【感想・ネタバレ】ドラゴンズ・タンのレビュー

あらすじ

古の中国で、世界を滅ぼしたいという男の怨念から生まれた「竜舌」。古井戸に宿る奇異な生命体は漢、唐、明……と時代を経ながら歴史のはざまで姿を現しては暗躍し、人知れず不気味な存在へと変貌して行く。そして、時は満ちた――。愛と「禍」を描く、悠久の刻を越えたネオロマンスにして、因果の巡るホラーサスペンス!

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Posted by ブクログ

違いますよ!

最近みんみんがハマっている宇佐美まことさん
なんかまた引っ張られた感じなのがなんとなく悔しいから、あえてみんみん未読の…ってことじゃないですからね!
昨年末から読みたいリストに入っていたんですからね
引っ張られたときは引っ張られたって言いますから!

以上誰も必要としてない言い訳でし


さて『ドラゴンズ・タン』です

いいね!宇佐美まことさんいいね!

話の筋としてはよくあるやつです
よくあるやーつです

大昔に引き裂かれた男女が転生を繰り返し時空を超えて再び出会う

ほらね、どっかで聞いたことあるやつでしょ
聞いたことあるやーつでしょ(なぜ毎回言い直すのか)

でもそこにね○○○○の要素を加えることで、全く新しい物語に姿を変えるっていうね

既存のシステムに新しいエッセンスを加えて…っていう新製品の開発手法によくあるやつです
よくあるやーつです(また!)

いや、すごく面白かったんですが
みんみんの本棚を見ると宇佐美まことさん、かなり多彩な物語を書く作家さんのようでいろいろ読んでみたいなと思いましたよ
って結局みんみんの本棚参考にするんかい!っていうね

いいんです!

それがブク友ってやつです
(最後だけ言い直さない気持ち悪さ)

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2023年04月23日

Posted by ブクログ

第1章~第5章それぞれが独立した物語かと思いきや始まりは漢の時代、中国。『竜舌』の怨念は時代と舞台を変え暗躍する。翠の玉石、鋭勍微、小指…不気味である。壮大で濃密、伏線回収も円滑だった。

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2023年02月05日

Posted by ブクログ

舞台は漢・唐・明時代の中国から昭和の上海、
そして令和の日本へと、
それぞれの時代の物語は現代に繋がっていて、
連作短編集でありながら、
受け継いで受け継がれて現代に到達する、
悠久の時を越える壮大な物語でした。
すっごく面白かった!
古代の中国での出来事が、
こんな風に進んで行くなんて、
古の世界の中に飛び込んだように、
どっぷりはまりました。
ファンタジー系はあまり好きではないのですが、
この作品はホントに面白かったです!
進むにつれてはまって行きました。

***ネタばれ***
翠の耳飾りが片方づつ受け継がれ、
2000年の時を越え、
現代の日本で再び揃った時、
「あぁ、こう揃った」と、
最終章でこんな感動が待っていたなんて、
なんて壮大な物語なんだろう、
ホラーサスペンスでありながら、
なんて大河浪漫にあふれた物語なんだろうと、
ため息みたいなものが沸きました。
凄い作品でした!

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2023年01月19日

Posted by ブクログ

以前読んだ「螺旋プロジェクト」の1人作家版?中国の壮大な歴史からホットなウイルスまで、あまりに壮大なスケール…読み終わってグッタリ。核かなという予想も大きく外れ。荒唐無稽ではあるが「人の一生は一夜の夢に過ぎないかもしれないが、そのひとつひとつがあるからこそ悠久の歴史がつながる」にロマン感じる。「陰があれば必ず陽がある」「竜の舌ウイルス」「くだらない感情に左右されることがない人間の肉体を食い尽くす仮借のない機械」知念さんと同じウイルスの捉え方だ、へー。

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2023年01月07日

Posted by ブクログ

漢の時代から現代の日本までの壮大なスケールの作品でした。
最初は中国名が難しく読みにくい感じがしましたが、最終章の舞台は日本だったので、すべてはここに着地するためだったのかと納得しました。
各話が最後へとつながる連作短編集。
ロマン溢れる壮大なファンタジー作品でした。
最初は竜舌(ドラゴンズ・タン)が活躍する作品かと思ったのですが竜舌は悪役でした。


第一章流沙の王国
物語の始まり。
漢の時代の竜将軍と幼なじみ。
竜将軍は蘭鷲という白い狐と交わり何千年もの命を授かります。
そして、竜将軍は竜舌になります。

第二章機関木人(からくりにんぎょう)
唐の時代。
動物の芸を操る道士と彼に養われている動物と心を通い合わせている少年。

第三章紫禁城の雷獣
次期皇帝と守り役の幼なじみ。
二人の関係の転落。

第四章泥の河に沈む
上海のフランス租界に住む久子とその家で働いていた女中との友情。命尽きようとする女中に「今度は私の娘に産まれておいで」と久子は告げます。

第五章そして竜はよみがえる



※以下ネタばれありますのでこれから読まれる方はお気をつけください。




救命救急センターで働く女性医師家串梓と孤高のアルペン・クライマー磯村拓矢。
梓の祖母は久子でした。
『竜舌』と呼ばれる疫病(ウイルス)と梓らの戦い。
拓矢は免疫作用を獲得している人間でした。
そして二人は一対の翠色で涙の形をしたイヤリングを片方ずつ持っていました。

