宇佐美まことのレビュー一覧
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「羊は安らかに草を食み」は
バッハ作曲の
統治者が優れている地では
安息と平和が訪れる
という歌だと知った
そのタイトルが意味するところを
読了後に実感する
宇佐美まことさんは初読みの作家さんでした。なのに没頭して読み、感極まって泣きました。
宇佐美さんの作品をもっと読みたい、
出会えて良かったと思える作家さんに
なりそうです。
私の母も88歳
満州引き上げ者です
当時5歳で弟2人と赤ちゃんだった妹
両親共に
生きて日本へ帰れました
だから今私がここにいられるのです
益絵とカヨのような壮絶な体験ではなく、恵まれてた方だと思いますが
終戦当時同 -
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神奈川県多摩川市湧新地区で立て続けに一人暮らしの女性の殺人事件が起こります。
女性が殺された後には必ず、一輪の花、パンジー、マリーゴールド、デンファレ、クレマチス、プリムラ(ダリア)が残されていました。
そしてもう一つの物語は湧新地区で育った歓楽街の花屋の一人娘、菫子(とうこ)。菫子は母一人子一人の高校生ですが、地域でやるミュージカル『聖者が街にやって来る』のオーディションに見事合格し、ヒロインの座を射止めます。
しかし、菫子は親しくなった名門進学校に通うIQ150の二宮晃(ひかる)と付き合い出し、別れますが、その後ストリートギャングの集団に二度襲われます。
一度目は菫子の店の常連客でおかま -
Posted by ブクログ
中学二年の時からIQが高すぎ、母親も亡くしている隆太は家の窓から飛び降りたことがあります。
そして引きこもりになります。
18歳の時公園でいきなり手首を切った23歳の女性百合子にとてつもなく魅かれ百合子と逢うために百合子の通っている県立春延高校定時制課程に入学します。
そこで、その後の隆太の人生をすべて変えることになる重松大吾と出逢います。
そこで起こった1年間のできごとは多くの人物の人生を変えるものでした。
家族のいない16歳の大吾は勤め先のリサイクルショップ『月世界』の二階に住んで、そこを営む70代の社長の野口タカエと二人で暮らしています。
『月世界』は便利屋もやっていて、そこにいろい -
Posted by ブクログ
仕事にも家庭にも恵まれ、勝者として人生を謳歌する主人公。しかしふとしたことからその幸せが崩れ始め、どんどん奈落の底へと突き落とされるような事態が起きていきます。これはかつて彼が犯し、いまだ暴かれていない罪の因果が巡ってきたものなのか。緻密な構成と息詰まる展開から目を離せないミステリ。
世間を騒がせる「肌身フェチの殺人者」と二十年以上前に起こっていたかもしれない事件との繋がりがメインの謎かと思いきや。それ以外にも次々と繰り出される新たな事件と謎に翻弄され、しかもそれがラストであまりに見事に繋がってしまったことに驚愕させられました。最初から最後まで、すべて集約されたひとつの物語。まさしく因果という -
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ネタバレこれはやられた! って感じでした(^ ^;
物語の序盤は、伝奇ホラー風。
ダムに沈んだ村、キリシタンの呪い、
謎の「事故死」を遂げた伯父...などなど、
おどろおどろしいモチーフが続けて出てくる。
それが、とあるきっかけで「謎解き成分」が増える。
主人公の過去を探ろうとする同郷の三流ライター。
この辺からさらに「バイオレンス成分」まで出てくる(^ ^;
さらに終盤には「え、そういうことだったの!?」
という驚きの展開になり、その後まだ二転三転(^ ^;
も、何を信じたら良いのやら状態(^ ^;
読み進めつつ「え、ちょっと待って」となって、
ページを遡って読み返すこと数回(^ ^;
一冊 -
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ネタバレ「愚者の毒」と同じ作者だったので。
怖かった。
どこにも書いていなかったが、
人ならずものが好むのは人の心の闇だと思い、
それぞれ闇を抱える登場人物の誰が餌食になってしまうのだろうかと、
怖かった。
ホラーは好きではない。
カバーによるとダークファンタジーというらしいが、
