池内了のレビュー一覧

  • 疑似科学入門

    Posted by ブクログ

    疑似科学を通して科学的方法について論じるような内容になっている。「入門」が付いているのは、全体を概観したものだからのようだ。

    第1章では、第一種疑似科学として占い、超能力、疑似宗教を取り上げる。これらの背景にある人間の認知に関するエラーやバイアスを説明している部分はわかりやすく整理されている。その上で、「疑似科学は関連性の錯誤を期待して網を張っていると言える」とまとめているのは腑に落ちる。

    第2章では、第二種疑似科学として科学の悪用・乱用を取り上げ、アルカリイオン水などの水ビジネス、磁気ネックレスなどの磁力、ゲルマニウム、ホメオパシー、マイナスイオン、アガリスクなどをやり玉にあげている。手

    0
    2018年10月31日
  • 科学の限界

    Posted by ブクログ

    専門的な箇所は飛ばし読みだったんですが^^;
    非常に興味深く読めました、特に第3章の社会が生み出す科学の限界。
    日本とドイツの電子顕微鏡の件なんてまさに日本メーカーのドツボにも思えてくるし・・・。
    原子力ムラの問題も。

    0
    2012年12月07日
  • 知識ゼロからの科学史入門

    Posted by ブクログ

    科学と一口に言っても幅広いので、苦手分野も含め概観出来て良い構成。
    それにしても、黎明期の偉人達は守備範囲が広い。現代はより細分化されているが、ITの発達が異なる分野間の相互作用を補えば、科学にはまだまだ発展の余地があるのだと思いたい。

    0
    2012年11月04日
  • 科学と人間の不協和音

    Posted by ブクログ

    科学と現代社会の危うい関係について、「産業」「軍事」「宗教」などの観点から考察している本。著者自身も一流の物理学者であり、一種の自己批判として書かれているだけに迫力がある。また、疑似科学(エセ科学)と長年戦ってきている人だけに、「科学が世間からどのように見られているか」についての嗅覚は非常に鋭いと感じる。
    まあ、私はすでに産業界に取り込まれた側の人間なので(笑)、半分は他人事といった感じで読んだのであるが、科学技術史を丹念に紐解きながら論を進める姿勢には好感をもった。あと、私が昔から抱いていた「科学者や技術者の最大のメリットは徴兵免除である」という直観は、歴史的にも完璧に正しかったことが分かっ

    0
    2012年10月28日
  • 雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集

    Posted by ブクログ

    中谷宇吉郎・雪の科学館に行って来ました。
    この本が面白かったので
    ぜひ行ってみたかったのです。

    本の中では、
    実験室の様子や茶碗の湯の話が
    今でも印象深いです。

    ここに来て,スライドショーで、
    映像と一緒に中谷先生の事を学びましたが、
    本の中の先生のほうが生き生きしていた様な感じがします。

    しかし、百聞は一見に如かず
    雪のことを学ぶには、
    展示や実験が、ばっちりでした。

    喫茶室で
    湖を眺めながら、人口の霧を眺めながら
    頂くコーヒーは、素晴らしいだろうなー。

    0
    2012年08月31日
  • 科学と人間の不協和音

    Posted by ブクログ

    科学と人間との関わりについて、
    震災による原発事故をきっかけとして、科学と人間との不協和音が最高潮に達した、という切り口で、西洋文明史おける科学者論、日本の科学技術論、人間の欲望と科学の共犯関係、科学の神格化、産学官共同体、等を論じている。
    科学者は為政者達に利用されてきた被害者ではなく、業績のためにそれを利用してきたとして、マンハッタン計画への関与を批判。万世一系の神の国の詭弁、そして原発安全神話の崩壊。
    研究費獲得に奔走せざるを得ない現代の科学者への同情を禁じ得ないものの、産官への無節操な迎合は厳に慎むべきものだろう。

