宇佐美まことのレビュー一覧

  • 虹色の童話

    ネタバレ 購入済み

    怖い童話

    マンションの住民が次々に事件で死ぬ。事件は、各々、犯人は違うしバラバラなのだが、それが、グリム童話に繋がる。意外な結末へと導かれる。誰もが少しずつ不幸を抱えて生きている。イヤミス。

    #怖い #ダーク

    0
    2021年06月14日
  • 夜の声を聴く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    定時制の生徒の話から、そこでの友達が働いている「月世界」というリサイクルショップの話になる。便利屋業もやっていて、そこに持ち込まれた、カブトムシの幼虫が全滅した話、たぬきに化けた息子 お母さんと妹がなかなか会ってくれないといった相談事を受け、解決する。

    カブトムシ全滅は、起きていない火事を偽装して、高い階から飛び降りさせ自殺にみせるという殺人で、火事に見せるためにドライアイスを使い、その処理でカブトムシが死んだというように完全にミステリ。青春ものと思って読み始めたのでびっくり。それでその事件は解決したのに、章立てや連続短編集との扱いもなくてそのまま話がすすんでいく。最後は、大吾の家族は強盗か

    0
    2021年05月17日
  • 夜の声を聴く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    伏線回収をきちんと行っているミステリー。もっとホラーやイヤミスと思ったら、怖い方には振れず青春小説系に振れているのが意外だった。

    ミステリーと青春小説は相性が良いがこの作品もその相性を上手く使っている…というかその特性を生かしている。

    キャラクターの中に少々ザツな個性の人(結局、リスカの女性は主人公の定時制高校入学のきっかけになっただけ?とか、堅物執事とか)もいて、物語上大きな瑕疵ではないけど、もうちょっとエエとこに当てはめてあげたら生き生きしそうやのになぁ、

    など少々の難癖はつけれないこともないが、些末なこと。きちんとまとまった良い青春ミステリーだと思う。

    0
    2021年04月22日
  • 夜の声を聴く

    Posted by ブクログ

    やはり宇佐美まことはいい。ボニン浄土が良かったので、これも読んだが期待以上だった。この作品も着地がいい、単なるミステリーとは違う読後の爽快感がある。自分の思い込みだったのだが、ボニン浄土を読んだとき作者は男性だと疑わなかった。愛媛県在住の女性と知って驚いている。

    0
    2021年04月22日
  • 夜の声を聴く

    Posted by ブクログ

    伏線がわかりやすかったが、それぞれの登場人物のキャラが立っていて、読後、前向きになれる小説だった。読んでよかった。

    0
    2021年01月28日
  • 夜の声を聴く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この作品も善悪で単純に語れない人間の複雑な内面の襞に胸が震える。
    心に苦しみを抱えた隆太は入学した定時制高校で気さくで明るい人柄の大吾に出会い、彼が住み込みで働くリサイクルショップ「月世界」に出入りすることに…。外からの刺激に少しづつ動いていく隆太の気持ち。すっかり定時制高校の青春小説のノリの前半が、後半は過去の一家殺人事件の解決に迫っていくミステリーに一転して「月世界」を通じて広がった人々の関係性がスルスルと繋がっていく様が素晴らしい。
    長いトンネルの旅が終わって静かにそれぞれの居場所に散る余韻もよかった。

    0
    2021年01月24日
  • 骨を弔う

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    仲間と埋めた骨格標本の骨の真実を追い求める、かつて小学生だった男女たち。苦い過去を抱えひっそり生きる者、都会で忙しく日々を送る者、辛い結婚生活を耐える者、家族を失い時間が止まってしまった者…それぞれ歩んできた道が再び交わり、徐々に解けていく骨の謎にすっかり没頭。
    最終章はあっと驚いて作者のしかけに興奮のゾクゾクが止まなかった。評価が大きく割れそうな結末だが、めくるめくミステリーと幾多の層をなした人間の姿にお腹の底から満足感が湧き上がる。
    縁と大小の奇跡は人生を廻す歯車、自分もその醍醐味を感じて生きていきたい。

