池内了のレビュー一覧
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科学者の戦争協力の歴史と日本でも急速に進む「軍学共同」の現状レポート。アメリカ軍からの資金流入や自衛隊装備開発への癒着、デュアルユース=軍民両用を隠れ蓑にした偽装など、新聞報道や雑誌記事で断片的に伝えられた既知の情報がほとんどであったが、改めて通時的・歴史的に軍学癒着の拡大を俯瞰すると、もはや致命的な状況にあることがわかる。衝撃だったのは、敗戦から未だ日の浅い1951年の時点で日本学術会議が科学者に行ったアンケートで、過去学問の自由が最も実現されていたのはアジア・太平洋戦争期という回答が最も多かったという事実で、潤沢な資金さえあればそれを研究の「自由」と錯覚する自然科学者の病理性を象徴的に示
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昨年のニュースだったか。防衛省は2017年度の防衛予算のうち、
108億円を軍事研究費に充てるとあった。2016年度の実に18倍
の予算である。膨れ上がっている。
この研究費は防衛装備品の開発や安全保障の充実の為の研究
費用として、「安全保障技術研究推進制度」に応募した大学、研究
機関、企業等に割り当てられる。
太平洋戦争の反省から日本の科学界は軍事研究を拒否して来た。
しかし、どんな研究にも潤沢な研究費が充てられる訳ではない。
自由に研究する為にはもっと研究費が必要だと感じたら、防衛省
の研究をあてにしても不思議ではない。
だが、防衛や安全保障という聞こえのいい言葉 -
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「直感的に把握するということは、各部分をばらばらなものとしてではなく、全体として、あるまとまりを持ったものとして摑むことであります。[…]それがある図形として認識されるのは、人間の持つ直観の能力によるといってもよいでしょう。」(127頁)
「自然は曲線を創り人間は直線を創る。[…]
自然の創造物である人間の肉体もまた複雑微妙な曲線から構成されている。併し人間の精神は帰って自然の奥深く探求することによって、その曲線的な外貌の中に潜む直線的な骨格を発見した。実際今日知られている自然法則の殆ど全部は、何等かの意味において直線的なものである。しかし更に奥深く進めば再び直線的でない自然の真髄に触れるの -
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ネタバレ科学者は追試実験を好まない。先を越された実験を繰り返すよりその結果を受け入れて次のステップに進むほうが効率的だから
科学の商業化の風潮が強まるにつれて科学者が社会に迎合する方向になびいている
商業化という社会の制限が入ると費用対効果を指標にしてある一つの方式に固定されてしまう。科学の多様性が取捨されてしまう
科学に内在する法則によって物質の質量や密度は限られた範囲しか存在できない。下は不確定性原理、上はブラックホール条件
事前確率は模擬実験にすぎず信頼できるかどうか不明
事後確率は原因の分析がなくそのまま未来まで適用できるか不明 -
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「血液型は何型?へえ、B型なんだ。でもそうだと思った、だって変わってるもんね」ありふれた会話だけれど、血液型と性格の関係は科学的に証明されたものではない。そして、このような疑似科学は世の中に多くはびこっている。個人レベルでの娯楽としてなら特に問題はないかも知れないけれど、疑似科学には明白な危険もある。でもなぜ巷には疑似科学があふれているのだろう。そして、疑似科学にはまらないためにはどうしたらよいのか。本書は、天文学の専門家である著者がこれらの点について解説した本だ。
疑似科学や似非科学についての警鐘を鳴らしている本としてはカール・セーガンによる『悪霊にさいなまれる世界』が有名だろう(そう言え -
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考えずに、盲信する怖さ。
手軽に分かった気になる怖さ。
人間の本質的な弱さをついてくる疑似科学。
8年近く前に出た本ではあるが、この本で、我々読者に向けて発せられていることと言うのは、科学に限らず、あらゆる事象について盲信、無思考無批判での受け入れをしがちな人間に対する警告であり、(そういうところが人間の本質的な要素でもあるのだが)今読んでも、ためになる話は多い。
取り返しのつかないことになる前に、正しく疑う心・視点を持つことが重要であろうと、今一度リマインドさせてくれる、科学論と言うよりは、科学のアプローチからの現代人論である一冊であった。 -
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2008年に書かれた本だが、「例えば、原発の敷地が安全な地盤であると判断しても、隠れている活断層があったり、想定以上の地震による揺れが起こったりすると、リスク評価の結果は破綻する。-中略ーリスク評価が破綻したときに使われる常套句は『想定外』である」(p169)というくだりを読んで「池内さんは予言者ですか」と思った私は疑似科学脳かも。
疑似科学の手法の解説は、割と基本的で目新しいことはあまりない。が、「人任せにして責任転嫁してきた結果、劇場型民主主義に陥っている」「何事も鵜呑みにせず、自分でよく情報収集して考える」「予防措置的に考える」などの提言は、心に留め置いていきたいと思う。 -
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池内 了(いけうち さとる)2008年の書。
ありふれる疑似科学について、三種に分類して、科学とそうでないものにについて分かりやすく解説。
第一種類疑似科学:占い、超能力・超科学、疑似宗教など、科学的根拠のない言説によって人に暗示を与えるもの。
第二種類疑似科学:科学を援用・乱用・誤用・悪用したもので科学的装いをしていながらその実態がないもの。「ゲーム脳」「マイナスイオン」や迷信の類い。
第三種類疑似科学:「複雑系」であるがゆえに、科学的にはっきりと結論の下せない問題について結論が在るかのように思わせるもの。環境問題など。
まtあ、こういった疑似科学に惑わされないようにどういった心構えで科学 -
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疑似科学を通して科学的方法について論じるような内容になっている。「入門」が付いているのは、全体を概観したものだからのようだ。
第1章では、第一種疑似科学として占い、超能力、疑似宗教を取り上げる。これらの背景にある人間の認知に関するエラーやバイアスを説明している部分はわかりやすく整理されている。その上で、「疑似科学は関連性の錯誤を期待して網を張っていると言える」とまとめているのは腑に落ちる。
第2章では、第二種疑似科学として科学の悪用・乱用を取り上げ、アルカリイオン水などの水ビジネス、磁気ネックレスなどの磁力、ゲルマニウム、ホメオパシー、マイナスイオン、アガリスクなどをやり玉にあげている。手