池内了のレビュー一覧

  • 雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集

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    茶碗の湯気から物理全体へ話を広げる。「ろうそくの科学」を思わせる。そのほか軽妙洒脱なエッセイ。今の中学生には難しいかな。

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    2021年03月05日
  • 疑似科学入門

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    前半は楽しい
    後半には疑似科学に騙されないための心構えが書いてあるが結局は、反証例を考えるクセをつけることだろう

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    2021年02月26日
  • ふだん着の寺田寅彦

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    物理学者の池内氏が、同じ物理学者の寺田寅彦の姿を論じる。学術的な面ではなく、家族とのこと、持病のことなどを寅彦の全集や周囲の人たちの残した文章などから描き出す。
    寅彦の死因は、若い頃にX線回析実験をしたことが原因かもしれない。という独自の推測もかかがている。

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    2020年08月21日
  • 科学の限界

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    池内了(1944年~)氏は、天文学者、宇宙物理学者。名古屋大学名誉教授。一般向けの書籍も多数執筆している。
    本書は、2011年3月の東日本大震災と原発事故が、現代の科学・技術における限界を露呈することになった翌年に出版され、「何が科学・技術の限界を決めているか、それは克服できるのか、克服できるとすれば現在の私たちに何が欠けているのか、克服できないとすれば今後科学・技術とどう付き合っていくべきなのか」について、“人間”、“社会”、“科学そのもの”という多角的な側面から分析したものである。
    内容は概ね以下である。
    ◆人間が生み出す科学の限界・・・人間の叡智である科学の進化に対して、技術の進化のスピ

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    2020年04月05日
  • 宇宙論と神

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    古代ギリシャや中国、インドの宗教的宇宙像から現代のダークマターやダークエネルギーが大部分を占めるという宇宙像に至る宇宙観の発展を、(キリスト教的な唯一)神と絡めて解説した本。
    少なくとも中世ぐらいまでは、宇宙の真の姿、システムを追求することが、今では科学と対置されがちな神の居場所を追い求める営みであり、その時々の社会情勢と互いに深く影響しあってきたのだということが読み取れて興味深かった。が、14章の人間原理についての記述には違和感を覚えた。人間原理とは簡単に言えば、宇宙が人間を生み出し得たという条件を用いることで物理定数の「都合の良さ」を説明する説である。筆者は、宇宙が、人間のような誕生して間

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    2020年03月16日
  • 雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集

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    冬の岩波少年文庫シリーズ。
    雪の結晶の研究で有名な物理学者・中谷宇吉郎のエッセイ集。
    
    科学の話といってもひとつも難しいところはなく、誰にでもわかるような言葉で研究のおもしろさを語っている。
    
    線香花火を「松葉」や「散り菊」と描写するなど、観察ですら文学的な文章。
    
    地球の形が、凹凸があったり、楕円形であっても、鉛筆の線の幅に収まってしまう円になることを数式をまったく使わず説明してみせるあたりも見事。
    
    雪の結晶、落雷、線香花火、霜柱、日常生活にある不思議を研究を通して解明できることをわかりやすく説明していてすばらしい。
    
    以下、引用。
    
    これは少したくさん刷りすぎた

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    2020年02月27日
  • 科学者は、なぜ軍事研究に手を染めてはいけないか

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    著名な天文学者による科学者・技術者向け反戦論。突き詰めるとそれはそうなんだけど,やはり一面的な見方だよなあ,という感想。

    それと感じたのは,この本は全く当事者への取材というのをしていないためにこういうことになったのかなってこと。
    机上で長年の持論を更に煮詰めて世に出しただけ,という感じが否めないのは,やはり弱点なんだろう。

    このくだりなど,たとえ実績ある立派な科学者でも,持論に有利なように事実をねじ曲げてしまう良い例かも。
    「劣位になった兵器は一度も使われないまま廃棄される…自衛隊が爆撃機を何年かおきに更新しているのが典型」p.79
    何の話だろう?自衛隊が爆撃機を運用したことなんて皆無なの

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    2019年10月16日
  • 科学と人間の不協和音

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    タイトル通り科学者のイメージや思いに対する不協和音が、いろいろな視点で語られている。
    科学というものが、皆の中で印象によって素晴らしくもあり、不確実なものとも捉えられてしまうのは仕方ないのかな。しかし、少しは中身を理解する意識がないと、結局自分が損をする気がした

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    2019年06月12日
  • 司馬江漢 「江戸のダ・ヴィンチ」の型破り人生

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    ネタバレ

    <目次>
    第1章  絵の道に入るまで
    第2章  街絵師江漢の誕生と成長
    第3章  旅絵師江漢
    第4章  窮理師江漢
    第5章  地動説から宇宙論へ
    第6章  こうまんうそ八
    第7章  退隠・偽年・偽死
    第8章  不信・無言・桃言

    <内容>
    分かりやすい司馬江漢の伝記。傲慢で偏屈で自意識過剰だった江漢の様がよくわかる。作品をあまり載せず、理系の江漢を前面に出す。

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    2018年11月29日
  • 疑似科学入門

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    科学という言葉は一種の仮定である。だから「科学的」と誰かが言ったところでそれが何を意味するのかということは本当のところわからない。

