羽田圭介のレビュー一覧

  • 黒冷水

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    読みやすかった。兄弟だからこそ生まれる嫌悪や憎しみ、それに対する親の反応などがリアル。読んだ後も、モヤッとした感じが残る。

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    2022年03月09日
  • 黒冷水

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    『あさり中毒』
    『冷たい流動体は、心臓に開いた穴からじわじわと周りを侵食していく…流動体、という表現も間違っている。もっとサラサラとしていて、澄んでいる。黒の原色であって、尚且つ澄んでいる。そしてそれは、凍えるほどに冷たい』
    『熱湯を頭から修作に浴びせ、悶えているところをヤカンで殴りつける。包丁の柄の部分で五指をすべて潰してやり、強引に瞼を開かせ、塩素系洗剤をぶっかけて目玉を蒸発させる。髪の毛を掴んで、点火したガスコンロに何度も何度も顔面を打ちつけてやる。そして家の外のごみ置き場に蹴り倒して放置する』


    やられたらやり返す!壮絶な兄弟喧嘩のお話。正気な兄と狂気な弟を兄目線で書かれている。

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    2022年02月20日
  • ポルシェ太郎

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    私も主人公と同じ35歳。「自分はこんなもんじゃない」という焦りや評価されたいという気持ちが出てくるお年頃だ。

    外車の名前もピンと来ていなかった太郎だがポルシェに興味を持ち、街を走る高級外車乗りの寂しいおじさん姿に哀しみを抱きながらも、所有することの魔法に取り憑かれたていく。
    ポルシェ911乗りであることを誇らしく思い、若い女たちのスマホ画面のヒビに嫌悪するする感覚が面白かった。自分を肯定するように思考が変わっていく感じ。

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    2022年01月29日
  • 羽田圭介、クルマを買う

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    車購入のためあれこれ思考をめぐらしている過程が面白かった。ふと調子にのっていないか自分を見つめるところがほほえましい。作家の表現力が共感を感じさせる。

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    2021年12月27日
  • 黒冷水

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    ネタバレ

    序盤からは、弟のアサリと、それに気づきつつも冷静さを保っている兄の描写がひたすら続き、そこまでの波乱はなく進んでいきます。
    カウンセリングを経て、弟を許そうと決意した兄が、帰宅してからはじまるストーリーからが、この小説のスタートとも言えるのではないでしょうか。
    初めて黒冷水という言葉が出てきてから、引き込まれるようにして読みました。

    完 までのエンディングは、兄の改心とともに、それまでの戦争に終止符が打たれるような描写で、綺麗に丸く収めるのか〜と思いつつ、あまりしっくりこない感じでした。
    が、その後の展開で、この本が評価される意味がわかりました。
    最初は夢オチ?と言う感じで、なんだよーと思い

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    2021年12月07日
  • 黒冷水

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    羽田圭介初めて読んだけどおもしろかったー!最後、俯瞰になった時、え?これフィクションだよな?ってまんまと思わされた。17歳でこれ書いたのすごすぎる

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    2021年10月18日
  • 黒冷水

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    知り合いにはおすすめしにくい内容。人格疑われちゃう?みたいな…
    でもこれでもかの展開と結末にのめり込めました。

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    2021年10月17日
  • 盗まれた顔

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    テーマが面白かった。

    なにか特定の事件を追うわけではなくて、顔を覚えて居るかも分からない街中で探し続ける。

    地道過ぎる捜査で、しかも見つけられない日が続くと周りや自分からのプレッシャーが重い。居るかどうかなんて分からないのに、見つけることが当たり前。なんて世界なんだと思った。

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    2021年10月05日
  • ポルシェ太郎

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    けっこう面白かった。
    時々いる痛い人の心境はこんな感じなんだなと勉強になった。
    謙虚にいきるのが一番だと思いました。

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    2021年09月21日
  • メタモルフォシス

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    ネタバレ

    とても楽しく読むことができました。 「SM」というジャンルを読むのが初めてだったということもありますが、行っている行為とは対照的な落ち着いた語り口がよかったです。
    激しいプレイをしたりすごい状況になってたりするのに、冷静に解説をするような語り口だったので、ほんと面白くておかしくて・・・電車で読むのが大変でした。 読んでいて想像もしやすかったです。
    「想像しよう」と思う前に勝手に頭の中で想像が完成していて、その想像に感情移入もしながら読めるので、とても「濃い」読書ができました。

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    2021年09月16日
  • コンテクスト・オブ・ザ・デッド