    0
    2021年01月16日
  • 聖者が街にやってきた

    Posted by ブクログ

    タワーマンションや昔ながらの街並みなど新旧乱れる架空の都市・多摩川市。さらに発展しようと市民参加のミュージカルを立ち上げることに。その準主役として選ばれた桜子の娘・菫子。有名な演出家に怒られながらも、懸命に頑張っている一方で、恋の発展も・・・。
    時を同じくして、その地域では奇妙な死亡事件が続発している。2つの話は、平行しているかと思いきや、いつの間にか繋がっていることに。そして驚きの展開へと進んでいきます。

    「聖者が街にやって来た」ということで、明るいイメージを想像していましたが、殺人や貧困、ドラッグといった闇の部分が多く、「悪魔が街にやって来た」と思えるほどでした。
    しかし、読みやすい文章

    0
    2020年12月24日
  • 角の生えた帽子

    Posted by ブクログ

    とにかく読みやすくてサクサク進んだ。
    飛び抜けて面白い話はなかったけど、イマイチな話もなく平均して面白い。

    0
    2020年12月19日
  • 死はすぐそこの影の中

    Posted by ブクログ

    ピアノの調律師の麻衣子は幼い時に父を亡くし依存体質の母は麻衣子を1人で育てる事が出来ず、夫の兄夫婦を頼り実家の四国の山奥へ移住する。
    義兄は、村の権力者であり、麻衣子の母は異形の義兄に依存して村での生活を送るが、麻衣子は叔父を毛嫌いする。
    そんな中、村にダム建設の話が上がり、建設を巡って村人が対立中に叔父が事故死する。
    その後、母と叔母と共に東京に戻り、今度は叔母に依存するダメな母。
    叔父の事故死の真相は?というのがこの本の本筋と思いきや‥
    叔母や麻衣子の友人たちの真相、母親の思い。
    色々、ビックリな事が出て来て最後まで面白かった。

    0
    2020年12月18日
  • 夜の声を聴く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    便利屋「月世界」に依頼された数々の難題。
    一見何の関係性もない出来事が徐々に繋がっていく。
    バラバラに散らばったパズルのピースが次々に揃い、スッキリした爽快感を味わった。

    世の中に絶望し引きこもりとなった青年が、入学した定時制高校で出逢った貴重な経験はその後の彼の道標となる。
    人と人との縁…楽しいことも辛く悲しいことも、全てひっくるめて糧にして前進することの素晴らしさ。
    膝を抱えもがき苦しんだ夜の底から見事に這い上がった姿が眩しく清々しい。

    宇佐美さん初読み。
    噂と違いそんなに怖くなくてほっとした。

    0
    2020年12月14日
  • 角の生えた帽子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    単行本で読んでいて内容的にはほぼ再読。
    新たに収録された三つの短編が、これまたひんやりとした冷たい輝きを放っていて嬉しい。
    人の心をざわつかせ、時にゾクリと時にせつなく不意にじんわりと、謎めいた怖さの中に様々な顔を持つ怪談の愉悦にしばし浸った。異彩を放つ「みどりの吐息」、読後の余韻がたまらなく好きな「左利きの鬼」がやはり心に残るなぁ。
    ラストを飾る「湿原の女神」の絶望を絶望のままで終わらせないこの上なく爽やかな読後感には改めて驚かされるばかり。

    0
    2020年12月11日
  • 夜の声を聴く

    Posted by ブクログ

    学校に馴染めず中2で引きこもりとなった隆太は、公園で目の前で手首を切った女性に引き寄せられるように、彼女が通う定時制高校に入学した。隆太が所属する「浅見クラス」にいたのは、様々な事情を抱えた同級生たちだった。やがて、同級生の大吾が住み込みで働くリサイクルショップ兼便利屋「月世界」を手伝うことになった隆太は、店に持ち込まれる厄介な相談事を解決していく。
    些細な不思議と疑問に端を発して、いつしか11年前に起こった一家殺人事件へと踏み込んでいく。それは、隆太の人生をも変える道だった・・・・・・。