    この本で疑似科学と分類されている物は、宗教や占いといったもの、あるいは化学物質の名前が出てきてその効用がうたわれてる、しかしその科学的根拠があいまいなもの。あるいは極端な曲解を起こす様に科学的説明を用いている物である。

    そういうのは世の中に溢れかえっている。特に商品やサービスを売る「広告」というものにはその広告の規模を問わず疑似科学的なものがまじっている割合は結構高い。

    もちろん科学そのものが万能ではない。しかし騙されて後悔しないためには一定の科学的見方とい

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    2018年10月09日
  • 30の発明からよむ日本史

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    ネタバレ

    <目次>
    タイトルの30は、縄文土器・漆器・納豆・日本酒・城・かな文字・畳・和紙・着物・扇・日本刀・醤油・忍者・茶道・歌舞伎・浮世絵・握り寿司・ソメイヨシノ・俳句・乾電池・養殖真珠・八木アンテナ・胃カメラ・インスタントラーメン・新幹線・クオーツ時計・光ファイバー・自動改札機・カラオケ・青色発光ダイオード

    <内容>
    雑多な日本初の発明を、歴史的に追っていく。縄文土器や歌舞伎、浮世絵などのように完全に歴史的なものから、胃カメラ・光ファイバーのように、技術史的なものまで、一つ8~12ページほどでコンパクトにまとめてくれてある。日本史の授業の、文化や経済の所で、簡単に説明するのに役立つ。

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    2018年04月23日
  • 科学者と戦争

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    ●→本文引用

    ●軍事研究が科学を進めると科学者が誤認することである。科学は戦争によって発展したという人すらいる。しかし第4章で述べるように、軍事研究によって発展するのは技術であって、決して自然の法則を追い求める科学ではない。(略)軍事研究は軍需品の開発のために行なうものであるから、純然たる技術なのだ。

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    2018年01月14日
  • 科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集

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    印象に残った作品
    P51 電車の混雑について
    P180 津浪と人間
    P189 涼味数題
    P198 科学者とあたま

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    2017年07月17日
  • 疑似科学入門

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    疑似科学を3種類に分けて、それにまつわる問題について考察している本です。

    「第一種疑似科学」とは、人間の心理や欲望につけ込むもので、占い系、超能力やスピリチュアル、疑似宗教などが含まれます。「第二種疑似科学」は、科学を乱用・誤用・悪用したもので、「ゲーム脳」やマイナス・イオン、さらに統計の処理に誤りのあるものなどを指します。著者は、これらの疑似科学を信じてしまう心理などを明らかにしています。

    これに加えて本書では、地球環境問題や地震予知など、まだ理論や手法が確立しておらずデータの集積も十分でない分野で一面的な断定を下すような言説を、「第三種疑似科学」としています。その上で、こうした問題への

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    2017年02月12日
  • 科学と人間の不協和音

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    日本における「科学技術」という概念の分析が興味深い。基礎科学の理学部と技術開発の工学部の比率はおおよそ1対8が維持され、「科学技術」というのはもっぱら技術の推進を意味し、科学はその補完物とみなされてきたという。技術を科学の僕とみなすヨーロッパ、その反対の日本という指摘も重要。

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    2017年01月05日
  • 科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集

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    身近な疑問に対して、科学的な疑問を持つ。今読んでも、なるほどと思わせるものがある。満員列車には周期が有り、その後の列車は空く。

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    2016年12月24日
  • 宇宙論と神

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    「どうなのか?」「どうなっているか?」の解明は進みつつも、「なぜそうなのか?」については「神」以外の回答を持たない宇宙論。
    物理学同様、宇宙論にも「神」は遍在する。

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    2015年06月19日
  • 疑似科学入門

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    ネタバレ

    知覚エラーや記憶エラーを論じる部分(30頁ー)は,伝聞証拠の議論を思いだす。

    以下引用。
    「最も憂えることは,自分の頭で考えるのではなく,(神仏や人からの)ご託宣を何の疑問も持たずに受け入れてしまう体質になることである。……自分で考え決断して選択するという生き方を忘れ,私たちが社会の主人公であるという本来の民主主義から離れていくからだ。「観客民主主義」に堕していくのだ。」(22頁ー)

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    2015年06月07日
  • 疑似科学入門

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    疑似科学を3種類に分けて説明している本。疑似科学を無批判で受け入れたりしないようにするためのリテラシーは必要だとは思うのですが、なかなか難しいのかな。

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    2015年06月06日
  • 宇宙論と神

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    人文系学問のパラダイムが自然科学のパラダイムと相関があるというところが面白かった。19世紀、宇宙が自分の熱で燃え尽きてしまうという予想「宇宙の死滅」が唱えられたと同時期にニーチェは神の死を宣言していた。偶然なのか必然なのか。レヴィ・ストロースの構造人類学的な見方もなんとなく同時期の天文の見方に似ていたり。

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    2015年05月23日