    0
    2012年05月02日
  • 疑似科学入門

    Posted by ブクログ

    宇宙物理学者の著者による疑似科学の入門書。といっても,疑似科学という学問領域はない。

    疑似科学的な思想や手法だけでなく,それに「はまってしまう」人間の心理が解説されている。が,著者は心理学の専門家でもなんでもないので,この点には注意。

    この本では疑似科学を第1種(占い・神秘系),第2種(統計の誤用・悪用),第3種(複雑系)に分類しているのがとてもユニーク。

    昨今の原発・放射線に関する様々な言説も,ここで述べられている第2種,第3種に分類されるような情報もかなりあるのだろうと思いながら読んだ。

    0
    2012年04月27日
  • 科学と人間の不協和音

    Posted by ブクログ

    科学者と普通の人の間に横たわるもの。科学者の研究欲を突き動かすものは「世界初」という言葉。軍事目的の研究でも「抵抗感を感じるだろうか?」科学者はどうして疑似科学に無関心なのか。

    0
    2012年04月01日
  • 疑似科学入門

    Posted by ブクログ

    科学とは?オカルト系のいかにもなものから地震予知などあまりに対象が大きすぎ、複雑すぎで仮説が林立しているものまで、信じるに足りるものかどうかを論じます。開運が「運が悪い時期が終わって運がよくなっただけ」だとちょっとサビシイですが。冷静に物事を見るということを学びました。

    0
    2012年03月08日
  • 科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集

    Posted by ブクログ

    今年になって寺田寅彦さんの名前や電車の法則などのエッセイの話を続けて目にする機会があり、いままで読んだことがなかったのでまず岩波少年文庫で読んでみた。

    短編のエッセーなので、読みやすく、話題もとても面白かった。

    なかに「津波と人間」という話があった。昭和8年3月3日の東北日本の太平洋岸の津波で沿岸小都市村落が多数の被害にあった話である。明治29年の三陸大津波から37年で人々の記憶はたちまちうすれ、同じような被害が繰り返される。

    その10年前に関東大震災を寺田寅彦も経験しているが、関東でも安政(1854~1860)の地震の経験は残っていなかったからこそ、また被害を受けたのだと書いている。

    0
    2011年08月17日
  • 寺田寅彦と現代――等身大の科学をもとめて

    Posted by ブクログ

    著者は、物理学者寺田寅彦氏の科学・芸術・文化に対する姿勢を明らかにしつつ、自らの「等身大の科学」と「新しい博物学」という考え方を紹介。
    冒頭から第四章まで、著者の持論について特に分かりやすく説明されています。科学教育は確かに大切ですね。

    0
    2009年11月16日
  • 雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集

    Posted by ブクログ

    雪の結晶の研究で知られる中谷宇吉郎のエッセイから、若者に読みやすいものを選んだエッセイ集。当時の北海道大学の低温室での研究の様子、科学のこころについて、読みやすい文章で科学研究の楽しさが語られており、理系の人だけでなく文系の人にもおすすめ。

    0
    2009年10月07日
  • 時間とは何か

    Posted by ブクログ

    たしかに時間ってなんだ?と思って読み始めた。
    宇宙との関わりが強くて改めて地球は宇宙の1惑星であることを思い知った
    時間ってとても不思議なもの

    プロジェクトヘイルメアリーを読む前に宇宙の話とか相対性理論とかに触れてたの、なんか運命的な感じがする

    0
    2026年02月14日
  • 時間とは何か

    Posted by ブクログ

    時間とはなんだろうという問いについて、子どもにもわかるような例を多用して展開。
    哲学的・ 心理的な内容 (私たちが主観的に感じる時間) というよりは、歴史のなかで私たちはどのように時間を把握してきたのだろうという比較的客観的な時間についての記述がメイン。

    0
    2026年02月05日
  • 時間とは何か

    Posted by ブクログ

    哲学的に時間とは何か、というのを論じるのではなく、われわれの周りにありながら目にすることができない時間を、時計や暦の成り立ちなどを用いて簡潔に示している。
    そのおかげで、読後には時間雑学が蓄積されるから、それを元手としてさらに高度な時間についての旅に出てもよいのかもしれない。

