羽田圭介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ投資や節約を始めた人で、真面目な人ほど、この本の主人公のようにケチになってしまうところがリアルだった。自分もこの主人公ほどではないが、帰省するときや友達と遊ぶときなどにこのような思考に陥ってしまうことがあるので、共感できた。また、少しケチったせいで、結局余計な時間やお金を使ってしまうことにも心当たりがあった。
また、いくら貯めても将来の自分がお金を使い切らずに一生を終えることも想像できる。主人公が自分のロールモデルの老人たちに会って、生活保護のような生活をしていることを知り、今の自分のお金の使い方に疑問を持つところも良かった。
投資や節約を始めた人に読んでもらいたい一冊。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「じいちゃんなんて、早う死んだらよか」。
ぼやく祖父の願いをかなえようと、孫の健斗はある計画を思いつく。自らの肉体を筋トレで鍛え上げ、転職のために面接に臨む日々。
人生を再構築していく中で、健斗は祖父との共生を通して次第に変化していく――。
新しい家族小説の誕生を告げた第153回芥川賞受賞作
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題名を見て、この本が介護系の内容と思わなかった。
孫の健斗を通して、介護リアルを描いていて、とてもおもしろかったし、自分も筋トレするぞって思った。
身体がしっかりしてないと、老後のQOLを上げることはできない。「死にたい」という言葉を発することのない自分でいたい -
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Posted by ブクログ
最近読んだ羽田圭介の作品が面白かったのでデビュー策を手に取ってみました。
一言でまとめてしまえば、「陰湿な兄弟喧嘩の物語」です。その単純な舞台設定と、なんだか壮大な正義の戦いのように描いているけれど結局のところ「家庭」という枠組みの中の小さな物語でしかない、ということが、この作品の世界が身近に感じられる理由なのだろうと思います。
お互いに激しく嫌悪している兄弟ですが、物語の語り手でもある兄は、弟への憎悪だけでなく、弟が兄である自分自身へ向ける憎しみの理由を考えたり、弟のあり様を受け止めようとしたりするなどの成長を見せます。
そして、大団円……といかないところが、羽田圭介らしいところです。
決 -
購入済み
空の飛行機と雲
祖父は自分より弱い存在として若者の
誇りを語り手に与えてもくれる。その
祖父が泣き言の他に時折見せる
大人らしさはどの程度本物なのだろうか。
帰宅時の素早い動きの主は謎だが、
まさか祖父だったのだろうか?
この謎は極めて興味深いと思う。
語り手の彼女は性欲の対象として以外
書かれていない。この後もうまく
つきあっていくのか知りたい。
まだ左程しっかりしているとは思えない
語り手は就職の地に旅立つが、
空のセスナや、雲の形は、
祖父の特攻のことや、彼女を想起させた。
読んでいくうちにだんだん
他人事とは思えなくなった。
語り手は、先人に教えられた、
力を持って耐えるしかないと、と言う。
これって -
Posted by ブクログ
羽田圭介の出版作品として3作目にあたる作品。
東京八王子に住む、高校二年生で、陸上部に長距離ランナーとして所属する
本田は、小学生のころにもらって放置していたイタリア・ビアンキ製の
ロードレーサー(競技用自転車)を見つけ、そのままでは乗れないので自力で整備し、
次の日の、学校での朝練に向けて自宅の八王子から朝練が行われている皇居まで
数時間かけて向かった。そこで、朝練終わりになんやかんやあって、
自転車にて北上を始めることにる・・・。
自転車ロードムービー的な作品でありながら、主人公・本田の心情と友人との
携帯メールでのやり取りなど、どちらかと言えば、主人公・本田のストイックな
アスリート -
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三十代の初体験が面白くて、彼のエッセイをもっと読みたくて買った。
本当に面白かった。雑誌の企画ということもあるのだろうけど、60台近い車を試乗して、あれこれ悩んで、自分に合う一台を買うというエッセイ。
確かに高い買い物だからそれくらいしてもいいはずなのだろうけれど、不思議と多くの人はそんなことはしない。そして、物凄く拘る。彼はとくに車の専門家というわけでもないだろうに、色々と乗り比べてその乗り心地を言葉にしていく。
ナチュラルに逸脱していく感じ、そして、それをコンプレックスに思っていない姿勢が素敵だなと思った。この過剰な感じが好きだと思った。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ黒くて冷たい深淵のような沈んだ憎み。
兄がカウセリングによって生まれ変わったと思ってから、以前よりも弟を憎むようになったまでの心理の過程がとても絶望的で、読んでいるこちらも、昔何らかのことに対して 希望を持つようになってから長い間も経っていないうち早くも諦めたことをいくつか思い出してしまった。少し鬱な気分になってしまった…
最後に兄弟愛に目覚めた兄の正気と、そんな「黒冷水」を書いても自分が前科者にならないよう弟の生を祈る兄が対照的である。後者より前者のほうが可愛らしく、人間的だと思う。
陰湿で毒々しい感じの小説でした。羽田圭介さんのイメージと違って少し驚いた。ほかのも読んでみたくなった。