羽田圭介のレビュー一覧

  • ご本、出しときますね?

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    本の内容はもちろん面白かった。
    それ以上に読んだことがない作家さんをたくさん知ることができたし、紹介されており本の中に読んでみたいものもたくさんあった。

    たまには意識的に新しい作家さんを開拓しないと読むものが偏っちゃうから。

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    2023年11月19日
  • 三十代の初体験

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    羽田さんと同い年で30代くらいになって新しく何かやりたいなと思っても中々できないので、羽田さん視点で新たな体験ができたような感覚を味わえて面白かった。あと感じたことのあるような微妙なニュアンスを文章で伝えるのが上手くてさすがだなと思った。羽田さんの思考や素の部分を楽しめるので、羽田圭介という人間に興味がある人におすすめの本です。

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    2023年09月28日
  • 黒冷水

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    最近読んだ羽田圭介の作品が面白かったのでデビュー策を手に取ってみました。
    一言でまとめてしまえば、「陰湿な兄弟喧嘩の物語」です。その単純な舞台設定と、なんだか壮大な正義の戦いのように描いているけれど結局のところ「家庭」という枠組みの中の小さな物語でしかない、ということが、この作品の世界が身近に感じられる理由なのだろうと思います。

    お互いに激しく嫌悪している兄弟ですが、物語の語り手でもある兄は、弟への憎悪だけでなく、弟が兄である自分自身へ向ける憎しみの理由を考えたり、弟のあり様を受け止めようとしたりするなどの成長を見せます。
    そして、大団円……といかないところが、羽田圭介らしいところです。

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    2023年09月11日
  • スクラップ・アンド・ビルド

    購入済み

    空の飛行機と雲

    祖父は自分より弱い存在として若者の
    誇りを語り手に与えてもくれる。その
    祖父が泣き言の他に時折見せる
    大人らしさはどの程度本物なのだろうか。
    帰宅時の素早い動きの主は謎だが、
    まさか祖父だったのだろうか?
    この謎は極めて興味深いと思う。
    語り手の彼女は性欲の対象として以外
    書かれていない。この後もうまく
    つきあっていくのか知りたい。
    まだ左程しっかりしているとは思えない
    語り手は就職の地に旅立つが、
    空のセスナや、雲の形は、
    祖父の特攻のことや、彼女を想起させた。
    読んでいくうちにだんだん
    他人事とは思えなくなった。
    語り手は、先人に教えられた、
    力を持って耐えるしかないと、と言う。
    これって

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    2023年07月31日
  • 走ル

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    羽田圭介の出版作品として3作目にあたる作品。

    東京八王子に住む、高校二年生で、陸上部に長距離ランナーとして所属する
    本田は、小学生のころにもらって放置していたイタリア・ビアンキ製の
    ロードレーサー(競技用自転車)を見つけ、そのままでは乗れないので自力で整備し、
    次の日の、学校での朝練に向けて自宅の八王子から朝練が行われている皇居まで
    数時間かけて向かった。そこで、朝練終わりになんやかんやあって、
    自転車にて北上を始めることにる・・・。

    自転車ロードムービー的な作品でありながら、主人公・本田の心情と友人との
    携帯メールでのやり取りなど、どちらかと言えば、主人公・本田のストイックな
    アスリート

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    2023年06月10日
  • 羽田圭介、クルマを買う

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    三十代の初体験が面白くて、彼のエッセイをもっと読みたくて買った。

    本当に面白かった。雑誌の企画ということもあるのだろうけど、60台近い車を試乗して、あれこれ悩んで、自分に合う一台を買うというエッセイ。

    確かに高い買い物だからそれくらいしてもいいはずなのだろうけれど、不思議と多くの人はそんなことはしない。そして、物凄く拘る。彼はとくに車の専門家というわけでもないだろうに、色々と乗り比べてその乗り心地を言葉にしていく。

    ナチュラルに逸脱していく感じ、そして、それをコンプレックスに思っていない姿勢が素敵だなと思った。この過剰な感じが好きだと思った。

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    2023年05月05日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリー若林さんと作家さんの対談のような感じで進むテレビ番組の書籍化。 作家さんってなかなか面白い人がたくさんいるものだなと感じられるし、心の中はちょっと黒い人が多いのかなと。 そして、意外と作家さん同士って交流あるものなんだなと。

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    2023年04月16日
  • ご本、出しときますね?

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    同名のテレビ番組の書籍版。対談番組なので普通の対談本として読める。内容は若林×小説家2人の対談。読んだことない人も多かったけどどの人も面白くてみんな読んでみたくなったし、小説家の皆さんのとがり方は自分とは違くて自分はやっぱ作家ではないな、とも思った。

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    2022年12月04日
  • ご本、出しときますね?

