宇佐美まことのレビュー一覧

  • 逆転のバラッド

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    宇佐美まことさんの作品。

    紹介文で勝手に中高年のおっさん達が活躍する以前読んだ本を思い浮かべてしまっていた。
    たしかにこの作品の主要キャラもおっさん達だ。しかも、ずいぶんとしょぼくれている。
    もう潰れそうな風呂屋の親父、父親から譲り受けた開店休業の骨董屋の親父、地元に帰ってきた全国紙の新聞記者。
    彼らの元に「銀行員が橋から転落死した事故を調べてほしい」と相談が。

    ちょっと調べたらどんどんと出てくる闇の世界だった。
    政治家、病院理事長、詐欺集団、マネーロンダリングなどなど。
    田舎に似つかわしくない深い闇に、おっさん達は立ち向かえるのか!



    大きなテーマと、ラストにほんわかできるエピソード

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    2026年02月19日
  • 13月のカレンダー

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    ネタバレ

    主人公の侑平は、亡き祖父母の家で13月のカレンダーを見つけた事から、祖母寿賀子の壮絶な子供時代に遡っていく。
    親友の喜代や、亡くなった兄の親友義夫との出逢い。
    原爆投下の日、あの日に何が起きたのか。
    生き延びた人達は被爆者だという差別に合う。
    喜代の息子剛が白血病になってしまい、最後に『母さんも原爆の犠牲者なのになんで謝るんや』と言って最後まで被爆2世にはならないと抗っていた剛。
    戦争の話は何処か遠い昔話になりつつあるけど、本当にあった惨く怖しい出来事だったんだと、改めて感じました。

    最後にずっと寿賀子が言っていた奇跡に、思わず鳥肌がたってしまった。

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    2026年02月06日
  • 13月のカレンダー

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    ネタバレ

    え~~~っっっ、こんな奇跡が待っていたなんて!!!読んでいる間、こんな奇跡が起こるなんて想像できませんでした。
    "13月のカレンダーが過去に、あの日、8月5日に戻してくれた"というだけではなく、さらに未来に続く、侑平自身に起こる奇跡だったなんて!!!なんて、なんて凄い奇跡なんだろう。
    読み終えた時、ちょうど寝る時間だったのですが、この奇跡の興奮の余韻で、なかなか寝付くことができませんでした(笑)。
    主人公の侑平が自身のルーツを知るため、祖母と原爆で亡くなった祖母の兄の友達2人に会うため、祖母の出身である広島に向かい、様々な話を聞くこととなります。作品の中で、原爆にあった2人

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    2026年02月05日
  • 羊は安らかに草を食み

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    ネタバレ

    いっっちばん好きな本になった。
    この本を読んでいる間、薄い緑の柔らかい世界にいるみたいに心が穏やかで、益江の人生にお邪魔させてもらってる気分だった。読み終わりたくなかったな〜〜。読み終わってとりあえず宇佐美まことさんの作品を探し漁った。

    明日どころか1分後の命の無事の保証もない環境で生きて生き抜いてきた人にしか辿りつかない感情と感性が確かにあって、ただ生きていることに心から大きな価値を感じるんだろうなあ。

    自分の祖母も台湾で空襲に遭って弟を守りながら河川敷を転がったことがあるとか聞いていたから、益江を祖母に重ねながら読んだ。

    アイと富士子のバックグラウンドにも不倫だの詐欺だの子供への相

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    2026年02月02日
  • 羊は安らかに草を食み

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    ネタバレ

    人生とは。
    益恵の壮絶な戦争時代の体験は、目を背けたくなる場面だらけで、読んでる私も頭で思い浮かべては辛くなるばかりだった。そこから日本へ戻った益恵と佳代はもうあんな辛い体験をしなくていいんだと心を撫で下ろしたに違いないのに…読めば読むほど明らかになっていく辛い過去にページめくる手が止まらなくてすぐ読み終わってしまった。

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    2026年01月31日
  • 13月のカレンダー

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    まことさん、ひま師匠のレビューで、絶対これは読むぞぉと思っていたところに、かなさん、ミユキさんのレビューで、高いけど買っちゃいました(^◇^;)
    良質のレビューが重なるとやっぱり買いたくなります。゚(゚´ω`゚)゚。


    この作品も、素晴らしい作品でした!
    買って良かった(*ˊᗜˋ*)♡
    来年の夏の読書感想文の課題図書にしても良いのではないでしょうか!?


