羽田圭介のレビュー一覧

  • 羽田圭介、家を買う。

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    残念ながら羽田さんの著作を読んでいないのでどういった小説を書くのかは全然存じ上げないが、羽田さんの思考がすごく人間ぽくて楽しみながら読んだ。
    ちょうど家を買うかについて悩んでいたところだったので、読みながら自分は”家を買う”ことが目的になっていたなぁと思った。羽田さんはどんな家に住みたいか、どんな生活を自分が送りたいかをかなり詳細に描いて、それを実現できる家を探していて、本来はそうあるべきなことに気づいた。
    理想の家?理想の生活?ないわけではないけど、今の家はそれなりにメリットがある。でも状況も環境も変わるから、ずっとここにいることはない。自分の家という存在は果たして何者なんだろう。

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    2026年04月11日
  • 盗まれた顔

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    見当たり捜査員という指名手配犯の顔を覚えて、ひたすら街に立って犯人を探す話です。
    ストーリー展開や、後半に向けての真相解決が面白くて、一気に読んでしまいました。
    著者の作品は他にも読んでいますが、テイストの違う作品を生み出す発想力は、すごいなと感心しました。

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    2026年04月08日
  • スクラップ・アンド・ビルド

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    生きていくこと、死にゆくこと、それらを健斗と祖父はそれぞれ象徴しているけれど、両者の境界線がふとした出来事で滲む場面がいくつもある。そこにある小さなドラマが積み重なって、人間の人生のあり方の割り切れないところを表現し得ていると思う。

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    2026年04月07日
  • Phantom ファントム

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    お金とその価値について書いてある本と感じた
    アーリーリタイヤのためにお金を貯める、目先のことに使わないと考えてた主人公の決断が変わっていく。

    今の世界ってこんな感じなのかも。
    資本主義ってなんなんだろうなぁ、幸せや裕福と感じる気持ちは人それぞれだけど、
    ネット社会の発達によって、
    自分だけじゃなくて他者から見られることや他者と関わることでの価値観が形成されていく。

    そんな話
    かなって感じだ

    私はどんな価値観で生きて来て、これからどうなっていくんだろう

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    2026年04月02日
  • Phantom ファントム

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     フォロワーさんにお勧めされた本。
     自分では手に取らないジャンルで、そういう意味ではとてもエキサイティングだった。でも、普段触れないジャンルなので、話がどんな風に展開するのかわからなくて、読んでいる間中、なんかふわふわした、不安定な感じがした。
     主人公はある意味ありふれた感性の、少しだけ外見の良い女性である。彼女の置かれている環境も、周囲の状態も、ひとつひとつを拾えばありふれている。それが後半になると、途端に現実味を失い、日常から逸脱する。前半と後半の温度差が極端に思うのだが、その変化はひたすらシームレスだ。綴られている文章が淡々としていることで、状況の割に感情の起伏が抑制的になっているからだと思う。
     200頁に満たない文量なので、読むこと自体は難しくないが、色々と考える部分はある。すすめてくれたフォロワーさんには感謝したい。

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    2026年04月01日
  • その針がさすのは

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    主人公は30代後半の僕(毅志)。夫婦で不妊治療中で、原因の1つかもしれない精索静脈瘤の手術シーンから本書は始まる。
    多分、メインのストーリーはここ(不妊治療)にあるのだが、中野という土地についての現在・過去・未来、音楽、交友関係など、あっちこっちに話は飛ぶ。まとまりがないといえばそうだが、読んでいてそれが妙に心地よい。後半にかけての盛り上がり(ドタバタ)は意表を突かれた。人と自分の距離感が裏(?)テーマなのかな。
    芥川賞作家に対して失礼だが、これまで読んだ羽田さんの作品の中で一番純文学っぽかった。

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    2026年02月27日
  • スクラップ・アンド・ビルド

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    無職の主人公と母と祖父の3人が中心になって展開する物語ですが、とにかく主人公の苛立ちと祖父の生への絶望が上手いこと絡み合っていて、楽しく読むことができました。
    ページも少ないので、空いた時間にサラサラっと読めるのも良かったです。

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    2026年01月13日
  • ご本、出しときますね?

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    本好き芸人であるオードリー若林と小説家達とのトーク本。小説家であっても一人の人間。人の面白さから読みたくなった本が沢山ありました。
    書き手の面白さから本を手に取りたくなる一冊。

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    2025年12月16日
  • 滅私(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ミニマリストに憧れた時期もあって、よくブログを読んでいたから、ミニマリスト界隈のあるあるや言動を「わかるわ〜」と思いながらが読んだ。ミニマリストのブログやSNSって、異口同音に同じことしか書いてないのに、すっきりしたいときとかに、つい読んでしまう中毒性がある。

    コミュニティの仲間との関係性、過去の暗部を知っている人との絡み、恋人との関係性、ゴミ屋敷に惹かれていくさまなど、一見つながりがなさそうなものが主人公の逡巡とうまく重なりあって、不穏ながら奥深いストーリーになっていた。

