宇佐美まことのレビュー一覧

  • 月白

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    戦後の混乱期に5人の男達を次々殺した女と、何故か女のそばに居た戦争孤児の男の子。この事件を雑誌に連載するために、過去を調べ始めるルポライターの物語。
    戦後の混乱は、どの人にとっても非常に辛い体験だったんだろうけど、なかでも戦争孤児の悲惨さは想像を超えたものだった。
    読んでるうちに映画『火垂るの墓』のシーンと重なる部分が思い起こされました。

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    2026年10月28日
  • 月白

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    終戦直後、5人の男を殺害した死刑囚北川フサ。ルポを書くためにフサを調べだしたフリーライター誠は、当時靖男という戦争孤児がフサと行動を共にしていたと知る。靖男が存命だと知った誠は、経営者を退いて隠居生活を送る靖男に取材を申し込む。

    戦争が終わったら平和が訪れるわけではない。戦争孤児となり劣悪な環境で生きる靖男たちの絶望が読んでいて辛かった……。女やこどもは弱く、男は強い社会。弱いものたちの抱えきれない憎悪が印象的な作品でした。

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    2026年10月27日
  • 愚者の毒

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    オススメです、これは良かった。
    登場人物全ての感情がわかる気がするほど話に入れた。
    皆の誤解が全部全部解けたら良かったのになー

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    2026年10月21日
  • 白と黒のソナタ

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    変わりゆく日本と世界を背景に、1台のグランドピアノとそれに関わった様々な人々が時代に流され運命に抗いたくても抗えず翻弄されていくのがせつなかった。それらを背負ってニューマイアーが行き着いた先の光は、本物の光を渇望した随子の執念の賜物だ。

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    2026年10月21日
  • 13月のカレンダー

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    第15回広島本大賞

    原爆の悲惨さはもちろんだけど、被爆者が受けた差別や被爆2世まで続く苦しみがどんなだったかを初めてちゃんと理解した。
    内部被曝が理解されなかったのは仕方ないかもしれないけど、同じ日本人なのに被爆者がいじめられたり、結婚や就職で社会的にも苦しめられたことはあんまりだった。
    宇佐美まことさんの本は『羊は安らかに草を食み』に続きまだ2冊目だけど、戦争で苦しんだ名もなき人たちの人生を描くのが上手。だけど戦争の暗い面だけじゃなくドラマがあるのがとてもいい。
    教授との話は泣けた。
    最後はびっくりだけど、私はアリだと思う。

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    2026年10月14日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    砂原浩太朗さん目当てで手に取りました。
    エッセイと小説がごちゃまぜなので何回か「あれ?なんで?」っとなちゃったのがかえって面白かったですね。著者22人で220頁とちょっと、バラエティに富んでいて次々読むのもスキマ時間にひとつだけ読むのもどっちも楽しかったです。テーマがお風呂だからかどんより重苦しかったり背筋が凍るほど怖かったりする作品は少なくて、時代小説もSFもほっこりイイ気分で読めた作品が多かったですね。お風呂に入る前からあったまりました。

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    2026年09月28日
  • 月白

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    プロローグ

    連休中こそ単行本である
    私の目の前に2冊の単行本がある

    “神都の証人”と“月白”だ

    本能に赴くままに本書を手に取った



    本章
    『月白』★5
    “13月のカレンダー”、“羊は安らかに草を食み”は戦争を題材・根底にしている物語だが、本書もまた然りである
    妻を交通事故で失い、男でひとつで息子を育てざる負えない状況とそれを機に新聞社を退職し融通の利く独立ライターとしての一歩目に、80年前に起きた女殺人鬼を掘り下げる仕事が舞い降りた

    5人の男を殺めた、女を追ってく行く内に思いもよらぬ真相と出会いが待ち受けているのである

    ライターの過去と女殺人鬼の過去と殺人の真相が徐々に明らかになっていく流れや、殺人鬼と一緒にいたとされる当時少年だった老人との出会い
    その老人との攻防など、読みどころ満載の本書であった

    “まこと”に素晴らしい作品である


    エピローグ

    シルバーウィークにも関わらず、生憎の雨模様
    読書をするには最適なのかもしれない
    本当は、カフェでゆっくり読みたかったが
    いつもの安楽椅子で読み終えた

    よく見ると、安楽椅子の置かれているリビングの壁の色は正しく“月白”の色ではなかろうか!?

