宇佐美まことのレビュー一覧

  • 羊は安らかに草を食み

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    久しぶりに心に迫る本に出会えた気がします。

    戦中、戦後を逞しく生き延びた少女たちに涙が止まりませんでした。
    たった80年ほど前にこんな過酷な現実があったなんて…。
    戦争の話は子供の頃から繰り返し、学んできたつもりでしたが、こうして物語形式で読むとリアリティをとても感じました。

    そして主人公を支える友人たちも本当に心優しく寄り添ってくれて、心強い存在でした。
    最後の展開は少し驚きでしたが…。

    誰しもにとって、良い方向に導かれる最後で安心した終わり方でした。

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    2025年08月22日
  • 謎は花に埋もれて

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    花屋の志奈子と刑事の庄司は50歳を過ぎて結婚し、寄り添いあうような雰囲気のなかにさまざまな事件が織り込まれていて、作中の雰囲気が良き

    お花も好きなので
    お花屋さんの雰囲気にひたらせてもらって、しあわせでした

    一番お気に入りの短編は
    『家族写真』

    宇佐美まことさんの作品って
    さまざまな思いと人と人が織りかさなっていく描写が秀逸で人間ドラマが好きな方には、おすすめな作家さんです

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    2025年08月20日
  • 羊は安らかに草を食み

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    読書備忘録935号。
    ★★★★★。

    なるほど。
    タイトルの暗喩はラストで着地するんだ。
    アイと富士子が羊飼いという訳ね。
    そして、カヨちゃんと益恵が羊か・・・。
    サスペンスであり、見方を変えればホラーです。

    読後ずいぶん経ってしまったので忘却の上での備忘録となってしまった。( ノД`)シクシク…

    後期高齢者の仲良し3人娘、持田アイちゃん、須田富士子ちゃん、都築益恵ちゃん。
    益恵ちゃんが認知症に。
    益恵の夫、三千男は自分の状態も考え、益恵を施設に預ける決意をする。
    ただ、益恵が心に旧満州引き上げからの「つかえ」を抱えていると。認知症が進むと共につかえの断片が言葉の断片に表れるようになってき

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    2025年08月13日
  • 謎は花に埋もれて

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    植物が事件のヒントに導いてくれるまた植物がその事件の真実を知っている
    そんなお話がたくさん出てきてとても面白かった
    今後誰かにお花をもらったら花言葉には注意しようと思ってしまった

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    2025年08月08日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    児童向けホラーアンソロジー。しかし執筆陣を見てわかるように、子供向けだと侮れはしません。
    一番怖かったのは澤村伊智「靴と自転車」。ちょっと心温まる系……かと思いきや、とんでもなかったです。それでも起こってしまう悲劇は予想されたものの、まさかこんな結末だとは。
    表題作の斜線堂有紀「部分地獄」、これは子供の頃だったら一番読みたくなかった作品です。たぶん一番怖く感じたかもしれないし。ある意味「部分」の方が凄惨かも。
    井上雅彦「きれいずかん」、芦沢央「ログインボーナス」、宮部みゆき「よあるきのうた」もお気に入りです。怖さもあるけれど、そればっかりではない。どれも素敵です。

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    2025年08月07日
  • 骨を弔う

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    小学生の時の出来事を大人になって、記憶を探りながらはワクワクドキドキして読んだ!
    疎遠になっていたけど、大人になった皆に会う事はまた新たな繋がりで、それぞれの生活を知ることになるけど、この再会で前に進めたこと、そしてその当時に戻る事も出来る間柄に羨ましく思った。後半にびっくりする展開もあったけど、最後は絆を感じていい感じの締めくくりでした。

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    2025年07月02日
  • 謎は花に埋もれて

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    面白かった。

    帯に"花屋さん"、"花が埋もれた真実や死の真相を教えてくれる"、というようなワードが書かれてたので、殺人事件は絡むけど優しくて明るい感じなのかな?と思い読み始めたけど、違った。