    複雑なことを考えることを避け、無意識に捨てるという行動をしてしまうことや、行きすぎた行動がかえって家族の精神的安全を奪ってしまうことなど、羽田さんのミニマリストの考察が的確。
    後半は現実味がなさすぎるけど、それなりの黒歴史がある冴津ならやりかねないと思ったし、建前で覆って見えづらかった本性の現れかと思った。最後は、これまでの行いが仇となってしまったかと感じたが、あまりにも虚しかった。

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    2025年12月10日
  • スクラップ・アンド・ビルド

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    コントのような、日記のような作品でした。

    受容と拒絶で考えると、他者から見ると受容が優しさに見えるが、相手のことを考えること一概にそれが優しさとは言えないよなぁ。
    でもそんな思考は施す側のエゴであって…

    でも善行はそれ単独で評価されて、その行動の理由って考えられないですよね。主人公の内面描写を通して悪意の善行って矛盾が見えるのがよかったです。

    みんな必死に生きてて、ズルしながら、矛盾して生きてる。
    それがちょっと笑えて、ちょっと笑えない。
    でも人生ってそんなことの繰り返しなのかもしれないと感じました。

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    2025年12月01日
  • Phantom ファントム

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    推しの出てる映画でご本人と本が登場していたので読んでみた。あまり自分が進んで読むジャンルの本ではなかったので良き出会い。金に対する価値観の違い、どちらも共感できるところとできないところがバランスよく描かれていて主人公のように「こういう考え方もまあ、アリか」みたいに思えた作品だった。

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    2025年11月23日
  • スクラップ・アンド・ビルド

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    第153回芥川賞受賞作。死にたいと毎日のようにぼやく祖父を穏やかな死に導こうと企む主人公は、日々筋トレに励みつつ、転職の為、手当たり次第に面接を受けまくる。タイトルが絶妙。

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    2025年11月04日
  • バックミラー

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    この国が、というより世界がどんどん悪い方向に傾き始めているような気がする今、読み終わって、それは勘違いなんかではないと思ってしまった…
    でも、今からでも自分たちがその気になれば悪い流れを変えられるかもしれないというような、著者の強い思いを感じもした。

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    2025年10月30日
  • 滅私(新潮文庫)

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    ネタバレ

    何事も行き過ぎるのは良くない
    見える範囲が狭くなると言う意味では、主人公は行き過ぎつつもまだ周りが見えていた感じ
    後半は思考はクリアなのに異常行動が止まらない感じが不気味だった
    ホラー映画のような、資本主義への問題提起のような

    にしても主人公の昔が悪すぎてちょっとキモかった

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    2025年09月15日
  • 羽田圭介、家を買う。

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    住居に異様なまでのこだわりを持つ筆者が、理想の住宅を求めて転居を繰り返す。

    東京の地下やタワマンの高さには、今更ながら驚かされる。  

    最後の一戸建てはいったいいくらで買ったのだろうか…

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    2025年08月25日
  • 羽田圭介、家を買う。

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    これ読み終わった後思わず羽田さんの奥様どんな人だろうと調べてしまったほど。
    すごい楽しくて一気に読んでしまった。でもまた引越すんだろうな、というか一生理想の家探しするんだろうな〜。次は注文住宅やって欲しい

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    2025年08月19日
  • 羽田圭介、家を買う。

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    まずは理想の家、環境を考え、そのための5億円をどう作るかという発想の順番が変だ。
    家を買うために、実労働では無理なので銀行から可能な限りフルローンで融資を受けて不動産投資を始め、手持ちのお金を株式投資に充てる、という前半がほぼ投資の話であるところが出色の面白さ。かなり収入が多い方という自覚がある人であっても今東京で家を買うのは困難なゲームなのだ。
    後半は結婚して本格的に生活のための家を探す。こだわりが強くて細かいところが気になるサイコな面も面白いけど、なんとなく、「金持ってんなー」という感想の方が大きく、興醒めして読み終わった。

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    2025年08月06日
  • 盗まれた顔

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    これも読者の興味を掴んで離さない1冊。読み始めたら一気に羽田ワールドに引き込まれてしまう。
    話の転換点に多少無理は感じるが、それを十分に補うだけの本筋の面白さがありますね。

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    2025年06月15日
  • 黒冷水

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    兄弟喧嘩のお話。
    ただそれだけなんだけど、不思議に引き込まれてしまう。実際そうするかは別として(しないだろうけど)、不仲な兄弟なら、妄想の中ではこんな感じなんだろう。精神的にまだまだ成熟には程遠い2人の確執、ただそれだけの題材でここまで読者を引き付ける筆者の実力は凄いと思います。
    しかもこれ、17歳で書いたそうで。
    他の作品にも期待したい。

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    2025年06月15日
  • スクラップ・アンド・ビルド

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    年老いていくことに関して色々と考えさせられる作品でした。
    最後のおじいちゃんの言葉は孫への愛情だったのかなと思いたい自分は浅はかなのかな笑

    若い頃は今は亡き自分に甘い自分の祖母を残念に思っていたけど、このような作品を通して祖母の当時の気持ちを少しだけでも感じることが出来た気がする。

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    2025年06月09日