    特にオチはないが、そう思った(_ _;)8v♪



                          完

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    2026年09月20日
  • 月白

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    初読みの作家さん。フォローしている方の評価が高かったので読みました。

    ものすごくいい内容でした。始めの方は単調な気がしましたが、途中あたりから夢中で読み進めました。あんまり読んだことのない展開で、とても新鮮な感じもしました。少しボリュームは有りますが、是非読んでいただきたい一冊!

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    2026年09月20日
  • 月白

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    殺人犯というワードから発せられる悍ましく残酷な印象から、その人の人生そのもの全てにまでレッテルを貼ってしまうが、それは時として必ずしも正しい事ではないのだとこの一冊から感受した。
    図らずも自らの身に降り注いだ今では想像をつかないような壮絶な世界の底で、懸命に生きた人々の足跡。絶望、苦しみ、そして憎しみや孤独。
    たった一冊の本から感じる重みは、他のそれとは違う。出会ってよかった。この作品に。

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    2026年09月19日
  • 月白

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    ネタバレ

    空襲で突然の家族との別れ、残された孤児は浮浪児となり闇市で必死に命を繋ぐ。弱い立場の者が踏みつけにされ、盗みや体を売ること等、生き抜くためには何でもハードルが下がった時代の描写はなかなかしんどかった。千代とシンジの亡くなり方もあの時代には珍しくなかったかと思うと、繰り返してはいけないと思った。憎しみこそが生き抜くためには一番の感情だという事実を子供が実感する時代。

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    2026年09月15日
  • 白と黒のソナタ

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    めっちゃおもしろー!という感想ではなく、心の中にじんわりと灯った光の温かさにゆっくり包まれて幸せになる感じと言った方がいいかもしれないな。
    こんなに悲しくて、こんなに柔らかで強い光の瞬きを感じながら読む作品は、美しい物語というひと言では済まされない。

    絶望の淵にあるひとすじの希望となりうるニーマイヤーというピアノ。
    そのピアノが紡ぐ100年。

    随子さんの物語が最後なのも、伸多の物語が間に挟まってくるのも良い。

    これはなかなか言い表すことができない感動作だった。

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    2026年09月15日
  • 月白

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    うーん、なるほど。

    戦後の食糧難や空襲などで家族をなくした浮浪児が生きていくためにどれだけ大変だったかとか、女性達の翻弄され方など詳細で丁寧に描かれていた。
    そして感情のまま人を殺すフサに魅了される人たちの気持ちもわからないとも言い切れない。
    生きていればすごく辛いこと悔しいことは必ずあって、それとどうやって向き合うか、消化できないときどうするのか。いい人ばかりではいられないこともあるし、たががはずれてしまう時と必死で堪える時その境界線もまたあやふやで本作はその繊細な部分の描き方もよかった。

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    2026年09月14日
  • 白と黒のソナタ

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    ネタバレ

    右手4本、左手3本な指を持つ少年は
    ある指で弾けばいいんだよ
    と楽しそうに言った

    音楽の基本は、自分が楽しむことから始まる

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    2026年08月30日
  • 月白

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    これにて宇佐美まこと祭り一旦終了。
    これもなかなかに苦しかったなぁ。

    でも苦しさの中に優しさとかが垣間見えるから辛いまま終わらない。

    でも読んでると所々で思い出す火垂るの墓。やっぱり辛い。

    でもなんとなく救われた気がして終われる。

    でもこの人の本は映像を見ているかのようにリアルに再生されるのよ。だから辛い。

    でもなあ…ってエンドレス“でも”。

    でも読んでよかったです。

    宇佐美まことを読もうと思うきっかけをくださったブク友の皆さまありがとうございました。

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    2026年08月29日
  • 13月のカレンダー

