池内了のレビュー一覧

  • 重さと力 科学するってどんなこと?

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    科学するということは…をニュートンの万有引力を例にして、わかりやすく教えてくれる。
    スズキコージの絵も、抽象的になりがちな説明を上手く表している。

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    2025年06月08日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    知らない論者も多いのだが,なかなか良い企画だったと思う。
    個人的に自由に最高の価値を置いているつもりなのだが,そもそも自由とは何か,きちんと考える必要がある。自由でないから自由という概念が必要となるという指摘はそのとおりだし,自由と秩序の関係も深める必要がある。
    学術会議の問題は解決されないまま世間からは忘れられてその動きは目的を達しようとしている。カネは出すけど口は出さないなんて器量をこの国に望むのはもう無理なのかもしれない。

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    2024年10月14日
  • 江戸の好奇心 花ひらく「科学」

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    江戸の科学
    個人の趣味、調べて楽しむ
    好奇心で動いていた当時の人を思うと、「楽しそうでいいな」(皮肉ではない)と思った。
    自然で遊ぶのは楽しい。

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    2024年06月26日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    今、私が自由だと思っているものは本当に自由なのだろうかと考えた。秩序はたしかに大事だけれど秩序以上に大事なものを蔑ろにしていないか。
    国は私を守ってくれるが同時に傷付けも見捨てもする。安易にぬるま湯に浸かっていることの危険性。
    これから先の時間を生きる人が傷付き見捨てられないように今を大事にしようと改めて感じた。

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    2024年01月29日
  • 雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集

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    線香花火の燃え方を観察した際の文が、科学的な説明と文学的な表現が混ざっていて印象に残った。こんな美しい見方をできるようになりたい。

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    2024年01月05日
  • 30の発明からよむ日本史

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    日経ビジネス人文庫の歴史シリーズです。
    今回は、発明をキーワードにした日本史であり、世界史に引き続き手に取ることにしました。世界史と比較すると、発明品の幅広さが理解できます。縄文土器から始まるため、本当に日本史全体を見ることができると同時に、漆器・納豆・日本酒・着物・歌舞伎など、現在の典型的な日本文化が、どのように生まれ、浸透していったかがよく分かる一冊です。

    ▼世界に類例がないとして誇れる産物の二種類
    ①「伝統的未来技術」
     日本の長い伝統のなかで培われ、今後も長く生き残ると思われる文物
     日本人独特のきめ細かさ、手先の器用さ、自然と密着した国民性が活かされた発明品
    ②「近代科学の盲点技術

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    2024年01月01日
  • 科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集

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    正直苦手なタイプの本。
    あまり専門的なところはふんふんと読んでスルーしたけど、夏目漱石先生とのエピソードはとても楽しく読めた。
    夏目先生のことがホントに好きなんだなあって感じられる。
    明治時代のザ・エリートの人たちの日常ってどんなんでしょうねえ。
    でも寺田さんの好奇心てホントに日常生活にあるから今も読まれているんだよね。この本が100年ぐらい前のことを書いているとは思えない。
    三陸地方の地震の話は胸がいたい。これからも地震は起こるんだろうね・・・日本のどこでも。

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    2023年06月19日
  • 科学者は、なぜ軍事研究に手を染めてはいけないか

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     現代日本における「軍学協同」を徹底批判する立場で論陣を張ってきた著者による警世の書。
     「デュアルユース」「ミックスユース」を隠れ蓑としながら、防衛予算を使った研究を是認しようとする風潮に対して厳しい問題提起を行っている。とくに第一次・第二次世界大戦における科学者の戦争協力の経緯と、国際社会における戦争違法化に向けた動向とが背馳してきたという指摘は決定的に重要。著者の見立てに従えば、科学者たちは一貫して、国際紛争の解決手段として「戦争」を認めない、という理念を裏切る方向で行為してきたことになる。

     また、2015年に導入された防衛装備庁による「安全保障技術推進制度」にもとづく研究の問題点が

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    2023年05月18日
  • 科学者は、なぜ軍事研究に手を染めてはいけないか

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    理工系の学生・研究員・大学教員はぜひとも読んだ方がいい。
    研究倫理というと、研究不正に関するものが多いが、本書はタイトルの通り軍事研究に注目したもの。大学院の授業でもこういった話をされることはなかったが、知っておいた方がいい内容が多かった。
    偉大な成果を残したハーバーが、率先して毒ガス研究を行っていた話が特に衝撃的だった。

    科学者が戦争に協力してきた歴史、軍事研究に携わった科学者が言い逃れする常套句からはじまり、世界的な軍縮の流れ、軍拡路線に走る日本、そして「科学者は軍事研究研究に手を染めるべきではない」という結論に繋がっていく。

    終章を読み終え、暗澹たる気持ちになった。
    「武力による他

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    2022年11月30日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    ネタバレ

    今から3年前2019年、当時の首相による日本学術会議の会員任命拒否問題は、政府による自由・学術・教育に対する介入であると大変な危機感をつのらせることになった出来事でしたが、自分の周りでこの件について同じようなことを考えていたり意見を交換したりということがあったのは、小学校教員である友人ただ一人との間でした。
    そこにあるものの不穏さを感じ取った人が自分の周りにはあまりにも少なかった、と思います。
    それから現在までを振り返ってみるとたった3年の間に自由というものがとても堅苦しく緊張の伴うものになってしまっており今なお進行形であると感じます。

    気づいたら周りから固められてて自分は奇特な意見を述べる

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    2022年11月14日
  • 江戸の宇宙論

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    江戸時代の科学への興味は少なからずあったということがよくわかる。
    どんな時代でも悔やまず、めげずに取り組むこと。

