宇佐美まことのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレまず、表現に小さな違和感。
例えば、天井裏からそこに実在していない少女を見下ろす描写。
「睫毛が頬に影を落とす様も、まるでそこにいるかのように」
天井裏から見ているのに、下にいる少女の睫毛が頬に影をおとす様を視認することができるだろうか?
次に、粘菌の進化について。
環境に適応できた種だけが生き残る。それが種の保存。進化である。
そして粘菌は、平家の怨念が美味しかったので、その餌を求めて人に取り憑く。
これは、進化としてはちょっと無理がある。そもそも人のいない場所で生息しているのだから、人を餌にすること自体、環境に適応できているとは言えない。
平家物語は1221年頃、大沢正の事件 -
Posted by ブクログ
IQが一般のレベルより高く、優秀な頭脳を持っている隆太。それ故学校の先生や生徒に馴染むことが出来ずに不登校になる。ある日公園で本を読んでいると、突然若く美しい女性が彼の目の前に立ち、いきなり手首を切ってみせた。そんな彼女に興味を持った隆太は、彼女が通う定時制の高校に自分も通ってみることにする。
自分の居場所が見つけられない世の中に嫌気がさし、死んでしまいたいと思っている隆太と、手首を切るという自傷行為を繰り返すことで、生を実感することができるという百合子。生きるということに相反する形で向かい合う二人は、やがて恋愛とはかけ離れた場所でお互いによい影響を与え合うようになっていく。
その定時制高校に -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学生の頃、いけ好かない教師を困らせてやるつもりで、学校から盗み出した骨格標本を山中に埋めた子どもたち。30年後の新聞記事を見て、あれは骨格標本などではなく、本物の骨だったのではと当時のことを振り返る。
強く興味を惹かれた出だしだったのに、話中に著者の名前が出てきてシラける。面白いと評判の作家という扱いで、愛嬌とみなすべきなのでしょうが、どうにもそうは思えず。名前が出てくるたびにちょっぴりゲンナリしていたのですけれど。
そうか、これはこの名前でなければ駄目だったのか。そもそもがこの名前を使って何か書こうという遊び心から始まったのかしらんと思います。驚いたのは驚いた。面白かったことは面白かっ