    短編集で各話の事件の背景が結構重たくて、暗い気持ちになってしまった。どの話もやるせないんだよな…。もちろん悪人が逮捕される話は、被害者の無念が晴れてスッキリする。後味は少し悪いけど。
    加害者にならざるえなかった話は、なんとも悲しい。そういう感じで全体的に暗い気持ちになるのだけど、最後は不思議と前向きになれる。これから良いことが起きるような感じで。なぜだろう?と考えてみた。なんとなくだけど、何

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    2025年06月18日
  • 謎は花に埋もれて

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    花を題材にした小説だけでなく人情の機微にも触れる本だった。

    最後の「家族写真」が印象に残る。
    フラワーショップ橘の店主と、刑事をしている連れ合いが物語の中心となるが、もしもあの時…という偶然の積み重ねがもたらした結果に人は自らの責任を重ねていく。
    事件の解決と事件の裏側を描く道筋が、大変興味深く読むことができた。

    怪奇小説ではないのだからこの装丁は如何な物かと思う。花を題材にしているにしても、本書の内容と乖離した装丁ではこの小説の良さを毀損してしまう。

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    2025年06月02日
  • 羊は安らかに草を食み

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    戦争の悲惨さ、人間の愚かさ、運の分かれ道、、、友の存在だけが生きる意味だったのかな

    本当にこんなことが起きてたんだな
    起きてたまるかよ…

    目眩がしそうでした。

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    2025年05月25日
  • 虹色の童話

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    レインボーハイツに入居している世帯は、アル中の祖父とネグレクトされた孫、DV男とその妻、リストラされて妻の収入が頼りの無職男、シングルマザー、再婚家庭などなど、問題がいっぱい
    民生委員のチカコが関わるなかで殺人事件が連続して発生、その背後にちらつくのはネグレクトされている男の子
    本当は怖いグリム童話
    絶妙にリアルなホラーでぞくっとしました
    おもしろかった!

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    2025年05月16日
  • 羊は安らかに草を食み

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    宇佐美まことさんの著書を読むのは2冊目だ
    益恵さんや佳代さん他にも色々な人が戦争によってトラウマや不幸な目に遭わされた
    やはり戦争なんて誰も幸せにならない
    途中満州での2人の子ども時代はついウッと目を背けてしまいたくなる描写が多かったが、戦争を経験したことのない私も知っておいた方がよいだろうと思いしっかり心に刻むように読んだ
    まだ子どもの2人が常に死と隣り合わせで生きて再開できたところを読んだら涙が溢れて止まらなかった

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    2025年05月06日
  • 謎は花に埋もれて

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    作者さんの著書を読むのは初めて。
    花屋さんを営む女性とその周りの人に起こる花にまつわるミステリー。作品の中の変化球的な「クレイジーキルト」「家族写真」が好みだった。
    割と淡々とすすめられていく話で読みやすかった。

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    2025年05月02日
  • 羊は安らかに草を食み

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    ネタバレ

    描写がとてもリアルで、戦争を体験していなくとも過酷な様子が伝わってきてとにかく苦しかった。
    でも読まなくてはならないという気になる。
    この本は読み出したら途中で投げ出してはいけないという気になる。
    生半可な気持ちで読む物ではない。
    いつもは移動時間や隙間時間に本を読むが、この本だけはそれを許されないというか、そんな気持ちで読んではならないと思わされる本だった。
    子を持つ親として、子を攫われたり、殺されたり、集団自決したりといった描写は本当に辛いものだった。
    子供をぶら下げて刺すなんていう極悪非道でしかない行為が行われていた時代の事を考えると、今の自分はなんて幸せなのだろうと。

    終盤の展開に賛

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    2025年04月29日
  • その時鐘は鳴り響く

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    こんなにボリュームたっぷりな小説は久しぶり。
    まさに読み応えのある一冊だった。