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    宇佐美まことさん初読みでした♪♪
    ブク友さんのレビューから興味が湧き、手に取りました✨

    本を読むことの魅力のひとつに、自分ではない人生を追体験させてくれること、があるけれど、今回は、心に残る読書体験となりました。

    昭和20年8月の広島での壮絶な体験……
    温度や匂いまで伝わってくるような、宇佐美さんのリアルな描写により、想像を絶する光景が脳内スクリーンに映し出される。

    地獄と化した世界を生き延び、その後の被爆による体調不良を抱えながらも、なんとか社会生活を送ろうとする登場人物たち。

    放射能の影響………それより以上に、根拠のない憶測や噂による"差別"に平穏な生活が侵されていく恐怖。

    そんな過酷な人生を、それでも他者を労り、思い遣りながら歩んできた登場人物たちに、胸が締め付けられる。

    人は誰かと出会い、誰かを想うことで少しだけ強く生きていけるのかもしれない…。

    「13月のカレンダー」の謎を辿りながら、広島で語られた原爆投下の前後の真実に触れ、侑平自身の過去との向き合い方が変わっていく…

    「過去」は変えられなくても、そこから先の人生は変えていける。

    寿賀子さん、" 奇跡 " 起こりましたね✨✨✨

    日常、理不尽なことで心が傷ついたり、いわれのない臆測や噂なんかで気持ちが沈んだりすることもあるけれど、そんなことは、なんだかチッポケなことだなぁ…って思わさった、ステキな一冊✨

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    2026年08月29日
  • 13月のカレンダー

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    ネタバレ

    宇佐美まこと第二弾!

    辛かった…

    昨日の夜寝る前に真ん中辺読んじゃって、怖くて眠れないかと思った!!!
    そしたら夜と昼しか眠れなかった!

    でもそうだよね、ほんの少しのなにかが分けるよね。残された方は一生後悔するよね。

    一緒にするなと怒られてしまうけど、夫は自殺未遂した時睡眠導入剤を大量に飲んで車の中で練炭を燃やしたの。でも苦しくなって車から這い出して朦朧とした意識の中彷徨ったらしいの。もちろん携帯の電源は切っていて、私は鬼のように電話を掛けていて、繋がらなかったんだけど。そしたら電源入れた夫から電話がかかってきた。どこにいるかわからない、車もどこにあるのかわからない。と言う。娘たちも小さかったし、迎えに行くにも場所もわからないんじゃ行けないから警察に捜索してもらおうと110番したの。そしたら本人が掛けてくれれば逆探知で居場所を特定できるから。と。本人から救助要請してもらってね。でも警察が到着するより先に偶然たまたま通りかかった人がいたの。人通りもないこんな所で寝てたら死ぬぞって保護してくれたの。警察が来るまで車の中で保護してくれた。いつの話かって2月よ雪が残る寒い日の夜中の話。その人が通りかかってなかったら凍死してたかもね。こんなこと初めて誰かに話したよ。あの時死んでても後悔して苦しんだだろうけど、生きててもそれはそれで私は苦しかったよ。どっちも勘弁だね。ごめんね暗い話を。

    そのくらい紙一重で生きる人っているんだよね。

    そんなことと比べたら本当怒られるけど、戦争を知らない私が実体験を持って分かることといえばそんなことしかないから。

    おばあちゃんの奇跡もあったのね。
    本当のことだったのね。

    辛いまま終わらなかったのが私にとってもとても救いだった。

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    2026年08月26日
  • 白と黒のソナタ

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    ピアノに関わる人々を中心にした物語で、読んでいるうちに誰がどこにつながのかチョット振り返り読みをしましたが(記憶力の問題かも)終わってみれば納得という感じでした。

    紆余曲折を経ても目指す道を突き進んで行ける人は魅力的ですね

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    2026年08月22日
  • 月白

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    北川フサのルポかと思いきや、靖男のルポでした。
    戦後の闇市や食糧難についてはドラマや小説で見聞きしたことはありましたが、孤児たちの暮らしがここまで詳細に書いてあるものを読んだことがなくて…とにかく悲惨で衝撃でした。子供や女性に人権がない時代。守られるべき存在のはずが、飢えないためにひたすら必死に生きる姿に胸が苦しくなりました。
    千代ちゃんの最期とシンジの川のシーンは本当に辛すぎて…