    主人公の 侑平 29歳は、過去に大きな迷いを抱え、勤めていたバイオ企業を退職していた。

    両親は離婚していたのだが、疎遠になっていた父親から、父方の祖父母が亡くなった家を相続する話を持ちかけられ、 愛媛県松山市にある祖父母の家を訪ねる。

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    2026年01月25日
  • 13月のカレンダー

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    タイトルからは想像できない、家族の物語でした。そして、原爆にあってしまった方のその後の人生。やっばり戦争はしてはいけないと改めて思いました。
    侑平が松山で見つけた13月のカレンダー。そこから繰り広げられる家族への想い。とても心にしみました。

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    2026年01月13日
  • 羊は安らかに草を食み

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    洗心、重たかったけどいい話だった。
    後は死ぬだけ
    死が身近な世界

    おじいちゃんも認知症だった。発する言葉に意味を見出そうなんて思いもしなかった。おじいちゃんにも、つかえがあったのだろうか。いや、ないな。下ネタばかり話していたから。気まずかったんだぞ!あの頃の食卓!やってくれたな!じいちゃん!

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    2026年01月08日
  • 13月のカレンダー

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    ネタバレ

    初めて読む宇佐美まことさんの作品。多くのブク友さんが高評価なので間違えないと思って読みましたが、やはり心に残る読んでよかった作品でした。
    両親が離婚して、連絡を取ることも無くなってしまった父親から空き家となった祖父母の愛媛の家をやると言われ、その家を訪ねることとなる。そこには自分の知らなかった祖父母の過去の出来事、広島の惨劇、自分のルーツそれら全てが今に繋がっていることを知る。最後は奇跡の縁が侑平のこの先を明るい方向へ導く、ホッとするような終わり方だった。

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    2025年12月30日
  • 13月のカレンダー

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    奇跡があってよかった。色々なところで知らぬ間に縁ができてたりするんだろうな。それが思わぬところで発覚する。そんないい巡り合わせが多くあるといいな。

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    2025年12月11日
  • 13月のカレンダー

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    原爆被害の記憶をしっかり今に位置づけるとともに骨太の再生の物語に仕上げた作品だ。読後感も素晴らしい。しっかりと自分と家族と戦争に向き合った主人公の格闘に○。

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    2025年11月29日
  • 羊は安らかに草を食み

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    俳句仲間の益恵、アイ、富士子が、認知症になり記憶をなくしていく益恵の生涯をたどる旅に出る
    益恵の旧友たちの語り
    満州からの引き揚げという壮絶な経験を表す益恵の俳句
    読むのが辛くなるくらい悲惨なのに、読み進める手が止まらない
    教科書を読むより、余程平和や戦争への意識が変わると思う
    ラストの「別れる辛さを思うより、この世で出会えたことを喜びましょう」が読み終えた読者の心に突き刺さる
    何度でも読み返したくなる本でした

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    2025年11月28日
  • 月の光の届く距離

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    とても面白かったです。
    1番の感想は人は環境も大事だけれども、自分がどうしたいのかで行動出来るか出来ないかで未来は変えられるって事です。
    主人公は4人?になるのかな。
    皆、自分が悪いわけではないのにどうにも出来ない状況に苦しみますがその先は自分で決めた道を進んでいる。
    繰り返し傷つけられてもまたそこからその先をどうするのか考えて自分の決めた道を進んでいく。
    こういうお話を読むと同じ状況でもその状況を不満に思い立ち止まっている人もいて、結局は自分次第なのかなと。
    内容は重たいですが、明日を、この先を決めるのは自分と思える気持ちが明るくなる作品でした。

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    2025年11月12日
  • 羊は安らかに草を食み

