【感想・ネタバレ】骨を弔うのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年07月12日

作者が、自分の名前と同じ登場人物をストーリーの中に出してくるのは何故?
ミステリーで、時々見かけるけれど、この本では、どんな意図があるのかと、最初不思議だった。
最後で明るみになるが、私はすっかりしっかり騙された!
全くの虚構の作者名なら、読者は、最後までアナグラムと気付かないけれど、作者名だと、あ...続きを読むれ?って違和感で気付く人がいるかもな〜っていう、作者の遊び心なのかな?

内容は同級生五人各々の過酷な人生が描かれているが、どこか救いがある話っていうか、読んでいて私自身が癒されていく感じがあった。それは、誰かのせいだとか誰かを恨むとかがなくて、不幸な出来事にあいながらも何とか必死でもがいている様子が描かれていて、常に希望が感じられた。
本当に宇佐美まことの本は味わい深い!

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Posted by ブクログ 2022年10月18日

宇佐美まことファンになりました!
『子供は怖い夢を見る』に続き、2作目だが、ミステリーなのにファンタジー!
内容はヘビーできついところも多々あったけど、読後感がとても良い!
オモロ〜

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Posted by ブクログ 2024年04月21日

増水で土が抉られた堤防の土中から、謎の骨格標本が発見されたというニュースを見た豊は、数十年前の小学生時代、仲間数人で山中に骨格標本を埋めたことを思い出す。だが、それは記事の発掘場所とは異なっていた。
あれは本当に骨格標本だったのか。そんな思いを抱いた豊は、今は都内で勤務する哲平に会いに行くことに。
...続きを読むあの日、俺たちは本当は何を埋めたんだろう。


横暴な教師へのいたずらのため、骨格標本を隠して埋めた小学生時代の思い出。それから数十年後、目にしたニュースをきっかけにその日の真実を明かそうとするミステリー小説です。
小学生って、大人からみると本当に子どもに見えるけど、時々大人もハッとするようなことを理解していたりしますよね。

ミステリーとしての大まかな展開だけを考えると、結末は予想できなくもないのですが、ヒューマンドラマ的な側面が非常に強く、それぞれ夫婦関係、親子関係の悩みや東日本大震災での被災など、停滞し、囚われている不幸で不自由な現実から、事件の調査をきっかけに途絶えていた縁が復活し、苦難を克服して少しずつ前向きに歩きだしていく。事件の根幹や事情は重く、ですがそんな暗い中にも、読後感悪すぎず明るい希望が見えるようなお話でした。

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Posted by ブクログ 2023年10月07日

骨格標本の頭蓋骨を埋めるという、小学校時代の出来事を大人になってから追います。
あれは本当に骨格標本だったのか、それとも…

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Posted by ブクログ 2023年05月20日

小学5年生の時、学校の骨格標本を山中に埋めた幼馴染みの5人。40歳となった彼らは、あの時の骨に疑問を持ち始める。開発行為で子供の頃生活した土地は無くなり、ばらばらになった友人を訪ねながら、当時の記憶をたどりながら、骨の真実に辿り着く。
古い友人達は、それぞれの場所で、結婚生活に悩んだり、東北の震災で...続きを読む家族を亡くしたり、人生の岐路で立ち止まっていた。この30年前の骨を弔う事で、過去の遺恨を取り除き、現状の克服に向かう。サスペンス風ヒューマンでした。
それにしても、宇佐美さんの自分をイジる悪戯心が、思いの外で、印象的でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月25日

読み進めるにつれて「えぇぇぇ」と心の声がついつい漏れてしまうお話でした。
小さい頃の思い出。
わたしの生まれ育った四国のとある田舎での幼少時代。
登場人物それぞれの過去、現在ととある儀式とを回顧する旅。

途中、現実離れした(子供ができるはずもない…)行為や考え。
結末のどんでん返しにも驚きました。

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Posted by ブクログ 2022年01月08日

小学生のイタズラかと思いきや大きな展開へ繋がっていく。大まかなストーリーは予測できるものの面白い作品だった。それぞれが罪を抱えており、過去のしがらみから逃れようとしているのが、人間らしくていいと思う。