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    羽田さんのイメージから、ゾンビものを連想しなかったので、衝撃で思わず手にとってしまった。ゾンビとは墓から出てくる生きる屍と思ってきたが、意図的に作り出すことのできるものだと、ここ最近のゾンビ事情からうかがえる。こういった世界があり得ないこともないのではないかと。ゾンビと上手く共存することが当たり前の世の中になったら…身近に感じて怖い。

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    2021年05月11日
  • ポルシェ太郎

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    言葉は悪いけど、ただひたすら胸くそ悪かった。
    きっと、その胸くそ悪い部分を楽しむ本なんだろう。
    気づけば作品の世界にのめり込んでいたので、充分楽しい本なんだと思う。
    なのでこの評価です。

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    2021年05月10日
  • ポルシェ太郎

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    分不相応のポルシェを買って浮かれポンチな男の話。企業したばかりの35歳、太郎はひょんなことから年収1年分のポルシェを買い、自慢に思う気持ちが人生を良くも悪くも変えていく。太郎は軽薄太郎で傲慢太郎で成金根性太郎で、人間的好感度はイマイチ低いが、悪人というほどでもないのがなんかリアル。太郎の言ってることの8割は共感できないが、2割くらいは共感できた。ダラダラとした展開のわりに結構面白く、私なりにこの本から学んだことは「自己顕示欲における他者の無関心」「身分不相応な言動は墓穴を掘る」。羽田さんご結婚おめでとう。

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    2021年01月08日
  • ポルシェ太郎

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    2020.7
    若さと老いを扱ってる部分ではスクラップ・アンド・ビルドと似ていた。ステータス、人間の業、などを考える一冊。読みやすく、タイトルが素敵。

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    2020年07月18日
  • 隠し事

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    続きが気になって、最後まで一気に読んでしまった(笑)

    付き合って7年、2DKの狭い家で同棲してる二人の間では、隠し事をしないことが暗黙の了解となっていた。

    ある日、彼女がお風呂に入ってる間に、彼女の携帯に新着メールが入る。ディスプレイに表示された名前を見て、彼女に隠し事があるのではと初めて疑惑を持った彼。彼女に真相を問いただせない彼は日を追うごとに疑惑が募り、ついに彼女の携帯を日常的にチェックするようになる…

    いやぁ、通信機器は恐いね(^^;
    先が気になる終わり方でした。

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    2020年05月13日
  • 黒冷水

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    兄の部屋を漁る弟、罠を仕込む兄。幼稚で陰湿極まる兄弟ゲンカと、家族の絆と、成長と…?

    控えめに言って、頭のおかしな兄弟だ…

    と思ったら…えっ?何…?

    ……いや、やっぱ頭おかしい!

    少し笑えてかなり不安になる家族サスペンス!

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    2020年03月28日
  • 御不浄バトル

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    羽田さん2作目だけど、「あっここで終わるんだ...」ってなるのが結構好きだなぁ。あと、第3者視点が除かれていて、徹底的に主人公からの目線で世界観が成り立っているから、自分の中にも主人公の黒い部分が伝染してきそうでぞわぞわする.....。
    私にとってもトイレの空間は特別なものなので、トイレでいろいろ考えちゃうの分かるな〜。
    解説古市さんだったんだ!2人の関係性が気になる..。

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    2020年03月10日
  • 御不浄バトル

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    それなりにテンポよく読めて面白かったんだけどトイレで飯食う描写はちょっと受けつけられなかった。
    しかもウンコした後じゃ臭いが残ってて飯どころじゃないだろ。まぁトイレが落ち着ける空間だってのは共感できるんだけど。
    話全体としては面白かったんだけどトイレに拘らなくても良かったんじゃないかと思った。

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    2020年02月04日
  • 羽田圭介、クルマを買う

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    これは面白かった。
    芥川作家の羽田圭介が様々なクルマに突撃(でもないけど)、いやアポなしでディーラーに行って試乗しまくり、それぞれの車の特徴を分析して、最後にとあるクルマを購入にいたる実際のお話。
    小説家だけだけに文章がしっかりしていて小説を読んでいるかのように楽しめた。
    買う気のないクルマも乗ってみたら良かったり。
    商談の際にメーカーの個性が出て、高級外車と日本のメーカー(これも悪くない)のセールスの違いも納得感。
    そして最後に選んだのがとある会社の中古車でした。
    これと「ポルシェ太郎」を一緒に読むと最高に楽しいです。
    私もディーラー巡りをすることになってしまいました(笑)

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    2020年01月03日
  • ポルシェ太郎

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    背伸びをしてポルシェを買ったことによって、仕事・異性関係についてもどれだけ豊かにできるか挑戦するも、結局は“足るを知る”境涯に辿り着く。

    羽田さんは初読み。
    奇をてらうこともなく読みやすい文章だった。

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    2019年07月23日