    「月世界」に持ち込まれる奇妙な相談事を生き物の習性に着目して解決する前半は、さながら「探偵ガリレオ」の

    0
    2020年10月18日
  • るんびにの子供

    購入済み

    女性ならば

    初めての作家さん。女性ならわかる、わかるとなりそうなお話がありました。短編なのでどれも読みやすいです。

    0
    2020年10月17日
  • 夜の声を聴く

    Posted by ブクログ

    カバーを隠してどんな内容の本か先入観持たずに読み始めた。

    最初は自殺願望のある者同士のライトノベルかと思い、なかなか読み進まなかったのだが、途中から、あれ?これは少年探偵団の推理ものか?と。

    しかし色々な伏線が明らかになるにつれ、物語はそれはそれはもう壮絶なものに。
    『罪の声』を思わす壮絶さに。
    でもあれとは違い救いがありよかった。

    0
    2020年10月10日
  • るんびにの子供

    Posted by ブクログ

    怖いですよねぇ、この帯。「お母さんにも見えるんですね、あの子が」って。読みはじめて、表紙の女の子が何者かわかったときにも、ひ〜っ。

    ホラーは苦手なはずが最近は好んで手を出しているから、もはや怖がりですなどと言うと「どの口が言う」と言われそう(笑)。

    短いものは5頁、あとは30〜40頁程度の怪談は、どれもすぐに読めてわかりやすくて居心地が悪い。怪異そのものよりも、その現象を呼び込んだ人の心の裡に身震いします。

    それより怖いのは、そんな主人公たちの心を「ちょっぴりわかるなぁ」と思ってしまう自分。自身が怪異を操れると知ったとき、その力を使いたくなるほどムカつく相手って、きっと人生で何人かは出会

    0
    2020年09月23日
  • 黒鳥の湖

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公一家が抱える事情を巡ってのあれこれが絡みあっての展開には悲惨な結末を予感しつつ読み進めたが、それなりの調和的結末にホッとする。
    瞑想の呼吸法や静中・動中の工夫など、仏教・スピリチュアル系の情報も興味深く読んだ。
    それにしても関係者が近くに密集しすぎでは。
    20-46

    0
    2020年09月22日
  • 黒鳥の湖

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    拉致した女性の体の一部を家族に送り付け楽しむ、醜悪な殺人者。突然、様子のおかしくなった高校生のひとり娘。全ては自らが過去に犯した罪の報いなのか―!?推理作家協会賞受賞作家が、人間の悪を描き切った驚愕のミステリー!

    0
    2020年09月15日
  • 黒鳥の湖

    Posted by ブクログ

    「愚者の毒」と同じ作者だったので。

    綱渡りというほどではないが、
    両脇が崖の細い道を歩いているぐらいの危うさはある。
    誰かに感情移入しないように。
    描かれている人物像を信じないように。
    ひたひたと迫ってくる災いから目を背けないように。
    読み方にコツがあると言っては大げさだろうか。

    大逆転、というような転回点は無いのに、
    少しづつ少しづつ変わっていく人生が、
    堕ちている気がしないのは、
    主人公が自分の大切にしている者を見失っていないからか。
    結局、自分も感情移入してしまっている
    その娘が自分を取り戻している結末が良かった。

    いくら有能なサポートと相続した財産があったといっても、
    たいして経

    0
    2020年01月13日
  • 黒鳥の湖

    Posted by ブクログ

    2/3ぐらいまでは、長くて途中でプロットも読めてしまいあんまり面白くない中途半端な話だなあと思っていたのが、残り1/3でガラッと印象が変わり、読みが浅かったことを痛感。全体にまとまっていてプロットの破綻もなく十分面白かった。が、やはり途中は長過ぎる。50頁ぐらいバッサリ切ったらもっとシャープな仕上がりになると思う。

    0
    2020年01月11日