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Posted by ブクログ 2021年08月04日

自分好みのミステリーでした。ある事件に関わりながら人間としての成長や変化を描く作品。しかも作中に作者本人がそのまま作家として堂々と登場するところが新しくて面白かったです。誰もが持ってるであろう子供の時の小さな秘密を読者自身も思い出しながら楽しめる作品です。読後感も後味悪くなくてホッとした感じがいいで...続きを読むすね〜。でもやっぱり殺人の証拠隠滅を手伝ったのはダメですけどね。それは小説ってことで。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年01月16日

仲間と埋めた骨格標本の骨の真実を追い求める、かつて小学生だった男女たち。苦い過去を抱えひっそり生きる者、都会で忙しく日々を送る者、辛い結婚生活を耐える者、家族を失い時間が止まってしまった者…それぞれ歩んできた道が再び交わり、徐々に解けていく骨の謎にすっかり没頭。
最終章はあっと驚いて作者のしかけに興...続きを読む奮のゾクゾクが止まなかった。評価が大きく割れそうな結末だが、めくるめくミステリーと幾多の層をなした人間の姿にお腹の底から満足感が湧き上がる。
縁と大小の奇跡は人生を廻す歯車、自分もその醍醐味を感じて生きていきたい。

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骨を弔う

2024年03月01日

青春ドラマ、以下感想。
1、京香のいじめられぶりは長すぎて読んでるのがキツイ
2、琴美の凌辱も長過ぎる。針で入れ墨までは不必要
3、豊のオヤジの出現と活躍はgood!
4、豊が京香と結ばれるのが最高の結末!
5、真実子のどんでん返しはBeter!トッピ過ぎる感あり
6、原口殺しは途中から誰でも分かる...続きを読む引っ張りすぎ
7、登場人物の生活感を書きすぎて中ダレ

#胸キュン #切ない #じれったい

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Posted by ブクログ 2022年05月06日

小学生の時の悪ふざけで骨格標本を埋めた‥それはホントに骨格標本だったのか?ラストはまた意外な展開になって‥楽しく読めました。

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Posted by ブクログ 2022年04月24日

" [..] それでええ、と答えた。「真実が人を助けるとは限らん」"
なんか重いな、、と途中思いながら、結局最後まで読み終えました。

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Posted by ブクログ 2020年08月28日

恐るべし小学五年生.仲の良い5人で30年前骨格標本を埋めたはずが人骨を埋めたのでは?という疑問に囚われた豊は,その時の友人を訪ねて問いかける.1枚の新聞記事が発端となり,記憶を重ねるごとに一つの事件が浮かび上がる.明らかになってくる真実と,過去と向き合うことで現在の行き詰まった生活をそれぞれのメンバ...続きを読むーが改め新しい1歩を踏み出していく.もちろん悪いところも暴かれるがそれ以上に明るい空が見えてくるような,人間の良き心を信じれる物語だった.

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Posted by ブクログ 2020年08月26日

子供の頃に起きた事件を、大人になった男女4人が回想していき、
真実を導き出していく。

この方が描くドンヨリとした雰囲気、好きだなぁ。

最後の最後にメタ的驚きがありプチビックリ。
割とありきたりな仕掛けで、賛否両論ありそうだが
私はアリ。

作者はずっと男性だと思っていたけれど女性なのかも!?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年07月28日

小学生の頃、いけ好かない教師を困らせてやるつもりで、学校から盗み出した骨格標本を山中に埋めた子どもたち。30年後の新聞記事を見て、あれは骨格標本などではなく、本物の骨だったのではと当時のことを振り返る。

強く興味を惹かれた出だしだったのに、話中に著者の名前が出てきてシラける。面白いと評判の作家とい...続きを読むう扱いで、愛嬌とみなすべきなのでしょうが、どうにもそうは思えず。名前が出てくるたびにちょっぴりゲンナリしていたのですけれど。

そうか、これはこの名前でなければ駄目だったのか。そもそもがこの名前を使って何か書こうという遊び心から始まったのかしらんと思います。驚いたのは驚いた。面白かったことは面白かった。でも、こういう芸風の作家ではないと思うので、謙虚な日本人としては(笑)やはり自身を人気作家として登場させるのはちょっとどうだか。

と、文句を言ってみましたが、読後感は良し。幼なじみはいいもんだ。

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