(P353より)
あの時に結ばれなかった二人は何度も何度も生まれ変わって現れた。男は右肩に刀傷があり女にはものごとの本質を見抜くという異能が備わっている。
それは砂漠の中の小国にいた巫祝の女から受け継いだ能力だ。

(P371より)
大陸の名もない人物が少しずつ手を貸して歴史を築いてきた。彼らが相手の顔も知らず受け取ってまたバトンが今つながったのかもしれない。



※レビューに人物名を入れようと思ったのですが、パソコンでも中国名の漢字の変換ができず入れられませんでした。つたないレビューで申し訳ありません。どんな感じの作品かわかっていただけるといいのですが。

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2022年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

連作短編5篇の転生もの。
漢、唐、明、日本と別れた2人の運命が時代を超えて再び巡り合う。一対の耳飾りと剣がその絆をあきらかにする約束だけど、二つの運命はなかなか交差しない。
1篇1篇がそれぞれ独立して面白く、最後に全てが繋がって退魔が成るところはあっけないほどだった。

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2023年03月12日

Posted by ブクログ

中国、漢の時代から現代の日本まで5章あるが、第1章の登場人物名を覚えるのに少々苦戦する。
章が進むに連れて「竜舌」が、妖狐から別物へと変わってゆく過程に悍ましさを感じながらも読むのは止められなかった。
いったい、どこの時代へどう繋がってゆくのか…想像もできなかった。
最終章で、日本の現代にてウイルスになったときはどうなるのかと思ったが、それも察知できたのは決まっていたことだったのかもしれない。

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2023年02月06日

Posted by ブクログ

一章の難読漢字だけ乗り越えれば
あとは サクサクと読めると思いますので
三国志などがお好きな方は
楽勝かと(笑)
私は しばらく名前を覚えようと
頑張ってましたが
途中で 諦めたので
そこから楽になりました

私は4章の泥の河に沈むが
一番好みでしたね
苦界の女性の話は
ぐっときます
ここら辺は ただ甘いだけの
ファンタジーとは一線をかくして
人の生きざまが出ますね

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2022年12月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好きな著者だったので。

「ドラゴンズ・タン」、竜の舌を巡る輪廻転生のお話。
中国の漢の時代からはじまったお話は、
大陸から現代の日本へと転がり込む。
といっても、「ドラゴンズ・タン」が何なのか、
何を意味をするのかは最後まで分からない。

ただの(というと語弊があるが)ファンタジーかと思っていたら
最後に思いがけない現実的な展開になり、
何もかにもがうまくはまっていくのは驚きだった。
(伏線回収という言葉がどうも気に入らないのは私だけだろうか)

個人的には、
いろいろな時代に登場する、
様々な人物たちが彩る物語が楽しかったので、
そのままファンタジー的な展開も読んでみたかった気がする。
自由に飛び回っていた空から地上に降り立つのではなく、
そのまま飛び去ってしまうような。

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2022年11月22日

Posted by ブクログ

漢の時代の中国から時代を越えて引き継がれる因果の物語。凶悪な禍、不老不死の力を得た男、そして禍を察知し食い止めることができる一組の男女。何度も生れ変わり運命に翻弄される男女はいずれ、巡り合うことができるのか。そして禍に立ち向かうことができるのか。壮大なスケールのファンタジーです。
五つの時代の五つの章で描かれた物語ですが。どの章一つ分でもひとつの物語として読みごたえがたっぷり。その中で生まれ変わった彼もしくは彼女と、彼らを抹殺しようとする不死の男の不穏な対立が実にスリリング。ただし生まれ変わった彼らは一連の事態を把握できていないので、圧倒的に不利なんですよね。実際第四章まではずっと敗北……だけれどそうでないと物語は進まないので仕方がないのです(苦笑)。
そして最終章で舞台は現代日本へ。ここで初めて明らかになる「竜舌」という禍の正体。そうか、そうきたか! ここまですべてファンタジックな要素が多かったのだけれど、一気に現実に即した恐怖が顕現します。そしてすべての章での伏線が回収され、物語は大団円へと向かうのか。クライマックスは一気読みでした。

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2022年10月17日

Posted by ブクログ

12月-02。3.5点。
昔の中国、暴虐を尽くす将軍が化け狐に取り憑かれる。死亡した際に、その部下は将軍の仕掛けた「竜舌」を見届けるために生きる。。。

舌とあるから、何か料理系の物語かと思ったが、全く違った。でも結構面白く、ラストの日本編はとても良かった。

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2024年12月06日

Posted by ブクログ

古代中国に始まり現代日本へと至る超絶幻想ロマン。それぞれが独立した5つの物語で紡がれる連作形式だ。
1人の男が世界の破滅を望み、その呪いから生まれた謎の存在“竜舌”。分かち難い絆で結ばれた2人の男女が、宿命により輪廻転生を繰り返しながら“竜舌”を討つ機を窺う。
5篇それぞれに読み応えがあり、あちこちに伏線やヒントが散りばめられている。そのすべてが収斂する第五章は圧巻だ。
まさに今、この時代にこそ、本書が出版された意味がある。

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2022年10月05日

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