    ライターにすべてを打ち明けるわけでもなく、北川フサに取り込まれて殺意が暴走するわけでもなく、まさに月白という感じの静かな終わりで意外でした。噛み締めるような重い余韻が残る話でした。

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    2026年08月19日
  • 月白

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    まことさん、師匠、ともちん、館なのさん、ゆーきさん、NISMOん55さん等々、そして同時期におびのりさんっ!嬉しい♡


    錚々たるブクトモさん方が良かったとこの本!!
    めっちゃ良かったですっ!!!٩(ˊᗜˋ*)و
    この時期、読んで良かった。



    海老原誠は、交通事故で妻を失い、夏樹という小学生の息子と二人暮らしをしていた。
    父子家庭になり、これまでの仕事を辞めて、自由がきくフリーのジャーナリストになった。

    勤めていた新聞社の出版局からルポタージユの依頼を受けていた。戦後の連続殺人犯、北川フサについてのルポを書いて欲しいと。

    北川フサは戦後の混乱期に5人の男を次々に殺害し、逮捕され死刑判決を受けて刑が執行されていた。

    誠は道上栄介という記者が書いた月刊雑誌を読み、道上の家を探し当て、資料一式を手に入れる。そこから少しずつ北川フサという人物が浮き彫りになっていく。




    満州引き揚げのお話、東京大空襲のお話いくつかは読んでいますが、まだまだ知らないことだらけ。
    その当時生きた人の生々しさが伝わってきました。自分だったらこの時代生き残れたのかな??

    私は絶対西尾清子のようにはなれない。゚(゚´ω`゚)゚。
    じゃあフサのような生き方が出来るのか!?
    絶対出来ないだろ。弱っちぃから。

    でも読み終わった頃、私は北川フサに取り込まれていたかも知れません。
    自分がフサになって、、、
    カエル男になって、、、ψ(`∇´)ψ


    感情移入型の私、今回誰に感情移入したかって!?
    それは靖男です。

    全身垢まみれになって、靖男と共に戦後を一気に駆け抜けましたっ!

    凄い早さでした。この本、爆走です。
    とても良かったです*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*
    この本に出会わせてくださったブクトモさんみなさんに感謝ですm(_ _)m

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    2026年08月16日
  • 白と黒のソナタ

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    これはすごく良かったです。話に引き込まれました。

    全体的に悲しさが占めてると思う。「光」の主題の主人公ピアニストの友澤伸多、谷底の牢獄に登場する糸井須美、桜のお印の随子、3人は違う時代に生きている。3人とも満ち足りた生活をしているしているように思われてたけど…。伸多は病気になりピアニスト生命が危うくなり、須美、随子は"家"のために心が折れてしまい、悲劇が待っている。この2人の女性のパートを読んでいる時が本当につらかった。もっと自由に出来たらいいのに…。自分の想いを伝えることが出来たらいいのに…,時代のせいと言えば仕方がないと思うのだけど、2人を助けることは出来なかったんだろうか?それが悲しい。

    違う時代に生きている3人を繋ぐのが、"ニーマイヤーのピアノ"。このピアノが可哀想で、呪われたピアノと呼ばれている。ピアノに罪はないのに…。でも悲しい出来事があったけど、随子→須美→伸多と受け継がれ、やっと人々に音色を届けることができ、伸多も再生ができた。本当によかった。

    この物語、全体的に"ピアノ"なんだと思う。タイトルもそうなんだけど、話の進み具合もピアノソナタだと思う。第一楽章が「光」の主題で、ソナタ形式かな?提示部、展開部、再現部になっているな、随子の家で働いていた市原のパートはやっぱり第二楽章でしょう、随子と須美のパートは第三楽章かな?など想像しながら読んでました。目次を見返してみたら、やっぱりそうでした。

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    2026年08月11日