池内了のレビュー一覧

  • ふだん着の寺田寅彦

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    池内先生が等身大の寺田寅彦の姿を炙り出そうとするもの。良くも悪くも人間らしさが伝わってきて、とてもよかったです。
    違った寺田寅彦の姿を垣間見ることができました。

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    2021年02月26日
  • 科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集

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    寺田寅彦すごい!
    電車の混み具合を計算しだしたときは「この人大丈夫!?」ってなったけど、その変人っぷりが最高。
    最近、彼の文体を真似してエッセイを書きはじめた。

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    2021年02月20日
  • 学問の自由が危ない

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    学問の自由は私たちの生活とも関係している。学問をすることが自由なのもあるが、学問はそれ自体国の権力から自由で独立したものでなくては、また再び、戦争に使われる可能性がある。過去の過ちを繰り返さないという学者の決意から生まれた学術会議の経緯を知っていれば、今回の件は学者集団にとって、赤信号であるとともに、私たちの身にも危険が近づいていることを示している。
    さまざまな学会から声明が出され、報道を賑わせたが、最近また忘れられそうになっている気がしてならない。しかし、このことは決して忘れてはならない。
    個人的には内田樹さんの部分が、自分が薄々感じていたことをはっきりと明文化して提示されたようで戦慄が走っ

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    2021年02月17日
  • 科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集

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    大好きな本です。岩波少年文庫の一冊ですが、私の愛読書のひとつです。科学が身近なもので、科学的なものの見方を易しく語るように紡ぐ、寺田寅彦氏の文章は俊逸です。
    目の前の湯呑茶碗から上がる湯気の話が、気候や自然現象へと導く『茶碗の湯』。「天災は忘れたころにやってくる」は寺田氏の言葉だといわれているらしいが、その由来とも思われる『津波と人間』は、災害国家・日本に忘れてはならない警鐘の一文です。
    特に大好きなのは、『夏目漱石先生の追憶』です。漱石がまだ教師だったころの生徒として出会った寺田氏が、漱石との思い出を綴ります。
    夏目漱石という人の人柄が偲ばれる作品ですが、なにより文人・夏目漱石と科学者・寺田

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    2021年01月22日
  • 疑似科学入門

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    ネタバレ

    虐待する母親の例
    虐待する母親の実数の3分の2は実母で、継母は1しかいなかった。→実母のほうが危険 
    と書いた新聞記者がいた。※児相の数の比を参考
    しかし、虐待してない母親の数を比べると圧倒的に実母のほうが多い。すると割合から言えば継母の方が虐待確率は高い。実数と割合を区別せず、事実を逆様に報道した。

    こういった数字のマジックにひっかかってることは多々あるな、と反省させられた。
    ひとつひとつの項目で具体例をだしてくれているのでとても納得しながら読み進められた。
    正論につぐ正論が清々しいくらいだった。
    科学という厳しい世界に身をおかれる筆者だからこその説得力である。

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    2018年09月05日
  • 雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集

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    雪は天からの手紙なのです

    こんなこと言われてしまったら
    もう、
    地球に五体投地してしまいたくなってしまいます

    何回読んでも
    読むたびに
    新しい発見がでてくる一冊です

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    2018年01月24日
  • 宇宙論と神

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    この宇宙における構成物質のことをほとんど何もわかってないということ。

    そして常に
    当たり前が崩れ
    宇宙においての新しい知見がこの先も得られ続けていくであろうということが感じられる著書。

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    2017年11月13日
  • 疑似科学入門

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    胡散臭い、という言葉がそのまま
    ぴつたり当てはまる
    「血液型性格診断」
    「水からの伝言」
    本当のところは、どうなんだろう
    「オゾン層の減少」
    「地球温暖化」
    いったいどうしていくことが
    「地震の予知」
    「遺伝子組み換え作物」
    あれやこれやを
    科学的な見地から
    きちんと検証し、考証していく
    一冊

    でも、最後には
    じゃあ、どう考えるかはあなたが
    決断すること

    当たり前のことですが
    自分の足で歩き
    自分の目で見て
    自分の耳で聞いて
    自分の頭で考える
    そのことの 大切さを
    改めて再認識させてもらえました

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    2024年01月07日
  • 科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集

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    高校進学の際に理系文系を選ばねばならんかったが、捉われることはなかったのだということが今更分かった。
    学校から離れた今の方が、自由に好きなことを学べるのである。
    心の眼明きでいたい。

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    2015年06月23日
  • 親子で読もう 宇宙の歴史

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    宇宙だけではなく、化学、地学、生物学もありで、こう教わったら楽しかっただろうなと思った。書名はソンしてるような。

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    2015年04月27日
  • 雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集

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    世界で始めて人工雪を作るのに成功したのは
    北海道大学で、雪の結晶の研究を続けていた
    中谷宇吉郎博士でした~
    このエッセイから過酷な気象条件のなかで行われた
    研究の様子を知ることができます。

    表題にもなっている“雪は天からの手紙”は
    雪の研究に一生を捧げた博士が残した
    結晶のように美しい言葉です

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    2015年02月13日
  • 雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集

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    雪の結晶がキラキラと。
    胚芽米に言及されている部分を興味深く読んだ。
    「科学を尊重せよ」「科学を警戒せよ」
    青空文庫でも一部著作が読めるのだな。うほう。

