羽田圭介のレビュー一覧

  • 黒冷水

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    これは、確か中学くらいの時に読んで、あまりの生々しさに荒削りの才能ってこういうことか!と衝撃を受けた記憶があります。面白かった。内容は覚えてないけど、すごく気持ち悪い本だった印象。

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    2022年08月09日
  • 成功者K

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    ネタバレ

    主人公の自己認識が狂っていって、何が現実で何が妄想なのかわからなくなって終わる作品。

    P.332の編集者の言葉
    『(前略)というか、もうひょっとして、Kくんの現実は書き換えられてしまっているんじゃないか?』
    というのが答えなんじゃないかと思っている。
    自分が書いた小説世界に現実が飲み込まれてしまう男の話。
    違うかな。あとでみんなの感想をチェックしてみよっと。

    内容自体は同じことを繰り返し読んでいるような感じなんだけど、妙に読みやすいのでそのまま読み続けてしまう。
    執拗に繰り返される女漁り・セックス描写とか、読んでて虚無の時間なんだけど。
    でもそれが作中に頻出する「成功者K」という呼び名と合

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    2022年05月30日
  • ミート・ザ・ビート

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    叔父の家に住まわせてもらいながら、
    予備校に通い、親には息抜きという体でバイトもしている。
    バイト先は自転車で通うものの、20キロと遠い。
    そんな折に、仕事先で仲良くなった仲間のうちホストもしているという、
    仲間から車検が切れかけてる車をもらえることになるのだが・・・。
    表題作の中編と「一丁目一番地」の短編からなる2部構成。

    2作品の共通点は、好奇心ってところでしょうか。
    人にはそれぞれ好奇心があり魅了されるものがある、
    と思いますが、
    その対象が、いつ現れて、それが何かってことになる。
    表題作では、車に魅了され、2作目では、競馬に魅了される。
    本を読む人たちは、次読みたい本に魅了され、

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    2022年04月28日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    作家さんの生の声というか、フィクションではない部分を知る機会ってあまりないので、こういう対談集で人となりを知るのはとても興味深い。ますます好きになったり、まだ読んだことのない作品を読みたくなったり。
    知らなかった作家さんも、まずこんな人なんだということがわかってから読んでみたい!と思うのも新鮮。

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    2022年04月06日
  • 走ル

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    青春だなぁ。って、僕の高校生の頃は、こんなことする度胸も体力もなかったけれど。でも、通学するのに駅まで自転車で行こうとして、思い立って学校まで直接、1時間以上かけて行ってみたことはあったなあ。男子はとかく、自転車で遠くに行きたがる。無計画にどこまで行けるか、やってみたくなる。

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    2022年03月31日
  • 黒冷水

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    読みやすかった。兄弟だからこそ生まれる嫌悪や憎しみ、それに対する親の反応などがリアル。読んだ後も、モヤッとした感じが残る。

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    2022年03月09日
  • 黒冷水

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    『あさり中毒』
    『冷たい流動体は、心臓に開いた穴からじわじわと周りを侵食していく…流動体、という表現も間違っている。もっとサラサラとしていて、澄んでいる。黒の原色であって、尚且つ澄んでいる。そしてそれは、凍えるほどに冷たい』
    『熱湯を頭から修作に浴びせ、悶えているところをヤカンで殴りつける。包丁の柄の部分で五指をすべて潰してやり、強引に瞼を開かせ、塩素系洗剤をぶっかけて目玉を蒸発させる。髪の毛を掴んで、点火したガスコンロに何度も何度も顔面を打ちつけてやる。そして家の外のごみ置き場に蹴り倒して放置する』


    やられたらやり返す!壮絶な兄弟喧嘩のお話。正気な兄と狂気な弟を兄目線で書かれている。

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    2022年02月20日
  • ポルシェ太郎

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    私も主人公と同じ35歳。「自分はこんなもんじゃない」という焦りや評価されたいという気持ちが出てくるお年頃だ。

    外車の名前もピンと来ていなかった太郎だがポルシェに興味を持ち、街を走る高級外車乗りの寂しいおじさん姿に哀しみを抱きながらも、所有することの魔法に取り憑かれたていく。
    ポルシェ911乗りであることを誇らしく思い、若い女たちのスマホ画面のヒビに嫌悪するする感覚が面白かった。自分を肯定するように思考が変わっていく感じ。

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    2022年01月29日
  • ご本、出しときますね?

