、巧み過ぎて感情移入型の私は苦しく

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    2025年09月13日
  • 入らずの森

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    もっとバタバタなホラー物かと思ってたら意外と面白かった。
    四国の田舎に赴任してきた中学教師と転校生、Iターン就農者。
    それぞれ別々の物語が少しずつ重なってきてホラーというよりサスペンスに近い感じでドキドキしながら最後まで読むことができた。
    でも結局最後は人間の醜い心は絶ることはないってことなのかなぁ。

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    2025年09月12日
  • 逆転のバラッド

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    一人の死をきっかけに病院への不正融資や故意による医療ミスが浮き彫りになる。みなと湯に集まるおじさん達の結束と執念により事件の核心に辿り着いていく。登場人物の背景が見えてきて同情する気持ちになる。
    起承転結に忠実な作品でした。面白かったです。

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    2025年09月07日
  • 謎は花に埋もれて

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    フラワーショップ周辺で起こる出来事を集めた短編集。
    小さな花屋さんの周囲でこんなに物騒な事件があるのだろうかと最初は思ったが、どの話も奥が深くて読み応えがあった。
    最後の「家族写真」は良かった。

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    2025年08月24日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    9人の作家によるアンソロジー。
    5人が既知だったので読んでみるか、と。

    全体的に面白かったけども、加門先生、斜線堂先生、澤村先生の作品はかなり良かったなー。特に斜線堂先生のはゾワっと来た。

    芦沢先生と宮部先生は怖いというよりは不思議な良い話ってところか。これも良かった。

    短い話は外れることも多いけど半分以上は 面白かったので良いアンソロジーであった。

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    2025年08月20日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    「えんまさん」黒史郎
    「おはよう、アンちゃん」太田忠司
    「青いコップ」加門七海
    「きれいずかん」井上雅彦
    「部分地獄」斜線堂有紀
    「おやすみ、ママ」宇佐美まこと
    「靴と自転車」澤村伊智
    「ログインボーナス」芦沢央
    「よあるきのうた」宮部みゆき

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    2025年08月13日
  • ボニン浄土

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    小笠原の歴史がわかり面白かった。ニュージーランドに行った時に、マオリの祖先がハワイ近辺から渡ってきたと聞いて驚いたが、小笠原にも来ていたなんて!ちょっとミステリー要素があるのも楽しめた。

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    2025年08月12日
  • 羊は安らかに草を食み

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    戦争によって刻まれた心の傷は永遠に残る。
    二人の老女は互いに助け合い今日まで生き延びるのだった。ある秘密を共有しそれを守る為に計画を実行する。
    感情の起伏があり興味がずっと続きました。
    面白かったです。

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    2025年07月27日
  • 羊は安らかに草を食み

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    はじめての宇佐美まことさん。題名に惹かれて手に取るも、全く想像してなかった内容だった。著書を読んだこともないのに勝手にイメージしていた宇佐美さんと違った。良い方に裏切られた。

    別れる辛さを思うより、この世で出会えたことを喜びましょう

    素敵な言葉。
    これは本当にかけがえのない相手と出会えた人だけがわかる境地だと思う。
    私の場合、相手は猫だけど…

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    2025年07月15日
  • こわい話の時間です 部分地獄

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    子供向けのホラー短編集。
    好きな作家さんがいたので購入しましたが、サクッと読めて、怖さもほどほどで期待通りでした。
    「青いコップ」「よあるきのうた」がお気に入りです。

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    2025年07月10日