    あとヨシタケシンスケさんのイラストは、やっぱり良い。

    0
    2026年01月25日
  • 江戸の好奇心 花ひらく「科学」

    Posted by ブクログ

    小学歴史漫画の江戸時代の絵に振り袖のお嬢さん、丁稚坊や、職人さん、武士や町人がみんな算盤を持って和算の問題を解いている姿がありました。

    ヨーロッパの数学は、一部の階級の男子がするものでした。

    日本では江戸時代和算好きな農民は昼間働いて夜ワイワイ集まって問題を解いて、解けたら神社に算額を掲げてと。

    江戸時代の人々は、なんて自由で好奇心にあふれていたんだろう!
    と感激しました。
    小学生にこの素晴らしさが伝わると良いなあ~。
    と思っていました。

    すると、江戸の「科学」の本書が。
    そこは池内了氏の真面目おかしいクスクスしながらへぇーと感心してと。

    忘れては読み返しを繰り返して
    楽しみたい本で

    0
    2023年11月12日
  • 疑似科学入門

    Posted by ブクログ

    近代の科学は今ここの現実にしか興味を持たない。科学の誕生前には現実には変えることが有ると信じられていた仮想がいつの間にか変わって、現実が変わると信じていた世界全てが否定されている。科学が進歩し続ける以上、昔のように待っている時間を仮想には使わず現実化していってしまうのだろう。

    0
    2021年04月18日
  • ふだん着の寺田寅彦

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ふだん着の寺田寅彦

    著者:池内了
    発行:202年5月20日
       平凡社

    日経新聞朝刊の連載小説は夏目漱石を描いた「ミチクサ先生」(伊集院静著)だが、数日前から熊本の五校時代の寺田寅彦が登場し、俳句で弟子入りした夏目漱石先生とのやりとりが始まっている。寺田はその後帝大へ進学し、日本の物理学者として歴史上の人物にもなった。随筆家としても有名。そんな寺田寅彦について、手紙などの資料から素顔を分析しているのがこの本。著者の池内了氏も、二つの国立大学の名誉教授でもある有名な物理学者にして、文章の達人でもある。お兄さんは昨年他界したドイツ文学者の池内紀氏。

    1878(明治11)年生まれの寺田寅彦は

    0
    2021年03月30日
  • 物理学の原理と法則 科学の基礎から「自然の論理」へ

    Posted by ブクログ

     タイトルに惹かれて手に取ってみました。著者の池内了さんは宇宙物理学者、いままでも科学・物理学の「入門書」を何冊も著しているようです。
     私は、こういった“入門書”はつい中身を覗いてみたくなるタイプなのですが、ほとんどの場合“手に負えなかった”という結果に終わっています。
     さて、今回はというと・・・。書評の中には、“「基本の基本」をわかりやすく伝授”とか“文系のための物理学入門”とかうたっているものもあったのですが、私の正直な印象としては全くそんなレベルの内容だとは思えませんでした。今回も惨敗です。

    0
    2021年03月18日
  • 科学の限界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    科学の限界

    著者 池内了
    2012年11月10日発行
    ちくま新書

    炭鉱に入る鉱夫はカナリアを先頭にする。敏感なカナリアが有毒ガス発生を感知してくれるからだ。1995年のオウムの強制捜査でも機動隊が持っていた。ヨアヒムスターレルというチェコの銀鉱山では、ゴキブリがカナリアの役を果たしていたらしい。ゴキブリも感知するとパタバタと騒ぐため。著者の池内了氏は、科学者は「社会のカナリア」であれと主張している(「社会のゴキブリ」では誤解を招くとも)。

    科学者は、個人的な欲望や社会的な制約、圧力などで、必ずしも“正しく”科学と向き合っていない。成果を上げたい、成果を上げて研究費を獲得したい、理論より実

    0
    2021年03月17日