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    2022年09月24日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    一部ネットで嫌われてそうな論客たちからのメッセージ集。みなさん、日本から少しずつ自由が奪われていると危惧している。
    ある一面の行動・発言が切り取られて批判されることが多い方々だが、その考えに直に触れると、国の在り方や自由について真剣に考えているのが分かる。

    例えば表現の不自由展に携わった津田大介氏。近年、アートの世界では政権の意向に沿った展示しかできなくなってきたと言う。意向に反せば、補助金が下りないなど不自由を強いられるそうだ。

    詳しく知らないが、おそらく、この展示は慰安婦像などを展示するのが目的ではなく、賛否両論のものを公の場で示すこと自体が目的だったのではないか。こうした国の動きに対

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    2022年08月01日
  • 科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集

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    読書会課題
    皆さんは文語体の細かい文字の全集を探したようです
    私は岩波少年文庫でラッキー(^_^;)

    寺田寅彦に関しては中谷宇吉郎の随筆文で(「茶碗の湯」のことなど)で知りました
    入試問題になったり有名らしいですね

    夏目漱石関連にも登場して師弟関係がいいですね
    最近だと「ミチクサ先生」伊集院静
    すてきだなって思います

    日常生活のことがらー科学の視点で見直すー原理や法則を導き出すー研究の出発点になる

    ●身近な科学が親しみやすい●
    学校で学ぶ時はたいがい教科書とか実験で入るけど
    出かけた先でその事柄を見ながら身近な人が教えてくれたらきっと自分のものになるだろうな
    電車の混雑とかこれからだっ

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    2022年07月24日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    「知る」ことで「知らない」では感じられなかった物事が立体的に色彩を持って立ち上がってくる。
    ニュースを見て感想を抱くだけといった姿勢では流れに逆らうことはできないが、思考し行動することは人を新たな場所へ連れて行ってくれる。
    本書では各分野の著名人が各々の視点から考えを述べており、他人の視点、思考、背景等を感じながら読み進められるという点で対話的な(厳密には違うが)一冊になっている。
    自由を重んじる立場の方々の考えに多く触れることができて心地良さすら覚えるが、逆に反論する立場の人の意見にも触れたい気持ちになった。

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    2022年06月01日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    第二章 文化芸術の自由は誰のためにあるのか
    から読み始めました

    「芸術」の周辺にいらっしゃる
    人たちの 肌感覚による発言が
    そのままストレートに伝わってきます

    いつの世でも
    どの国でも
    「弾圧」「排除」は
    ピンポイントで行われる

    危うい この国では
    よほど意識しておかなければ
    いつのまにやら 加害者側に取り残されている
    ことになってしまうことが多いように思う

    本書を(肯定的に)読んでいる人たちとは
    どこかで しっかり つながっておきたい

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    2022年03月08日
  • 物理学と神

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    神様と物理学
    世の中の成り立ちを知ろうとするとき、
    科学者が神についてどう考えたのか
    とても面白かった

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    2022年02月11日
  • なぜ科学を学ぶのか

    購入済み

    文系人間にも必要な科学的視点

    2021年中学・高校入試での頻出本。私たちの生活は多くの科学技術に囲まれながらも、科学に対してあまりにも無頓着であることに気付かされる。筆者は「お任せ民主主義」と呼び警鐘を鳴らす。難しいことは専門家に任せ、素直に従っていれば間違いないだろうと、自分で考えることをしなくなっている。一人一人が見識や判断力を養い、私情を挟まず議論や分析を行うことこそ、科学的であるという。原子炉やGPS、インターネット、ドローンなど科学技術の多くが軍事兵器開発からの転用というのは残念だが、どう使うかは我々人間にかかっているのだ。

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    2021年12月27日
  • 科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集

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    ネタバレ

    池内了氏編集による寺田寅彦のエッセイ集。
    岩波少年文庫なので対象の読者は青少年だろうと思うが、もともとは一般読者向けに書かれたエッセイを編集したものであるので、誰が読んでも面白い。

    著名な物理学者である編者・池内了氏もまた、寅彦のエッセイを読んで育ち、間違いなく影響を受けて日本を代表する物理学者となった。その影響を与えた側の寅彦もまた、第五高等学校時代に数学と物理学を教える田丸卓郎先生との出会いで、進路を物理学に変更したようである。

    そしてまた第五高等学校といえば、かの夏目漱石(金之助)先生との出会いもあり、文学(特に俳句)について語り合う仲となったとのこと。漱石の「吾輩は猫である」に登場

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    2021年12月18日
  • 科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集

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    明治生まれの科学者の目を通した「現象」の観察を描くエッセイ。特に、身の回りの自然を対象にしたアイデアが印象に残る。時代もあるのだろうが、夏目漱石の教え子の1人にして俳友でもあったという寺田氏の文章は、下手な文学よりも格調高い。特に第Ⅰ章が堅い文体なので、難解に感じたらII章以降から読み始めた方がいいかもしれない。中1国語で勧められる本だが、余程本を読み慣れているのでなければ、文体・内容共に高校生でちょうどいいかと思う。ややもすれば科学偏重になりがちな現代より、先を見た科学者の視点には是非触れてほしい。

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    2021年11月29日
  • 日本学術会議の使命

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    歴史的経緯がコンパクトにまとめられており、議論の土台となる一冊。
    いわゆる「任命拒否問題」も然ることながら、我が国における学術と社会との関わり、そして学術界におけるアカデミーの役割という観点から、結論ありきではない議論が求められていると思う。
    そういう目で眺めると、特に隠岐先生の論考は示唆に富む。

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    2021年10月10日