    どこでつながるんかなぁ、あ、やっと同じ線上に…と気づいてからは、先が気になって気になって。

    込み入った部分がさっと説明に終わった感じは残念だったけれど、そこまで詳しく書いたら上下巻になりそう。それだけ複数テーマがあり、でもたくさん人間が出てるんだから、それだけの背景はあるよな、一人一人の人生の物語の絡み合いが、人間関係ってものだしな。

    たぶん一人一人を大事に描いてくれている、思いを込めているんだろうな。

    最後は切なかったけれど、こんな終わりの作風もありかな。

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    2025年04月26日
  • 謎は花に埋もれて

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    2025.4.22
    フラワーショップ橘という花屋を経営する志奈子と色んな種類の花が関係する短編集。
    花がキーになって事件解決に繋がっていく謎解きが面白かった。
    どのストーリーも読み応えあり。

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    2025年04月25日
  • 愚者の毒

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    タイトルの意味やら伏線回収やら誠に綺麗に収まった
    1章〜3章まで全て面白かった

    1章と3章で「希美」の印象がらっと変わる
    最後の数ページ、本当予想してない展開だったし、「あなたのしたことは正しかった」がすごく刺さる

    そして個人的には3章と飛行機事故と炭鉱事故の対比にはっとしました

    完全初見でレビュー買いしたけれどもとても良かった
    確かにテーマはものすごく重いけどもおすすめ
    面白かった満足

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    2025年04月16日
  • その時鐘は鳴り響く

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    30年前の出来事と現代の事件が最後一気に繋がり面白く読みやすかった。
    前半のちょっとした事が、あとあと重要になる感じが自分的には好きな作品だったので5つにしました。

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    2025年04月11日
  • 羊は安らかに草を食み

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    2021年読書メーターOF THE YEAR 2位

    涙なしに読めない素晴らしい小説だった。
    認知症の話ではなく、満州から生き延びて引揚げた益恵の壮絶な体験と彼女が貫いてきたものを描いた、帯のとおりの「圧巻の人間ドラマ」だった。
    その体験があるからこその彼女の人となりや、人生の選択が、あまりにも説得力をもっている。
    満州に渡った人たちは皆、戦後似たような体験をしてきただろうし、生き延びたことは奇跡なんだと思った。
    綺麗事だけじゃ生きれなかった過去、犠牲にしてきたもの、感謝など、内に秘めてきた数々の思いに胸を締め付けられた。
    そんな思いを益恵が俳句として吐き出すことができることは良かったなと思う

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    2025年03月20日
  • 謎は花に埋もれて

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    小さな花屋「フラワーショップ橘」を中心にした、さまざまな人間模様の中で起こる事件と謎を描いたミステリ短編集。ミステリとしてはもちろんですが、物語の深さにも惹きつけられる一冊です。
    お気に入りは「クレイジーキルト」。さまざまな人たちのそれぞれの視点から描かれるとある事件。表面的な報道からは見えてこない、事件に関わった人たちの気持ちが刺さりました。運悪く起こってしまった悲劇。きっと誰も悪くなどなかったのに、自分のせいではと思い悩む人たちの痛みがつらく、だけれども穏やかな癒しの物語になったのが素敵です。
    「家族写真」もとても良い話。表面的には単なる良い話で終わるであろうところ、そこに隠されていたのも

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    2025年03月20日
  • 謎は花に埋もれて

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    ネタバレ

    好きな作家だったので。

    そう、これです。
    このひりっとした感じ。

    お花屋さんのお話なのだが、
    大学時代の同級生の叔母が亡くなったことが、
    するりと殺人事件になっていく。
    その同級生は気分屋で軽率で、とざっくり切られる。
    でも天真爛漫で裏表がないからつきあってられる、
    とお花屋さんの志奈子は思っている。
    さらに大学の時、部活の監督と不倫をしていて、
    当時その叔母が大学に乗り込んだとか、
    大学を去らざるを得なかったその元監督とよりを戻してるとか、
    どんどん話はきな臭くなっていく。

    志奈子の周囲での事件が語られる短編集なのだが、
    その短編の中に人生がぎゅっと詰め込まれていている。
    その凝縮ぐあ

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    2025年03月13日