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    面白すぎてあっという間に完読。
    物書きの皆さんは日々何を考えてるんだろうって気になって仕方なかったので、得にしかならない!と鼻息荒めで読んだ。
    勉強になったのは、森鴎外の行き着いた哲学が
    【諦め】ということ。
    対談されていた作家さんの本や、処方された本など読みたい本が増えたので何を読んだらいいかわからない人にもオススメ。
    若林くん、佐久間さん、素晴らしい企画をありがとうございます。

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    2022年11月08日
  • 走ル

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    グーグルマップを片手に、道を目で追いながら読んでいきました。実在する道路や市町村名が出てくる度に新たな発見があり面白い読書体験ができた。
    高校生男子の若さ故の冒険心、一方でどこかで現実から道を外れることへの恐れ、等大人になりきれない気持ちがリアルに描かれていると思った。自分を取り巻く日常世界の狭さを、長距離の自転車旅を描く中で対比しているのも面白かった。

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    2022年01月25日
  • 羽田圭介、クルマを買う

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    羽田さんが数々のディーラーをめぐり何台も試乗を経て車を買う。自分自身車の知識が多いわけではないし、大きな展開があるわけでもないけど、人が悩みながらものを選ぶときの頭の中が覗けたようで面白かった。
    自転車でディーラー行くのとか、アポ無しで試乗しまくるのとか、羽田さんの臆せず大胆な行動できるところが好き。

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    2021年08月28日
  • 黒冷水

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    ネタバレ

    黒くて冷たい深淵のような沈んだ憎み。

    兄がカウセリングによって生まれ変わったと思ってから、以前よりも弟を憎むようになったまでの心理の過程がとても絶望的で、読んでいるこちらも、昔何らかのことに対して 希望を持つようになってから長い間も経っていないうち早くも諦めたことをいくつか思い出してしまった。少し鬱な気分になってしまった…

    最後に兄弟愛に目覚めた兄の正気と、そんな「黒冷水」を書いても自分が前科者にならないよう弟の生を祈る兄が対照的である。後者より前者のほうが可愛らしく、人間的だと思う。

    陰湿で毒々しい感じの小説でした。羽田圭介さんのイメージと違って少し驚いた。ほかのも読んでみたくなった。

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    2021年07月20日
  • メタモルフォシス

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    個人的にSM愛好家の人を知っていて、
    曰く「マゾには変身願望がある」そうです。
    女王様は黄金プレイとあれば、体調管理を怠らないというのも風の噂で聞いたことがあります。
    もしかしたら、すごくリアリティのある物語かもしれません。
    変態が変態する話でした。

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    2021年06月20日
  • ポルシェ太郎

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    自分とは何も関係ないストーリーだし目もひかれない題材だったが、
    読み始めると、ページをめくる手が止まらなかった!

    麻薬のように貪りつくしたい文章センスが羽田圭介にはあるなぁ〜

    後半の、アッパーからいきなりラストにかけてダウナーな感じも、これまた良い

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    2021年06月13日
  • 走ル

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    自分とBianchiとの出会い。
    高校2年は誰でも旅に出たくなる時期。
    -何かから逃げるように家を飛び出した。

    当時、紹介してくれた親友に感謝。

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    2021年05月03日
  • 黒冷水

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    又吉じゃないほうとしてフューチャーされて、テレビでちょくちょく見かけてたときの飄々とした印象があったので、何となく作家として向き合うのが憚られこれが初挑戦。

    家族ひいては兄弟という非常に限られた世界の中で繰り広げられる攻防。何とも粘着質で気分の悪いやりとりが続くが、後半の展開がどどっと盛り上がり読む手を止めることができなくなった。ほとんどこの兄弟しか登場しないのにこれだけの物語を編み出す力はもう素晴らしい。でも、共感ができるとか前向きになれるとかという感覚は全くなく(この小説に求めてはいけないけど)、何故か2人とも愛しくなってくる。どれだけ成熟してる風でも中高生の感覚から逸脱はしていないし、

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    2020年05月23日
  • ポルシェ太郎

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    クルマ好きの心理がよく分かる。しかも、ポルシェ乗りはただのクルマ好きではないんだな。
    羽田氏の作品を初めて読んだが、登場人物の言動に違和感がなく、エンディングまでにちゃんと書ききってて、実に手堅いなぁと感心した。

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    2019年05月29日
  • ポルシェ太郎

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    ポルシェよりもS660の方が面白そうだと思っていたけど、金持ち感が確かに足りないよね。

    下取り価格が気になるね

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    2019年05月07日
  • 盗まれた顔

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    見当たり捜査を題材にした小説は少ないのではないか。班員が個性的なのも良い。
    顔を忘れないということを考えたことが無かった。続きが気になる作品なので、シリーズ化してほしい。

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    2016年10月19日
  • 盗まれた顔

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    見当たり捜査。
    この作品を読んで初めて知った。
    そして主人公が同い年。
    読むにつれて引き込まれるストーリーと、独特な読後感。

    羽田圭介、天才か。

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    2016年10月14日