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    2014年11月25日
  • 科学の限界

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     東日本大震災に伴う福島原発の事故で、その「安全神話」、科学至上主義の限界について国民は目覚めさせられた。すべての問題はは科学によって解明、解決できるとの思い込みはなかったか。現在のように、高度、微細、数学的に発展している科学・高額が、その内容からして情報の保有、広報が限定される。市民全体で共有、支えられるべき科学が、そうなっていない現状をどうみるのか。科学の本来のあるべき姿、それを取り戻すにはどうすれば良いのか。「科学とは」の本質を改めて問いかける。いまこそ読まなければならない書物である。

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    2013年02月19日
  • 科学と人間の不協和音

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    科学技術。
    こういった言葉使い、日本人は好きですよね。
    四字熟語じゃないのに。。。
    安全安心とか。。。。

    科学と、技術は違うものだと説いてあるところは
    快哉を叫びましたよほんと。

    文系が支配する国で、理系が生きていくには
    なかなか、辛いのです。
    給料すら差がある。

    せめて、科学の中に夢を追い求めさせてほしいと
    常々願う理系人間より、歓喜をこめて。

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    2012年11月03日
  • 疑似科学入門

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    ネタバレ

    「疑似科学の社会学」としたかったとあるが、可笑しい。
    博士が更新がなく、社会的地位が低く,報酬が少ないことが、
    似非科学にかならずといっていいほど博士の裏書きがあることを説明すれば、社会学を名乗ってもいいかもしれない。

    経済的な効果と頭の中の論理だけで成り立っているようなので、
    社会学はない。

    お金の話なら、似非科学の経済学が妥当かも。

    「疑似科学入門」は、疑似科学を操れるようになる人を増やしそうで心配。
    多くの疑似科学信奉者は、この本に書いてあるような分類は気にしていない。
    気にするようになれば、ますます増長しないだろうか。

    人の言ったことを信用するかどうかという水準で議論していると

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    2012年10月02日
  • 科学と人間の不協和音

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    評論家であり、現役の科学者でもある池内了さんが、科学者は人々に何を期待され、誰の顔を見て何を目的に研究を行うべきかを、世に問うた渾身の著書。歴史をひもときながら、また、科学者のホンネを吐露しつつ、未来の人類の運命の鍵を握る科学者への注文が、胸に迫ります。

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    2012年07月23日
  • 科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集

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    自分が生まれる丁度一世紀前に生まれた科学者の随筆。とても面白く、いぶかしんでものを見る大切さがよくわかる。寅彦が疑問に思ったことの幾つかは現代においては解明されているのではないか?と思われるので、その辺りを答え合わせした資料等があれば更に面白くなりそう。

    唯一読み辛いという点は、当時の計測単位が○町とか○尋(ひろ)なので、距離が感覚的に掴みにくいという部分かな。。

    岩波少年文庫シリーズということで、中学生以上が対象となっているが、今の中学生がこの本を読むのだろうか???
    子育て中のお父さんにお勧めしたい一冊。

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    2011年08月23日
  • 雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集

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    読んでいたら「自由学園」のことが出てきてびっくり!

    同窓の友人M君から自由学園学術叢書第一を贈られたのでさっそく読んでみた。この小冊子には霜柱の研究と布の保温の研究とが収められていて、研究者は自然科学グループという名前であったが、内容を見ると5、6人の学園のお嬢さんの共同研究であることが分かった。
    初めの霜柱の研究というのをなにげなく4、5ページ読んでいくうちに、私はこれはひょっとしたら大変なものかも知れないという気がしたのでゆっくり注意しながら先へ読み進んでいった。(略)これはまことに(略)、広く天下に紹介すべき貴重な文献であるということが、読み終わって確信されたのである。
    この研究を読ん

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    2010年11月30日
  • 科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集

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    いや~、面白かった!!!  一読後の KiKi の最初の想いは「しまった~! どうしてこの本を子供のうちに読んでおかなかったんだろう!!!」というものでした。  

    電車の混雑には法則があるのか?  虫たちはいったい何を考えているのか?  日常生活の身近なことがらを細やかに観察しながら、科学的に考えることのおもしろさを書きつづった、明治うまれの物理学者による随筆。 (中学以上)

    これ(↑)が背表紙に記載されている岩波書店さんのいわゆるこの本の紹介文なんですけど、中学時代の KiKi は「岩波少年文庫は小学生が読むもの」と勝手に決めてかかっていたようなところがあって、かといって随筆とかエッセイ

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    2009年10月10日
  • 科学者と戦争

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    軍事研究と科学者・技術者がどのように関わっていくべきかについて、軍事研究は絶対的にしてはならないとする立場から述べられた本。
    研究者・技術者は基本的に人を傷つける研究・技術開発は望んでいないにも関わらずなぜ軍事研究をするのか、その分析や是非について述べられていたり、近年日本において防衛予算を資金源にした研究がいかに増えてきているかを指摘している。特に安全保障研究推進制度やAOARDという制度については今まで知らなかったため、いかにして軍事関係者が科学者を軍事研究に巻き込もうとしているか、その現状を思い知らされた。「研究者版経済的徴兵令」という考えは、個人的に非常に重く受け止められる。
    本書が出

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    2025年10月09日