昔の人殺しの話とつながる気味の悪い粘菌の話だとわかっていたら読まなかったと思う。
しかし、面白かった。
次々とピースがはまっていくジグソーパズルのように、
様々な話がつながっていく。
ただし、そのピースは普通のジグソーパズルとは違って、
大きさも形も一定ではない。
大きくて何が描かれているのかが判るピースは当然真ん中に -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトル・表紙・あらすじに惹かれて購入したものの、本棚で「積読」になっていたのを思い出し読み始める。
舞台は自然に囲まれた集落の寄り集まった村。
そんな環境に馴染めずにいる思春期の少女・自分に自身の持てない青年・理想を追い求めて移住してきた壮年の3人が主軸になって話が進んでいく。
他の登場人物にもちゃんと役割が振られており、それぞれが過不足無く動いていく。
一見どのような役割を持っているのか分からない登場人物も、以外な関わりを持っている(いささかご都合主義のような気もするが)。
事件の「犯人」は早い段階で見当がつくが、それがどのような形で関わっていくのかが面白い。
ラストシーンは「きっと、こう -
Posted by ブクログ
これは、スゴイ(^ ^;
オカルトであり、ホラーであり、伝奇物であり、
基本的には「絵空事」なのは100%承知しておりますが。
それでも、「絵空事部分」以外の描写がリアルで、
もしやあり得るかも、と思わされてしまう(^ ^;
登場人物が、みな良い(^ ^
会社勤めに嫌気がさして、田舎暮らしを始めた男やら、
大きな挫折を抱えて仕方なく中学教師をやってる男やら、
親との確執から祖母と暮らす金髪の女子中学生やら。
田舎の人も、中学生から偏屈な爺さんまで、
皆それぞれに「実にいそうな」キャラクターで(^ ^
性格も人間関係・力関係も実にありそうで、
これがまた物語にリアリティを与えている。
主 -
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Posted by ブクログ
戦後の動乱期を舞台に、女性を物扱いする社会に対して憎しみを募らせ、複数の男性を殺害した女。同時期に戦争孤児として同じく社会の不条理に苛まれていた男子は、「憎しみ」という概念とそれが持つエネルギーをその女の中に見出し、殺人犯に対してタブーではあるが惹かれるものを感じるようになる。
この2人のルポについて、当時のある記者は殺害の背景についての心理を憎しみという観点から浮かび上がらせようとした。しかし、それは殺人擁護ともとれてしまうことから、記事にはならなかった。
翻って現代にまた別の記者が、当時の記者が残したメモを基に、当時の社会背景も加味しながら、なぜ女が殺人に手を染めたのか、明らかにしようと -
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『ここは地獄だ。昨日の朝まで人間らしい営みがあった街が、今では地獄に変わった。
戦争だから?これは予測された光景なのだろうか。』
1945年(昭和20年)8月6日の午前8時15分
青く晴れわたる空。
広島に原子爆弾が落とされる。
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現代-
大学で失態を犯し 逃げるように辞めた侑平。研究の道を諦め、その後 就いた仕事も辞めてしまう。 将来を見失い 悶々とした日々を過ごしていた。
ある日、ずっと疎遠となっていた父親から
「空き家になった祖父母の家を侑平に譲る」と突然の電話が…。
真意の分からない自分勝手な提案に、イラつきながらも、松山にある空き家の様子を見に行 -
Posted by ブクログ
戦後80年という節目に刊行された作品。
妻を事故で亡くし、息子と二人で暮らし始めたライターのもとへ、戦後、男性ばかり五人を殺害した死刑囚・北川フサを検証するルポの依頼が舞い込む。
物語にはいくつもの謎が散りばめられ、読者を惹きつけていきます。しかし、この作品の核となるのは、北川フサは本当に冷酷な殺人鬼だったのかという問いでしょう。『月白』というタイトルが象徴するように、一度貼られた「凶悪犯」という色を、もう一度見つめ直そうとする物語なのだと感じました。
私が子どもの頃は、推薦図書にも戦争を扱った作品が多く、漫画やテレビドラマでも戦中・戦後は身近な題材でした。しかし戦後80年を迎えた今、そ