宇佐美まことのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読みながら昨今耳にするようになった「親ガチャ」という言葉が思い浮かんだ。
児童虐待・ネグレクト・貧困を扱った作品。そして不妊治療をする夫婦についても描かれています。
子ども・児童相談所職員・近隣住民と視点を変えながらの展開で、苦しい場面がたくさんたくさんありました。
読みながら、肉親や近しい人に心身ともに傷つけられ家に居場所のない子どもたちに、人でも場所でもいい、心の拠り所がありますようにと切に願った。
大人の理不尽に振り回される子ども。負の連鎖。
同じ親として信じがたい悲惨なニュースを見るたびに心が痛む。
作品に登場する子どもたちの境遇を思うと本当にやりきれない。
どんなに酷いことをされ -
Posted by ブクログ
2015年夏、一人の女性が介護付老人ホームを終の住処と選び、そこで過去と向かい合う。彼女が向かい合う過去と現在を交錯させながら、犯してきた罪が語られていく。
一章では、語り部を前触れなく変えてくるので、女性が誰であるのか、混乱して作者の思惑にはまる。
貧困から逃げる為、罪を犯す。罪を隠すために嘘を重ねる。嘘を貫く為に、再び罪を犯す。彼女はただ一人の友人であるはずの女性さえ、嘘の道具としてしまった。
1960年代の廃坑集落の社会問題を底に扱い社会派小説として、罪を重ねる犯罪小説として、ヒューマンドラマとして楽しめる作品でした。
養子に出した、幼児期精神的ストレスから失語症となっていた少年・達 -
Posted by ブクログ
可愛いキャラに痺れる!沈みゆく夕日に、今一度立ち上がるオッサン達が熱いミステリー #逆転のバラッド
■あらすじ
銭湯を営む邦明であったが、経年劣化した風呂釜修繕のため、銀行に資金の融資を相談していた。しかしある晩、銀行の担当が亡くなってしまい、融資の話は流れることに。
途方に暮れる邦明は、銭湯の常連、新聞記者の弘之、骨董屋跡継ぎの富夫、従業員の吾郎に相談するも、解決せずに途方に暮れる。
ある日、亡くなった銀行担当の彼女が銭湯に訪れ、銀行の不正と不可解な死を訴えるのであった…
■きっと読みたくなるレビュー
おもろい! ストーリーもまとまってるし、抜群のエンタメ度。
裏社会の犯罪を描く社会派ミ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ出だしこそ衝撃的だけど、人との関係に意味を見いだせず、家に引きこもっていた隆太が、定時制高校に通い、人は見た目ではわからない部分があり、本で見て知っていると思ったことも実際には違って見えたりと経験を重ねて成長していく話。
多分ウリのポイントはミステリの方なのだろうけど、この作品はミステリとしての完成度よりも成長譚としての方が良いと思う。
定時制高校で知り合った大吾は、リサイクルショップ兼何でも屋で住み込みで働いている。
少しずつ明かされた大吾の過去。
それは幼少期に家族全員を惨殺された、たった一人の生き残りだというものだった。
それに比べれば母に愛されなかった自分など…。
何でも屋に持ち込 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み応えのあるホラーオムニバス
好きだった話抜粋
「氷室」
途中でオチは読めたけど更なるオチがついてるとは…読んでくとひんやり感が伝わってくる
「旧居の記憶」
昔住んでたとこ変なこと多くて〜心霊現象多かったンスよ〜で済んでいいのか分からない作者の体験記
かつてのノスタルジックな情景を思い描きながら読んでくとオチに突き落とされる
「やなぎっ記」
怖くて((((('Д')))))泣いちゃう(ToT)/~~~
「笛を吹く家」
3歳の息子と散歩した時に思いついた創作って始まるのが怖い
「終の住処」
この作者結構な確率で読者巻き込む
「ろろるいの家」
文章の密度が凄い。他