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    ネタバレ

    まぁさんと佳代ちゃんの壮絶な引き揚げ体験は、読んでいて胸が苦しくなった。自分の身内から聞いていた体験と重なり、それは引き揚げというより命がけの脱出であり、奇跡的な生還だったと思う。
    年老いて認知症を患っているまぁさんが、心のつかえを取り除いてあげたいという夫の願いにより友人ふたりと過去をたどる旅に出る。大津、松山、佐世保から國先島へ…

    まぁさんもアイちゃんも富士子さんもそれぞれ人生の終わりに安寧の境地にたどり着いたのかな。
    結果オーライとはなったけど島谷には改心させてほしかったような気もする。
    「別れる辛さを思うより、この世で出会えたことを喜びましょう」

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    2025年09月21日
  • 羊は安らかに草を食み

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    ネタバレ

    年齢は離れているが、俳句教室をきっかけに仲良くなった益恵と富士子とアイ。認知症が進行している益恵が施設に入る前に、これまで人生を巡る旅に出ることになる。最初は緩やかな流れだと思っていたら、10歳の益恵が体験した満州での出来事の重みに圧倒された。家族全員を目の前で失い、それでも祖国に帰るために大陸でひたむきに過ごした益恵。旅では多くの人との出会いから益恵の強さが伝わり、アイも富士子も自分の人生とも向き合うきっかけをもらう。最後は驚いたが、老婆の力強さを感じつつ、益恵の辛い過去から解放された気がした。

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    2025年09月05日
  • 羊は安らかに草を食み

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    本当に出会えてよかった小説でした。
    内容が濃くて、読みごたえがありました。

    認知症の妻(益恵)が住んだ土地を巡ってほしいと頼まれた、益恵の親友のアイと富士子。三人は滋賀県大津市、愛媛県松山市、長崎県國先島を訪れます。益恵が11歳の時、満州から引き揚げるときの出来事と交互に語られていました。

    満州から引き揚げるまでのことは、本当にこんなことが起きていたのかというくらいのひどさでした。戦争が終わった後に、こんなにも過酷で残酷なことがあったことを、そしてそれを乗り越えて日本に戻ってきた11歳の女の子のことを読んで、簡単に言葉にすることはできないなと思いました。

    読めば読むほど引き込まれました。

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    2025年09月01日
  • 羊は安らかに草を食み

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    とても良かったです。
    「別れる辛さを思うより、この世で出会えたことを喜びましょう」
    辛い戦争体験には言葉がみつからないけれど
    最後の、この言葉で救われた気がします。
    そして、とてもいい言葉です。

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    2025年08月24日
  • 羊は安らかに草を食み

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    この三人の女性にとても近い年齢なので…
    そして、戦争は終わってから80年…近いです。
    すべてが想像できるので、辛く読み進めるのにも気がせきました。
    何とも言えない終末ですが、でも私も、
    それに近いことをしたかな・・‥と思います。
    読後はちっとも重い気持ちにはなりません‥‥でした。

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    2025年08月23日
  • 羊は安らかに草を食み

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    久しぶりに心に迫る本に出会えた気がします。

    戦中、戦後を逞しく生き延びた少女たちに涙が止まりませんでした。
    たった80年ほど前にこんな過酷な現実があったなんて…。
    戦争の話は子供の頃から繰り返し、学んできたつもりでしたが、こうして物語形式で読むとリアリティをとても感じました。

    そして主人公を支える友人たちも本当に心優しく寄り添ってくれて、心強い存在でした。
    最後の展開は少し驚きでしたが…。

    誰しもにとって、良い方向に導かれる最後で安心した終わり方でした。

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    2025年08月22日
  • 謎は花に埋もれて

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    花屋の志奈子と刑事の庄司は50歳を過ぎて結婚し、寄り添いあうような雰囲気のなかにさまざまな事件が織り込まれていて、作中の雰囲気が良き

    お花も好きなので
    お花屋さんの雰囲気にひたらせてもらって、しあわせでした

    一番お気に入りの短編は
    『家族写真』

    宇佐美まことさんの作品って
    さまざまな思いと人と人が織りかさなっていく描写が秀逸で人間ドラマが好きな方には、おすすめな作家さんです

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    2025年08月20日