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    小説家ってぶっ飛んでる!と思ったり、意外と庶民的、と思ったり。なかなか知ることのできない彼らの本音やキャラクターを垣間見れてうれしい。
    対談形式なので、すらすら読めた。

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    2022年01月10日
  • 羽田圭介、クルマを買う

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    車購入のためあれこれ思考をめぐらしている過程が面白かった。ふと調子にのっていないか自分を見つめるところがほほえましい。作家の表現力が共感を感じさせる。

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    2021年12月27日
  • ご本、出しときますね?

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    その人特有の変な癖や、趣味趣向×本
    という、私の好きなものが詰まってた。

    おもしろくない訳がないじゃないか!

    好きな作家さんもで出て、その人となりが知れたのが興味深かった。

    尾崎世界観×光浦靖子の歪んでるけど、
    優しくて、不完全な感じがよき。


    あぁ、もっと力を抜いていいんだなー

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    2021年12月18日
  • 黒冷水

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    ネタバレ

    序盤からは、弟のアサリと、それに気づきつつも冷静さを保っている兄の描写がひたすら続き、そこまでの波乱はなく進んでいきます。
    カウンセリングを経て、弟を許そうと決意した兄が、帰宅してからはじまるストーリーからが、この小説のスタートとも言えるのではないでしょうか。
    初めて黒冷水という言葉が出てきてから、引き込まれるようにして読みました。

    完 までのエンディングは、兄の改心とともに、それまでの戦争に終止符が打たれるような描写で、綺麗に丸く収めるのか〜と思いつつ、あまりしっくりこない感じでした。
    が、その後の展開で、この本が評価される意味がわかりました。
    最初は夢オチ?と言う感じで、なんだよーと思い

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    2021年12月07日
  • 黒冷水

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    羽田圭介初めて読んだけどおもしろかったー!最後、俯瞰になった時、え?これフィクションだよな?ってまんまと思わされた。17歳でこれ書いたのすごすぎる

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    2021年10月18日
  • 黒冷水

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    知り合いにはおすすめしにくい内容。人格疑われちゃう?みたいな…
    でもこれでもかの展開と結末にのめり込めました。

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    2021年10月17日
  • 盗まれた顔

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    テーマが面白かった。

    なにか特定の事件を追うわけではなくて、顔を覚えて居るかも分からない街中で探し続ける。

    地道過ぎる捜査で、しかも見つけられない日が続くと周りや自分からのプレッシャーが重い。居るかどうかなんて分からないのに、見つけることが当たり前。なんて世界なんだと思った。

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    2021年10月05日
  • ポルシェ太郎

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    けっこう面白かった。
    時々いる痛い人の心境はこんな感じなんだなと勉強になった。
    謙虚にいきるのが一番だと思いました。

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    2021年09月21日
  • メタモルフォシス

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    ネタバレ

    とても楽しく読むことができました。 「SM」というジャンルを読むのが初めてだったということもありますが、行っている行為とは対照的な落ち着いた語り口がよかったです。
    激しいプレイをしたりすごい状況になってたりするのに、冷静に解説をするような語り口だったので、ほんと面白くておかしくて・・・電車で読むのが大変でした。 読んでいて想像もしやすかったです。
    「想像しよう」と思う前に勝手に頭の中で想像が完成していて、その想像に感情移入もしながら読めるので、とても「濃い」読書ができました。

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    2021年09月16日
  • ご本、出しときますね?

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    作家さんの内面を知る事ができて面白いし、読んでみようとなる。
    「この人こんな考え方なんだ」「こんな思いで本を書いてるんだ」とか…
    作家さんによって考え方が違うのもとても面白い。

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    2021年09月02日
  • コンテクスト・オブ・ザ・デッド

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    羽田さんのイメージから、ゾンビものを連想しなかったので、衝撃で思わず手にとってしまった。ゾンビとは墓から出てくる生きる屍と思ってきたが、意図的に作り出すことのできるものだと、ここ最近のゾンビ事情からうかがえる。こういった世界があり得ないこともないのではないかと。ゾンビと上手く共存することが当たり前の世の中になったら…身近に感じて怖い。

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    2021年05月11日
  • ポルシェ太郎

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    言葉は悪いけど、ただひたすら胸くそ悪かった。
    きっと、その胸くそ悪い部分を楽しむ本なんだろう。
    気づけば作品の世界にのめり込んでいたので、充分楽しい本なんだと思う。
    なのでこの評価です。

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    2021年05月10日